ガンダムAGE-1

登録日:2011/09/24(土) 06:37:45
更新日:2024/04/08 Mon 16:37:34
所要時間:約 7 分で読めます






行こう……ガンダム!



ガンダムAGE-1とは『機動戦士ガンダムAGE』に登場するモビルスーツ(MS)である。


概要

フリット・アスノが母から託されたAGEデバイス内の設計データから開発し、7年かけて完成させた機体。
その名は過去の戦争を終結に導いた伝説の救世主『ガンダム』に由来する。

起動にはコクピットのコンソールにAGEデバイスを差し込む必要があり、それを所有する者でなければ動かせない。
すなわち「機体」「AGEデバイス」「AGEビルダー」の3つにより、初めてガンダムが成り立つ。
が、別にアスノ家の人間でなくても起動自体はできる。
ただし、機体解析などブラックボックスの領域に踏み込む場合は、生体認証を必要とする。

ガンダムシリーズでも珍しく、劇中でフリットの私物と明言されているガンダム。
ちなみにAGE-2は軍所属。AGE-3は不明だがフリットの言葉を信じれば私物。
そもそも主人公が自分が乗る主人公機を自力で作るというのは、ガンダムシリーズのみならずロボットアニメ界でも珍しい。

機体のメインシステムには自己成長型コンピュータ『AGEシステム』が搭載されており、
戦闘データを蓄積する事で戦局に対応する四肢換装ユニット『Gウェア』が生み出される。
Gウェアや各種武装はAGEシステムとリンクした自動工廠『AGEビルダー』によって生産される。


外見的な特徴としては、背部バックパックに備わったスポーツカーのようなウイングが挙げられる。
これはAGEシステムの為の情報の収拾用兼、膨大な情報を処理するために、
MSとしては異常な程ハイスペックなOSを冷却するための放熱板の役目を果たすウィングブロードアンテナである。

頭部の2本のブレードアンテナも同様であり、これらの装備によりガンダムは、その気になれば戦場の全てを把握することも可能としている。

またガンダムの四肢の接続は、機械的なものではなく電磁ボールジョイントによるもので、容易に着脱が可能。
整備上の利便のためか、最初から想定してのことか定かではないが、ウェア換装はこの機構を利用して行われる。

エネルギー源はアニメ版はプラズマバッテリーで小説版はプラズマ反応炉である。



A.G.115年、スペースコロニー『ノーラ』がUEの襲撃を受けた事により緊急的にロールアウトした。


ガンダムAGE-1 ノーマル


型式番号:AGE-1
全高:18.0m
重量:43.4t
所属:地球連邦軍 宇宙戦艦ディーヴァ

武装:
  • ドッズライフル
  • ビームダガー/ビームサーベル×2
  • シールド

搭乗者:フリット・アスノ(1話~15話)
デシル・ガレット(5話)
アセム・アスノ(16話~18話)

AGE-1の基本形態。
ガンダムとしてはスタンダードなトリコロールカラーと、胸部センサーに描かれた「A」のマークが特徴。


◆武装


  • ドッズライフル
組み替えが可能なビームライフル。発射するビームは螺旋回転しており、高い貫通力を持つ。
片手持ち・両手持ち・ハンドガン形態の3形態を使い分けることができるがハンドガンは劇中未使用。

出力調整によりビーム刃を伸縮させる事が可能。非使用時には腰サイドアーマーにマウントされる。
序盤では調整不足のためサーベル形態は使われず、専らダガーを使っていた。

  • シールド
左腕にマウントされる防御兵装。青い部分は「A」を形作っている。
良く半分こにされる。


●劇中の活躍


ノーラ基地で建造中だったがUEの襲撃を受け、開発者のフリットが乗り込み急遽始動。
AGE世界で初めてUEのMS型の破壊に成功した。

その後は出番が少なくなったが、タイタス・スパローのウェアが半壊したためアンバットでの最終決戦に投入。

フリットがXラウンダーへと覚醒したため圧倒的な能力を発揮。
無数のガフランバクトを一蹴し、巨大MSデファースをも破壊するほどであった。



「被害が出やすいコロニー内戦闘」「重装甲の敵」に対してシステムが提案したウェア。
太くがっしりとした赤い四肢を持つ、肉弾格闘を得意とするパワー重視の形態。
詳細は個別項目参照



「高機動の敵」に対してAGEシステムが提案したウェア。
細身の青い四肢を持つ、高速格闘戦に適した形態。
詳細は個別項目参照



小説版オリジナル。
「無人攻撃端末(ビット)」に対してAGEシステムが提案したウェア。
一見ノーマルと大差無いが、換装すると全身を黄金へと変えビーム耐性を与える。
詳細は個別項目参照



外伝作品『UNKNOWN SOLDIERS』に登場。
「消耗の激しいシグルブレイド」に変わってAGEシステムが提案したウェアで、スパローを元にした近接戦闘用ウェア。
詳細は個別項目参照




[第二部]



アセム編、開始時点ではアスノ家の敷地内にある馬小屋に隠されていた。(MEMORY OF EDENではすなおに整備場で保管されていた)
バルガスにちゃんと整備されており以前より強くなったらしい。
ヴェイガンが出現したと同時にアセムが搭乗し再び戦場で戦った。

しかしゼハートに隠し場所がバレてしまい馬小屋を破壊されて危うくガンダムが破壊されそうに。
17話でフリットの管轄の基地に保管され破壊の危機を免れた。因みにそこから半年見つからなかったらしい。
(※小説版では出撃の度に発進位置と帰還場所を変えることで、所在を一切把握されなかった。)



OVA作品『MEMORY OF EDEN』に登場。
中世の甲冑騎士のような外観を持ち、専用のシールドとレベルタブレードを装備した近接戦闘に置いて攻防のバランスが取れた近接距離用ウェア。
詳細は個別項目参照



ビッグリングでAGEシステム無しで運用出きるように改良されたガンダム。
センサー類に変更があり、どことなく怒りを感じさせる表情が見え隠れする。



【その他】


ガンダムAGE-1 2号機

『UNKNOWN SOLDIERS』に登場。
コウモリ退治戦役(第一部)後にデータ収集用としてフリットのAGE-1の予備パーツから組まれたもう一機のAGE-1。
AGEシステムは非搭載であるため見た目は上記のフラットに近いが「アサルト・ジャケット」という追加装備を全身に施されている。
この機体がアデルの雛形となった。



機動戦士ガンダムAGEトレジャースター』に登場するAGE-1。細部のデザインが異なる。
その正体は未来でアデルを母体に造られたレプリカ。

トライエイジガンダム
ガンダムトライエイジのオリジナル機体。
戦後、博物館に展示されていたAGE-1を大改修し、カードから機体や武装を呼び出せるトライエイジシステムを搭載した。
肩部にはAGE2のような羽が付き、背面ユニットからはビームマントを展開する。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』にはオリジナルカラーのガンダムTRYAGEマグナムとして登場。ガンプラとしても発売された。
Re:RISEでの搭乗者はAGE系の機体、マグナムというネーミング、そして紺を主体としたカラーリングからわかる通り、GBNチャンピオン「クジョウ・キョウヤ」。


ザ・ガンダム(THE・GUNDAM)

『EXA-LOG』に登場。
終戦後のA.G.201年に記念事業の一環として伝説に残る救世主・ガンダムをアスノ家にあった絵画やEXA-DBの記録等を元に再現したMS。
情報が足りない部分はAGE-1が参考にされており、オリジナルの「ガンダム」とは異なるらしい。
AGE-1に比べ全体的にのっぺりしており、「巨大な剣でドラゴンを倒した」という逸話からエクスカリバー(仮称)という大剣を装備する。

ガンダムEXA VS』でまさかの登場。
この時のパイロットはヴェイガンと同じ火星の人間である、マーズIの「究極のアダム」アル・アダ。
初出撃時のAGE-1とフリットを襲撃するというセコい衝撃的な登場を果たす。

かつて「救世主」と呼ばれた「原初のガンダム」に「原初の人間」の名を持つ男が搭乗し、
「征服者」と変貌したザ・ガンダムがAGE-1とテミスの乗るジェノアスを両断した。
その性能がオリジナルと同等かは不明だがかつて「救世主」と呼ばれた存在が目の前に出現したことによる"精神的動揺"、
初出撃というパイロットとAGEシステム双方の"経験・実力不足"という悪条件が重なったため、
テミスの檄を受けたにせよ受けなかったにせよフリットがマトモに戦えたとは到底考えにくい。
当の本人は知る由もなかったが「人類進化の頂点に立つ王」と呼ばれる「火星の人間」が「救世主そっくりな機体」で
進化するガンダムを破壊するというフリットにとって三重の意味で屈辱となった。

なお、襲撃後のフリットは生存したが、彼の無事を示すものがテミスの証言しかなかったためか、フリット殺害というデマが流布した。
デマ抜きでもこの展開に異議を申し立てる声は多かったが…そこはEXAに登場した他ガンダム作品の扱い全てにある意見なので仕方ないか。
しかし、AGE世界を破壊するならイゼルカント殺害の方がまだ(読者的にも世界的にも)平和的ではなかっただろうか…


ガンプラ


AG、HG、メガサイズ、MG、BB戦士で発売。どれも完成度は非常に高い。

AGは可動こそ皆無だが、素組みでほぼ完全に色分けが再現される驚異の仕様。

HGには胸パーツの蓋が付属。
一体何の為のパーツなのか、と様々な憶測が流れたが、フラットの登場により謎が解けた形になる。

MGでは通常のMGとは違いフレームが存在しない珍しいキットであり、そのおかげで数あるMGの中でも組みやすく初心者にもおすすめなキットとなっている。
MGとしては珍しく放送期間中に発売されており、1/100スケールのキットがこれしかない事から通常放送中に発売されることが多い1/100をMGが兼ねているものと思われる。
なお、フレームが存在しないのだがスライドする装甲などギミック的な部分に関してはしっかりMG相当である。

BB戦士は唯一単品でウェアシステムを完全再現。
瞳シール&コミックワールドも復活し、大人にもお薦めの逸品。
AGEシリーズのコミックワールドには皆勤しており、実にフリーダムなキャラになっている。
AGE-2のコミックワールド以降はどこかで見たようなおひげを生やしている。


【ゲームでの活躍】


  • Gジェネレーション3D
ゲーム初参戦。
パッケージイラストはガンダムAGE-1がセンターを飾るはずであったが、何故かνガンダムサザビーダブルオーライザーに変更された。
変更前のパッケージイラストは説明書の表紙に流用された……それって変える意味あったのか?

  • エクストリームバーサス マキシブースト
フルブの解析画像の内部データには存在していたため長らく、
「データ上にのみ存在する新作のガンダム…それが、このAGE-1!」状態であったが、マキシブーストでついに参戦。
コストは2000で、息子のガンダムAGE-2と共に換装型だが、従来の換装型とは一線を画す変わった機体特性を持つ。

本編同様、タイタスとスパローに換装することができるのだが、
一旦換装すると一落ちするか覚醒技を使うかでノーマルに戻らないと他の形態になれない(エクストリームの『進化』に近い)のである。

AGE-2がノーマルとダブルバレットを使い分けて戦うのに対し、
AGE-1は一度選択したウェアと死ぬまで添い遂げる覚悟で戦う必要がある。
ちなみに開始直後はタイタスもスパローも、共に換装ゲージは0。

射撃を当てるとタイタス、格闘攻撃やダガーを当てるとスパロー、
ダメージを受けると両方貯まり、貯まっていない状態でどちらかの換装コマンドをいれると対応した形態のゲージをチャージできる。
ただ、AGE-1ノーマルはさほど格闘能力に優れているわけではないので、普通に戦っていればまずタイタスの方がゲージが早く貯まる。

タイタスは火力に優れているが機動性に難があり、スパローは機動性に優れているが火力は控えめ。
アシストはタイタスがまさかのイワークさん、スパローはアセムもアシストしてくれているウルフ。

どちらを選ぶかはプレイヤー次第であり、戦況に応じたウェアを選択するのが救世主への第一歩となる。
覚醒技はスパロー、タイタス、ノーマルの順に各ウェアに換装して攻撃する『ランブバースト』。ちなみに名称はゲームが元ネタ。

「EXVSフォース」では、後述する「マキシブーストON」に先駆けてクセのあった換装の仕様が変更され、
ノーマル・タイタス・スパローの三形態に(ゲージを貯める必要はあるが)任意で自由に換装出来るようになった。
「マキシブーストON」では全体的に武装の見直しがなされた。



追記・修正なんだよ、項目は……僕にとって……

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