高松信司

登録日:2012/05/13(日) 22:36:29
更新日:2024/04/09 Tue 21:49:41
所要時間:約 4 分で読めます




高松信司は栃木県宇都宮市出身のサンライズ所属のアニメ監督。

高校時代から自主制作映画や自主制作アニメで活躍し、栃木では知る人ぞ知る存在だったとか。
法政大学を中退した後、サンライズに入社。富野由悠季の元で殴られながら鍛えられる。

彼の出世作と言えばやはり勇者シリーズの勇者特急マイトガイン、勇者警察ジェイデッカー、黄金勇者ゴルドランのいわゆる高松三部作だろう。
綿密に計算された特異な世界観とユーモアでたくさんのファンを掴んだ。
その後は平成ガンダムシリーズに関わるようになり、ガンダムWではノンクレジットながら後半の監督を勤め、次のガンダムXでは監督を勤めた。
しかし、ガンダムXはテレビ朝日の都合で放送枠が早朝に飛ばされたため、その後しばらくはサンライズから距離を置くことになる。
その後高松はこちら葛飾区亀有公園前派出所の3代目監督に就任。
アニメ版こち亀で最も長く監督を勤めた。

そしてサンライズに戻り、銀魂の監督・監修を勤め、現在も男子高校生の日常など、人気作品で監督を勤めている。




うん、ここまで真面目に書いたよ。








以下彼の芸風を説明。
高松信司作品にありがちなこと。

  • 自重しないメタ
  • 自重しない上にマニアックなパロディ
  • 制作状況をばらす
  • スポンサーをいじくる
  • 揚げ句の果てにスポンサーに迷惑をかける




高松信司作品と言えば、パロディとメタネタの極度の多用が特徴として挙げられる。
パロディを多用する監督としては新房などシャフト系統の監督も挙げられるが、高松の場合どこか覚めたメタネタをパロディに折り込んでくることが多い。
マイトガインのラスボスなんかはわかりやすい例だろう。

また、個人的な経験からか(後で述べる)、アニメ業界の内情ネタも挟んでくることが多い。
例えばこち亀でアニメ制作ネタをやったのは高松時代だし、銀魂では最早制作状況と、原作消費ネタは定番となっていた。

あと、何故か制作状況に恵まれないケースが多い。
ガンダムWは前監督が途中で逃亡してしまったため、ピンチヒッターで登板するも、ゴルドランと掛け持ちという過密スケジュールをこなすことになった。
その後、ガンダムXの監督を任されるが、途中で放送期間短縮という憂き目に遭う。
この頃、サンライズはOVAに注力しており、人手をそちらに割いていたために、テレビ作品に回してもらえるスタッフが少なく、高松監督は自分のコネでスタッフを集める羽目になった。
銀魂に至っては言うまでもない。
ピンチは上手く凌ぐも、ノーアウトから出てくるとピンチを広げる劇場型アニメ監督なのかもしれない。
そんな彼でも銀盤カレイドスコープでは制作状況が破綻しアラン・スミシーで遊んでいた。
ただし「てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!」では放送日を前に元首相銃撃事件が起きてしまい、放送する予定だった話がお蔵入りになるという悲運に見舞われてしまった。「銀魂」の立てこもり事件の時はそのまま事件と並行して放送されたというのに……。

一度で良いから彼に充分な予算とスケジュールを与えて作品を作らせてあげたいのは私だけだろうか。
また、高松監督を語るうえで欠かせないもう1つのポイントが番組提供紹介時のテロップ芸である。
発端となったのはスクールランブル
元々スクランの原作はページの両サイドに解説・コメント・ツッコミなどが書かれる遊び心が散りばめられていたが、
高松はアニメ化の際に提供紹介時にこれをやることで原作再現を行った。

しかし、どういう訳か次に手掛けた作品である銀魂でも同じ手法を活用し銀魂をさらに、カオスな作品にして見せた。

以降の作品でもこの手法は変わらず行われている。

特に元々がカオスな銀魂と男子高校生の日常では関係ないことからスタッフ事情までやりたい放題だった。(銀魂は途中から総監督)

以下一例
  • 銀魂
「ぎんたまの濁点抜くと大変なことになる」
「便乗し忘れた洞爺湖サミット」
「去年は日本シリーズで放送が潰れたけど今年は潰れません」
「春から俺達無職……」
「プレーオフ西武勝ったね」(蓮蓬騒動時)

  • 男子高校生の日常
「ごめん、ED曲できてない」
「タダクニ出番あったじゃん」
「放送時の季節は関係ない」

などなどまさに、カオス。


真面目な評価点もあり、(特にオリジナル作品だと)悪役にも救いの道を用意する傾向が強い。
途中で死なないのはもちろん、改心して主人公達に協力するようになったり、EDの主役を飾ったりと、悪役を動かすのも好きなようだ。
逆にフロスト兄弟など、和解できなくても最後まで生き残った悪役も少なからずいる。
1話限りのゲストキャラでもエピローグで再登場させたりするので、キャラへの思い入れはかなり深いと言えよう。


2012年10月からは『超速変形ジャイロゼッター』と『イクシオンサーガDT』の2作品を掛け持ちしていた(前者では総監督)。
前者はガンダムX以来の子供向け作品。 

高松氏にとっては久々の真面目な作品……かと思いきや後者は違った。
(詳しくはリンク先へ)

更に2015年、某水泳アニメを参考にした魔法少年モノの『美男高校地球防衛部LOVE!』を手掛けた。
同年には銀魂の3期もスタート。高松監督の暴s…もとい邁進はどこまで続くのか。
実際の3期では監修を降り、音響監督のみとなる。

近年では音響監督に加え、シリーズ構成・脚本も担当するケースが多い。
「宙のまにまに」「男子高校生の日常」「坂本ですが?」では全話執筆した。
2023年7月から放送された「Helck」では佐藤竜雄が監督を担当し、自身は初めて音響監督のみでの参加となった。


■主な監督作品


など

■主な出演作品





追記修正はそのへんにいたオッさん…ではなくアニメ監督の方にお願いします。

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最終更新:2024年04月09日 21:49