橘万里花

登録日:2013/10/20(日) 01:38:55
更新日:2024/02/17 Sat 14:17:46
所要時間:約 7 分で読めます




橘万里花とは週刊少年ジャンプに連載されていた漫画作品『ニセコイ』の登場人物。
CV:阿澄佳奈
演:島崎遥香

メインキャラクターの一人であり、メインヒロインの一角である。
この項目では『如何にマリーこと橘万里花がメインヒロインであるか』を解説していこう。


【来歴の解説】
初登場はニセコイ4巻の31話「ホウカゴ」において幼い頃の写真において登場する。
楽の父と幼い頃の楽と並びあどけない表情を見せながらペンダントを握りしめていた。
この時点で最早天使、可愛らしい。

その後32話「アイアイ」での楽と千棘の茶番劇のラストとして成長した後ろ姿を見せると言う形で取りを飾った。
…花畑に佇む構図が実にふつくしい。

そして次話「シュラバ」での転入生として本編登場以降物語に深く関わっていくことになる。
嫌みの無い涼しげな立ち姿、女性らしい清楚さと自信をあわせ持つオーラ、完璧と言える容姿と三拍子揃った彼女は、意中の小野寺小咲を除くとモノローグであまり女性を誉めない楽も「確かに美人」と評する程の美少女である。


そんな彼女は主人公の一条楽の許嫁と言う、非常に羨まけしからん関係にある。
しかし、これは楽があまりにイケメンな思い出を万里花と育んだ結果による物。
以下、そんな過去を解説する。

実は幼い頃から体が弱い万里花は子供の頃は山の療養所で一人寂しく過ごしていた。
「孤独で病弱な深窓の令嬢」と言う子供時代としてはあまりに悲しい状態だった万里花だったのだが、ある日木登り遊びに夢中だった楽と偶然窓越しに出くわしてしまう。
体が弱い万里花の為に、山で見付けたガラクタや冒険譚を土産話に楽は彼女を楽しませようと頑張っていた。
そんな楽と交流した万里花が、初めての友情から初めての恋に落ちるのは時間の問題であった。
そして、警視総監でありヤクザの親分の楽の父とは浅からぬ因縁もある万里花の父の力もあり、めでたく許嫁となったのである。
以降、今に至るまでずっと一途に楽を思い続けているのである。

この過去を見たらお分かりいただけただろうか。
…千棘?小咲?なにそれ美味しいの?と言うヒロインと名乗るにふさわしいバックストーリーである。

実際、この作品の伏線である楽のペンダントと対になる鍵を持つ少女の一人であり、記憶があやふやな千刺や小咲とちがい明確な過去を明かされているキャラクターである。
つまり万里花が「約束の少女」の可能性は非常に高く、そうなると名実ともに正ヒロインと言える事になる。
この圧倒的なヒロイン力、実にラブコメの王道と言えるだろう。

また、最近ではバイトをこなしたりもしている。
「あざとい」ドジッ子ウェイトレスと言うわりと店には迷惑なキャラでもあるが、店の人気者として一生懸命働いている。
遊ぶ金欲しさではなく楽との一軒家をたてるための建設資金である。
実に10代の若者にしては質実剛健と言える思考方法で、主人公の嫁にふさわしいキャラクターと言えるだろう。

ちなみに本人曰くE以上と言う立派な巨乳でもある。
所謂「自称『巨乳(笑)』」ではなく、実際に存在感のある胸を持っている。
後天的な努力によるものか先天的な体質によるものか、それはわからないがもう一人のヒロインの鶫誠士郎よりは劣るとはいえヒロインに相応しいスタイルと言えるのではないだろうか?
また、万里花はわりと背が低く誠士朗に比べ一回り半程度線が細いのでカップの絶対値で言えば誠士朗を越えるとの声もある。
…実に素晴らしい。

【パーソナリティー】
一件、上品なお嬢様と言う印象の彼女。
事実、上品な容姿に丁寧な口調に完璧な所作と非の打ち所がまるでない。

しかし、「テンプレなお嬢様キャラクター」とはかけ離れた行動力を持つ。
特に楽に対する献身は最早10代半ばの少女のそれではない行動力である。
その献身っぷりは以下の話からも判る、これより万里花の努力と行動力について重点的に解説する。

実は彼女のパーソナリティーが生まれた原因は元を正せば楽に起因する。

本来は髪も短く線も細い博多弁を話す、年相応の可愛らしい少女だった。
ところが万里花が楽に理想の女性像を聞いた際「髪の長い女の子らしい子」と言う答えを聞く。
以降それに沿うような女性像を目指し邁進していたのだ。
万里花の言葉を借りれば
「…それからの私は頑張りました!! 今まで嫌がっていた習い事やお稽古も進んで受け…! ふさわしい言葉使いと教養を身に付け 楽様の求める理想の女性へとならんがために邁進したのです…!!」
…近年の若者の発想にしてはあまりに努力家であり健気すぎる。
しかし、そこまでの努力をして作り上げた人格も彼女にとっては些細な事、何故なら「愛しい楽の為ならどんな努力を払いいくら時間を惜しんでも変われるから」である。

弊害としては「楽と自分がすべて優先」に近い思考になってしまったが、まあ恋愛に積極的なのはラブコメヒロインとしては実に正しいとも言えるだろう。

また、良くも悪くも突っ走りやすく表情豊かなので結果的にギャグ要員となりやすい。
まあ万里花が本気を出してしまうとヤクザ・機動隊・ギャングを一喝だけで吹き飛ばしメインヒロイン(笑)の千棘が逃げ出すほどの真のヒロイン力を発揮するのだから仕方ない。
それに万里花とは対照的な性格で兎に角奥手な誠士朗と言う裏ヒロインの出番を喰ってしまうから出番の兼ね合いも有るのだろう。
…重ね重ね言っておくがこのニセコイと言う作品はダブルヒロイン作品である。
ヒロインは当然の如く万里花と誠士郎であり、ファンが離れたと悪い意味で話題になった「キムチ問題」も…あれは小咲がメインヒロインとは離れたサブヒロインだから起きた現象であり実は不自然な話の流れではなかったのだ。


…話が大分それてしまったので万里花の話に戻そう。
性格的にはイケイケ系の明るく超正統派と言うヒロインとして完璧なキャラクターなのだが弱点も割りと多い。

一つは体が弱い事、わりと最近では死に設定とか言ってはいけない。
194話「ヒトツモ」では、万里花の虚弱体質はやはり病気が原因だったことが語られた。
その病気はずっと薬で騙して進行を遅らせていたのだが、もうそれも限界だとのこと。
この病気は命に関わるほどの物ではないが治療が難しく、アメリカのピッツバーグにある特別病院で二年間の治療が必要となる(そしてその病院の経営権を握っているのは、当の橘家である)。
本当はもっと早く治療できたはずなのだが、楽と再会するために彼女はその二年間を自分磨きに利用したらしい。
しかし、楽との再会までに10年の時間はあったはずなのだが……。

更に成績がかなり悪い事、こちらは前述の努力を払った結果あまり勉学に励む時間もなく、興味の有無ですべてを決める悪癖からでもある。

犬の様な可愛らしい生き物はともかく大きい動物も苦手だったが、これは楽の動物好きと言う性格を知りなんとか克服、愛しの楽とついでに千刺に見直される事になった。

酒ぐせが悪い面もありプロレス技を仕掛けたり駄洒落を自分で言っては笑うと手がつけられない下戸である…可愛い、そしてご褒美です。

最後に、小悪魔的に攻める性格からか逆にわりと予想外な反応が苦手であり赤面しやすい。
誉められなれていないのか直ぐに楽に誉められると真っ赤になり地の博多弁が出てしまうのだ。
正直、普段から前時代的な言葉使いの少女が方言連呼しながら取り乱す破壊力は異常。
彼女オンリーの個性にして魅力と言えるだろう。



…と、ここまで長々と書いたが、最後にもう一度纏めようと思う。

●病弱な深窓の令嬢
●主人公とは対になる家業の間柄の許嫁
●礼儀正しく一途
●努力家で主人公の為なら何でもする
●明るい性格で恋愛に積極的だが根は純情
●良好なスタイル
●方言属性
●シリアスからギャグまでこなす対応力
●あざとさと天然さと小悪魔さが同居する奇跡的な性格
●酒ぐせが悪いが笑い上戸
●そして主人公との絆を象徴するアイテム

…改めて見ると恐ろしくキャラクターが濃く盛りすぎ、なんとも地味な小咲と比べたら一目瞭然である。
しかし、この盛りすぎな設定はこれ以上無いヒロイン力とも言えるだろう。

かなりの料理上手で、既に調理師免許を持ち、河豚を捌く事も出来るらしい。
前述の病を治療できなかったのは河豚の調理師免許取得に時間を費やしたからなのか?
羽の事は昔から大嫌いである。

マジカルポリスまりかちゃん

スピンオフ作品「マジカルパティシエ小咲ちゃん!」においては魔法少女のひとりとして登場。そのときの名前である。
使い魔はホンダーソン。通常はフェレットの姿をとっており、性格や目元に名前の通り本田の面影がある。
可愛げのある警察官の格好に加えて「パトプレート」と呼ばれるパトカーを想起させる小型の板状の乗り物で移動ができるため機動力は高い。
当初はライバル的ポジションだったが、打ち解けて小咲達のグループ入りして共に行動するようになる。
能力は手錠を想起させるマジックカフスにより対象を「確保」すると「のろく」することができるというもの。
のろくするのは身体能力に限らず対象にかかる速度そのものにも有効で
物体を確保して衝突の危機を救うという使い方も可能。
巨大な対象も確保可能だが、巨大な手錠を生成する必要があるためか乱発はできない模様。
ちなみに正体バレのペナルティはミシシッピアカミミガメにされる。通称マリカメさん。

基本設定は原作に倣うが、小咲同様アレンジは加えられており
実家はボロ家で父親も無職という貧乏キャラになっている。
また本作の特徴である脱衣だが彼女のみ羞恥がなく平然とするどころかなりノリが良い。



追記・修正はマリー派の人にお願いします

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最終更新:2024年02月17日 14:17