アレクサンダ(コードギアス)

登録日:2013/10/06 (日) 11:42:35
更新日:2023/10/12 Thu 21:45:40
所要時間:約 10 分で読めます






死ね

死ねっ

死ねぇ!!


出典:コードギアス 亡国のアキト 第1章 「翼竜は舞い降りた」 サンライズ、コードギアス 亡国のアキト製作委員会 2012年8月4日公開より



コードギアス 亡国のアキト』に登場するナイトメアフレーム(KMF)。本作の主役機にあたる。


【目次】




【基礎データ】


型式番号:W0X
所属:ヨーロピア共和国連合(E.U.)
分類:第7世代相当KMF
全高:4.39m
重量:6.73t
推進機関:ランドスピナー
武装:WAW-04 30mmリニアアサルトライフル「ジャッジメント」
対KMF戦闘用トンファー
ウルナエッジ


【機体解説】


E.U.軍で開発された新型試作機。細い四肢と白いカラーリングが特徴。
第七世代に相当する。

E.U.の現行主力機であるパンツァー・フンメルとは異なり、人型に近くコクピットが背面にあるなど、全体的にブリタニア製KMFに近いシルエットを持つ。
軽量化と高性能フレームの採用によってブリタニア製KMFを圧倒する程の非常に高い運動性能を獲得しており、格闘戦向きの機体に仕上がっている。
反面、火力や決定力の面では平均的なKMFの域を出ていないため、乗り手の操縦技能に大きく依存している部分もある。

通常の人型形態《ファイターモード》でもランドスピナーを用い高い機動力を発揮可能。
また、高速移動時には被弾率を下げるため姿勢を下げた多脚形態《インセクト・モード》への変形を有しており、市街地や森林などを変形してGの如くカサカサ走り回る(「インセクト」=「昆虫」とはいうものの基本は手足を変形させた四脚歩行であり、六脚歩行するのは最終型のレッドオーガのみである)。
こういった複数の形態を十全に操るには通常の操縦系だけでは困難であるためニューロデバイスによる補助が欠かせない。

背面のコクピットブロックはボディからの分離が容易な構造になっているが、ブリタニア系に見られるような射出式の緊急脱出装置は搭載されていない
一応、衝撃吸収用のバルーンなどは内蔵されているものの、機体自体が行動不能に陥った場合パイロットは自力でコクピットから脱出しなければならない。

また、ヴァイスボルフ城基地に設置されている超長距離輸送機(通称「アポロンの馬車」)と呼ばれるロケットに機体を格納することで地球上のほとんどの場所にアレクサンダ部隊を送り込むことが可能となっている(インセクト・モードはこの輸送の際機体を格納するための形態でもある)。
なお、この超長距離輸送のプロセスには高高度からの単独降下が入っているため、背面にハングライダーのような折り畳み式のウイングを取り付けることが可能となっている。
この翼を広げた姿は「翼竜が舞い降りてくる」ようである。


開発者はwZERO部隊所属のアンナ・クレマンであり、本機は同部隊の専用機として試験的に運用されている。
運用にあたって得られたデータを元にその都度改良が加えられており、バリエーションやパーソナル機も造られている。



【基本装備】


  • ジャッジメント
KMF用のリニアアサルトライフル。連射可能で高速移動しながらでも攻撃できる。
任意で弾種の変更が可能。
コクピットブロックの横のサブアームにマウントでき、インセクト・モード時も移動しつつ射撃を行える。

前腕部に折りたたまれている格闘用武器。先端にニードルが仕込まれており90°折り曲げて打撃と共に突き刺せるようになっている。
アキトは敵機を連続で殴打し破壊している。

  • ウルナエッジ
手首に仕込まれたナイフ
格闘攻撃に合わせることでKMFの装甲を貫けるだけの切れ味を発揮する。

  • ブレインレイドシステム(BRS)
アレクサンダのパイロットの精神を拡張するシステム。機体制御を補助するため操縦者に埋め込まれたニューロデバイスが脳波を読み取り数値化、操縦者の意志を機体にダイレクトに反映させる。
つまりある程度までなら操縦桿やボタンなどを使わなくても思考するだけで機体を操作することが可能となる。
一方で操縦者同士の脳波をリンクさせることがあり親機のパイロットの精神で子機のパイロットの精神を浸食し操ってしまうことも。
これに関しては誰にでも起こるものではなくパイロット間の相性も関係するらしい。



【正規バリエーション】


◆アレクサンダ Type-01

型式番号:W0X Type-01
武装:WAW-04 30mmリニアアサルトライフル「ジャッジメント」
対KMF戦闘用トンファー
ウルナエッジ
自爆装置

パイロット:
ヒュウガ・アキト
旧日本人志願兵


初期型。
額の細い赤十字と大きなデュアルアイが特徴。
ジャッジメントによる中距離射撃とトンファーを用いた近接格闘を行う。
それなりの数が用意されていたが一章冒頭でアキト機以外が失われてしまったため以降はアキトの実質的な専用機として扱われている。

二章でアキト機が《ブレインレイドシステム》を発動した際にはフェイスマスクが開きその下にあるもう一つの赤いマスクを見せた。


○劇中の活躍

ナルヴァ作戦に投入されたがアホな司令官の命令で自爆装置を取り付けられ特攻させられてしまいアキト機以外はすべて大破してしまう。
しかし、爆装が解除されたことで自由になったアキト機の獅子奮迅の活躍により聖ラファエル騎士団のヴェルヘルム隊等を壊滅させ作戦目的を達した。

この活躍からユーロ・ブリタニアでは”ハンニバルの亡霊”と呼ばれるようになる。

その後アキト機はType-02やドローンと共に降下作戦に投入されアシュラ隊と交戦。
BRSを発動しこれを圧倒しアシュレイのグロースターを追い詰めたが、シンのヴェルキンゲトリクスによって手足を切断され戦闘不能となる。

機体は回収・修復されガリア・グランデ襲撃に参加。フェイス部分を破損しながらもアシュレイのアフラマズダを撃破した。
しかし既に機体性能が周りに追いつけなくなりつつあったことから最終章ではリベルテへ改装される。



◆アレクサンダ・リベルテ

ミカエル騎士団との決戦に備えアキトのアレクサンダType-01を強化改装した機体。
アシュレイが持ちこんだアフラマズダのデータを元にアンナが急遽設計した。そのためか胸部装甲のデザインがアフラマズダに近い。
アフラマズダの物と同じブレイズルミナスを纏えるシュロッター鋼製の紫色の装甲を全身に追加しており元来の運動性を維持したまま防御力が大幅に強化された。
代償としてインセクト・モードへの変形機構は封じられたものの、新たに刀状のシュロッター鋼ソードとブレイズルミナス搭載式の盾が装備されており、重装化しても衰えぬ機動力とブレイズによる防御力を合わせることで激しい近接攻撃を繰り出せるようになっている。



◆アレクサンダ Type-02

型式番号:W0X Type-02
武装:WAW-04 30mmリニアアサルトライフル「ジャッジメント」

アキトのTyre-01の実戦データ等をフィードバックして造られた改良型。
胴体部や肩部のアーマーが丸みを帯びた形状に変更されている。
白のボディに青のアクセントが入っておりパイロット毎に頭部の形状や装備が異なる。


●レイラ機

レイラ・マルカル司令の乗機。
額に太い青十字を持つ。武装はジャッジメント。頭上にドローンの操作用にアンテナを設置している。
戦闘指揮とドローン操作の必要から本機のみBRSが無い。

●リョウ機

佐山リョウの乗機。
頭部センサーが三段に分かれたようなデザインになっている。
ジャッジメントとミサイルポットが装備され左腕には対KMF用可変アックスを持つ。

●ユキヤ機

成瀬ユキヤの乗機。
T字型の頭部センサー持つ。
ジャッジメントの銃身に追加の延伸パーツを取り付け長距離射撃が可能になっている。

●アヤノ機

香坂アヤノの乗機。
細いデュアルアイを持つ。
左腕に対KMF戦闘用ソード「ビーショップ・ロングレイ」を持つ格闘向きの仕様。


○劇中の活躍

降下作戦に投入されるがリョウ達が反乱を起こしアレクサンダ同士で交戦する。だがブリタニア側からの攻撃が始まったことで休戦。

その後アシュラ隊と交戦するが精鋭ぞろいのアシュラ隊の面々に圧倒されてしまう。

しかしアキト機が発動したBRSでリョウ達が操られ形勢が逆転。
野獣のような猛攻でアシュラ隊を追い詰める。(この時、アキトにかけられているギアスが三人に伝播しているような描写がある)
だが、アキトが正気に戻ったことでBRSが解けリョウ達は助かったものの機体は大破。
無事だったのはレイラ機のみであった。

その後ヴァリアントの登場で出番を無くすが最終章でヴァイスボルフ城防衛のため警備部の機体として登場。
残っていたレイラ機にはハメルが乗り込んだ。



◆アレクサンダ・ヴァリアント


Type-02から更にソフト面での改良を重ね変形の速度など諸性能の向上に成功した実用モデル。
ランドスピナーが若干小型化された以外ボディの形状は基本的にType-02に準じているが、メインカラーは白から青に変更されており大分印象が変わった。
各パイロットに合わせて調整されている点は変わらず、機体毎に頭部や武装が異なっている。


●リョウ機

装甲色は青とオレンジ。
各武装がバージョンアップされ、大型リニアチェーンガンの他四連ミサイルポッドと両刃の新型対KMF用可変アックスを装備する。

●ユキヤ機

装甲色は青とライトグリーン。
バレルが更に大型化された新型のリニアレールカノンを装備。こちらは弾道を操作しより正確な狙撃を行うことが出来る。
また左腕には独自のスラッシュハーケンも装着されている。

●アヤノ機

装甲色は青と紫。
ジャッジメントと共に対KMF用の「オーガス・ロングレイ」という新型サーベルを装備している。



◆アレクサンダ・レッドオーガ

最終章で登場した新型アレクサンダ。名の通り紅い装甲と鬼のような二本角が特徴。
元々はアキト用の機体として開発が進められていた物だが、アキトがリベルテで続投することになったためアシュレイにあてがわれた。
Type-01、02、ヴァリアントとこれまでの機体から得られたデータを元にした新型のフレームとOSを搭載しており、本体装甲がかなり増強されている。
更にアシュレイの要望で背面に中型ソード、腹部にナイフ、手持ちのライフルなど武装が増やされたことでかなりマッシブな見た目になっている。
また、腰部にも補助脚が追加されておりインセクト・モード時には六本足となる。



◆アレクサンダ・ドローン

AI制御で稼働する無人機
機体形状は頭部が縦長のセンサーに変更されたType-02であるが、茶色で塗装されており通常機とは随分印象が異なる。
有人機同様火器の使用やインセクト・モードへの変形も可能で機動力は高いがAIがまだ開発中の未完成品である為そのままでは戦闘に使えない。
対策としてレイラ機からのオペレートで戦況に対応できるようなっているが、それでも有人機には適わないようである。


○劇中の活躍

戦力不足を補うため15機が降下作戦に投入される。
しかし大した活躍は出来ず敵の攻撃に曝されスロニムで全滅してしまった。

最終章でもヴァイスボルフ城の防衛部隊として10機ほどが投入される。
また、専用のヴァリアントを失ったユキヤ用の予備機が用意されていた。



【改修機バリエーション】


◆フローレンス

型式番号:RZX-12TM1
所属:神聖ブリタニア帝国 トロモ機関
武装:ウルナエッジ
スラッシュハーケン
ハドロン・ブラスター
MVS

パイロット:モニカ・クルシェフスキー

双貌のオズ』に登場。
ナイトオブトゥエルブのモニカ・クルシェフスキーがスロニムで破壊・回収されたアレクサンダ・ドローンを自分用にカスタマイズした機体。
有人用に改装した他、ハドロン・ブラスターやMVS等のブリタニアの最新武装を装備している。
また、コクピットブロックはブリタニア製の物を使用している為、一部換装する事でフロートユニットの搭載も可能。
インセクト・モードへの変形も可能だが腰部のスラッシュハーケンを脚部にすることで両手はMVSとして使用できる。ちなみにインセクト・モード時の見た目はカマキリである。

白炎とのジャングルの中での戦いでその能力を如何なく発揮。しかし、白炎の捨て身の攻撃を受けて破壊される。
なお、緊急脱出装置が作動してモニカは助かるものの、意識を失っていた為に搬送された。

続編『O2』では修復されたのかルルーシュ皇帝との戦いでもモニカの乗機としてフロート装備で登場。
ランスロット・アルビオンの挙動に全く対応出来ず瞬殺されてしまったが、これにより長らく不明だったTV版R2のモニカ退場時の乗機が判明することとなった。

ラウンズの機体が鹵獲した量産機のカスタムかよと突っ込んだ人も多いが、双貌のオズは模型紙で連載していたので、
サブキャラの機体は立体物が存在するKMFのカスタムでなければいけない大人の事情があったのでは、という説がある。

◆荒草鳴砂

型式番号:-
所属:-
武装:廻転刃刀
バズーカ

パイロット:月山玄信

『双貌のオズO2』に登場。「アレクサナリスナ」と読む。
ユーロピアから巡り巡ってラクシャータの下に流れてきたアレクサンダ(Type-02以降のモデル)を改修したKMF。
ラクシャータの下に辿り着いた時点で両腕が欠損していたが月山の要望で月下鳴砂の両腕を移植。フェイスは鬼のような凶悪な面構えになりカラーリングも鳴砂同様斑のダークカラーに変更されている。
アレクサンダ固有の高機動力は若干損なわれているが月下タイプの腕部のおかげでパワーが向上した。
しかし元々イレギュラーなパーツ同士を接合したアンバランスな機体であるため機体への負荷が大きくパイロットには相応の技量が求められる。
武装は月下や暁用の物をそのまま流用しているがインセクト・モード時にはサブアームに懸架して使用可能。

劇中ではライアーのヴィンセント・グラムと交戦。
閉鎖空間というフィールドを活かし機動力で圧倒するがハドロンブラスターを受け撃退されてしまう。
しかし廻転刃刀でなんとか防いだらしく撃破には至っていない。



◆イッソス


復活のルルーシュ』に登場。
アレクサンダ系の機体を改造した物で、形態をインセクトモードに固定したうえで四本脚全てにホイールを仕込み機動性を向上させている。
頭部も独自のパーツになっている他、肩に機銃、上部に二門のレールガンを追加。
素体の出所は不明だが、ジルクスタンの傭兵部隊が使用しているものではないかと言われている。

作中ではハシュベスを襲撃した混成KMF部隊の一機として現れるが、迎撃に現れた真母衣波壱式に撃破された。



【立体化】


1/35でアキト機、Type-02(リョウ機、レイラ機、アヤノ機)が発売。
インセクト・モードへの変形を差し替えで再現可能。

Type-01が発売中。
インセクト・モードやフェイスオープンを差し替えで再現可能。
Type-02もウェブ通販にて発売された。





出典:コードギアス 亡国のアキト 第4章 「憎しみの記憶から」 サンライズ、コードギアス 亡国のアキト製作委員会 2012年8月4日公開より



追記・修正は亡霊と呼ばれてからお願いします。

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最終更新:2023年10月12日 21:45