登録日:2011/07/30 Sat 13:19:45
更新日:2024/04/19 Fri 19:29:31
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概要
富野由悠季自身が執筆した小説版を含めた昔の媒体ではパプテ
ィ
マス・シロッコ表記だったことも多く、表記揺れがあった。
現在はパプテマス表記で統一されている。
木星資源採掘船「
ジュピトリス」の責任者であり、苛酷な環境である木星圏での長い生活によって自然と
ニュータイプへと進化した人物。
元々優れた才能を持っており、ニュータイプへの覚醒でさらにそれが増し、人を惹きつけるカリスマを持つ。
だが天才的才覚故のプライドから、「才能の無い人間」に対する態度は傲岸不遜そのもの。
オールドタイプ、ニュータイプ関係なく、裏切り者も平然と重用するという懐の広さは見せているが、それはあくまでも「
才能のある人間」に限定されている。
ニュータイプの能力がその傲慢さに拍車を掛けたのか、劇中でも反感を持つキャラクターが多い。
例を挙げるとTV版のシロッコ初登場は「
メッサーラの慣熟飛行をかねて
エゥーゴへの攻撃」する場面だが
小説版ではその直前の
ティターンズ艦内で「私とメッサーラが出るからこの艦の旧式機は出なくていい」と本来の指揮官の命令を勝手に上書きして
その旧式機を蹴り付けてそのパイロットがキレて殴りかかったところを逆に叩きのめし
立場上の最上位者である艦長が傲慢さを咎めても意に介さず自分の主張を通して出撃するという
読者のみなさんわかりましたねこいつ超傲岸ですよ
と言わんばかりの書き方だった。
能力
天才の名に違わぬ統率力、パイロット適性、技術者としての能力まで併せ持つ。
自ら設計したMSに乗り込んで前線に出撃し、
エースパイロットとして華々しい戦果を挙げている。
そのパイロット能力は自身のニュータイプ能力であの
ハマーン様とタイマンを張ったこともある。
まあプレッシャー対決は作中のオールドタイプからするとZガンダム屈指の迷シーンとして映っていただろうが……。
ちなみにハマーン様と同じくパイロットスーツは着ない主義。
技術者としての才能では、連邦正規軍やティターンズ本隊とは別に独自のモビルスーツの設計・開発を行った経験を持つ。
メッサーラを始めとするシロッコ主導で開発された機体はいずれも高いポテンシャルを有していた。
特に長い期間の開発に次ぐ開発で培ってきたデータと自らの戦闘経験を基にたどり着いた「モビルスーツに必要なものは大火力や可変機構ではなく、パイロットの操縦技術を追従・反映する優れたインターフェイスと堅牢な機体」という結論は後の第5世代MSの設計思想に通じるものがある。
ただ、隔離された環境で技術開発を行ったため、連邦軍のMS・技術とは互換性はほぼ無かった。
そのため彼の技術は(MSの
ジェガン統一など、規格統一化がより進んだこともあり)後世への影響は少ない。
なおガンダリウム-ガンマ合金はアクシズが開発して
クワトロがエゥーゴに提供し、
グリプス戦役時点のMSの装甲材としては最高レベルの合金で
アナハイムが
マラサイを横流しした時点で初めてティターンズにも伝わった代物なのだが
シロッコは
木星からの帰還中のジュピトリス内で
同等の合金の精錬法を発明して
メッサーラから
ジ・Oまでのジュピトリス製MSはそれで建造されている。
ガンダリウム製でなければあの高性能ぶりの説得力に欠けるためではあるが、金属資源の備蓄が限られるジュピトリス内でそんなのをやってのけるシロッコ天才すぎる。
アクシズは言うまでもなく、ルナ・チタニウムは
ルナツーや各地の鉱床からある程度採掘が見込めるが、木星の近辺の衛星や小惑星の鉱物をもらったりしたのでだろうか?
劇中の行動
ジャミトフ・ハイマンの命により木星圏から帰還し、血の誓約書(笑)で忠誠を誓いつつも
ティターンズ内の権力を掌握するべく暗躍する。
当初は
バスクやジャマイカンの下で動いているに過ぎなかったが、めきめきと頭角を現して戦果を挙げていく。
終盤にティターンズが劣勢となりアクシズとの交渉が決裂した騒ぎに乗じてジャミトフを
暗殺、遂にティターンズの実権を得る。
だが最終的には
カミーユの乗る
Ζガンダムと一騎打ちに敗れて死亡した。
Ζガンダムとの決戦では、一時はカミーユを圧倒するものの、彼の怒りと死者の念を取り込んだΖガンダムが体を通して出る力を発揮したことで形勢逆転。
体を通して出る力の影響か、ジ・Oの機体制御が出来なくなって棒立ち状態になってしまったところに、
ウェイブライダー形態へと変形したΖガンダムの特攻をコックピットに喰らい、シロッコも致命傷を負う。
しかし、ジ・O共々散っていく直前、自身の断末魔の思念をカミーユに向けて放つ、言ってみれば最期の悪あがきをした結果、
その悪あがきが、肥大化していくニュータイプ能力で疲弊していたカミーユの精神へのトドメの一撃となり、
その際の「貴様の心も一緒に連れて逝く」という言葉通り、シロッコの断末魔を取り込み、精神が限界を迎えたカミーユは、この戦闘後に精神崩壊してしまった。
新訳『Ζ』におけるΖガンダムとの最終決戦もTV版と同じような流れで、最初は圧倒するも体を通して出る力によって形勢を逆転され、
Ζガンダムの特攻で機体共々致命傷を負い、その際のカミーユの「女たちのところへ戻るんだ!」という言葉に「女だと…?」と困惑する言葉を遺してジ・Oと運命を共にする。
なお、演出的にこちらでも断末魔の思念をカミーユに向けて放ったようだが、TV版と違って新訳『Ζ』のカミーユの精神には余裕があったため、
最後の悪あがきでも彼の精神を道連れにすることはできなかった。
本作でもかなり印象に残るこのシーンなのだが、巷では
顔芸だの
スイカバーだのと散々ネタにされている。
人物像
性格と価値観
女性に対する扱いは非常に長けており、精神的に未熟なサラ、男性不信となっていたレコアなどの女性を自身の配下に収め、さらに
を掲げているなど、他の実力者とは違った面も見せる。
特にサラに対しては特別な想いがあったらしく、彼女が戦死した際には実行犯のカツに対して怒りを露にしていた。
小説版によるとどうやらシロッコには生き別れた妹がおり、それをサラに重ねているとか。
劇場版では後にレコアから「権力を手にしたら女は要らなくなる」とも評されていたりはするが、真偽不明。仮にそうだと思っても、彼のある種執念深いナンパっぷりからそんなことはない気もする。
他方、
ジェリドに惚れこんでいたマウアーに拒絶された際には
「大人には大人の男が似合う」と
負け惜しみを言いながらも、特に不機嫌にならず即座に身を退く等、自らになびかない者であっても女性を大事にしていた。
尤もそのマウアーには「なんて男」とドン引きされたが、少なくともシロッコはマウアーの事は
「大人の女」「野心がある」とほめていた。
その他に野卑な
ヤザン・ゲーブルとは性格がかなり違うわりにはウマが合っていたらしく、彼に
ハンブラビを与えたりした。
ヤザンは
戦争を好む凶悪な人物ではあるものの、非人道的行為は嫌いで部下想いで作戦立案もしっかりするなど軍人としてならば割合真っ当。
そして勘も良いのでお互いに本質を見抜いて相互理解していたのだろう。ティターンズの理念もどうでもいいと思っているし。
一方、ヤザンには上司のジャマイカンを暗殺するダーティな面もあるが、これについては、
- 命辛々帰還したヤザンを罵倒する
- ヤザン隊を巻き込む形で砲撃を指示
- それで部下のアドルが死亡する
といった、ジャマイカン自身の悪意ある言動にも起因している。
彼には以前にも、「独断でコロニーの毒ガス攻撃を行う」「意見の合わないライラを見殺しにする」「ライラに加勢しようとするジェリドの出撃を妨害」など、部下からの恨みを買いやすい人物であった。
某漫画の言葉を借りれば「
士官の死因の二割は部下からの流れ弾」に該当する人物である。
そのためこういったダーティな面をニュータイプの直感で感じとったとしても問題視しなかったのだろう。
考察
「歴史の立会人」と自称する一方で自身もまた「世界統治の野心」を秘めていた可能性も有る。実際、
- ティターンズの指導者ジャミトフとその腹心バスク・オムを謀殺してティターンズの実権を掌握
- アクシズのミネバ・ラオ・ザビに対し忠誠を装う形でアクシズの権力をも握ろうとする
- エゥーゴ・アクシズ・ティターンズの三つ巴の戦いに意欲を持って参加
など、
グリプス戦役終盤でのセリフや行動からしてその可能性もある。
もちろん、彼の言動に嘘が少なかったとすれば、シロッコは戦争をしにきたというよりは本当に世界を統治し、女性の天下を作るという「ゲーム」を自分の実力と周囲の人材を合わせてクリアしにきたのかもしれない。
「グリプス2」劇場内での
シャアや
ハマーンとの
ニュータイプ同士による主張はまさに作中の全てを物語っていた。
一方で命からがら逃げてきたシャア・私的な用があるハマーンを生身で追いかけて立会人を気取った結果、シャアの抹殺にもコロニーレーザー発射阻止にも失敗しており、このあたりからも
よく言えば余裕のある、悪く言えば舐めきった態度がうかがえる。
なお、『可能性』『しれない』と何だか曖昧な表現に終始しているのは、彼の真意が作中のどのキャラからも、視聴者にも分からないためである。
結局の所何がしたかったのかよく分からなかった視聴者は多いだろう…というか完全に分かっている人は居ないと思われる。
特に終盤、ダカールの演説で風向きが完全にティターンズにとって世論&政府内での評価が逆風になったり、
バスク達がコロニー攻撃への攻撃を繰り返した結果、スペースノイドへの恫喝による萎縮どころか各コロニーをエゥーゴ支持に傾かせたりと、
もはやほぼ組織としては死に体になっていたティターンズをわざわざジャミトフを暗殺して乗っ取っている。
しかも半分は偶然を利用した勢いで、である。
小説版ではTVでは描きにくい個人の心情や背景描写を解説することもあるのだが、そちらでもシロッコ自身の内心を説明した文は妙に少ない。
小説版によれば愛着のあるジュピトリスをティターンズに奪われて好き勝手に使われるのが不満で、かといって放置していては職権により奪われる可能性が高いので「艦と自分ごとティターンズに入ることである程度ジュピトリスをコントロールできるように時間を稼いで足場を作りたい」というのがティターンズに加入した理由の一つのようである。
あと
バンダナが頭を締め付ける感触が手放せない
というのが独特のヘアスタイルの理由らしい。
TV版では階級が「大尉」「木星から突然来たよそ者」なのに、バスクを消した後総司令官のように振舞っていたことで、残ったティターンズ兵が混乱したのではないかと考察される事もある。
シロッコが木星でやっていたのは
枯渇したら地球圏の文明が崩壊するほどの重要物資ヘリウム3を採取してくること
でしかも上層部と安定して通信ができるとは限らない木星圏で何年も活動するという任務なのだがそれを大尉の階級にやらせるのは異常な人事である。
さらにそれをちゃんと成し遂げた後でも
大尉のまま
ということはそれでも昇格しなかったか、その任務の遂行時は中尉だったというもっと異常なことになっている。
実際、最終決戦でコロニーレーザーの射線上から退避するようシロッコが赤色十字星の光を使って指示したのだが、ティターンズ部隊は十分に追従しておらず宇宙の藻屑となってしまった。
アニメの製作サイドもシロッコの階級が不相応に低いと思ったのか、後年作られた劇場版では「大佐」になっている。
さらにいうとジュピトリスの能力で地球圏と木星の移動は片道で2〜3年かかる。
そしてシロッコは木星側で用意してもらったヘリウム3を受け取ってすぐ帰ってきたのではなく小説版によれば木星で
部下を失いながら1年以上かけて採掘作業にも従事していた
そうな。
つまり合計6年以上を費やして帰ってきた時点でシロッコは
26歳
なので
20歳前後の若者がジュピトリスと木星往復任務の全権を任されたことになる。
シロッコ自身はミッションを完璧にこなしているので問題はないのだが、むしろ任命者の人を見る目の方がすごい。
他の可能性としては、本来ならシロッコより上位の司令官がいたが、六年の任務中に死亡し、シロッコが後任を務めたと言うことも考えられるだろう。
ちょうどパオロ・カシアス中佐から指揮権を引き継いだ
ブライト中尉という前例もある。
また彼が地球から木星に旅立ったのは一年戦争終結の翌年、つまり人口が半分に減り、軍人の八割が失われ、地球圏の再建のためどこも人手不足だった時期である。
そのため、ジュピトリスに佐官や将官が実は数人か下手すると一人しかおらず、彼らが死んですぐさまシロッコがリーダー的存在になったとしても不思議はない。
ちなみに連邦軍では方面軍司令官や艦隊司令官すら大佐・中佐というのが多いので、ジュピトリスに佐官以上が数人しかいなかった、というのはあり得る話である。
カミーユが「ゲーム感覚で戦争している」みたいなことを評していたりするが、(シロッコ以外も含めて)実のところ彼が言うほど遊び感覚だったのかどうかも不明。
とりあえず本音っぽいところをピックアップしていくと……
- 女としっぽり楽しく暮らしたい…ので自分の理想に邪魔な勢力は一掃
- MS・MA開発大好き
- 凡人は嫌い
- 感情的な敵対者は嫌い(味方はケースバイケース)
辺りだろうか?
要するに実は好きそうではない政治・軍部の実権関連(彼が思うところの面倒な凡人たちの相手)に参入せず、得にならない戦闘も避け、
適当に女を引っかけ、あわよくば自分に従順な女を地位のある場所に立たせて自分は裏からその女を操って間接的に世界を支配し、
モビルスーツとかをいじりながら生活していれば普通に楽しく思いのまま暮らせていたのではないか?という疑惑が割と強い。
しかし一方で、シロッコは「天才」が世界を引っ張っていき、そして自分はその「天才」であることを仄めかす発言も多く、実際に優れた技術的・政治的才能を有するシロッコは、自らの野心を心中に燻らせていた感が否めなかった。
前述の思想や発言等に関しても、自分の考えが正当な物である事を証明させる為の「詭弁」でしかないとも取れ、
彼が戦乱に身を投じた真の理由は、木星という僻地で持て余していた己の才能を、「戦場」という舞台を借りて存分に発揮することであったとする見方もある。
また、サラやレコアについても、「自分にとって有益になる便利な手駒」としか見ていなかったのではないかという見解もある。
実際サラにはグラナダ落としに関するアーガマへの密告や、フォン・ブラウンへの爆破テロといった汚れ役を行わせ、
レコアに対してもコロニーへの毒ガス攻撃を止めなかったり、バスクの始末といったやはり汚れ仕事を命じており、
あくまでも実行を彼女達にさせる事で、シロッコは可能な限り自身の手を汚さずまた自身の身に起きるリスクも極力減らしていたのではないかと言えば、やはり否定は出来ない。
ただし、ジャミトフの暗殺といった万に一つでも失敗の許されない計画に関してだけは、自身の手で実行している。
もしこれらが真実とすれば、サラが死んだ時の怒りも、「自身の有益な手駒を減らされた事への怒り」とも取れなくも無い。
実際、劇場版のカミーユとの決戦時は、霊体になって自身を守ろうとしていたサラをも拒絶していたらしく、同じく霊体になってサラの説得にあたったカツ・コバヤシがその事実を指摘しているほか、
カミーユからの「傍観者を気取って人を弄んでいるだけ」という指摘に対し「私にはその資格がある」と開き直るなど、
最終的には汚れ役や面倒事を他人にやらせて自分に従順な者をトップに置いて裏からその者を操って間接的に支配したいだけという意地汚くもとれる思想が見えていた。
しかし小説版においては前述の通り妹がいた事もあり、それが
シスターコンプレックスのような物…得てして「女性至上主義」なものに行きついた。
あくまで小説独自の設定とはいえ、もしかしたら彼は彼なりに女性の事は思っていたのかも知れない。
凡人には理解不能な人物かと思いきや、意外にも俗っぽい感じがしてくる。
能力が高すぎてちょっと手を伸ばせば、大抵のことが思い通りに出来たせいでカミーユみたいなのに絡まれやすくなったのかもしれない…。
登場キャラがこれ以上ないくらいデフォルメされ、ことごとくキャラ崩壊していく『SDガンダム』。
Zの
ラスボスである彼も例外ではなく、二作目の『転がるコロニー事件』は実質上の主役を張る(顔つきもオリジナルに比べてだいぶ可愛らしいものとなった)。
しかし、その役柄は
何故か常にトロッコ(のような宇宙船)に乗った貧乏な行商人(?)で、劇場に入れなくて駄々をこねるという何とも情けないものだった。
結局、劇場支配人を務める
ブライト・ノアと入り口で押し問答を繰り広げた挙げ句、
金のない者には一切の容赦がないブライトに一蹴され、最後には逆ギレするというその姿は、
本編での彼が嫌っていたはずの、まさに
生の感情を丸出しで怒鳴る品性の欠片もない人間そのものだった。
SDガンダム外伝の方では仮にもラスボスというのに2020年になるまで出番なしだった。
しかし「新約SDガンダム外伝 騎士王物語」にて「シロッコ王」として登場。
骨のような衣装に身を包み邪悪な笑みを浮かべる王であるが、その正体はエンドアンデッド騎士「タイタニア」でありなかなかかっこいい。
データ
【セリフ集】
「落ちろ蚊トンボ!!!」
「道を誤ったのだよ…貴様のようなニュータイプの成り損ないは、粛正される運命に有るのだ!分かるか!!」
「生の感情丸出しで戦うなど、これでは人に品性を求めるなど絶望的だ」(後にSDで自分もその姿を見せる羽目になる)
「天才の足を引っ張ることしかできない俗人どもに何ができる!」
「常に世の中を動かしてきたのは一握りの天才だ!」
「賢しいだけの子供が、何を言う!」
「賢しくて悪いか!」
「勝てると思うな、小僧!!」
「体を通して出る力?そんなものがモビルスーツを倒せるものか!」
「ジ・O、動け!ジ・O、何故動かん!?」
「貴様の心も一緒に連れて行く…カミーユ……ビダン!」
「ハマーン、ジオン再興だ何だと言っても、結局貴様はシャアとの痴話喧嘩がお似合いなのだよ」
以下SDガンダムより。以下のセリフを、本編と同じキャラ、同じ声で実際に言ったのだから恐ろしい。
「あ、νガンダムのおじさん!」(SDガンダム作品内では何故かνガンダムはおじさん扱いされる)
「貴様、散々弄びやがって!ちゃんと助ける気あんのか!」
「トロッコに乗った、シロッコ!」(何者か聞かれたときに大体こう答えている)
「旦那、お金くだせえ」(ブライトに蹴り飛ばされ、その対角線上にいたシャアのムサイに衝突して開口一番に放ったセリフ)
「あぁ〜あります!あります!シロッコ印の双眼鏡、バードウォッチング用から女風呂覗き用、暗闇でも安心変態用まで何でもあります!おまけにシロップも付けますぜ」(上記のシャアに「ところでお前、オペラグラス持ってないか?買うぞ」と言われ)
「シロッコのシロップ!」
「ちくしょー!人非人!薄情者!豚のケツ!便器に頭突っ込んで死んじまえ!」
ちなみにトウショウシロッコという競走馬がおり、こいつ関連のスレが立つと中身は確実に木星帰りなレスで埋まる。
似たような馬にニック・ディアス、シャルル・アズナブールなどがいる。
ゲームでの活躍
ガンダム無双シリーズ
初代『ガンダム無双』では
ジュドー・アーシタと
ルー・ルカを手伝いを名目に仲間に引き入れ、ルーを引っかけようとするがスルーされる。
ジュドーにおだてられて気分を良くするも、人徳で他者を引きつけるジュドーに新たな可能性を感じ、最後はジュドーとルーに助けられて
デレた。山猿呼ばわりしていたスパロボとはえらい違いだ。
また、隠し腕を用いた戦法等で
東方不敗と互角に渡り合う実力を見せている。
なんだかんだで地球を救うが、原作の自分がやったように武者ガンダムによって道連れにされかけた時はちょっとした意趣返しをした。
「相打ちなどとは…まるで子供のように…」
お前が言うな
『
ガンダム無双3』では手当たり次第に女性キャラを口説いて仲間にしまくっており、ハーレムを構築していた。
なにこのシロッコ無双。
白服(ティターンズ)・黒服(地球連邦)の二通りが存在。
指揮、パイロット能力共に非常に高く、NTランクも高いため屈指の強キャラである。
その上昇志向からか、様々な勢力に参入する。是非仲間に加えよう。
連邦ルートでは多くのプレイヤーの予想を裏切り、ティターンズを敵に回しても
レビル将軍に最後までついていく忠臣シロッコが拝める。
その際共闘できるアムロやカミーユの心境やいかに。
ティターンズルートでは、きれいなジャミトフプレイで同盟受け入れとバスク粛正を呑むとなんと最後まで裏切らない。ちなみにこれ、「きれいなティターンズ」の絶対条件だったりする。
ジャミトフを暗殺、ティターンズの実権を握ったティターンズ・シロッコでは総帥となる。
「ジオンの系譜」に収録された、各勢力の女性キャラのみが集まる特別シナリオ「華麗なる戦い」の50ターンイベントでは、女性ばかりのこの勢力に男性のくせに加入したいと持ち掛けてくる。
「Yes」を選ぶと全軍の士気が0になってしまうが、シロッコが加入するだけでなくメッサーラ、ガブスレイ、ハンブラビ開発プランも手に入る。選んで損はないだろう。
下がった士気は、演説連発すれば数ターンでなんとかなるし。
「アクシズの脅威V」では
正統ジオン、
テム・レイ軍で活躍。
正統ジオンではアライメントをカオスに大きく傾けると
シーマ艦隊のメンバーと共に参入。
強い女性である、総帥キシリアに釣られたようにしか見えない…。
テム・レイ軍は技術士官やメカニックが大部分を占めるシナリオで、シロッコは初期から所属。
ジ・Oも持ち込んでいるので、
コウ・ウラキと並ぶエースパイロットとして活躍してくれる。
テム・レイ軍はアライメント次第ではジュドー・カミーユ・アムロも参入するが、彼らと違って指揮もできるという強みがある。
『
第2次』ではDCの幹部であるが、原作でのティターンズ乗っ取りが評価されたようで「DCの乗っ取りを企む奸臣」という立場で登場。
しかし、裏切り行為は
シュウや
ビアンには完全にバレており、孤立させられた挙句ホワイトべース隊によって敗れ去る。
自分のDC内での立場を上げるためとはいえ、こいつがホワイトベース隊を手助けしてくれた一面があるのでありがたい存在でもあったり。
また、リメイク作『第2次G』ではルートによってなんと
デビルガンダムに乗って来る。
『第2次』で如何にも死んだようなセリフで退場するも、
後付けで生きており続編『第3次』ではDCとも異星人とも違う勢力として暗躍。
ルートによっては撤退した異星人の技術によって強化された「
ヴァルシオン改」に乗り表のラスボスとなる。
原作通りカミーユで倒すと精神崩壊イベントが入る。
ゲーム的には何の得もないけどね。
『
第4次』では『第3次』の戦いで本当に死んでしまったようなので未登場…だったが『
スーパーロボット大戦F完結編』ではなんと再登場した。
が、
実はこのシロッコは第3次で死んだシロッコのクローン
。原作通りのティターンズ乗っ取りを企むほかDCルートでは
ヴァルシオンに乗ってラスボスとなり、最後まで裏切らなかった
シャアの代わりにアクシズを地球に落とし歴史に名を刻み、模造品として生まれたコンプレックスを晴らそうとする。なお、正確にはラスボスのシロッコは
それまで活躍していたクローンのまたクローン
。
私が死んでも代わりはいるさ
ヴァルシオンの性能は
バラン=シュナイルやオージよりは劣るものの、パイロットのシロッコが高レベルのニュータイプを持っているため、必中無しではまず攻撃の当たらない強敵。
『
α』では木星帰りということでザンスカールことジュピトリアンの幹部として登場し黒幕の
ユーゼスとも通じているため意味深な発言が多い…が、何かとハジケた扱いだった旧シリーズと比べるとかなり地味な存在。
以降のαシリーズに出られなかったのも痛い。
ちなみに実際には登場しないが、
ユーゼス・の手でクローンが作られていた事が明かされている。またかよ。
種死と共演した『
スクコマ2』では、「
ディスティニープランが成功した暁にはシロッコクローンを量産して外宇宙からの脅威に備える
」という衝撃の計画が明らかになる。…もはや何も言うまい。
結局この計画は失敗に終わるのだが、シロッコクローン自体はもう誕生しており
ギルバート・デュランダルは最期に自軍部隊にこの
赤ん坊シロッコを託して事切れる。
正直そんなもの託されても困る
。
だが
シロッコのクローンを託すという字面の強さでネタのように見えるが、ある意味ではこれはデュランダルからの「天才的頭脳を持つ人間をどう育てるか」という挑戦状かつ「育った結果第二のシロッコを生み出さないように」という戒めとも取れる。
それは赤子シロッコを託す際に「君達に可能ならば…平穏な人生を…」と述べている事からうかがえる。
元凶が何言ってるの!?ってツッコミになってしまうけれど
こんな感じで一時期は登場するとクローンが作られるというわけのわからないことになっていた。
おまけに後に『ヴァルプルギス』でマジでシロッコのクローンがガンダムシリーズに登場したので、スパロボは『ヴァルプルギス』に先駆けていた事になってしまう。
『
Z』では
デュランダル議長が
正義でも悪でもない扱いであったため、スクコマ2と異なり完全に政敵。今までのシリーズではあまり描写されなかった政治面での有能さを存分に発揮しており、ファンは必見。
戦闘面においてもニュータイプと天才を同時に所持しているなどガンダム系の敵では最強に近い扱い。
本シリーズでも掛け合いがそこそこある。
多くの他パイロットが偏見や誤解を持っている
コーディネーター種に期待を寄せていたり、女性パイロット相手にはとりあえずナンパをしにかかる節操のなさが顕著。
ハマーンやクワトロとは原作同様不仲な面があり、カミーユやジュドー相手には味方なら腕を認めるが敵対なら見下す姿勢を見せる。
メッサーラとジ・Oでそれぞれ通常衣装と解放衣装が逆転しており、メッサーラ版の通常衣装がティターンズ制服、ジ・O版の通常衣装がジュピトリス搭乗中のもの。
余談
パプテマスというのは「宣教者」という意味であり、「パプテマス・シロッコ」とは言ってみれば芸名みたいなもの。
イエス・キリストと同じようなものである。
2chでは、シロッコの生首から二本の枝が生え隅に「おわり」と描かれたAAが存在する。
元ネタは、ギャラクシーエンジェル3期28話の
ミント・ブラマンシュの落ち部分と
風の谷のナウシカのED絵を組み合わせたらしいのだが、それで何故シロッコになったのかは不明。
ただ、使用意図が糞スレを強制的に終わらせるためであったのだから、俗人を毛嫌いし粛清を敢行していたシロッコの領分は果たしていたといえるのではないか。
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. │ ヽ、| ;.」_ |'ソ !
. │ ヽ r──ッ /ノ |
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. ! 丶ヾヽ ~ , ' ノ │ !
ト. ミ.ゝ ヽ.____./ / l /
ヽ ヽ イ ,' / , ' ┼ヽ -|r‐、. レ |
\. ノレ'/ d⌒) ./| _ノ __ノ
/常に追記・修正してきたのは一握りの天才だ!\
最終更新:2024年04月19日 19:29