最上・義光(境界線上のホライゾン)

登録日:2011/12/13 (火) 22:18:28
更新日:2023/04/02 Sun 14:25:05
所要時間:約 5 分で読めます




境界線上のホライゾンⅣ上、中、下のネタバレを含みます。読んでいない人は自己責任で。












最上・義光(もがみ よしあき)
川上稔の長編ライトノベル、GENESISシリーズ 『境界線上のホライゾン』の登場人物。

所属:最上家
役職:総長兼生徒会長
種族:人狐
通神名:九尾娘


伊達家、上杉家と並ぶ奥州シビル3大勢力の一つ、最上家の総長兼生徒会長
9つの尾を持った人狐であり、金髪獣耳巨乳
一人称は「私」で、語尾が「~ぞえ」という古めかしい口調。

最上家は最上・義光のワンマン運営であり副長、副会長は不在。
秘書役としての書記兼会計として、鮭型走狗の鮭延(しゃけのべ)がいる。
駒姫という一人娘がいるが、羽柴に歴史再現を迫られた際、母の枷とならぬために自害。
しかし残念があったため霊体として現世にとどまり、羽柴に身柄を拘束される。

ちなみにこの駒姫。義光が精霊として奥州の地脈から授かった子供。
それゆえ夫がいない。要するに処女懐胎。
――なん…だと……?

史実では実妹である義姫は妹分であり、血の繋がりはない。



□性格
寛大かつ寛容。人狐らしく人を弄ぶのが大好き。
騙し討ちや寝返りの促しなど敵に対しては一般に卑怯と言われる行為を好み、それに反発する者も多い。
しかし、ついてくる者はそれ以上に多く、内政の手腕により領民からも非常に慕われている。
母性が強く、素直にからかわれてくれる無垢な子供を溺愛する。
一方で普段は表に出さないが、駒姫を失ったことに深い悲しみを抱いており、
秀次事件以降の最上の歴史再現に関しては一転して冷ややかな態度をとる。



□戦闘方法
居城である航空船『山形城』の砲撃指示が主。
砲門術式を連動させた1メートル強はある扇子を踊りながら振り回し、随所に砲撃を送り込む。
個人としては古式神格武装『鬼切』を使用する。
鬼切とは穏切であり、対象者ではなく対象者を支えている者、つまり同僚や家族をその者の記憶から導きだして切る。
この能力を知る者は自分の大切な存在を意識せざるを得ず、そうなった者に対して鬼切は最大限の効果を発揮する。
そのため、対策を取るのが非常に難しい。
この鬼切があるため、伊達家は最上家を攻めきることが出来ず、膠着状態に陥っていた。

ちなみに切られなかったら切られなかったで支えと見られてないということになり、精神的ダメージを被ったりもする。



□各巻での活躍
初登場はⅣ中。
武力を背景として奥州に圧力をかける羽柴に対し、奥州の安定を望む上杉、伊達と共に武蔵に攻撃を仕掛ける。

が、

ははは! 浅ましきかな歴史の住人! 正道を行く定めの巡礼者!
その道を行かざるを得ぬために足枷を可愛がりて磨き
縛りの鎖の端を伝うだけになった見分け者たちよ!

戦闘中に突如として離反。伊達と上杉に攻撃を開始し、戦況は一変。
先走った伊達の武神に鬼切を使用し、彼を支えていた武神隊や整備の学生たちを壊滅させる。
その後、武蔵によって戦場が収まった一瞬の隙をつき、駒姫と羽柴・秀次の乗る聚楽第に手向けの高速砲弾を打ち込む。

戦闘後、自領内に戻ると外交官として派遣されたアデーレ・バルフェットと里見・義康に領内を案内する。
その際、里見家復興の為に何をするべきか燻る義康に対し、統治者の先達として道を示す。

三国会議では武蔵と他国の議論を楽しそうに見物していたが、最上の行く末の話に移ると態度を一変させて無表情に突き放す。
しかし、それが駒姫を失う事への拒絶であると感じた義康が奮起し、義光に最上家と里見家の共同統治を申し出る。
それを同情や甘言ではないかと疑った義光は鬼切で義康を斬りつけるが、義康はこれを克服。
そして己の全てを委ねることさえ厭わない義康に感銘を受け、武蔵の提案を遠まわしに認める。

ノヴゴロドを舞台とした手取川の戦いには山形城で現場に駆けつけ、柴田艦隊を牽制。
ノヴゴロドの崩壊から皆を守ろうとする駒姫の姿を見届け、子狐から親狐への別れの言葉を受ける。
残念が解消され、夫婦となって天に登った二人を天気雨――狐の嫁入りに打たれながら見送ると、
駒姫を失わせなかった武蔵に対し、最上家が全総力を持って武蔵を支援することを約束した。



【関連人物】
アデーレ・バルフェット
最上家に外交官として派遣された。
最上領内にいる間は腹ペコキャラに変貌し、義光に餌付けされ可愛がられていた。


里見・義康
アデーレと同じく最上家に外交官として派遣された。
奥州と関東の生徒会長として以前から見識があり、その真面目な性格が災いして義光にからかわれてばかりいる。
当初は反発が強かったが、領民に慕われる義光の姿に自分が目指す統治者の姿を重ねる。
三国会議の席では最上家の繁栄を途絶えさせないため、そして義光に政治を教わるために最上家と里見家の共同統治を提案し、義光の嫡男であり自分と同名でもある最上・義康の二重襲名を申し出る。
その場では保留となったが、駒姫と小次郎の旅立ちを見届けた後、義光はこれを承諾した。



ちなみにアニメ二期最終話においてほんの一瞬だけ登場した。




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最終更新:2023年04月02日 14:25