シュナイダーポックス(MtG)

登録日:2010/06/29 Tue 00:11:00
更新日:2023/12/04 Mon 22:31:00
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シュナイダーポックスとは、TCG「Magic The Gathering」のミラージュ〜テンペストブロック環境の際に流行ったコントロールデッキである。


概要

Pox/悪疫 (黒)(黒)(黒)
ソーサリー
各プレイヤーは、自分のライフの3分の1を失う。その後各プレイヤーは自分の手札にあるカードの3分の1を捨てる。その後各プレイヤーは自分がコントロールするクリーチャーの3分の1を生け贄に捧げる。その後各プレイヤーは自分がコントロールする土地の3分の1を生け贄に捧げる。それぞれ端数は切り上げ。

Ensnaring Bridge/罠の橋 (3)
アーティファクト
あなたの手札のカードの枚数より大きい点数のパワーを持つクリーチャーは、攻撃できない。

Null Brooch/無のブローチ (4)
アーティファクト
(2),(T),あなたの手札を捨てる:クリーチャー呪文でない呪文1つを対象とし、それを打ち消す。

《悪疫》というマジック史上でも不可思議かつ扱いづらい呪文を、他のカードと組み合わせる事で強力な武器に仕立て上げた、非常に独特かつ秀逸なデッキ。

動きとしては、まず手札破壊、クリーチャー除去、ライフロス、土地破壊を一枚で行う《悪疫》で自身もろとも相手を削り、インスタントの手札破壊《葬送の魔除け》や2枚手札破壊《呆然》、クリーチャー除去《悪魔の布告》で更に徹底する。
その隙に《罠の橋》でクリーチャーを、他の呪文は《無のブローチ》でシャット。
こうして相手が動けない内に《呪われた巻物》や相手の手札が特定枚数より少ない場合ダメージを与える《持たざる者の檻》でじわじわダメージを与えて、相手のライフをゼロにする。これが勝利パターンである。


大まかに上記のような動きをするが、安定させるために様々なサポートカードが投入されている。

例えば、《底なしの奈落》。
このエンチャントはアップキープ開始時に無作為にカードを1枚捨てさせるので、手札破壊したアドバンテージを保つだけでなく、あわせて「偏頭痛」を置いておけばダメージも奪える。


また《悪疫》がアーティファクトに触れられないのを利用して、《モックス・ダイヤモンド》でマナソースを確保している。今なら《金属モックス》もあるので、デッキとの相性を考えればこちらの方が良いかもしれない。


また、基本的にノンクリーチャーデッキだが、《悪疫》で自身のライフも大きく削ってしまうため、スーサイド系同様火力が豊富な赤に極端に弱い。そのため、それをカバーするために対策としてメインもしくはサイドにライフ回復ができる《ボトルのノーム》が採用される場合もある。


とにかくシュナイダーポックスは色んなデッキタイプが存在する。

構成によっては【エンプティ・ハンドロック】と呼ばれたりもする。その場合は《悪疫》が投入されない事が多い。



現在、シュナイダーポックスはレガシー・ヴィンテージ環境で使用可能だが、苛烈なこの環境では出番は少ない。
また現在は《悪疫》を小型化し取り回しが良くなった《小悪疫》というカードが存在しており、ポックスというアーキタイプの主役は《悪疫》から《小悪疫》に移り変わっている。

だが、今のマジックは、フラッシュバックやマッドネスなど、手札から捨てる事でメリットを生むカードがある。《チェイナーの布告》など良い例だろう。発掘といった再利用が容易いシステムもある。そういったカードが投入されたシュナイダーポックスが活躍する日がまた来るかもしれない。


余談

デッキ名である「シュナイダー」は、開発者のジェイ=シュナイダーから取られている。


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最終更新:2023年12月04日 22:31