ジーン・グレイ(X-MEN)

登録日:2012/07/18(水) 23:00:41
更新日:2023/08/04 Fri 08:38:42
所要時間:約 7 分で読めます








「私の事……忘れないで」





◆ジーン・グレイ

「ジーン・グレイ(正式名ジーン・グレイ・サマーズ)」はMARVEL社人気コミック『X-MEN』の登場キャラクターの一人。

演:ファムケ・ヤンセン (映画三部ウルヴァリン:SAMURAI)
  ソフィー・ターナー(X-MEN:アポカリプスX-MEN:ダーク・フェニックス)

CV/吹き替え:安達忍(テレビ東京版)
       よのひかり(X-MENエボリューション)
       日野由利加(映画三部マッドハウス版)
       勝生真沙子(テレビ朝日・日曜洋画劇場「X-MEN」三部作)
       能登麻美子(X-MEN:アポカリプスX-MEN:ダークフェニックス)


概要
初登場は63年の『the X-MEN』#1で、初代の5人のメンバーの一人(ファーストファイブ)であり、不動のメインヒロインであった。

結成当初からのチームメイトにしてリーダーである、サイクロップス(スコット・サマーズ)とは長年の恋人同士であり、90年代の展開に於いて遂に結婚。

……しかし、編集部が後付けしたウルヴァリンへの密かな恋情の設定が原因でサイクとウルヴィーが永久的にいがみ合う原因を作ったりと、火種としての役割を果たす場合も多く、これには賛否が分かれている。

……現在は、00年代の展開により遂に本人が殺害される。
メインヒロインにもかかわらず、いらない子扱いされて10年近く死亡したままだったが17年末にようやく復活
なお死亡>復活と言う展開を数多く繰り返してることでも有名。この出来事も何度目かであるがX-MENは大体みんなそんな感じ。



魔神アポカリプスの求めた12人の強力なミュータントの一人。



【プロフィール】

愛称はレッド(燃える様な髪の色から)。
チーム在籍時には常に物語の中心に置かれるX-MENのメインヒロイン。
師であるチャールズ・エグゼビアの友人の娘であり、幼い頃より強力なサイオニクス(精神)パワーを発揮。
その能力の制御の為に治療と云う名の訓練を受けていた、彼の最初の愛弟子とも呼ぶべき存在である。
X-MENには、実戦デビューの直前に加入。
初代メンバーにとってはマドンナ的存在として、現在まで格別な想いを寄せられている。
大怪獣クラコアとの戦いにより、ヒーローから一般人に戻っていたが愛するサイクの側に居る為に復活。
詳細は下記に譲るが、宇宙生命体フェニックスの変身した自分のコピー(ああややこしい)と入れ替わっていた時期を除いてはサイクのパートナーとしてチームの支柱としてX-MENを支えている(所謂オカンポジション)。

本名をコードネームにする珍しいX-MENとして知られるが、デビュー当時はマーブルガール、前述のフェニックスの憑依時にはフェニックスをコードネームとしており、これらの呼び名を後に使用していた時期もある。


基本的に慈愛と正義感に満ち溢れた正統派ヒロインと呼べる存在なのだが、かなり気が強く嫉妬深い一面があり、自分はウルヴィーに惹かれているにもかかわらず、サイクが僅かにスケベ心を出した時には本気で怒っている。
この為、ファンからイヤな女扱いされる事も多いらしい。



【能力】

史上最強のサイオニクスの一人であり、師エグゼビアに匹敵するテレパシーに加え、複数人の空中移動すら可能にするサイコキネシスを操る。
基本的に、能力の上限こそ違えどジーンの能力はこれが基本となっており、フェニックスパワーを得ていた時期には物質の分子組成を操り、星々を糧にしていた。

……一応、フェニックスとジーンは別存在と云うのが公式なのだが、オンスロート事件の際に、オンスロートが自らの進化の可能性を探るべくジーンの記憶を探ったりと、たまにその事実を忘れた様な設定が出てくるから困る(※一応、フェニックスパワーを宿せる資質のある数少ない人間と云う説明があるにはある)。



【主な歴史】

ジーンを語る上で外せないエピソードを紹介する。

ダークフェニックスサーガ
『MVC3』にも登場した宇宙生命体フェニックスの最期を描いた物語。
無限のパワーを得てチームの最強メンバーとなったジーン(フェニックス)だったが、仇敵ヘルファイヤークラブに暗黒面を引き出され、破壊神ダークフェニックスと化してしまう。
……シアー帝国をも巻き込む宇宙的危機を呼び込むが、辛うじて残る理性により、愛するサイクの眼前で自滅する道を選ぶ。


■インフェルノクロスオーバー
アベンジャーズの手により復活した本物のジーンを迎え、引退していたサイクら初代メンバーは新チーム「X-FACTOR」を結成。
しかし、サイクは自らの生き写しであるマデリーンと結婚し、息子ネイサンまで得ていた。

実はマデリーンはジーンのクローンであり、彼女を創造した謎の存在Mr.シニスターによりマデリーンは魔界の力を得てゴブリンクイーンに変身……実子ネイサンをも犠牲に捧げようとする。
ジーンはマデリーンとの一騎打ちを制す中で、真実を知りマデリーンの記憶を自らに吸収する。


■オンスロートクロスオーバー
未来からやって来たビショップが垣間見た「X-MEN全滅の記録」の発信者はジーンだった。
いち早くオンスロートの正体が師エグゼビアだと知ったジーンは夫サイクロップスと共にチームを纏め上げ、遂に破壊神を消滅させる。


■フェニックスラストソング
急接近する夫サイクロップスと、エマ・フロストの関係に心を痛めるジーン……。
そんな中、死んだ筈のマグニートーが学園に潜入。
しかし、それは自らを磁界王と思い込んだ狂人エクゾーンであった。
ウルヴァリンらの必死の抵抗も空しく、エクゾーンは自らの命と引き換えにジーンを殺害してしまうのだった。



【分身】

※ジーンの記憶と姿をコピーした分身達。
その記憶はジーンにも残るが、同時に最も憎むべき存在でもある(ああややこしい)。


◆フェニックス/ダークフェニックス
本来は自らの意志を持たない純粋エネルギー生命体であるフェニックスが、自らの宿主となれる資質を持つ瀕死のジーンを救うべく、彼女の姿と記憶をコピーした存在。
この事実は当人も知らず、普通にサイクとチュッチュしたりギシアンしたり全次元の危機を救ったりしていた。
上記の様に最期は暗黒面に堕ちた末に壮絶な自滅を遂げた。
ジーンとサイクの最大のトラウマ。


◆マデリーン・プライヤー
ジーン(フェニックス)の死に心を傷め、当ての無い旅に出たサイクが出会ったジーンの生き写しの女性。
サイクと結婚し息子ネイサンを授かるが、彼女はサイクとジーンの遺伝子を得る為にMr.シニスターが創造したクローンであった。
最期は戦いに戻った夫サイクへの恨みから暗黒面に堕ち、ゴブリンクイーンに変身。
上記の様にジーンに敗れ、哀しい最期を遂げた……とか思ってたら、意味なく復活。
ぶっちゃけあんまり出ない。



【子供達】

サイクとジーンの遺伝子を引き継ぐ子供達。
何れも最強のミュータントの一人。

ケーブル(ネイサン・サマーズ)
サイクとマデリーンの間に生まれた子が未来で成長した存在。
遙か未来に於いて新婚旅行中のサイクとジーンは、精神のみを飛ばして養父母のスリムとレッドとして彼を育てており、ジーンもケーブルは自分の息子と認めている。


◆X-MAN(ネイト・グレイ)
平行世界「AOA」からやって来た平行世界のサイクとジーンの遺伝子から誕生した息子。
強い筈だが、あんまり活躍させて貰えない事に定評がある。


◆フェニックスⅡ(レイチェル・サマーズ)
未来の平行世界からやって来たサイクとフェニックスの娘で、母からフェニックスパワーを引き継ぐ。
ジーンは自らと入れ替わっていたフェニックスの娘である彼女を拒絶。
……当初の両者の関係は最悪であったが、後に和解している。
実は正史世界でもジーンの実の娘になれる可能性があったが、今度はジーン本人が死んでしまった。






【余談】

■映画版でも使用された、中々捨てられないウルヴィーに恋情を抱いていると云う設定だが、インフェルノ事件でサイクに妻子が居るにもかかわらずにサイクを愛する為に告白して来たウルヴィーをフったのを始め、何回かフっている(だから余計に批判されるのだが)。


■サイクとウルヴィー以外にも、エンジェルやエグゼビアからも想いを寄せられていた無自覚な魔性の女であり、それもファンから嫌われる理由となっている。



■サイクとの間に子供はいっぱい居るが、実はジーン本人は妊娠した事が無い(その為、内心ではかなり辛辣な事を言っていた時も……)。


■アメコミの主要キャラでは珍しく死んだままなので、アメコミファンが「アメコミって人が死んでもすぐに生き返んのな(嘲笑)」と言われた時に(※ただしジーンは除く)などと合いの手を出す使用法(?)がある。






追記修正は、アメコミの主要キャラは簡単に生き返らないと友達を論破してからお願いします。


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最終更新:2023年08月04日 08:38