インファレンス

登録日:2012/03/08(木) 23:44:07
更新日:2023/05/28 Sun 11:08:36
所要時間:約 5 分で読めます





不満かい、レギュレイト?意見があるなら言いなよ、その権利が君にはあるのだから

君は調整者、クリティックは批評家、そして、僕は推論者…

これがアプリカントから与えられた僕達の役目であり、互いを監視する事も重要な使命の一つだ


スーパーロボット大戦W』の登場人物にして、本作品のラスボス。

名実共に主人公のカズマ・アーディガンとは深く関わっている人物である。


《概要》

存在自体は第一部の話の始めぐらいから登場していたが、本格的に登場したのは第一部のラストから。

機界新種戦で既に満身創痍ながらも、後に『血のバレンタイン』と呼ばれる核攻撃による惨劇を止めようとしたヴェルターに対しイバリューダーやラダム・テッカマンと共に現れる。

乗機スキエンティアの圧倒的な力によって、カズマと父ブレスフィールド・アーディガンは行方不明になってしまい、ヴェルターの一時的な解散の遠因となってしまった。


以降、第二部から本格的に参戦。

『知を記録する事』を最優先とし、同僚のクリティック、レギュレイトと共に『ザ・データベース』として行動を開始する。

忠実な部下と言えるアプリカントを全面的に信頼しており、記録プラントの守護を全面的に任せる程。
一方、同じように忠実な部下で結果を出しているアリア・アドヴァンスには何かと辛く当たっていた。

性格は非常に冷静かつ論理的で、何かと芝居ががったしゃべり方をする。
容姿・服装は古代の西洋の神官か僧侶の様な格好をしている。

ちなみに見た目は10代ぐらいの男性だが、実年齢は億を軽く超えていて歴代スパロボトップクラス。


《彼の正体と概要の補完》

その正体はボゾン・ジャンプで数億年どころか次元単位で時空跳躍したブレスと、彼がその時空で知り合った第5惑星系人が作り上げた人造記録プラントの管理用プログラム。
だがいつしか記録プラントの目的が、黒幕の入れ知恵で『知を記録する事』から『知を記録し記録した事を独占する事』が目的になってしまい、インファレンスは暴走する羽目になってしまったのだった。

一方そんな中で、インファレンスは『親子』と言う概念に対し興味を抱く。

醜く浅ましいと言えるシンクラインの行動や友人レナードとの交流の中で、自分では気がつかない内に『感情』と言える概念を身につけていた彼は、戦いの中で最終的にアプリカントを失ってしまい遂に取り乱してしまう。

その後かなめの説得もあり、己の感情に初めて向き合うインファレンスはあくまでも『知の記録者』の代表としてノイ・ヴェルターを迎え討とうとする。

そして、ノイ・ヴェルターとの最終決戦の末に追い詰められた彼は遂に感情を爆発させた。


以降周回でストーリーが分岐するので並記する。


◇一周目

全ての元凶で最後まで自分達『ザ・データベース』を操ろうとした男クリティックをサピエンティアで制裁し、『第5惑星系人の願いと父親から受け継いだ思い』という熱い思いを込めてノイ・ヴェルターと戦おうとする。
そう……彼の本質は熱血漢で親思いの男であり、カズマから知性的な一面を抜き出した『もう一人のカズマ』だったのだ。
それをどこぞの傭兵達に古傷を抉られながらもカズマは『真っ直ぐに歪んでしまった理想』を止めようと決意。

そして二人は激突した末にカズマの勝利に終わる。
死を覚悟するインファレンスだったが、実は生きてたアプリカントに救われて生存する。
以降『ザ・データベース』のメンバーともカズマ達とも和解し、彼らと共に無限の宇宙へと贖罪と再生の旅に出た。


◇二周目

一周目とは逆にクリティックに見捨てられてサピエンティアでコアを破壊されてしまう。
殺されたと思われた彼だったが、なんと「どっこい生きてた」アプリカントがバックアップを取っていた為、ギリギリでアプリカントが彼を救う。

以降アプリカントと共に諸悪の根源クリティックを打ち倒し大団円、みんなとも和解した。


《人間関係》

◆オリジナル

  • カズマ・アーディガン
ライバルでありもう一人の自分。

  • アプリカント
忠実な部下として信頼していたが、後に父親として認める。

  • アリア・アドヴァンス
もう一人の自分。
何かと辛く当たっていたが、最終的に妹認定する。

  • レギュレイト
当初は自分と同格の同僚程度にしか見ていなかったが、和解した後は母親認定する。

  • クリティック
記録者の中で一番に自我に目覚めた彼に操られてしまう。
最終的に制裁したりされたり。

◆版権

  • レナード・テスタロッサ
もういろんな意味でそっくりさん。
友人と言える関係。

  • シンクライン
彼の行動から親子の概念を学ぼうとして失敗する。
インファレンス自身はシンクラインを好きではなかったらしい。

  • Dr.ヘル&ラウ・ル・クルーゼ
最終的に味方に引き入れた。

  • 千鳥かなめ
拉致した彼女から感情の概念について説教を受ける。
これが彼の後の心境に変化を与えた。

  • ボン太くん
『かわいいは危険』らしく、他の版権ボスと同じく愉快な反応を示した。
後、インファレンスはボン太語を正確に理解できる人間の一人。


《搭乗機》

スキエンティア


救いの光の中で永遠となれ……!

全高:284.5m
BGM:Knowledge Recorder

インファレンスが搭乗する、ザ・データベースが建造した超大型機動兵器。
自律機動記録プラントのコア、知の記録者の本体であるスキエンティアの心臓が機体に搭載されている。
銀色のケンタウロスのような外観で、ヴァルザカード以上の巨体と極めて高い戦闘能力を誇っている。
二周目では少数ながら量産されていたことも明らかになっている。

機体名はラテン語で「知識」を意味する単語。

武装

  • サルース・ルーメン
両腕にエネルギーを集中、胸部を展開して赤い大出力のビームを撃つ。
意味はラテン語で「救いの光」。

  • サンクティオ・ハスタ
君には僕自らの手で制裁を加える…
消えろ…宇宙の闇へ…!

赤い刀身を備えた双頭の槍を召喚。手に携えて突撃して連続で突き刺してその後地面に叩き付け連続で刺突。
最後は出力を全開にし、星を貫通するほどのエネルギー刃で貫いてトドメ。
意味はラテン語で「制裁の槍」。


サピエンティア


カズマ!てめえは俺の手で倒す!完膚なきまでにな!!

全高:不明
BGM:Eternal Memory

インファレンスが秘密裏に建造した超大型機動兵器。本作におけるラスボスに該当する。
実は本来スキエンティアに内蔵されている筈の自律機動記録プラントのコア及びインファレンスの本体はこの機体に移動されていた。
外見は大型のクローと胸部の巨大な顔、脚のない下半身が特徴的な、金色に輝くオブジェのようなデザイン。
戦闘状態になると背中から赤い光の羽根のようなものを形成する。
一周目ではインファレンスが操るが、二周目ではクリティックが奪い操るようになる。

機体名はラテン語で「知恵」を意味する単語。

武装

  • アエテルヌム・ルーメン
機体各部を展開して無数の赤いビームを発射。その後発射したビームを束ねて大出力に変えて発射する。
MAP兵器版も存在する。
意味はラテン語で「永遠の光」。

  • ファートゥム・クレアーレ
サピエンティア!俺達が知の記録者だ!!
さらばだ…てめえの事は忘れないぜ…!
宇宙の死と新生を越えた力、受けてみやがれええええっ!!

対象に向かって突進しクローで掴んだ後上方へ飛ばし、クローに集約させた赤いエネルギーの刃をぶつけ両断する大技。
インファレンスが乗る場合はカットインが挿入される。
意味はラテン語で「運命の創造」。


《その他評判》


結論から言えばなかなか人気はあるキャラクター。
そのラストの純粋で我欲では無く使命で戦う意思を見せた熱血漢っぷりと、平常時の厨二病末期っぷりキャラのギャップが彼の魅力なのだろう。

一方で、遺跡や文化を破壊したり独占したりしたリーダーであるということに関してはエンディングでフォローがあるとは言え、受け取り方次第だろう。

また、余談だが攻略本に全身のイラストが載るまでは、久保さんにそっくりと言う意見も少なくなかった。




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最終更新:2023年05月28日 11:08