ルセア(FE)

登録日:2009/12/25(金) 23:56:31
更新日:2024/04/03 Wed 20:58:14
所要時間:約 4 分で読めます





出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS



CV:行成とあ(FEヒーローズ)


◇初期値と成長率、CCボーナス
修道士 Lv.3
HP:18(55)+3
魔:7(60)+2
技:6(50)+1
速:10(40)
運:2(20)
守:1(10)+3
防:6(60)+2
体格:6+1
属性:光
武器レベル:光D

エリミーヌ教の見習い修道士であり、コンウォル家が取り潰される前から10年余りに渡ってレイモンドに仕えている。

すらりとした長身でさらりとした美しいロングの金髪。優しげな赤眼……ではなく、碧眼
ヒップラインも柔らか。胸はまな板だが、あまり気にされない。その美しさは女性さえ嫉妬させるほど。

まさにお姉様である。

エトルリア王国出身で、幼少の頃、傭兵だった父を賊レナートに殺され、母はその心労から衰弱死。貧しい孤児院に預けられる。
孤児院でも貧しさ故に心身ともにまともとは言えない生活を強いられ、それらの経験から心に深い傷を負い、時折発作を起こす。
皮肉な事に、件の賊が父の胸に突き立てた短刀が父の形見になってしまっており、それでも肌身離さず持ち歩いている。

後にリキアのアラフェンに孤児院を開いたというが、『封印の剣』のチャド達の孤児院との関係は不明。
もしそうならば最後は物乞いのようなことまでして日々の糧を食いつないだ挙句、ベルン軍の無慈悲な侵略によって命を落としたことになる。

クラスは本作の新クラスにして自軍唯一の修道士で、上級職は司祭
下級職の段階から光魔法を積極的に使っていけるため、前作ではほとんど死に要素だった光魔法の使用機会を大きく増やした。FEの光魔法初体験はルセアだったという人も多いだろう。
ユニットとしてはパラメータ画面の左側(HP・魔力・技・速さ)と魔防が上がりやすいが、右側(幸運・守備)が上がりにくい。
この傾向はレイヴァン、プリシラにも共通していることから俗に「コンウォル病」と言われ、似たような成長をするキャラを指す際にも用いられるようになった。
(ただし厳密には、プリシラは幸運と魔防が伸びやすくHPが伸びにくいので、他二人とは性質が結構異なっている)

特にルセアは初期値の関係から幸運が低く絶望的(上級LV20で二桁になれば御の字)。
更に魔法系ゆえにHPも防御も低く、必殺を喰らいやすい上に一発死してしまう可能性がかなり高い。また速さの高さに反して実際の回避もそれほど高くはならない。
そのため運用にはくれぐれも注意が必要である。
速さは二回攻撃する・されないためのものと考え、普通の魔法使いらしく攻撃されない様に運用するか、魔法使いの相手(釣り)に徹するのが無難。


成長率自体は幸運と守備さえ除けばかなり良い上、同じく光魔法が使える人ユニットが、
クラスチェンジしないと光魔法が使えないセーラ、登場が遅すぎる上に魔力が低すぎるレナート
ルナフォルブレイズ担当のアトスという状況なため、最終決戦まで十分に使える。
普通に進めると終章でのアーリアルルーチェの使い手はルセアになることが多いだろう。
CC直後から杖の武器レベルがCなのでリライブやリカバーをすぐに使用できるのも地味に便利。

惜しむらくは司祭の魔力上限値が低く(25)、魔法系トップの魔力成長率が無駄になりやすいこと。
こんな所までレイヴァンと似ている……

またルナ持ちドルイドには長所である魔防を無視される上に必殺を食らいやすく危険なので相手をするのは避けたい。
3すくみで有利かつ魔法受けが得意という本来の強みが通用せず、度々ルナ持ちに遭遇するヘクハーでは評価が落ちてしまう要因となっている。
本人の幸運の低さもそうだが、本人の属性が回避も必殺回避も伸びにくい「光」であるためルナの二大脅威たる「高命中」「高必殺」に対応しきれずたとえ支援を固めてもルナ相手は危険。

逆に本人の幸運が高く回避や必殺回避がモリモリ上がる「雷」属性のセーラは本作随一のルナキラーとして活躍できるのだが、レベルアップや支援進行度の遅さから評価プレイに向かず、結局聖職者組はルナ対策に向かないと見做されやすい。

支援相手はレイヴァン、プリシラ、レナート、カレル、セーラ。
レイヴァンとプリシラと支援を組む「コンウォルトライアングル」は攻略においても非常に有用。
カップルENDはレイヴァンのみで、特にレイヴァンには「お嫁さんをもらえばいいじゃないですか!そして私はお供に……」と健気だが欲張りな性格をあらわにする。
男性キャラは3人とも己の手を血で汚した男であり、そんな剣呑な男たちの毒気を抜くある種の色気のようなものがあるのだろう。
そしてその美貌をセーラに羨まれ、さらにブラコンのプリシラに至っては「兄と過ごした時間が自分よりも長い」ことに嫉妬される。
その美貌ゆえに厄介な存在を引き寄せやすい、そんな人物である。


以下ネタバレ





































実は

そう。お姉さまではなく、兄貴である。

作中ではセーラ、プリシラの支援会話以外では言及されていないので、多くのプレイヤーが騙された*1
一応セインに口説かれない、取説に修道士は男性の職業と記載されているなどのヒントはあったんだが……。
前者は割と緊迫していたためセインが空気読んだとも思える場面だし、後者は本当に隅々まで読んでないと気付けない。

……初登場時にリン「神さまですか?」て聞かれてるのになあ。
なお、FEで「金髪長髪の女性的容姿の聖職者」はルセアが元祖ではなく『聖戦の系譜』に「クロード神父」という前例があるが、彼も火の玉アンソロジーなどで「脱がなきゃ女とはわからん」などとネタにされてた*2

奇しくも当時はかのブリジットショック*3から約一年が経過した男の娘萌え黎明期であり、
かつレイヴァン、カレル、レナートとの支援会話の妖しさから、これまた多くのプレイヤーを冥府魔道に落としたという……。

しかし、レイヴァン、カレル、レナートにはそれぞれ超絶ブラコンの妹、秘伝の剣技、イラナイツパラディンと相手がいるので気にならない人も多いらしい。
一方でプリシラは「男(双方ノンケ)に嫉妬する」という形で静かな狂気を浮き彫りにした。

何はともあれIS、GJである。

金髪美人の男の娘ではあるが、祖父の遺言で女学院に編入させられたり、胸パッドをさせられたり、全校生徒の代表にされたりはしないので注意しよう!
ちなみにルセアの方が先に世に登場している。

これは非常に重要なことなのだが、ルセアは決して女装をしたり女言葉と使ったりはしておらず、
さらに年齢は20代前半~中盤と推測されるので、そもそも男の“娘”といえるかは微妙な年齢である。
つまりこの人、昨今の男の娘のように「女として振る舞う・振る舞おうとする」所作が一切なし、それどころか女性に間違えられることを当人が煙たがっている始末。
その上でこういうキャラなのである。女より女らしい修道士。いいじゃないですか。
この手の性癖を持っている人には分かるだろうが、ここは非常に重要な相違点。2010年代以降の男の娘キャラと同じような存在として見ると結構違和感がある。
そのため「ファイアーエムブレムの男の娘」と言われたときにルセアの名前がぱっと出てこないオールドプレイヤーも多く、指摘されると「言われてみればそうかも……だけどやっぱ違うわ」と返す人も結構多い。
裏を返せば、そういう萌え属性としての記号化が行われる前だから生まれたキャラと言えるだろう。


また、雑誌の読者投稿コーナーのイラストでは大概兄貴そっくりになってしまっている。

そして好評だったのか分からないが、8年後に発売された『覚醒』に、二代目男の娘聖職者リベラが登場。
クロムにさえ女性と誤解されるような外見でありながら斧をガンガン振り回して戦うスタイリッシュ且つアグレッシブなキャラとなった。
こちらは何気に嫁候補の多いリア充である。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2017年3月にリリースから一ヶ月後に早く登場。イラストは板垣ハコ氏。
近年の杖ユニットに考慮して無属性の杖・歩行タイプの僧侶系。
CVが女性*4な上に腰回りが丸く描かれたため、男性である事が余計に分かりにくいものになった。
ホーム画面やステータス画面のタップ時には自ら「男である」と忠告してくる。

武器スキルは戦闘後、敵に10ダメージ『ペイン』
補助スキルは自分が負っているダメージ+7、対象を回復
自分も負っているダメージの半分回復。奥義が出にくい『セインツ』
AスキルはHP+5『HP3』

実装当時はセインツの扱いにくさと実用性の薄い事から評価が芳しくなかった。
ステータスは魔防が高い事以外はあまり目立つ数値がなく、攻撃は苦手気味。
2017年11月のアップデートで杖ユニット全体の強化された事でとくに周囲2マスの敵にも10ダメージを撒き散らす範囲へ拡がった『ペイン』のおかげで当時はマップ兵器と化した。
ただインフレの影響で手軽に固定ダメージを与えるキャラが増えたほか、固定ダメージとさらに不利な状態異常も付ける効果も出たことで今でも決して使えなくはないが採用率は落ちている。

2023年7月から神装英雄に抜擢。イラストはTobi氏。
まさかのムスペル王国衣装。神の加護を願う修道士にレイヴァンとお揃いの死の国ヘルは合わないということだろうか。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2023年4月には幼女幼い姿のルセアが初の超英雄として登場。イラストはhou氏。
兵種は通常版と変わらず無属性の杖・歩行ユニット。戦禍の連戦の報酬で貰える。
孤児院を抜けて、取り潰される前のコンウォル家のレイモンドに仕えている頃という設定。
元が女性声優なので声優は据え置き。通常版よりは明確に高い声で演じているが容姿からすると低く、少年っぽさはある。

武器スキルは『戦神の天杖』
攻撃+3。杖は他の武器同様のダメージ計算になる
ターン開始時、周囲2マス以内に味方がいる時、自分と周囲2マス以内の味方の守備、魔防+6、「敵は追撃不可」を付与
周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、魔防+6、絶対追撃
Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが100%または【有利な状態】を受けている時、戦闘中、攻撃、魔防+5の『攻撃魔防の万全3』
Cスキルは周囲2マス以内の味方は弓、暗器、魔法、杖の敵と戦闘時、守備、魔防+4『遠距離警戒3』

ペインは失うが配布ユニットにしては超高性能。トールに宿った武器には通常版以上の強力な武器が仕組まれていた。
味方が2、3マス以内にいるだけで攻撃、守備、魔防が大きくアップして敵の追撃を封じる状態を付与して絶対追撃もする。これ本当に杖ユニット…?
下手な魔法アタッカーよりも気軽に出力の凄まじい攻撃、そして耐久力ない守備は追撃不可で対策。
絶対追撃以外は味方に付けてあげるサポートとして強みも高いので後方支援もバッチリ。

そして何よりも聖杯で今後追加するため、聖杯で10凸までの限界突破も容易。
追加にステータスも速さ以外大人以上に大きな成長をしている。攻撃と魔防は至っては…

攻撃 62

魔防 47

配布にしては高すぎるくらいの数。
主に攻撃は最近実装したばかりであるバレンタインエリーゼ開花エリンシアを余裕で抜くステータスで全杖ユニットでは攻撃魔防共にトップ。

が、流石に見切り追撃効果では火力が暴落する。
守備も低いままなのは変わりないので追撃不可に出来ても注意。

ルセアを本気で女と見間違えた方は追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年04月03日 20:58

*1 説明書に男って書いてあった気がするんですけどねぇ……。

*2 こちらは年齢がルセアに比べて高い(他キャラの絡みからすると20代後半以上が妥当)ためか「可愛い」というより「美人」な感じだが。

*3 あちらは元々女として作られたキャラを、石渡氏が完成後に「男が女装してるというキャラにしよう」と言ったことでとんでもない反響を巻き起こした。当時はまだその手の女装キャラは「脱ぐとマッシヴ」「惚れた男に男根の存在を見せてショックを与える」というようなギャグキャラとしての要素が強かったのだが、ここに来て萌え要素として大々的なブームを起こすことになる。もしかしたらルセアも元々女性として作られていたものを、「修道士(男性)」というクラス名の都合を経て開発途中から男キャラということにしたのかもしれない。

*4 実は男の娘キャラやショタキャラというのは、声の高さが人気のウェイトを結構占める。