ファイアーエムブレム 暁の女神

登録日:2011/09/09 Fri 13:15:14
更新日:2023/07/20 Thu 14:42:50
所要時間:約 4 分で読めます




共に戦い、共に生きる。



『ファイアーエムブレム 暁の女神』は2007年2月22日にWiiで発売されたSRPG。
蒼炎の軌跡』の3年後が舞台で、4部構成で描かれる。
キャラクターデザインは前作に引き続き、北千里が担当。


■ストーリー(ネタバレ防止につき、第二部まで)

  • 第一部
クリミア王国はデイン王国に勝利するも、統治権を放棄。ベグニオン帝国がデイン王国を統治することになる。
が、帝国駐屯軍の横暴に対する不満が高まり、デイン解放軍が蜂起。
その解放軍に、義賊として活躍していたミカヤら「暁の団」が加入する。

  • 第二部
再興したクリミアの国王となったエリンシア。
だが、フェリーレ公ルドベックがエリンシアに反対する貴族達と共に反乱を引き起こしてしまう。


■主な登場人物
ここでは各部の主人公や、重要なキャラクターのみ紹介する。


第一部、四部主人公。クラスは光魔道士(ライトマージ)
15、6歳くらいの少女に見える。
予知や他人の傷を癒す能力を持ち、「銀の髪の乙女」と呼ばれる。
その後はデイン軍副大将になり、「暁の巫女」と崇められる。
魔法系のユニットで、それ故に耐久も低い。

ミカヤの義理の弟。クラスは盗賊(ローグ)
3年前にミカヤとはぐれ、その後クリミア軍に参加。英雄アイクを強く尊敬する。
テリウス大陸編における最大のネタキャラ。スタッフはコイツに恨みでもあるのかと思いたくなるほど

第二部主人公で、クリミア国王。クラスは専用の女王(クィーン)
優しい性格で戦いを嫌うが、そこをルドベックにつけこまれてしまう。
パラメータ、(実質)専用武器アミーテの強化により強キャラの一人に。
但しボウガンで簡単で落ちたりする。

第三部、四部、及び前作の主人公。ゴリラグズ。クラスは専用の勇者(ブレイブ)
発売前は存在が隠されていたが発売後のCMやHPではおもいっきり公表されている。
3年前の戦いの英雄。今作ではラグズ連合軍へ参加する。
相変わらずの強キャラだが魔防が極端に低くなった。

  • ティバーン
フェニキス王国の鷹王。第四部では部隊長を務める。クラスは専用の鷹王(キングホーク)
ラグズ王ということもあり、異常なまでの強さを誇る。但しボウガンでry
鳥翼族の非化身時の反撃は蹴りなのに、彼だけは殴る。通称ファルコンパンチ

デイン軍「四駿」の一人だった。
3年前、アイクと戦った後行方不明になったが…?

ベグニオン皇帝のょぅι゛ょ。13才。
3年前はエリンシアに協力して軍を貸す。
今作で念願のユニットに。クラスは専用の皇帝(カエサル)。
強力な専用武器を持つが、力が極端に低い。

ベグニオンの宰相であり元老院議長。
整った外見の男。3年前では捕らえられていたところをアイク達に救出される。
全ての元凶。

  • ゼルギウス
ベグニオンの総司令官を務める。前作でも少し登場。
クリアするまで声優を調べてはいけない。



■『蒼炎』からの追加、変更点

基本システムは『蒼炎』と同じである。

  • クラス
クラス名が漢字表記に英語を基にしたルビが振られる形式になっている。

剣士(ブレイド)兵士(ソルジャー)戦士(ファイター)

  • 段差
地形に通過マスの段差が追加。
段差を跨いで攻撃することも可能で、上から下へ攻撃する時は攻撃、命中が上がる(下からだと命中だけ下がる)。
防衛マップを中心に配置されている。

  • 武器
鉄系の下位種である青銅系が初登場。青銅系は威力がさらに低く必殺が出ないため削りだけに留めたい場合に有効。
前作の軽器は短剣となって剣・槍・斧の3すくみから除外された。短剣には直・間接両用武器もある。
剣にも物理攻撃による直・間接両用武器が初登場。
さらに、大剣の槍・斧版である長槍と戦斧も登場。

新たな間接攻撃武器の弩(いしゆみ)も登場。簡単に言えば「直・間接両用になった弓」である。
弩は攻撃力計算が特殊で、攻撃力が武器威力のみで行われる。弓扱いであるため飛行特効ももちろんある。
最強の弩であるアルバレストで飛行系に攻撃すると攻撃力114という何かがおかしい数値を叩き出す。

武器レベルもSのさらに上であるSSが追加。基本的に複数の武器を使えるクラスでも下級クラスから使っている武器1種しかSSにならない。
一部のクラスは複数の武器をSSまで上げられる。

  • 闇魔法
蒼炎では炎、風、雷、光の4つだった魔法に闇が追加。
しかし味方は2周目以降でなければ使えず、敵の闇魔法ユニットは10にも満たない。どういうことなの…

  • 最上級職
下級、上級に加えて最上級が追加。
パラメータ上限が更に伸び、奥義を自動的に習得する。

技に優れる獣牙族/狼、大陸最強種族の竜鱗族/黒竜が追加。
また、化身時はパラメータが2倍に、非化身時に攻撃を受けると反撃する等の細かな変更がある。
ラグズ用の武器種である打撃属性も追加。武器交換は出来ないが武器レベルが上がっていくと攻撃の威力と命中が上昇していく。

今作では杖を装備出来、杖によっては特殊な効果がつく様になった(回復等)。
非化身ラグズ同様、攻撃を受けると反撃する。通称杖ポコ
攻撃力は無いが必殺率が高い(SSレベルの杖はなんと100)。
イレースに強い杖を持たせて必殺出しまくって撲殺するのはよくやること。

その他、様々な追加変更点が存在する。

血の契約のトンデモ設定、伏線もなく突然登場する女神等によりストーリーは賛否両論。某漫画家が「コントローラーぶん投げた」とキレたのは有名な話。

戦闘部分も強過ぎるユニットの存在や、弱い上に多過ぎる敵等後半以降はバランスが悪い部分が目立つ。

そして奥義の性能が異常。前作では天空・滅殺・太陽以外は月光がまぁまぁ強い程度で殆ど奥義(笑)な状態だったが今作の奥義は、要約すれば 相手は死ぬ
様々な追加効果が書いてあるが、先の通り相手は死ぬのでHP吸収以外は殆どただのフレーバー。
特に物理系の奥義はHP上限が60なのに攻撃力100オーバーなんてのもザラで漆黒に至っては固定208ダメージである。
FFで言うなら100000ダメージが3割前後の確率で出るようなもの。
魔法系や竜鱗族は威力こそ若干低いので耐えられることがあるが、
代わりに間接攻撃でも発動する上発動率も高いので結局壊れには変わりがない。


…ただ一つを除いては、だが。


しかし前作より進化したグラフィックやムービー、クオリティの高いBGM等の評価点も多く、シリーズで一番好きな作品に今作を挙げる人も少なくない。
後の暗夜王国の特徴である、資産や経験値が限られている環境も特徴で、シビアな育成を楽しみたい人にもおすすめ。


なお、後発の北米版は日本版から様々な部分で変更が加えられている。
主な内容は貧弱なユニット・スキルの強化やシナリオ・演出面の補完等。
具体的には、

  • エディ、レオナルドの初期ステータスの強化
  • 第3部の拠点会話でレディ、レオナルド、ノイスの専用武器入手イベントが発生
  • スキル「怒り」がHP30%以下、「勇将」がHP50%以下で必ず発動
  • クラス「大賢者」の幸運の上限が一律30に
  • 「マスタークラクン」なしでも最上級職へのクラスチェンジが可能に
  • 「ホーリークラウン」なしでもミストが最上級職へのクラスチェンジが可能に
  • 事前にアイテムを売ってポイントを稼がなくても武器を錬成できる
  • ラグズが一度化身を解除しても化身ゲージが0にならない
  • 「マスタークラウン」の入手数が減り、「武術書」の入手数が増えた
  • セリフ、一枚絵、音楽、ムービーの追加
  • 「ギャラリー」でキャラクターの公式イラストを閲覧できる

等々…
日本版で不備・不満点として挙がった部分に改善を加えたと見られる内容が多い。
これについては「海外勢優遇し過ぎ」「日本のユーザーはテストプレイヤーか」と不満の声も多い。


項目は俺が追記・修正する。相手がたとえ冥殿でも変わりはない。


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最終更新:2023年07月20日 14:42