SEIKIMAII LIVE! BLACKMASS IN LONDON(聖飢魔IIの大教典)

登録日:2011/12/11(日) 22:56:48
更新日:2020/04/22 Wed 14:45:06
所要時間:約 6 分で読めます




Thisting for the
blood of holy decency

Demon's day is
dawning an Evil Trinity


LIVE!


◆BLACKMASS IN LONDON◆

『SEIKIMAII LIVE! BLACKMASS IN LONDON』は魔暦紀元前7年(1992年)3月13日に発布された聖飢魔IIの第8大教典。


【概要】

前年にスペインで開催されたJAPAN EXPOへの招待出場公演からの流れで、91年11月21日、英ロンドンは「The Marquee Club」にて行われた公演を収録された内容となっている。

デーモン閣下によると「中規模のハコで、地元のバンドとの同時出演で我々を全く知らない向こうのファンの前でやった」との事。
先駆けて開催されたスペイン公演と同様に、地元の言葉と情報を盛り込んで……とのコンセプトであったが、元々帰国子女であらせられる閣下は英語によるMC、歌唱に関して特に苦労をする事はなかったようだ。

欧州公演に先駆けて演奏予定曲の英訳が行われたが、最初に公演したスペインでは地元スペインの人々に英語が通じなかったため、スペイン語と英語、日本語が取り混ぜて歌われた。

また閣下が『徹子の部屋』にて語ったトークによれば、ロンドンのオーディエンスはEXPOを訪れたスペインの観客とは違い、純粋に地元バンドを聴きに来たロックファンだったので、ダイレクトに率直なリアクションが返ってきたそうである。

演奏時の模様、及びスペイン公演と悪魔のロンドン行脚の様子はDVD『実録!欧州非常事態宣言』にて。
動画サイトにて「悪魔おのぼりさん」とのコメントも付けられた実力、パフォーマンス、ロケもノリノリだった時期の悪魔達の姿は必見である(特に英語詞版の「JACK THE RIPPER」をアカペラする閣下に注目のこと)。


【収録曲】

※曲データは各大教典の項目を参照。

①CREATE THE NEXT CENTURY/聖飢魔II ミサ曲第II番 「創世紀」(1:51)
※欧州公演でも開幕はやっぱり「創世記」。
“FuHaHaHaHaHaHa……SEIKIMAII!”


②THE END OF CENTURY(4:42)
※代表的高速曲。しかし、聖飢魔IIはライブでも楽曲のクオリティが高いね。


③ADAM'S APPLE/アダムの林檎(4:53)

「オイ、例の物を持って来い」
「これは単なるリンゴだ……これは紅玉という種類だが、北日本の一部ではこの紅玉の事を「×××」と呼んでいる。しかし「×××」とは、日本の大部分の地域で大変卑猥な事を意味する言葉だ……女性性器を意味する……Wow!」
……閣下ァ。
宗教的な歌詞なのだが、特に問題はなかったみたいである。
「吾輩が『これは何だ?』と聞いたら、大きな声で「×××」と叫ぶように。いいか?」

「これは何だ!?」

「MANKO~!」

「舐めたいのはなんだ!?」

「MANKO~!」

「かじりたいのはなんだ!?」

「MANKO~!」


④HUMANE SOCIETY/害獣達の墓場(6:33)
※メッセージ性の高い歌詞に併せてか、長官による“語り”を挟む事で、より情感を高めている。


⑤BAD AGAIN ~美しき反逆~(5:24)
※聖飢魔IIを代表する美しい旋律のバラード曲。
英語詞は何かしらの宗教曲を想起させる。


⑥STAINLESS NIGHT(4:41)
※これもメッセージ性の極めて高いバラード曲。


⑦BIG TIME CHANGES(7:22)
※日本語詞ではややメッセージ性が強過ぎる印象のあった楽曲だが、英語詞では何故か自然に聞ける。
MCではオーディエンスとの地元CMや土地の諺を盛り込んだトークがやり取りされた。


⑧PESTILENT ROCK/有害ロック(5:06)
※有害アレイは海を渡りました。


⑨THE DEMONIC SYMPHONY SUITE OPUS 666 IN Dm/悪魔組曲 作品666番 二短調(10:42)
◆OVERTURE:INFERNAL ANTHEM(心の叫び)
◆A MOVEMENT 1:STORMY NIGHT
◆A MOVEMENT 2:DEVIL'S CAVE(悪魔の穴)
◆A MOVEMENT 3:KILL THE KINGGHIDRAH
◆A MOVEMENT 4:DEAD SYMPHONY
※「STORMY NIGHT」以外は通常と変わらず日本語詞のまま。
天地逆転唱法も海を渡った。


【余談】

ゼノン和尚の笑顔は現地スペインの子供達に人気で「親しみやすい」として非常に懐かれたらしい。
女児にモテモテの和尚を見た閣下が帰国後に披露し始めたのが「ゼノンはスペインでモテモテだった……」の件の話であり、それを和尚が「子供にね」と訂正するのがお約束であった。

本教典には未収録だが、スペイン公演のラストを飾った「嵐の予感」は再三のアンコールに応え、なんと即興でスペイン語を詰め込んだバージョンである。


【参加構成員/教典データ】

◆DEMON KOGURE(Vocal)
◆ACE SHIMIZU(Guitar)
◆Sgt.LUKE TAKAMURA III(Guitar)
◆XENON ISHIKAWA(Bass)
◆RAIDEN YUZAWA(Drums)

……and

◆YUICHI MATSUZAKI(Keyboads)

■総収録時間 50分56秒
■プロデュース SEIKIMAII
■レーベル FITZBEAT(CBSソニー)
■全曲英訳 デーモン小暮、ボブ・ダイヤ



追記・修正したくなるのは我々悪魔の仕業だ!!

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最終更新:2020年04月22日 14:45