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因幡影狼佐

登録日：2012/06/14(木) 22:56:09
更新日：2022/12/19 Mon 13:54:37
所要時間：約 7 分で読めます


お前が倒した私は、
私の複写に過ぎない


またかよ……！
またこんな能力かよ！












因幡　影狼佐　　
いなば　かげろうざ

［職業］死神
［肩書］護廷十三隊十二番隊第七席
　　　　技術開発局断界研究科課長

　［斬魄刀］來空(らいくう)
　　〔解号〕狂え「來空」
　［卍解］？？？
　［CV］古川登志夫



アニメ『BLEACH-護廷十三隊侵軍篇-』に登場するアニメオリジナルキャラにして黒幕。

護廷十三隊十二番隊第七席及び技術開発局断界研究科課長。
普段は腰の低い人物だが本性は慇懃無礼で、涅マユリを尊敬すると言いながらも能力は自分が上と豪語するなど傲岸不遜な性格。
不安定な状態とはいえ虚化状態の一護の月牙天衝を打ち消すほどの高い実力を併せ持ち、護廷十三隊隊長格の霊骸を率いて謀反を起こす。

その正体は『改造魂魄(モッドソウル)』の開発者である由嶌欧許によって造られた改造魂魄で、本人の精神を二分にして移植された片割れ。
由嶌欧許の精神と復讐心を義魂丸に移植され、肉体は由嶌欧許の霊子で作られた霊骸である。本人の記憶と人格を濃く受け継いでいる。

過去に由嶌欧許であった頃は、頭脳明晰であったが体の脆弱さから自分の実力を認められず、他人に劣等感を抱いており、このことから仲間という存在を否定し、孤独こそが強さの証という概念を持つ。自分を認めなかった尸魂界を破壊することが目的であり、その為に片割れである九条望実を狙う。

序盤の登場から相手の力量を的確に判断し戦いを有利に進める洞察力、全ての隊長格をコピーしたいくらでも替えの利く霊骸軍団による人海戦術、何よりその強力な斬魄刀『來空』の能力で圧倒的猛威を奮っており、5対1で顔色ひとつ変えずに余裕で立ち回るのは当たり前で、中盤ではなんと総隊長をも打ち破った(ただし京楽＆浮竹＆卯ノ花の隊長格3人の霊骸と交戦していたので疲弊状態ではあった)。

だが自慢の頭脳もマユリ様には一歩劣っているようで、霊骸マユリだと安心していたところを背後から疋殺地蔵でブッ刺されたりと絶対的な自信からくる慢心が多々見られる。

ところが疋殺地蔵の神経毒の回復方法がまた斬新で、『こんなこともあろうかと特効薬を霊骸に仕込んでおいた』と言わんばかりの不敵な笑みを浮かべながら霊骸勇音をそのまま喰ってしまった(物理的に)。
勇音役のゆかなさんのカニバラーイリョナボイスが聴けるのはアニ鰤だけ！


望実を守ろうとする一護とも何度も交戦しているが、二戦目にて空間ごと切り取った自身の複写で不意を突き、望実を瞬く間に攫う。

望実と融合して由嶌欧許の姿に戻り、『墨月暈』でルキア＆恋次＆石田＆織姫＆チャドを更に苦しめたが、霊力を取り戻した一護との決戦では仲間の連携を駆使した一護渾身の逆手持ち零距離月牙天衝の直撃を受けようやく負傷。

怒りに任せて自分もろとも尸魂界を破壊しようとするも、精神側から抵抗した望実や、霊骸でも誇りを失っていなかったコピー隊長格らに邪魔をされ失敗。
最後まで仲間を信じた一護との一騎打ちで敗れ望実と分離し、自分の過ちを認め消滅した。


また一護(リア充)vs影狼佐(ぼっち)の決戦シーンの作画が安定していた上によく動いて劇場版並のクオリティだった為に「神作画」と評価されている。

因みに死神大図鑑では暴走しがちな女性キャラの良きツッコミ役を演じてくれていた。
「やれやれ……付き合いきれん」




由嶌欧許(ゆしま おうこ)
CV:三浦祥朗
影狼佐と望実のオリジナル。
緑髪の痩身の青年で顔は望実に似ている。元々は十番隊に着任していたが、「戦闘能力は低いが頭は良い」という理由で十二番隊への転籍を命じられる。改造魂魄を開発する等類稀な頭脳を有していたが周囲には認められず、上層部からの廃止宣告と押収を受けた際には、情報全てを特殊な霊圧に封じ込め断界に放り込んだ。
その後に影狼佐と望実を作り出した後、「蛆虫の巣」に幽閉された。自身の精神は影狼佐と望実の義魂丸に移植した為、現在は意識不明(ほぼ植物人間化している)。
その後は影狼佐が計画を引き継ぎ暗躍していた。



斬魄刀:『來空(らいくう)』
解号:『狂え』
形状:両刃(ツインセイバー)
能力:空間操作


普段は杖だが能力解放と共に両刃形態に変化する。解放後は刀を(視聴者から見て)右回転させることで切り取った空間そのものを記憶させ、左回転させてその空間を自在に復元して操る。
因みに回す時に＼ﾁｰﾝ／という仏壇のようなSEが流れる。
直前に記憶した空間は何度でも復元させることができ、相手が放った攻撃を空間ごと切り取ってそのまま相手に返すことも可能である。この切り取った空間を利用して相手の後ろに回り込んだり、一瞬で切り伏せたりすることから、石田は「時間停止能力」だと推測していた。
また「自分が今いる空間」を切り取って複写してダミーとしての使用も可能だが、大量の霊圧を消費する。
しかし相手に刀を触れられている間は能力行使が出来ず、一護のような虚の力は制御しきれない欠点がある。
癖はあるがそれでも劇中では総隊長の流刃若火の攻撃を切り取って無双を繰り広げた。


斬魄刀:『墨月暈(すみつきがさ)』
解号:『滾れ』
形状:円剣
能力:來空と退紅時雨の複合能力『空間操作と霊力吸収』

由嶌欧許(オリジナル)本来の斬魄刀。元々は一つの刀だったが魂魄を二分、分裂したのが、影狼佐の『來空』、望実の『退紅時雨』である。
解放すると來空の両刃に退紅時雨の輪が合わさった形状に変化する。
解放後はそれぞれの長所を組み合わせた能力を有し、相手が放った攻撃をほぼ無限に吸収し、かつ際限なく跳ね返すことができる。
霊力を吸収するときも、刀を回転させる。(視聴者から見て)右回転させることで吸収し、左回転させてその霊力(霊圧)を放出する。
因みにこちらは回す時に＼ｺﾞｰﾝ／という除夜の鐘のようなSEが流れる。
また由嶌欧許の癖なのか、この円剣の中心の柄を軸に握り、剣を振るう度に片手で回すアクションが見られるのでやたら格好良い。イメージが湧かない人は『二挺拳銃をクルクル回す』を連想してくれるといい。


「覇錠空リ(はじょうくうり)」
墨月暈を地面に突き立て、霊力で形成された巨大な城門を展開し、周囲を霊子に変換し吸収・放出する技。吸収した霊力は本人に供給され、これによって霊力は無尽蔵になり枯渇することはない。

「連斬・覇錠空リ(れんざん・はじょうくうり)」
より巨大な城門と無数の触手を展開させて周囲を霊子に変換し吸収し、上空に発生させた紋様から強力な砲撃を放つ。


小説『BLEACH Spirits Are Forever With You』では、
ザエルアポロの不完全な複写に呆れたマユリが因幡の方がまだ優秀だったと零している。
また痣城剣八の理念の一部を受け継ぎ、改造魂魄による尖兵計画を進めた男として由嶌の名前が登場する。



「時間を稼ぐ、ですか」

「藍染を追い詰めた貴方の力に敬意を払い、小細工はしませんが……その程度ですか、今の貴方の力は？」

「出し賜え、まだ奥の手があるんだろう？―――死神代行」

「お前が倒した私は、私の複写に過ぎない」

「その場凌ぎの卍解で、図に乗るなよ……黒崎一護！」

「確かに以前の貴様と違うのは認めよう、しかし―――大した違いは無い」

「この霊骸(からだ)を失うくらいなら…全てを破壊するだけだぁぁぁぁぁ！！」

「何故だァ！何故お前は倒れない！？……何故なんだ？何故お前は倒れない…？何がお前をここまで……」←大事な事なので二回言いました

「ふ…っざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！お前には"守るべきもの"が在るではないか！お前には"仲間"というものが在るじゃないかァ！！寄り添いッ！庇い合いッ！馴れ合う！―――弱き者こそが他の者の力を求めるーーーなのにィ！！何故お前はそんなに強いのだァァァ！！！」

「望実………、私達は…間違っていたのか……？」




――"私達"は知った

強いのではない
弱いのでもない

其処に憎しみは無く
怒りも無い


ただ、"私達"は

《独り》だった―――

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最終更新：2022年12月19日 13:54