レイダー(Fallout)

登録日:2010/01/29 Fri 08:27:22
更新日:2024/04/30 Tue 14:10:33
所要時間:約 10 分で読めます





「新鮮な肉だぁ!」



【概要】

Falloutシリーズに登場するヒャッハーな人たち。北斗の拳のモヒカン。
核戦争後の秩序の崩壊した世界で、フィールドや廃墟を探索するプレイヤーに襲いかかってくる。
物品、あるいは食肉目当てで見境無く他人を襲うならず者。


Fallout1

NCR建国直前のカリフォルニア南部で名のあるレイダー集団として、Vault15から出ていった元居住者たちが源流の「カーンズ」「バイパーズ」「ジャッカルズ」の3つのグループが存在している。

カーンズ

ゲーム内で登場するレイダー。後の作品でも登場するなど、何気に歴史の長い奴ら。
同じくVault15から派生した真っ当なコミュニティであり後にNCRとなるシェイディ・サンズの近くに拠点を構えていた。
シェイディ・サンズを度々襲っていたようで、ついに後のNCR二代目大統領となる少女タンディを誘拐する暴挙に出るも、ウォーターチップを探して旅に出た「Vaultの住人」によって壊滅させられる。
カーンズ苦難の歴史の始まりである

バイパーズ、ジャッカルズ

Fallout1では設定のみで登場しないレイダー。
なお、バイパーズはBoSの二代目ハイエルダー率いるパラディン演習部隊による襲撃の最中、油断してヘルメットを脱いだハイエルダーの頭部を毒矢で射って毒死させるという大金星を挙げていたりする。その後、バイパーズはBoS側の報復措置によって壊滅させられたけどNVを見るに普通に生き残りがいたっぽい
一方でジャッカルズにはそういった逸話はない。


Fallout2

NCR建国後のカリフォルニア北部~オレゴン州においては様々なレイダーが登場するが、ここではサブクエストに関わるレイダーのみ挙げる。

Vaultシティのレイダー(仮称)

Vault8が再入植して誕生したVaultシティを襲うレイダー。
アサルトライフルやショットガン、アーマーで武装しており、Vaultシティのタレットを遠距離からの狙撃で破壊し、Vaultシティ当局の捜査・追跡からも逃れるなど、単なるレイダーとは一線を画している。
その正体は、犯罪都市ニュー・リノの四大マフィアの一つ、ビショップ・ファミリーが雇った傭兵で、独立を続けるVaultシティをNCRに加えさせるため、「NCRがニュー・リノのNCR参加を報酬にビショップを雇う→ビショップが傭兵を使ってVaultシティを攻撃→耐えかねたVaultシティが援助を求めてNCRに参加」……という流れになっていた。

ニュー・カーンズ

前作で壊滅させられたカーンズの生き残り*1が立ち上げたレイダー。Vault15を占拠し、Vault周囲に居座る不法占拠者(≠レイダー)を守っていた。
Vault内部には入ることを許されていない不法占拠者たちからは当初、とうの昔に廃墟となっていたVault15の食糧生産機能を復旧させた集団だと思われていたが、実際にはキャラバンから奪った食料を与えていたに過ぎず、照明すら直せていなかった。
性懲りもなくNCRへの嫌がらせを続けていたが、何の因果かNCR大統領のタンディから依頼を受けた前作主人公の孫である「選ばれし者」の手によって再び壊滅、残された不法占拠者たちもNCRとの取引によってNCRの庇護を受けられるようになった。


Fallout3

かつてワシントンだった場所で略奪・強盗・拷問・殺人などを行う荒くれ者の集団。まとまった組織はなく、たまに仲間割れで身ぐるみ剥がされたレイダーもいる。

彼らに白旗は一切通用しない。戦いたくないなら逃げるか隠れた方が無難なのだが、索敵範囲が広い為に視認する頃には発見されている事がしばしば。
だが大して強くないのでプレイヤーに武器・弾薬調達役として良く襲われる。装備もレイダーによっても様々だが序盤のプレイヤーは全て剥がして金や装備に変える。
彼らを虐殺しているとどっちが悪者か分からなくなってしまうものの、たまに火炎放射器/ミサイルランチャー/ミニガンを装備しているレイダーもいるので油断は禁物である。

DLC「Mothership Zeta」(宇宙船)のシナリオで延々とモンスターを湧かせて試し撃ちをする施設がある。これはレベルによって出現する敵が変わるのだが、レイダーだけは終始出現し、ベリーハードで45EXP稼げるので爆発物無限バグ等と併用すると一気にウマウマできる。
巨大ラッドスコルピオンvsレイダーでは数の暴力でラッドスコルピオンを袋叩きにしていたが、DLC「Broken Steel」を導入した場合に出現するブリーチ・ラッドスコルピオンにはほぼ壊滅状態に。と言うよりデスクローと警戒ロボットのレベルからボコボコにされ始める。

なお某動画サイトにレイダーがルームランナーでトレーニングする動画がある。ヌルヌル動くけど誰が得するんだこれ…。


Fallout:NV

モハビ・ウェイストランドでは旧作から流れ着いたレイダー部族「グレートカーンズ」「バイパーガンスリンガー」「ジャッカルギャング」、脱獄囚の集まりである「パウダーギャング」など、大小様々なレイダー集団が鎬を削っている。
ここでは、エンディングで言及されるレイダーのみ挙げる。

パウダーギャング

NCRCF(NCR Correctional Facility:NCR矯正施設。早い話が刑務所)に収容されていたレイダー。名前の由来は火薬を扱うことから。
元はNCR国内の犯罪者たちで、鉄道のレールの敷設や修理の為に働かされていたが、フーバーダムを巡るNCRとシーザー・リージョンの戦争が長期化するにつれて施設の人手が足りなくなった隙を突いて暴動を起こして施設を奪還した。
その後はリーダーの方針の違いから、NCRCFに留まり周囲で略奪を繰り返す一派と、NCRへの復讐を考え旅立つも現在は放棄されていたVault19に籠っている一派に分かれて活動している。

フィーンド

ベガス周辺を縄張りとする薬物中毒者集団。NVの中では最も3のレイダーに近い。
扉を開けた直後のVault3を襲撃し全住人を虐殺、そのままVaultを乗っ取ったレイダーで、いつものレイダーアーマーに加え、ビッグホーナー(羊の変異種)の頭骨をあしらったヘルメットを新たに装備。
武器もVault産のエネルギー兵器が中心で、Vault3とさほど離れていない場所に軍事基地を設営しているNCRも掃討に手こずっており、中々手強い。
食人嗜好であった3のレイダーと比較すると過激な言葉は減っているものの、基本的にトップを除いて発見即敵対し、ストーリー上で強姦だの死姦だのよく出て来るあたり残忍さに変わりはない。
基本的に無秩序な連中であるが、薬物供給源であるグレートカーンズとは提携関係にある模様。
とはいえモハビ・ウェイストランドを混沌に陥れる厄介者に変わりはなく、エンディングでは覇権を握った勢力の手によって討伐されていることが多い。

グレート・カーンズ

旧作をプレイした人たちにはお馴染みのレイダー。今作ではモンゴル系の文化を持っている様子が見られ、仲間になるには厳しい試練が課されるなど、彼らなりに自分たちの文化や歴史を重んじている。
NCRから逃れてモハビへ流れて来た当初は他の三つの部族と共にベガスを支配していたが、ベガスを復興させようとしたMr.ハウスのファミリーになることを唯一拒否した為に追い出され、ビタースプリングスに拠点を構える。
その後、仇敵NCRがモハビにやって来ると、止めとけばいいのにNCRへの嫌がらせを始めたことでNCRの軍事作戦の対象となり、退避を余儀なくされる。その際、先に避難しようとしていた子どもや老人などの非戦闘員がNCRの指揮系統上のミスにより殺害される「ビタースプリングスの虐殺」が発生、NCRに強い恨みを持つようになる。
現在は無人で不毛地帯のレッドロックキャニオンに拠点を設け直し、NCRへの復讐を誓ってNCRと敵対するシーザー・リージョンと同盟を結んでいる。しかし、シーザー・リージョンが最終的にグレート・カーンズのアイデンティティを破壊して完全に取り込もうと目論んでいることには気づいていない。
また、虐殺事件後の一時期アポカリプスの使徒からの援助を受けていたことがあり、その際に薬物生成技術を獲得、グレート・カーンズの収益源となっている。主な顧客はフィーンドで、間接的にだがモハビ・ウェイストランドを苦しめる要因となっている。
メタ的な話になるが、元ネタは『Mongols Motorcycle Club』(MMCC)という実在の暴走族。構成員にコーカソイドが多く、バイカースタイルでモンゴル成分がぱっと見当たらないのはそのため。MMCCはあくまでチンギス・カンをリスペクトしただけで、グレート・カーンズのように末裔だと思い込みはしていない(はず)。


Fallout4

ボストン各地に統率された小グループを作る。
自力でパワーアーマーを修理できるインテリもいたりと、蛮族な面はやや薄れている。
それなりに装備を整えればこちらが狩る側のアイテム箱なのは変わらない。むしろその辺の化物の方が厄介。
数だけは多いので、倒す度に身ぐるみを剥いで売り飛ばして小銭稼ぎしたり美味しく頂いて回復したりと余すことなく活用できる。

DLC「Contraptions Workshop」で薬物で檻に捕獲できるため、ヒャッハーなのも残っている様子。
またDLC「Nuca-World」では動物を手懐ける蛮族なパックス、インテリヤクザのオペレーターズ、残虐さの極まった重装甲のディサイプルズが追加されプレイヤーも善良な一般人に略奪行為を働けるようになった。やったね!
なおレイダー拠点も作れるが、暴れるのが性のレイダーに農業をさせると不満が貯まるのでやめよう。

Fallout76

〜2102年

大まかに5グループに分かれていたが、ゲーム開始時点でアパラチアから脱出または全滅している。

  • 「カットスローツ」︰残虐なゴロツキ集団
  • 「ブラックウォーター盗賊団」:腕の立つ泥棒
  • 「トラッパー」:対人罠を多用する元ハンター
  • 「グルマンズ」:食人集団
  • 「ダイハーズ」:倫理観の残った中途半端なギャング

彼らは元は金持ちの旅行客だったのだが、最終戦争直後の混乱の中で孤立無援の状況に陥り、おまけに当時州都に成立していた暫定政府からも支援を断られてしまう。
そんな中、とあるブラック企業の重役「デビッド・ソープ」がスキー客たちを掌握。彼らを生存のためには他者からの略奪を厭わないレイダーへと変えてしまった。

最終戦争から5年が経った2082年、「カットスローツ」のリーダーとなったデビッドの恋人「ロザリン・ジェフリーズ」が暫定政府を襲撃したが失敗。この際に「ロザリンは死んだ(実際には生きていた)」とデビッドに誤った情報が伝わってしまう。これに激怒したデビッドは報復に核爆弾を「ブラックウォーター盗賊団」経由で盗み、クリスマスにダムを爆破し周囲の街と政府は壊滅、数千人を虐殺した。この逆恨みによる大虐殺は身内からも顰蹙を買い、「カットスローツ」から離反してレイダーを辞めた者も出た。

その後十数年間、レイダーはアパラチア地域において大いに栄えた。しかし2095年ごろになると、彼らは諸々の理由、何より当時地域全体を滅亡の淵に追いやりつつあった「スコーチ病」のせいで瓦解しつつあった。これに危機感を抱いた「ダイハーズ」のメンバーを中心に、アパラチアから去るものたちも現れる。そしてアパラチアに残ったレイダーたちは遅くとも2097年には全滅することとなってしまった。


2103年〜

レイダーとされるのは3グループ存在する。モスマンカルト教団は除外。

  • 「クレーター」
「ダイハーズ」の生き残りを中心とした大規模グループ。北部の宇宙ステーション落下地点に居住地を構え、各地を放浪し資材を集める。理性的で農業も行い、ストーリーを進めるとプレイヤーに協力して愛称で呼んでくれる。が、口は悪く善良な入植者から物資は強奪、裏切り者は始末する。ヒャッハーというより緩いギャング。

  • 「ブラッドイーグル」
元バイカーギャングで、捕まえた人間を改造薬物で洗脳しメンバーを増やす大規模グループ。南東の巨大地下駐車場をメインに各地に拠点を作る。知能は残っているが理性は崩壊気味で、見境なく襲ってくるヒャッハー集団。服装はレザージャケットにジーンズ、パワーアーマー着用者もいる。

  • 「フリーラジカルズ」
刑務所の元看守がリーダー、元囚人達がメンバーの小規模グループ。北西の木材会社の敷地を拠点にしている。いかにも荒くれ者っぽいが、恐らく作中一理性的なレイダー。




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最終更新:2024年04月30日 14:10

*1 カーンズの首領の息子。壊滅の現場に居たが、子供だったために見逃されたか見落とされたかしたらしい。