踊り子/バード(FE)

登録日:2012/03/26(日) 01:16:02
更新日:2024/04/07 Sun 21:56:12
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ファイアーエムブレムシリーズに登場する兵種(クラス)の一つ。

目次

【踊り子】

行動済みのユニットに隣接し、「踊る」コマンドを実行することで再び戦う気力を呼び起こす不思議な踊りを披露する女性ユニット。
このゲームにおいて、基本的にユニットは一ターンにつき一度しか行動できないが、踊り子の能力によって行動済みのユニットを再び動かすことができる為、早解き等にも重宝する。
作品によっては剣を装備して攻撃ができる。
初登場は『紋章の謎』。

余談ではあるが、踊り子が戦える作品では戦闘中に専用BGMが流れ、その曲は公式サウンドトラックにすら収録されないこともある。

【バード】

吟遊詩人。行動済みのユニットに隣接し、不思議な歌や曲を「奏でる」コマンドで実行することで再行動させる男性ユニット。
初登場作である『聖戦の系譜』と『トラキア776』でのみ、Cレベルの魔道書を使って戦う魔道士のような性能を持っていた。
純然たる魔法職であり、味方を再行動させる能力は持たない。
光魔法が使用でき、CCするとセイジ(賢者)になる。


【主な運用方法】

1ターンに1度しか行動ができないのが原則のFEでは再行動は非常に有用で、運用方法は様々。

  • 移動の補助
再行動を絡める事で、味方ユニットの行動範囲を大きく広げる事ができる。

  • 回復の補助
杖使いを再行動させて1人でも多くの味方を回復するのは勿論、後方に戻り治療を受けたユニットを再行動させて再度前線に送りこむといった使い方もある。

  • 攻撃役の再行動
エースユニットを再行動させるのは勿論、アーチャーを再行動させて複数の飛行ユニットを処理させたり、魔道士や特効武器持ちユニットを再行動させたりと、状況によって再行動させる相手を変える事で、臨機応変な戦い方が可能となる。

  • 育成の補助に
行動回数が増えるということは、1ターンの間に経験値を得られる回数が増えるということ。
育成したいユニットを何度も再行動させて、一気に育成してしまおう。

  • 回避盾
作品によっては速さ・幸運など回避関連の成長率・上限値が高く設定されており、森や砦に配置すれば敵の攻撃をピュンピュンと避けてくれる。
ただHP・防御は非常に低く、死ぬ時はあっさり死ぬので過信は禁物。


【短所】


  • 非力
敵軍を操作するCPはプレイヤー側の反撃できない・耐久の低いユニットを真っ先に狙うようになっている。
その為シスター同様敵ターンに攻撃されてダメージを受けることが多く、前線に出すと危険。そのため、後方支援が基本となる。
前線に敵の行動範囲に入れないように注意したり、「天使の衣」でドーピングして耐久力を高めるなどして運用には気を配ろう。

  • 二者択一
一部の作品によっては、踊り子とバードが同時加入することはない。
二択あるいは入れ替わりで自軍に加入する。ゲームバランスを考えての事だろう。


【主なキャラクター】


■紋章の謎

初登場作品。成長率は高いが初期値が低いので、既にこの頃から戦闘員としては微妙なところである。
リメイク版では他の専用クラスと同様レベル上限が30になったが、技・速さ・幸運以外の上限値は下級職並。

・フィーナ
初代踊り子。ナバールに助けられ、一目惚れする。
旧「紋章」では何故かレイピアを持てたが、リメイクでは持てなくなった。かと思いきやヒーローズで再び持てるようになった。
王家の血を引いている為にレイピアを使えるという裏設定がある。
意外と力が伸びるも敵の命中率が高い為狙われると非常に危険。

聖戦の系譜

バードが発登場するも、この頃はまだマージのマイナーチェンジ的な性能だった。
歴代でも特異なゲームシステムにあわせてか、ダンサーの再行動は隣接する最大4ユニットに有効。騎馬系の再行動と合わさって、かなり強力である。

初代バードは戦う王子様。親世代・子世代共に最重要ポジション。
ぶっちゃけ四章からずっと影の主人公。
フォルセティが本体と言ってはいけない。
余談だが、四章で部下に告白しており、感動ものだが、彼はその部下の姉様にずっと惚れておったわけで…あれ…?
※四章内で一年経ってる…ご、誤解です

レヴィンにくっ付いている踊り子。誰にも見せたことのない秘密の踊りを持つ。見たい。
子供っぽいが結構シビアで強か。
五章の会話は全てを悟りきった悲しいものも含み、のちの彼女の未来を想像させる…。
初回プレイでフォルコープルは地雷。
神父様とはなんの血縁でもないよね

シルヴィアの娘。
貧乏騎士な親友兼恋人未満をほっとけないお姉さんタイプ。
かなり厳しい社会を生きており、考え方や物事のとらえ方が達観というか老成寄り。
言動にも説得力があり、立派だが切ない。
ホリンを父に持つ月光リーンは有名。
「あんまり大丈夫じゃない…」は現在もNASAで議論中である

リーンの代替キャラ。黒髪美人で、リーンより踊り子な雰囲気。
カリスマ+バリアの剣のため下手なリーンより優遇されている。
弟は青髪エリート、よく噂されているが、はて…

トラキア776

  • ラーラ
盗賊の前に踊り子をやっていた少女。マギ団所属。
パーンのパートナー。踊って盗める最強ユニット。

・ホメロス
女ったらしのナンパ好き。
ナンナを口説き、ぶっ叩かれ泣き落としされた。
シャナン(笑)の知り合いでもあるが秘密は守る為、なかなか律儀な奴。

封印の剣

ここらでどちらも再行動要員に。

・エルフィン
戦えないバード。西方三島のレジスタンスの参謀で、その正体は…。
覇者の剣』にて彼の詳細と、戦争の「感情」について深く掘り下げられてるので必見。
ララムと二者択一で、かつ彼が加入するルートはララム加入ルートに比べると総合的に得られるものなどが少ないのが惜しい。

・ララム
エルフィンに仕える踊り子で、レジスタンスの一人。
ロイの嫁候補で、初対面のロイに対するアタックはプレイヤーとロイを困惑させた。
養父は説得方法が少し面倒くさいことで有名(まぁどっかの8バカの上司よりはマシだが)
普段からかなりはっちゃけており、会話によっては天真爛漫…を通り越して時々少々ウザいと思われなくもない性格。
だが養父との支援会話から、本当は非常に健気で良心的な本質がうかがえる。
占いで戦績評価をしてくれる。因みに料理の才能は、無い。
彼女の戦闘BGMは何故かサウンドルームでも聴けない高レアリティな一曲*1

烈火の剣

儚げな雰囲気を持つ踊り子の少女。その正体は…。
速さゲーである烈火において、マリナスを凌ぐ尋常でない回避力を持ち、歴代最高レベルの生存能力を持つ。
実は一度死ぬ。

ニニアンの弟。リン編では戦うことができないニニアンに代わってリンディス傭兵団に加入する。
速さ・魔防が70%、幸運が80%と脅威の成長率を誇るので狙われやすさもあり囮として優秀。
ニニアンとはステータス・成長率を共有しており、エリウッド/ヘクトル編では最終盤にニニアンと交代で再加入するが、ニニアンと違い支援が無いのが残念。
EDによっては1人で帰ることも。酷いや。

聖魔の光石

・テティス
ユアンの姉兼母。ジスト傭兵団の一員。
服装と容姿が非常にエロいお姉さま。
弟を養い生きる為に幼い頃から色々な事をしてきた。
中でも踊りはプロ中のプロ。
ジストとの支援会話やなれ初めは人によっては涙腺崩壊もの。アスレイとなら…アスレイ代わって…
バグ技を利用すればなんと攻撃も可能となるが、戦闘アニメがONのまま追撃が出るとフリーズし、
最悪ソフトがぶっ壊れかねない為極力やらないことをオススメする。
そうでなくとも力と技の最大値がカス過ぎて支援でフルブーストしたとしてもまともな戦力にはならないし。

蒼炎の軌跡&暁の女神

残念ながら登場しないが、
行動済みのユニットを再行動させる「呪歌(ガルドル)」を歌う鷺の民が登場する。まさしく「バード」である、鳥類のラグズなだけに。
また、小ネタとして『風花雪月』の踊り子を決める「白鷺杯」の名称は彼らに由来していると思われる。
詳しくはリンク先を参照。

覚醒

踊り子なのに恥ずかしがり屋。
転職可能で、育成次第でスキル「滅殺」「疾風迅雷」などを習得できるハイスペックな踊り子。
「どいて下さ~い!!」と叫びながら敵を滅殺する姿は、ある意味同作に登場するヘンリーよりも怖い…。
そのヘンリーとの支援会話は評価が高く、支援Sにしてみるのも良い。

if

本作のメインヒロイン。元々は暗夜王国の王女だったが主人公の対の人質として白夜王国にさらわれて育った。
なお発売前はニニアンみたいな儚げな感じとプレイヤーに予想されていたが、蓋を開けてみればクールな性格の女性だった。
兵種は歌姫。歌って再行動させ槍で攻撃する。
歴代の踊り子とは一線を画す彼女の最大の特徴は、支援職であるにも関わらず力や技、速さなどの攻撃に関する能力がものすごく伸びやすい。
そのため再行動させるより自分で相手を攻撃したほうが早いとかいう事態にもなりやすい。
反面HP、防御が壊滅的に伸びないので攻撃は喰らわないようにしよう。


ヒーローズ

ステータスの上限が低い代わりに継承不可の補助スキル「踊る」「歌う」を習得できるユニットが登場。
踊り子として使うつもりがなければ「踊る」を外して別の補助スキルにつけ変えることもできる。
攻撃範囲外から一気に詰め寄る/詰め込まれるので闘技場でよく使われる。
なお、原作では一切攻撃手段を持っていなかったキャラであっても、仕様上何かしらの武器は装備している。
基本出るキャラの総数は少ないが、毎年10月頃に舞踏祭として踊るスキル持ちの超英雄が登場する。

同じ編成に2人以上該当ユニットがいる場合、そのユニットに対しては「踊る」「歌う」は使用できないので注意。


風花雪月

本作の踊り子は特定のキャラクターとして登場するのではなく、こちらで指名して就かせることになる。
第一部の星辰の節(12月)に行われる学級対抗の「白鷺杯」の代表を自クラスの生徒の中から1人指名し、優勝できれば指名した生徒が踊り子のCC資格を得ることができる。優勝には本作から新しく導入されたパラメーター「魅力」の数値が一定値以上必要。
選べるのは生徒キャラだけなので、主人公含む教師キャラおよびセイロス騎士団キャラは踊り子にできない。逆に生徒キャラであれば、魅力さえ足りていれば誰でもOK。男子生徒でもOK。
副賞として「剣回避+20」のスキルも貰えるので、再行動を捨ててそっち目当てで代表を選ぶのもあり。フェリクスとか。
後にアップデートに伴い、主人公はこのクラスには就けないが踊り子の衣装だけは着せ替えられるようになった。べレス先生のセクシー衣装は教育に悪すぎる。
以下、選ばれやすい代表的なキャラを挙げる。

大司教補佐セテスの妹。中盤ある事件に巻き込まれたことがきっかけで主人公のクラスに編入し、以降生徒として育成可能になる。
よく踊り子候補として指名されやすい生徒その1。加入段階で魅力の必要値は満たしており、そのまま踊り子にさせやすい。本作の踊り子は魔法も使えるので、傷ついた仲間を回復させつつ手が空いたら再行動させる…という優秀なサポーターになれる…のだが…

元歌劇団の歌姫という経歴を持つ、『黒鷲の学級』の生徒。よく踊り子候補として指名されやすい生徒その2。
優秀な魔法を数多く覚え、尚且つ剣が得意技能となっているため『剣回避+20』も有効活用できる、経歴的にも能力的にも踊り子にうってつけの人材。特に黒鷲の学級ルートなら彼女を選ぶのが色々と安泰。

『金鹿の学級』で踊り子適性が最も高い生徒。
射程3の黒魔法トロンや魔法封印白魔法サイレスといった有用な魔法を覚える。
剣術に適性があり、また、彼女用の英雄の遺産も魔法剣であるため、『剣回避+20』も生かしやすい。


『金鹿の学級』でクロードから推薦される内の1人で、金鹿クラスに限り踊り子適正の高い生徒。
金鹿で唯一の射程10魔法習得者で、広い範囲に支援効果をばら撒くことが可能。
魔力は伸びないので魔法の威力に期待はできないものの、力・魅力の伸びがいいので『剣の舞』で強力な一撃を浴びせやすい。
黒鷲では踊り子になれず、青獅子では支援相手が少ないため、金鹿クラスで使おう。

  • ローレンツ
舞踊の経験がありこちらも級長のクロードからも推薦される内の一人で、『金鹿の学級』で踊り子適性が高い生徒。……設定上は。
実は魅力の初期値が3と最下位のため、クロードの言葉にホイホイ乗せられて出場させると、これまでの伸び次第では不合格になりかねない罠がある。
Mシールドを覚える、物理も魔法も中途半端で持て余しやすい、という理由から、合格できるなら踊り子をやらせるには向いている部類。

『灰狼の学級』の中だと最も踊り子適性が高い生徒。
『ドローミの鎖環』の効果で踊ったあと再移動できるため非常に使いやすい。
魅力が高く合格しやすいことや、剣士向きの適性・成長をするので『剣回避+20』が腐りにくいことも評価できるだろう。

エンゲージ

「ダンサー」名義で登場。特定のキャラのみの専用職であり、作品内では1名のみ登場。
武器は体術。再行動付与の踊りコマンドの他、戦闘スタイルが「気功」に区分されているためチェインガードが使用可能。

  • セアダス
砂漠の商業国ソルム王国で名の知られたダンサーであり、歴代初の初期職が踊り子の男性。
長髪黒髪の美青年で、やや毒舌気味だが気に入った相手には優しい。
占いも得意で、彼が仲間に加わった以降拠点に占い小屋がオープンされるが、面白い占い結果文章が読めるだけでゲーム上の実利は無いお遊び要素である。
本作では「ダンサー」職はセアダスのみであり、他のキャラはCC不可。クラシックモードでロストすると特に取り返しのつかないキャラクターの一人である。

「導き手の指輪」に宿る紋章士。『風花雪月』の男性主人公。
装備することで周囲4マスの味方に再行動を付与する「計略:女神の舞」を使用することが可能となる。
複数キャラを再行動できる効果自体非常に強力で、セアダスも再行動対象に含むことができるため彼の踊りと併用すれば特定のキャラを1ターンに3回以上動かすことが可能。
なお、装備すれば誰でも「女神の舞」を使用できるため、幼い少女から屈強な老騎士までダンスをさせることが可能というビジュアル的なネタ要素も……。
また、外伝でベレトが敵として登場するマップではベレト先生自身が「女神の舞」を踊る
踊り子職に就けない原作では見ることが出来ない先生のダンスは必見。

追記・修正は再行動でお願いします。

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最終更新:2024年04月07日 21:56

*1 のちに発売された『封印』『烈火』のサントラには収録されている