緑単感染(MtG)

登録日:2012/07/10 Tue 15:54:50
更新日:2024/01/11 Thu 21:45:57
所要時間:約 4 分で読めます




感染とは「大爆発」のことだ





緑単感染とはマジック・ザ・ギャザリングにおけるデッキの一つ。
黒単感染と同じく、感染能力を持つクリーチャーを軸に相手に毒カウンターを10個置き、素早く毒殺することを狙う。


<主要なパーツ>
■Glistener Elf / ぎらつかせのエルフ (緑)
クリーチャー ― エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
感染(このクリーチャーは、クリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーに毒(poison)カウンターの形でダメージを与える。)
1/1

■Inkmoth Nexus / 墨蛾の生息地
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(1):墨蛾の生息地はターン終了時まで飛行と感染を持つ1/1のちらつき蛾(Blinkmoth)アーティファクト・クリーチャーになる。それは土地でもある。

■Titanic Growth / 剛力化 (1)(緑)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+4/+4の修整を受ける。

■Mutagenic Growth / 変異原性の成長 (緑/Φ)
インスタント
((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。

■Wild Defiance / 野生の抵抗 (2)(緑)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーがインスタント呪文かソーサリー呪文の対象になるたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+3/+3の修整を受ける。


<デッキの動き>
コントロールデッキ要素の強い黒単感染と違い、緑単感染は瞬殺コンボデッキに近い。
動きは非常に単純明快。軽量感染クリーチャーを場に出してパワーを強化修正して殴る。以上である。

ライフは通常20点を削らなければならないが、感染の場合毒カウンター10個=10点で済む。つまり強化・ダメージ効率が2倍になる訳で、ぎらつかせのエルフに剛力化を唱えて殴るのを2回繰り返すだけでグッドゲームである。
最速2ターンキル可能で、いつでも本体に一撃をねじ込めば一瞬で勝利出来る可能性があるという爆発力の塊のようなデッキ。
最初のうちに決めきれず長丁場になるとジリ貧になりがちという欠点があったが、アヴァシンの帰還にて野生の抵抗を得たことで継続的な強化手段、火力による除去耐性、爆発力の更なる向上、と更に強みが増した。
ギリギリまで追い詰められた状況であっても、野生の抵抗と墨蛾が場にあればトップデッキ剛力化から8つもの毒カウンターをねじ込める。


「それでも感染なら…感染ならなんとかしてくれる・・・!」

そういう目をして最後まで勝負を楽しめるのが最大の魅力。
基本セット2013での「怨恨/Rancor」再録に伴い、更なる爆発力の増強が見込める。


<デッキの欠点>
回避能力を持つカードが少なく、相手に飛行クリーチャーが存在すると延々とチャンプブロックされ続け本体に毒が届かない。
また、火力以外の除去(バウンスや破壊)に滅法弱く、強化呪文に対応して除去を打たれることで淡々と対処されがち。逆にこちらの積める除去呪文は緑単という色の関係上で腹パンこと「はらわた撃ち/Gut Shot」かダルマこと「四肢切断/Dismember」くらいしか無いため、呪禁持ちの大型生物が場に出ると対処が難しくなる。

除去への対処やブロックをかわす為「使徒の祝福/Apostle's Blessing」や「呪文滑り/Spellskite」を積む。
「活線の鞭/Livewire Lash」や「迫撃鞘/Mortarpod」でプレイヤーを狙う。
「ルーン唱えの長槍/Runechanter's Pike」で強化+ブロック能力を高める ...等で欠点を補おう。


<余談>
このデッキは黒単感染に輪をかけて安い価格で構築することが出来る、いわゆる貧乏デッキ
墨蛾の生息地(700〜1200円前後)がデッキ内で一番高価なパーツで、残りのカードの値段は墨蛾2枚分にも及ばない。
スタンダードで使用できる期間は、2012年10月のラブニカの帰還ブロック参入までの僅かの期間となるが、一度このデッキを手にとって爆発力を体験してみては如何だろうか。


下の環境、モダンやレガシーでも同じく「感染持ちをパンプして一撃で殺す」コンセプトで地雷即殺デッキとしてひっそりと活躍している。黒や青をタッチすることもしばしばあるが。
フェッチランドなどもいらず、巨大化系スペルは軒並み安いので相変わらず貧乏デッキである。
また、モダンで「猛火の群れ/Blazing Shoal」が禁止になったのは、1ターン目ぎらつかせのエルフもしくは墨蛾の生息地、2ターン目にそれで殴って猛火の群れのピッチコストで「大祖始/Progenitus」を捨てて+10/+0修正を付けて勝ち、というデッキがモダンの「3ターン以内に安定してキルできるコンボは駄目」という方針にひっかかったからであり、貧乏デッキと馬鹿にできない力を持っていることが分かる。




ファイレクシアの爆発的感染力にロマンを感じながら追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年01月11日 21:45