メ・ギャリド・ギ

登録日:2011/04/15 Sun 09:37:55
更新日:2023/11/19 Sun 18:32:45
所要時間:約 4 分で読めます






『バックします』『バックします』『バックします』

アァ…!そォだ、その顔ォ……!

『バックします』『バックします』『バックします』
『バックします』『バックします』『バックします』

ハハッ…。ゴセンゲ・バババサ・パビゲサ・セバギギ(俺の背中からは逃げられない)


●メ・ギャリド・ギ


種族:グロンギ族(ヤドカリ種怪人)
呼称:未確認生命体:第24号
身長:202.0cm
体重:196.0kg
特色/力:腕部のカッター、運転技術
演:石橋直

メ・ギャリド・ギは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。
古代から蘇った戦士の僕にして「馬の鎧」ゴウラム登場篇の敵役。

ネタ的なキャラクターとコミカルな演技で描写された存在ながらかなり残忍な手口で殺人を行った未確認生命体でもあり、キャラクターとしても全体的にイカれた演出がされていた。


【劇中での活躍】

EP:15:16
「装甲」「信条」

長野からの移送途中にトラックの荷台を取り込み姿を消した「虫」型の出土品……。
合同捜査本部で「未確認飛行体」と名付けられたそれは、各地で金属を取り込みながら移動を続けていた。
その事件の起きた方向の延長線上に雄介の居る文京区があることに一条が不安を覚える中、新たな未確認生命体の出現の情報が伝えられるが、
その大型トラックを利用した手口はこれまでの未確認生命体とは大きく異なるものだった……。


「馬の鎧」ゴウラムの本格登場を軸にメ・ギャリド・ギの「ゲゲル」を絡めて描かれたエピソード。
更に個性を増すグロンギ怪人の描写と、当時の担当者が「ライダーマシンとしては反則」と語る装甲機ゴウラムの勇姿、
一条母子のさり気なくも確かな絆を描くドラマ等、見所は多い。

……やや情報量が多いためか、後から面白さに気付くタイプのシナリオか。


【能力】

メ集団に属するヤドカリの能力を持つグロンギ怪人。
ガブラン・ゲババン・ロヅゴドボ(悪魔の背中を持つ男)を自称しており人間体はサイケなカラーリングの建築作業員風(?)の青年。
「メ」は反体制集団なのだろうか……?
初登場時(EP:14「前兆」)に、名曲ブルーベルベットの調べに乗りつつ、止めてあった車に乗り込み「バックします」と暴走……。
更に「安全第一」の腕章を腕に直付けする演出で衝撃を与えた。

古代人ながらトラックを手足のように操れるほど運転技術に優れる反面自身の格闘能力は決して高くはなく、手首に装備品から飛び出したカッター状の武器を持つものの、クウガにあっさりとあしらわれていた。
放送に登場しているグロンギの中で、唯一クウガに一度たりともダメージを与えた描写が無いので、素の戦力は恐らくズ集団にも劣ると思われる。


ゲゲル


  • ゲゲル:規定人数、規定時間は不明

「ゲゲル」では、上記のように一目で気に入った大型トラックの運転を習得して使用。
「トラックを逆走させて標的を轢死させる」方法で殺人を繰り返した。
しかも、現場には無数のタイヤ痕が残されており、このことから標的を執拗に……楽しむように繰り返して轢いたことが明らかになっている。
また単純に轢く以外にも獲物を狭い路地など逃げ場のない場所に追い込んでから逆走させることで押し潰して圧死させるといった手段も好んでいた。
トラックの無い古代には巨大な「石のローラー」を逆走させて人々を轢死させていたらしく、これが「悪魔の背中」を名乗る由来と思われる。

なお、狭い路地に女子大生3人組を追い込み圧死させる姿は正に狂気。
……一度は死んだと思われながらも、人知れず新たなトラックに乗り換える姿は正にヤドカリである。


ディケイドでのギャリド】

「クウガの世界」冒頭の場面に登場。
何故か戦闘要員でも無いラ・ドルド・グと共に、原作では有り得ないタッグを組んで「ゲゲル」を行う姿により、原作ファンを戸惑わせた。
屋内であったために当然トラックにも乗っておらず、素手でパトカーを押して動かす(文字通り横車を押す)などの怪力ぶりを見せた。
廃工場でクウガ(小野寺ユウスケ)を2対1のハンディキャップマッチに持ち込んで苦戦させるも、
八雲刑事のアドバイスを聞いたクウガがペガサスフォームに変身するとドラゴンロッドで胸を突かれてフッ飛ばされ爆発四散した。


【関連人物】


「ズ」の蝙蝠。
「恥ずかしいぞ、人間(リント)の作った物に入って」→クラクションの流れは必見。

トラックを使用して「ゲゲル」を行うギャリドを「面白い」と評した。

今回のシナリオの主役。
誕生日(26歳)を迎えるが、この日は父親の命日でもあった。
「……看護婦長が病気しちょっていかんがや」


  • 一条民子
不死身の刑事のお母さん。
やっぱり只者では無い。


  • 笹山望見
本エピソード以降は大人になりました。




【ゴウラム】


●装甲機ゴウラム(CV:オダギリジョー)

全長:270cm
全幅:120cm
大あごの長さ:101cm
動力:不明
最高時速:500km

古代リントが戦士クウガのために創造した「甲虫を型どりし僕」
また「馬の鎧」にもなる。
クウガ同様にリントの守護者たる聖なる虫「クワガタ」がモチーフで、戦士の赤い霊石と対になる緑の霊石(アマダム)を持つ。
そのほか、劇中の諸設定は当該項目にて。

元ネタは映画版『SPAWN』のスポーンがマントを変型させて作り上げたバイクで、元々はバイクへの合体では無く、
ゴウラムからバイクが飛び出す(いわゆるキャストオフ)ギミックを構想していたらしい。

ゴウラムが発しているのがリント語というのは良く知られていると思うが、実はその音声はオダジョーの台詞を機械で加工したものだったりする。



【余談】


同エピソードラストのトライゴウラムがトラックに突入するシーンの撮影の隣では「モーニング娘。」主演の映画『ピンチランナー』が撮影中だったらしく、
お互いに気を遣いながら撮影したらしい。

奇しくも同エピソードの監督を務めた渡辺勝也は「モーニング娘。」のファンで、
後の担当エピソード(EP:27「波紋」)で「モーニング娘。」の楽曲を使用している。


ちなみに柳田理科雄氏の『空想科学読本8』では、このエピソードのトライゴウラムアタックが検証されている。
昭和ライダー世代の柳田氏は「そうだよ警察、昭和時代は何やってたんだよ*1」と『クウガ』の画期的な特色である警察との協力を評価しているものの、
「ライダーのバイクっておやっさんが創るものじゃなかったのかッ!?」とトライチェイサーが警察の備品であることに仰天していた(なお、実際には昭和ライダーのマシンでおやっさん若しくはおやっさんポジの人間が手掛けた物の方が少ない)。
※ネタバレ:トライゴウラムアタックをかけて振り落とされない赤のクウガの腕力は100tを超える






「追記・修正の調子〜!?……コモリさんは、どうですか〜???」


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最終更新:2023年11月19日 18:32

*1 ただ、スーパー1で灯台守がジュニアライダーに怪人がいると警告しても取り合わず、ジンドグマの命令書を見てもいたずらと馬鹿にしてたことにしていたり、子どもの言うことを親は信じないどころか異常者扱いする等あまり知られていなかったと思われる