マーフォーク(MtG)

登録日:2012/05/17 Thu 19:23:36
更新日:2022/03/04 Fri 18:25:54
所要時間:約 5 分で読めます




「おれたちには足はない」


戦士は吐き捨てるように言った。


「逃げるのをやめたからだ」


― ヴォーデイリアの民話


マーフォークとは、TCGマジック:ザ・ギャザリングに登場する種族相当のクリーチャー・タイプである。色は大体
いわゆる人魚や半魚人、水棲人といった知的種族を表す部族だが、人魚といっても一般的に想像される、ピチピチな人魚姫的イメージとは異なる。
まあ、ジョー・カディーンの専用デッキ構築にて、マジック世界の連中は基本的にみんなガチで戦争をしているので、美男美女が出てきにくいというのは致し方ないということがわかったので、そこは割り切ろう。
ホントバカな人魚もいないが。

また、人魚と言っても様々な外見のものがおり、

  • 人魚と海竜を足して割ったような外見(マジックではオーソドックスなスタイル)
  • ガチガチの半魚人
  • 下半身がセイウチの人魚
  • 手足に鰭があるだけでほぼ人型

など、様々。基本的に水棲、水陸両棲の知的種族ならマーフォークとなるようだ。

マーフォークのプレインズウォーカーにはゼンディカー次元出身のキオーラがいる。同族よりもクラーケンやリバイアサンのような大怪獣の扱いを得意としている。

なお、漫画でロリが放った「滅びよマーフォーク。」というサーボの命令と、「水中の奴らが地上の奴らと戦うのっておかしくね?」という開発部の意向により、一時期ガチで滅んだ。


  • 以下、代表的なカード及びデッキの解説

Lord of Atlantis / アトランティスの王 (青)(青)
クリーチャー-マーフォーク
他のマーフォーク・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに島渡りを持つ。
2/2

由緒正しきαからのマーフォーク。しかし、そのαには他にマーフォークが1体(しかもただ青いだけのモンス)だけしかいなかった。
マジック世界なのに、アトランティスと地球の地名が付いているが、これは「エトラン・シース」というマーフォークの国名の発音が、マジック世界の人間にアトランティスとなまって伝わったかららしい。
他のマーフォークを強化する、いわゆるロードクリーチャー。
島渡りも付くが、エターナル環境では青が大人気なためこれがかなり刺さる。また、他のカードで土地を無理やり島にしてもいい。
そもそも、クリーチャー最弱の青なのに2マナ2/2の時点で強い。
項目最初のフレーバーテキストは彼のもの。


Coralhelm Commander / 珊瑚兜の司令官 (青)(青)
クリーチャー-マーフォーク・兵士
Lvアップ(1)((1):この上にLv(level)カウンターを1個置く。Lvアップはソーサリーとしてのみ行う。)
2/2

Lv2-3:飛行
3/3

Lv4+:飛行
あなたがコントロールする他のマーフォーク・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
4/4

レベルアップ能力持ちのロードクリーチャー。マーフォークなのに何故か飛ぶ。
余ったマナの処理に最適で、自身の戦闘能力も高く、しかも味方を強化と素晴らしいお方。


Silvergill Adept / 銀エラの達人 (1)(青)
クリーチャー-マーフォーク・ウィザード
銀エラの達人を唱えるための追加コストとして、あなたの手札からマーフォーク・カードを1枚公開するか、(3)を支払う。
銀エラの達人が戦場に出たとき、カードを1枚引く。
2/1

2マナ2/1、出しただけでアドバンテージ。
地味に見えて素晴らしいカードで、マーフォークデッキの戦線を支えながらドローできる。


Cursecatcher / 呪い捕らえ (青)
クリーチャー-マーフォーク・ウィザード
呪い捕らえを生け贄に捧げる:インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とし、それを、そのコントローラーが(1)を支払わない限り打ち消す。
1/1

歩くカウンター。最序盤に出てきたこいつが相手に与えるプレッシャーは凄まじい。
ビートダウンは知らん。


Emry, Lurker of the Loch / 湖に潜む者、エムリー (2)(青)
伝説のクリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。
湖に潜む者、エムリーが戦場に出たとき、カードを4枚切削する。
(T):あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とする。このターン、あなたはそのカードを唱えてもよい。
1/2

アーサー王伝説においてエクスカリバーを授けた「湖の乙女」をモデルにしたマーフォーク。
スタンダードではアーティファクトテーマが1度もなかったためろくに活躍しなかったが、凶悪アーティファクトのひしめくモダン以下の環境では縦横無尽の活躍を見せている。

部族がテーマのローウィン・ブロックにて環境に復活したマーフォークだが、現在はエターナル・レガシー環境で活躍している。
上記に代表されるクリーチャー達を、部族デッキ御用達の

Aether Vial / 霊気の薬瓶 (1)
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、点数で見たマナ・コストが霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カードを1枚、戦場に出してもよい。

で、打ち消しを回避しつつマナを節約しながら展開し、こちらはカウンターで、マーフォーク達を護衛する。ダメージクロックを維持するためにカウンターを使う、「クロックパーミッション」と言われるアーキタイプの最大手だろう。
カウンターがあるためコンボに強く、展開と全体強化により攻撃力にも困らない。
しかし、その攻撃力は大量のクリーチャーに依存=デッキのスロットがクリーチャーでカツカツなため、青いデッキなのにドロー呪文をあまり積めないので、事故ったり手詰まりになったりするとあっさり死ぬことも。
継続的な除去能力を持つ、例えば渋面の溶岩使いあたりを出されても憤死する。


なお、基本的に青単色のデッキなのでフェッチランドデュアルランドが不要、Force of Willに頼らない、と、「不毛の大地」や「変わり谷」を覗けば、レガシーのデッキとしては安く仕上がる。
というか、マーフォークどもより霊気の薬瓶(※アンコモンです)の方が高い。



「アニヲタwikiに荒らしはない」冥殿は吐き捨てるように言った。
「公開をやめたからだ」

― 追記・修正の民話

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最終更新:2022年03月04日 18:25