ゲシュペンスト

登録日:2009/09/24(木) 11:01:09
更新日:2023/07/26 Wed 18:18:46
所要時間:約 5 分で読めます





ゲシュペンストヒーロー戦記、コンパチヒーローシリーズ、スーパーロボット大戦シリーズに登場する機動兵器。
その名はドイツ語で「幽霊」「亡霊」「幻」を意味する。
デザインはガンダムシリーズなどに関わったあの名メカニックデザイナー・大河原邦男氏によるもの。



○機体設定

◆ヒーロー戦記

初登場作品。ここではギリアム・イェーガー専用のパワードスーツとして登場。
大きさはギリアムの身長と同じくらい。
パーソナル転送システムにより、どこからでも呼び出せる。
武装はスプリットミサイル、ニュートロンビーム、ヴァンピーアレーザー、メガバスターキャノンなど、ガンダム系と互換性がある。

後に地獄大使が崩壊寸前のビルに立てこもった時、女の子を探すためビルに残ったギリアムは行方不明となる(ちなみに女の子はゲシュペンストに乗っていて無事)ため、使える期間は短い。
しかし、ギリアムは死んでおらずアポロン総統として敵となり、ゲシュペンストは「XNガイスト」のコアユニットに組み込まれ、アポロン総統と共に立ち塞がることになる。

◆バトルドッジボールII

ストーリーモードで最終ボスチーム「ゴッドファクトリー」のメンバーとして登場。ギリアムさん何してんすか。
本作では腕の3つの突起が「ハンドバルカン」と解釈されている。

◆スーパーロボット大戦シリーズ

以下は、基本的にOGシリーズの設定。
第○次シリーズ、αシリーズ、IMPACTA等それぞれの作品内で細かい設定に差異があることに注意されたし。

人類初のパーソナルトルーパー
連邦軍が対異星人を銘打って採用試験を行い、マオ・インダストリーが莫大な費用を投じて開発された。
コストを度外視して作られたため、チューンによっては後継機のゲシュペンストMk-Ⅱを凌ぐ性能を誇る。

試作機として三機生産され、それぞれタイプR、S、Tと分類される。

汎用性を重視して作られた機体。
この機体が採用評価試験に提出され、見事制式採用された。
が、問題点もあったために、様々な強化改修が為された上で特殊戦技教導隊へと配備され、基本モーション作成に使用された。
この機体を元に全てのパーソナルトルーパーへと発展した。
さらにギリアム専用機へと改造され、ゲシュペンスト・タイプRVへと生まれ変わる。

宙間運用を目的としていたが、タイプRが汎用性を重視して作られたのを受けて真逆のコンセプトに走り、重装甲・高出力を主眼とした改造を施された。
当時、開発されたばかりのプラズマ・ジェネレーター(後のプラズマ・リアクターの原型)を搭載し、胸部にはブラスター・キャノンを装備し、高火力を実現させた。
タイプRと同様に教導隊に配備されたが、操縦が難しくカーウァイ・ラウ大佐以外にはまともに扱うことができなかった。
しかし、カーウァイ・ラウ大佐と共にこの機体は行方不明となってしまい、エアロゲイターに改造されて立ちふさがる。
なお、エアロゲイターに改造された際に付加されたのかは不明だが、飛行能力を持っている。
後にこの機体のノウハウがグルンガストに生かされている。
後にゲシュペンスト・ハーケンの開発の際に本機をベースとしているが、再ロールアウトされた機体なのかは不明。

  • タイプT
地上戦闘を想定されて開発された。
唯一、この機体だけ教導隊に配備されなかった。
後にアルトアイゼンへと生まれ変わる。



○機体情報

  • ゲシュペンスト・R
形式番号:PTX-001
全長:21.2m
重量:72.4t
機体色:黒
パイロット:ギリアム・イェーガー、第4次・Fリアル系主人公

主な武装
  • プラズマカッター
  • スプリットミサイル
  • ニュートロンビーム

典型的なリアル系。
『第4次』ではニュートロンビームがビーム属性でなかったため、序盤のHM相手にビームコートをぶち抜いて大暴れ可能。
スパロボでは主人公が乗るばかりで、ギリアムが乗るのはOGまで10年近く待つことになる。


  • ゲシュペンスト・S
形式番号:PTX-002
全長:21.2m
重量:72.4t
機体色:黒
パイロット:カーウァイ・ラウ、第4次・Fスーパー系主人公

主な武装
  • プラズマカッター
  • スプリットミサイル
  • スマッシュビーム(第4次)
  • ブラスターキャノン(F以降)

  • 必殺技
究極!ゲシュペンストキック(F)
必殺!ゲシュペンストパンチ(〃)


飛行が可能だが、性能的には疑似スーパー系のリアル系で中途半端。
必殺技は主人公の性格が「真面目でやさしい熱血漢」でなければ習得できない。
OGでは同名の機体は出るが中身はエアロゲイター極まりない別物なので、厳密には登場していない。
ゲシュペンストパンチはジェット・マグナムの台詞パターン、ゲシュペンストキックはMkII・Sの必殺技として継がれていった。


  • ゲシュペンスト・T
形式番号:PTX-003

以下、不明


形式番号:PTX-001RV
全長:22.8m
重量:75.9t
機体色:黒
パイロット:ギリアム・イェーガー

主な武装
  • スプリットミサイル
  • メガ・プラズマカッター
  • ヴァンピーアレーザー
  • メガバスターキャノン

ゲシュペンスト・Rにテスラドライブ、フライトユニット、新武器などを搭載し強化した機体。
特に大した前振りもなく、突然ギリアムの新機体としてヒーロー戦記のタイトルテーマをアレンジしたBGM「英雄戦記」と共に登場し、懐かしの武器と共に暴れまわる姿で、「ようやく本来のゲシュペンストが帰ってきた」と往年のヒロ戦ファンを感動させた。
そのフォルムはXNガイストを思い出させる。

○バリエーション

ゲシュペンスト・タイプSをベースとしたカスタム機。


  • ゲシュペンストMk-Ⅱ

教導隊のゲシュペンスト運用データを元に作られた機体。
優秀な機体だが、コスト、過敏な反応速度、操縦が困難という問題点があったので量産には至らなかった。
この機体からヒュッケバインへと派生する。

ゲシュペンストをベースに重装甲・重武装を施して開発された砲撃戦用機体。
整備性やコストの問題で量産には至らなかったが、支援機としては優秀。
後に量産型ゲシュペンストMk-Ⅱルートにその遺伝子を残す。

タイプSの延長線で誕生した特機と呼ばれるスーパーロボット。


スパロボTでのゲシュペンスト

主人公チーム、特務三課の勤め先である「VTXユニオン」の特務一課の主導で開発され、主人公機・ティラネードと正式採用を争い、そして共闘する機体という位置づけである。*1
パイロットは選ばなかった方のサブ主人公。主人公をサイゾウにしていれば「堕天使」の異名を持つサギリが乗ることになる。
武装の体系はゲシュペンスト・Rをベースにスラッシュリッパー、修理装置、そしてカスタムボーナスの補給装置と、まさかのヒーロー戦記さながらの戦闘もサポートもこなせる機体という位置づけとなった…が、最大火力が低いので最終的に辛くなる。
サギリ搭乗なら脱力要員としての使い道があるが、サイゾウ搭乗だと半端極まりない性能に…。

戦闘アニメとしては、スプリットミサイルからのニュートロンビームやスラッシュリッパーの最中にプラズマカッターで切り込むといった乱舞的な演出が目立つ。
(メタ的に言えば、換装武器として各武装が独立してしまっているOGシリーズとの差別化もあると思われる)


スパロボ30でのゲシュペンスト

第1弾DLCに合わせた無料アップデートにて参戦。パイロットはギリアム。
旧シリーズの世界線から転移しているが、特に整合性はとっていないとのこと。このため旧シリーズのギリアムはMk-IIに乗っていたのに本作では通常のゲシュペンストに乗る上、同じ世界からきたイルムガルト・カザハラがグルンガストに乗っているので本来はゲシュペンストもスーパー系になるはずだが、本作ではリアル系となっている。
旧シリーズのゲシュペンストだからか空を飛べなくなり修理・補給装置がなくなったが、カスタムボーナスでスラッシュリッパーの攻撃力が上がるなど、やや戦闘向きに調整された。
戦闘アニメがTの流用なので、本来パイロットカットインが入る部分で何も入らずに間延びした演出になってしまっている。


追記、修正、ヒーロー戦記もよろしくお願いします。

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最終更新:2023年07月26日 18:18

*1 「別の機体と次期量産機の座を争う」というエピソードはスパロボAを思わせるものがあるが、スパロボTには過去タイトルを知ってるとニヤリとさせられるネタが多いので、多少は意識したのかもしれない。