やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

登録日:2013/08/24 Sat 11:11:25
更新日:2023/04/21 Fri 01:23:53
所要時間:約 10 分で読めます




『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』とは、渡航によるライトノベルである。イラストはぽんかん(8)。全14巻*1。略称は「はまち」「俺ガイル」

◆あらすじ

幼い頃から友達ができず捻くれ者の高校二年生比企谷八幡は、
ある日担任の平塚静に目をつけられ「奉仕部」なる部活に入ることを命じられる。
そこは学内で問題や悩みを抱えた生徒に対し解決の手助けを行う部だった。
奉仕部部長で完璧超人の雪ノ下雪乃、比企谷のクラスメイトで友達を多く持ちながら、
自己主張の苦手な由比ヶ浜結衣らと出会った比企谷の王道ラブコメから外れた学園生活が幕を開ける。


◆作風

ジャンルは学園もの、ラブコメ。
主人公の設定が物語る通り「ぼっち」「残念な青春」が話の主軸となっている。
似たような方向性の作品に僕は友達が少ないが挙げられるが、
こちらは若干鬱屈した……というか開き直った部分が多い。似た作風からか、アンソロも一本書いている。
なお、原作においては作中に無数の小ネタ(世相・時事問題、アニメ関連など多ジャンルに渡る小ネタ)がちりばめられており、
これもこの作品の特徴のひとつである。


◆舞台

千葉県千葉市が舞台とされている。アニメ版では実在の建物も登場する。
更には作者の地元であることもあいまって随所に千葉県ネタがあふれており、地元民はニヤリとすることうけあいだろう。

作中の主な舞台である千葉市立総武高校のモデルは千葉市立稲毛高校。作中の描写同様に国際教養科が存在する。

ただし、キャラクターの名前の由来は神奈川県の地名である。


◆アニメ

2013年4月にアニメ1期が放映した
2015年4月から6月にはアニメ2期『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』が放映。
2020年7月からは完結編であるアニメ3期『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』が放映。


◆キャラクター

比企谷八幡(ひきがや はちまん)
CV:江口拓也
主人公及び語り手。


雪ノ下雪乃(ゆきのした ゆきの)
CV:早見沙織
本作のヒロイン貧乳。……と言われているが、周りが大きすぎるだけでちゃんと出るところは出ている。
ただし同学年の中でも一際小さいのは間違いない事実だが。


由比ヶ浜結衣(ゆいがはま ゆい)
CV:東山奈央
本作のもう一人のヒロイン巨乳
八幡のクラスメイトでクラス内の上位カーストである葉山・三浦のグループに属する派手めな女子。
八幡からは当初ビッチと思われていた。でも処女。
「とある人物」にクッキーを贈る手伝いをしてもらうため奉仕部を訪れる。
クッキー作りを経て、常に堂々としている雪乃に憧れ奉仕部に入部した。

友達は多いがその関係を壊さぬよう周りに合わせてしまいがち。
登場初期こそはリア充というよりキョロ充のような立場だったが、
あることがきっかけで自分の意見をちゃんと言えるようになり、目覚ましい成長を遂げている。
その心境の変化の表れか、メイクが薄くなっている。
奉仕部内ではダントツでアホの子。八幡と雪乃は度々そのアホっぷりに呆れている。
でもアホな分まっすぐでいい子。情の部分を一切排除した上に自分の身を滅ぼすような、
自己犠牲的な行動・作戦を取りがちな八幡のことを本気で心配し、涙を流しながら彼女が情に訴えかける形で八幡にその想いをぶつけたこともある。

友達多い人生を歩んだためか無自覚に八幡の地雷をよく踏む。
だが、そういった観点から、八幡と雪乃が経験していない(そして理解できない)
「リア充」同士の対人関係に関する現象をある程度知っているため、それに関する知識から八幡と雪乃にアドバイスすることもある。
アホではあるものの、他者との円滑なコミュニケーション能力の高さと経験にはかなり秀でており(三浦・葉山グループの一員になれるレベル)、
誰に対しても上手く立ち回れることができるため、こうした能力を持ち合わせていない八幡・雪乃に代わって、
奉仕部と第三者との間の仲介役や潤滑油としてその役割を果たすことも多い。
その人懐っこさとコミュニケーション能力の高さは他人に対して心を閉ざしがちであった八幡と雪乃ですら通用したほどである。

料理の腕前はクッキーがジョイフル本田の木炭みたいになるほど酷い。
一応母親の料理の様子を鑑賞しているようだが、「覚悟して無理すれば食べられないことはない」料理を出してしまう腕前である。
(それでも八幡は彼女の作った料理をすべて食べて感想を述べている)
ちなみに材木座は彼女の作った和風ハンバーグという名のキラウェア火山風ハンバーグを食した時、極々短い悲鳴を上げて即KOされた。

なお、奉仕部の2人と仲良くしている過程においても、葉山・三浦のグループのメンバーとの仲も変わらず続けている。

八幡を「ヒッキー」、雪乃を「ゆきのん」、戸塚を「さいちゃん」と呼ぶ。
自分の呼び名について募集してみたこともあるが、ほぼ却下されてしまっている
(ただし陽乃だけは彼女を「ガハマちゃん」と呼んでいる。ちなみに本人からは不評)
八幡に好意を寄せており、当人もそれを感じつつあるものの現状「誰にでも優しい女の子」と認識されている。
が、少しずつそうでないことを認めてきている模様。

彼女の「やっはろー」というバカっぽい挨拶は公式ラジオ『総武高校奉仕部ラジオ。』の挨拶で使われていたりする。しかし可愛い子しか使用してはいけない。

名字の由来は鎌倉市の海岸。


平塚静(ひらつか しずか)
CV:柚木涼香
奉仕部の顧問。担当は国語だが何故か常に白衣を着ている。生活指導。
アラサー美女で容姿も肢体も最高クラスと外面は非の打ち所がない。
中身はおっさん臭い・かなりのアニヲタ・ストーカー気質・ネット三昧と男も逃げてく残念無双。
大体結婚の事に触れられると泣く(可愛い)か、やさぐれる。
結婚に夢見すぎ…八幡曰く現実見て無さ過ぎなイメージを持ってるのも一因かもしれない。
八幡は彼女の結婚がらみのエピソードが出てくるたび「誰かもらってやれよ」と嘆いている。
しかし段々と「俺がもらってしまいそう」と変化してしまっており、地味に攻略されそうになっている。
クリスマスにおもちゃ屋のプラモ置き場の前で一人座ってる彼女の姿は凄まじく居た堪れない気持ちにさせてくれる…。

学内の問題児を奉仕部に招き入れ、部員には競争(詳細不明)させている。
八幡も雪乃もそのまま社会に出ると苦労する(八幡に至っては社会に適合できないとまで言われている)ため、その矯正の目的もある。
普段は部に深く関わらないが部員たちのことは見ていて面白いとのこと。
自身が若手(強調)教師であり生徒と比較的近い位置にいる事もあって生徒の指導には熱心であり、面倒見の良さと弁えるべき道徳を兼ねた良い教師である。
これに関しては八幡たちに関係なくどの生徒にも発揮されている。

八幡が自身の境遇と信念の狭間に揺れ動くときや、自身の行動の正否に悩み壁にぶつかるたびにアドバイスを送っており、
八幡にとっての、ある種の人生の師とも言える存在となっている。

作品初期や、アニメ版1期では八幡から度々年齢を指摘された際などに拳で語ることがあった。
現在はそれを察してか八幡がそれを言及することは無い。
また無類のラーメン好き。

名前の由来は平塚市。


材木座義輝(ざいもくざ よしてる)
CV:檜山修之
オタク、厨二病、ワナビ、ぼっちの男子。八幡とクラスは違うが体育の時間が同じで、なし崩し的なペア同士。
周りに意見を言うときはほぼ八幡経由。原作版では他にも同じ趣味・嗜好を持った
仲間の存在も確認されているものの、作中の様子を見る限り、全員総武高校の在校生では無いもようで、高校にいる時は常に八幡しか
まともに話す相手がいない。
自らを足利義輝がベースの「剣豪将軍」と称する。
そのコスチュームとして、冬でもないのにコートを羽織り手には指ぬきグローブをしている。ただし中身の設定は割とブレブレ。
作家を目指すべく応募作品を制作、誰かに評価してもらいたくて奉仕部を訪れる。
当然その内容は酷評されたがその後も懲りずに書き続けている。
一度シナリオライターに目を付けたが、儲からないと知りあっさりと乗り換えた。

大柄な体型からか、体育会系の行事に奉仕部が関わる際に結構な頻度で駆り出される割と貴重な人材。
なぜか八幡センサーを備えている。というか意外と息が合い、彼の数少ない理解者でもある。
厨二病で鬱陶しがられるが、根の部分ではしっかりと自他を見てるシーンも認められる。
存外、企画提案などには優れており、極度の厨二成分さえ取り除けば真っ当な物が書ける…のかもしれない。

名前の由来は鎌倉市の海岸、「材木座海岸」。


戸塚彩加(とつか さいか)
CV:小松未可子
八幡のクラスメイトでテニス部所属。しかし八幡は当初彼のことを認識していなかった。
れっきとした男子だが小柄な上に可愛らしい顔で声も高いため一見すると儚げな美少女にしか見えない。
八幡は彼が男であることを悔やんでいる。
現状、戸塚ルート待ったなしで色んな意味でやばい。
しかも戸塚から八幡への好感度がMAXなのもまたやばさに拍車をかける。

クラスの一部の女子からは「王子」と呼ばれているらしい。
「テニス部を強くして欲しい」という案件以降どういうわけか八幡に懐き奉仕部にも積極的に関わる。
これ以降は八幡の高校生活(下手したら、八幡の人生の中で初めての)において数少ない信頼のおける同性の友人の1人となっている。
性格は大人しめで真面目。作中では常識人の部類に入る。見た目とは違い男らしい男を目指しており、座右の銘も趣味のチョイスもかなり渋い。
父親の影響からガンプラ作成が好きとの事。言うまでもなく中の人繋がりの某アニメの影響であろう…。

八幡からの好感度は常時マックス。アニメでは男子の骨格だと難しい座り方(女子座り)を披露した。
アニメではヒロイン達よりも露骨に扱いが良かったりする…監督GJ。
将来の夢は看護師。これでナース服を着た戸塚を連想するなと言う方が無理だろう。
名前の由来は神奈川県にある戸塚駅西口再開発事業のマスコットキャラ「とつか再開発君」。
……ナニを開発したんですかねぇ…?


比企谷小町(ひきがや こまち)
CV:悠木碧
八幡の妹。「使えるものは兄でも使う」が座右の銘の中学3年生。
比企谷家のトップカーストに君臨しており、両親と兄からたっぷり愛情を注がれている。
兄妹仲はとても良く、「血が繋がってなければ小町ルート一直線」の兄に対し「それはそれでアリ」ぐらいお互いの好感度が高い。
小さい頃に家出した時に八幡が自分を見つけ出して以後、兄のことが大好きであり当分兄離れできない模様であり、
なんだかんだいいながら兄を信頼し・心配している様子が作中からも窺える。

人当たりがよく社交的な性格だが兄が兄なためか一人でいても平気で行動できるため、ぼっちの次世代型ハイブリッド型として期待(?)がかかっている。
将来の義姉(八幡の嫁)候補を探しており、隙あらば八幡の恋愛フラグを立てにいくなど兄のために精力的に活動している。
実はなかなかリアリティのある思考を持っており、川崎大志との恋愛フラグも折に行く。あの兄あってこの妹である。

名前の由来は鎌倉市の地名、及び鶴岡八幡宮・鎌倉駅間にある「小町通り商店街」。


雪ノ下陽乃(ゆきのした はるの)
CV:中原麻衣
雪ノ下雪乃の姉。年齢は一九歳で比企谷八幡より三つ上の美巨乳大学二年生。
(誕生日が遅いためと本人は言っていたが設定上の誕生日は7月7日。なので年齢と発言に矛盾が生じている)
形も良く、張りもあり、美巨乳。(アニメ版1期の6話では八幡にその美巨乳をムニュムニュ押し付けているシーンがある。)
服も谷間が見える物を着用。
妹と同じく眉目秀麗、成績優秀で音楽、運動も得意で趣味も同じ。
雪乃と同じく卓抜した能力を持っており、おまけに雪乃が苦手とする対人能力も高い。
(あらゆる人間とも違和感や抵抗感無くスムーズに対話できる能力だけに限ると、結衣を凌駕するほど。)
一見すると雪乃の上位互換のような姉だが、この社交性の高さは挨拶回りやパーティーで培った上辺にすぎず、
作中ではどこか掴みどころの無い人間であり、本作でトップクラスのお人好しの葉山でさえ陽乃に対してはどこかよそよそしく接しているほど。
しかし非常に自然な言動を取っているため、そこから彼女の仮面の下を除ける人間は多くない。

長年対人関係における修羅場を潜り抜けてきた八幡はその鋭い(悪く言えば腐敗した)観察眼で陽乃の本質を「どこか嘘くさい」と看破し、
その奥底に隠れた見えない本性の一面にも薄々気づいており、そこには雪乃とのある決定的な違いがある。
総武高校の卒業生であり、平塚静とは在学時の時からの関係。
在学時の彼女は成績トップで何でも完璧な上に、その抜群の美貌と人当たりの良さから男子からは女神のように持て囃されていた。
しかし授業中は騒がしく、制服は着崩し、イベントがあるたびに遊んでいたことから一般的に言われる優等生ではなかった様子。

憎んでいるのか、見下しているのか、不憫に思ってるのか、愛しているのか、
いずれにしても全く本意が見えない接し方を雪乃に行うため、その度に雪乃は無論、八幡と結衣もそれに振り回されることとなる。
挨拶は「ひゃっはろー」。

川崎沙希(かわさき さき)
CV:小清水亜美
八幡のクラスメイト。ただし八幡は彼女の名前を正確に覚えておらず、
「川なんとかさん」と言ったり、「川」の付いた別の名字を思い浮かべるなどしている。
奉仕部が川崎の抱える問題を解決して彼女がクラスの人間関係にも気を回せるほどの余裕が生まれて以降は、
クラスメイトの海老名からは「サキサキ」と呼ばれ、懐かれている。
いつも不機嫌そうな態度を取り、周囲に人を寄せ付けない雰囲気を放っており、友達がいる様子が無い。
ただし本来は真面目な生徒であり、家族のために夜遅くまでバイトするなど家族思いではある。
また八幡との出会い以降は、以前ほどはクラスメイトとの交流を拒否することも無くなっていった。
もっとも前述のようにそこまでフレンドリーな雰囲気は元来醸し出していないので、
それ以降も彼女に積極的に接することができるのは上記の海老名以外には、八幡・戸塚・結衣くらいなもの(八幡を介してという手段限定ではあるが一応材木座も)。
三浦に至っては敵対しているような描写もある。(その理由について原作版では三浦と川崎はキャラが被るためではないかと言及されている。)
趣味は裁縫。
原作版では八幡に礼代わりに「愛してるぜ!」などと言われたため、多少なりとも八幡を意識しているような描写があるが、明確ではない。
弟の大志は八幡の妹・小町の友達。
更に保育園児の京華という妹がいる事が判明した。
名字の由来は川崎市。

葉山隼人(はやま はやと)
CV:近藤隆
八幡のクラスメイト。イケメン、サッカー部のエース、成績は学年2位、
冷静沈着な性格、正義感溢れる健全な精神を持つ青年、八幡に対してもクラスメイトとしてちゃんと接するほどいい人。
……と完璧超人のような人物……とされるが、仮面を被り無理をしている気がしないでもない。

父親は雪乃の会社の顧問弁護士で、雪乃・陽乃とも小学校以来の旧知の仲。
ただし過去に何かあったようで、雪乃からは嫌悪感を持たれており、本人も何らかの負い目を抱いている。
八幡とは正反対に友情を重んじる信条のため、八幡のやり方としばしば衝突する。
なお、八幡の事は「ヒキタニ君」と呼ぶが、時折「ひきがや」と正しい読みで呼んでおり、
決して名前を覚えていないわけではない。
名字の由来は葉山町。

三浦優美子(みうら ゆみこ)
CV:井上麻里奈
八幡のクラスメイト。一人称が「あーし」のギャルで、金髪縦ロール。
傲岸不遜な性格で、クラスの女王的な立場であり、ひそかに「獄炎の女王」という異名をつけられている。
プライドが高く、自己中でワガママであるが、世話焼きで仲間を守ろうとしたり、仲間を心配したりする一面もある。
雪乃とは犬猿の仲で、自分の主張を長大な台詞で論破された際には泣いてしまったほど。
もっとも、結衣が雪乃とも親密な関係を築き上げていることに関しては黙認している。
八幡のことは「ヒキオ」と呼ぶ。葉山に想いを寄せており、葉山を侮辱・軽視する者に対しては容赦無い。
名字の由来は三浦市。

海老名姫菜(えびな ひな)
CV:ささきのぞみ
八幡のクラスメイト。
肩までの黒髪と赤いフレームの眼鏡をつけた図書館によくいる少女的な外見だが、
その実態は腐女子であり、「はや×はち」(葉山×八幡)などのBLを妄想しては鼻血を噴出するなど暴走する。
BL大好きというちょっと変わった趣味を持っていること以外は元気で無邪気な女の子…と思いきや、
修学旅行の際のある出来事のあと八幡にその心の裏側にある本音を漏らしたこともあり、
その隠された本性を垣間見た三浦はいつもの勝気な対応を全く取れなかったほど。
挨拶は「はろはろー」。名字の由来は海老名市。

戸部翔(とべ かける)
CV:堀井茶渡
八幡のクラスメイト。サッカー部所属。金髪をヘアバンドで留めている。葉山グループ所属。
「マジ」「だわ~」などギャル男的な言葉を連発するなどの軽薄な雰囲気であるが、決して悪い奴ではない。
良く言えば「ムードメーカー」、悪く言えば「お調子者」。
海老名に想いを寄せており、その件で奉仕部に依頼したこともある。
名字の由来は横浜市西区の地名。

大和(やまと)
CV:川原慶久
八幡のクラスメイト。ラグビー部所属。大柄な体格。
冷静で寡黙、マイペース、慎重な性格(雪乃曰く「反応が鈍く優柔不断」)。
名字の由来は大和市。

大岡(おおおか)
CV:白石稔
八幡のクラスメイト。野球部所属。小柄で、猿のような風貌。
上下関係に気を配り、いつも人の味方をするなど礼儀正しい性格(雪乃曰く「人の顔色を窺う風見鶏」)。
またDTの風評被害を受ける破目になった可哀想な人。
名字の由来は横浜市南区の地名。

相模南(さがみ みなみ)
CV:寿美菜子
八幡のクラスメイト。
常に自分が集団内の頂点にいなければ気が済まない性質で調子に乗りやすいが、一方で無責任なところがある。
自己顕示欲とパフォーマンス目的で安易に文化祭実行委員長を引き受けるも、
本人の能力的には明らかに力不足で、その上自覚と覚悟も皆無であり、早々に奉仕部に手伝いを依頼の上、
ほぼ仕事を丸投げ。その上、陽乃の威光を傘に文化祭実行委員会(以下、文実)においてやりたい放題な言動を取り続ける。

しかしそのような言動が結果的に因果応報となり、結局全面敗北。
更に文化祭本番当日、緊張の余り今までの虚勢を張った様子とは打って変わって、
スピーチすらまともにできないという自身の弱さまでも露呈したことで完全にメンツは丸潰れ。
これらが重なった結果彼女の心は完全に折れてしまい、遂に文化祭本番の途中に仕事を放棄してエスケープ。

八幡による「罵詈雑言を浴びせられる」という方法により一応仕事に立ち戻り、本人が孤立することからは逃れた。
(仮に八幡によるこの行動がなければ、結果的に学校内の生徒たちから、
相模は文実委員長としての仕事を放棄した怠惰な人間扱いをされて学校内で完全に孤立したであろう。
八幡が自らを犠牲にした行動の結果、他の生徒の非難の標的が八幡に集まり、相模が責められることはなかった。)

ただしそれ以後もあまり日頃の態度として変化は無く、八幡に「まるで成長していない…」などと言われた。

自業自得な言動を作中多く取ったため、擁護できない面も多く、このためネット上では彼女を批判・非難する声も多々あるが、
本質的には弱い人間が自身の弱さと向き合わずに背伸びをしすぎて自滅した結果であり、これは誰にでも有り得る事である。
名字の由来は神奈川県の旧国名。

城廻めぐり(しろめぐり めぐり)
CV:浅倉杏美
生徒会長の3年生(現在は引退)。陽乃が高校時代の時の直接の後輩。
ほんわかした性格で周りの人から好かれており八幡ですら癒されるレベル。
この作品に出る面子の中では珍しく分かりやすい善人らしい善人。
実務能力はそこまで高くない(というか先々代の陽乃と当代の雪乃が高すぎる)が、その人的魅力で生徒会を率いた。
穏やかでのんびりしているが、状況認識はしっかりしており要所はきっちり締めている。
文化祭で風評から八幡への誤解が生じたが、体育祭では八幡の行動を目の当たりにして誤解が解けた模様。

名字の由来は鎌倉市の地名。

一色いろは(いっしき いろは)
CV:佐倉綾音
現・生徒会長の1年生。サッカー部マネージャー。
天然的な性格であるが、作中での態度を見る限りそれは明らかに「作った」ものである。
周囲の悪ノリと話を聞かない担任教師のために会長選挙に立候補させられ、その件で奉仕部に依頼に来る。
八幡の方策による紆余曲折の末に会長立候補を自らの意思で決め、当選する。

しかし、この件が奉仕部の3人の関係性に亀裂をもたらすこととなる。
ただし、彼女が会長就任後の最初の仕事で改めて奉仕部に依頼をし、その件が関係再修復の遠因になるが。

葉山に思いを寄せていたが、後にフラれる。その一方、だんだんと八幡に思いを寄せている節がある。
早口の長台詞で八幡を振るような台詞が時々登場するが、その内容を見比べていくと明らかに好感度が上がっている。
八幡以外の先輩については「名字+先輩」で呼ぶが、八幡のみ「先輩」と呼ぶ。

八幡に「強化版相模」と評されており、相模と比較すると神経の図太さはあるため、八幡と雪乃のサポートは受けていたものの、
投げ出すことなく最後までクリスマスイベントの指揮をやり通し、それ以降も生徒会長としての役割は果たしている。

名字の由来は葉山町の「一色海水浴場」からか。


鶴見留美(つるみ るみ)
CV:諸星すみれ
小学6年生。八幡が手伝いに行った林間学校に参加していた児童の1人。
元来内向的で引っ込み思案な性格が災いし、クラスの中で孤立していた。
その時は八幡による「鶴見の周囲を取り巻く人間関係を破壊する」といういささか強引な解決方法により、
彼女の状況の悪化の進行を防ぐというその場しのぎではあるものの、事態の悪化の進行は食い止められた。
その後9巻で再登場し、地域行事のクリスマス演劇で役を務めるなど積極的に行動するようになった。
少なくともその後は林間学校の時期と比較すると周囲から孤立する様子は無くなった
(テレビアニメ版ではそこらへんの詳細な描写をカットしているが、テレビアニメ版の描写を見る限りでも孤立や仲間外れなどはされていない)。
名字の由来は横浜市鶴見区。

折本かおり(おりもと かおり)
CV:戸松遥
八幡の中学時代の同級生で、現在は隣の海浜総合高校に通う。
かつて八幡が想いを寄せ、告白した女子生徒であるが、即座にそれを断っただけでなくその告白の事をクラス全体に拡散し、
八幡のトラウマや女子に対する警戒心・猜疑心を作った元凶。
八幡が本気で惚れていたという事実から八幡を惹きつけるほどの魅力があり、それなりに友達も多く誰に対しても親しみをもって近づこうとする。
だが、同じようなタイプの結衣とは真逆で他人への配慮をあまり考えず、その場のノリや自身の気分を優先して言動を行う傾向があり、
本人的には悪意ではなくふざけ半分でやったにしろ、前述のように告白してフラれた八幡の傷に塩を塗るような行動を取り、
そして八幡と高校生になって再会した際も八幡を貶す発言を多くしており、普段は温厚な葉山がそのことに関して直接折本本人を非難したほどでもある。
ただし、葉山から明確に非難されたことによる反省の念と、
それと同時に八幡が高校において信頼のおける仲間(雪乃・結衣)を築いていたことを知ったためか、
後のクリスマスイベント編において再登場した際には、八幡を少なくともその場のノリや雰囲気で馬鹿にするようなことはせず、
八幡をどこか見下していた雰囲気も無くなった(実際、八幡のことを過小評価していたとクリスマスイベント後に八幡に打ち明けていた。)。
自分自身よく分かっていない事についても「それあるー!」とやたら連呼する癖がある。
名字の由来は横浜市都筑区の地名。

玉縄(たまなわ)
CV:日野聡
海浜総合高校の生徒会長。
総武高校とのクリスマスの合同地域行事を運営するが、
「全ての人間の雑多な意見を否定せずに全て採り入れようとする」、
「(覚えたての?)カタカナ語を多用しまくって会議の内容を曖昧模糊にする」、
「カタカナ語と日本語で同じ意味の言葉(重言)を繰り返す」などの傾向があり、
行事の進行どころか企画自体が遅々として進まない状況を作っていた(玉縄以外の海浜総合高校メンバーも同様)。
だが八幡からの問題点の指摘などについては適当にいなしていた。
『ブレインストーミングは相手の意見を否定しないんだ。すぐに結論を出しちゃいけないんだ。
だから君の意見はダメだよ』とはその時の彼の台詞だが、発言の最初と最後で既に自己矛盾を起こしている。

当の八幡は当時は本調子ではなく、いつもの八幡に比べ弱腰な対応を玉縄に行っており、このため玉縄にペースを完全に握られていた。
八幡は「クリスマスイベントが失敗すれば自らの地位が危うくなるので、
その恐れと保身から全てのメンバーの意見をすくい上げることで企画が失敗した際に全員に責任を押し付けることができるという策略」と、
「中身の無い議論であろうがおかまいなしに『議論をしている自分達は有能であり、それ故仕事もできる。』という幻想から抜け出せないでいた。」
とこれらの玉縄(と彼の部下の生徒会役員達)の行動の動機を考察している。

最終的に自信を取り戻し本調子となった八幡にこれらの心理的動機を鋭く指摘されたことで動揺し、
加えて雪乃にその姿勢を一刀両断され、更には結衣にも議論のペースを握られたことで、
反論もできないまま完全に発言力を失い、以後奉仕部が大きく企画・進行に携わることで、なんとか行事開催に漕ぎつけた。

もっともその後は、自身の学校が担当するクリスマスイベントにおける音楽演奏会に関しては、
絶対に成功させようとそれまで打って変わって尽力したため、汚名返上は辛うじてできた模様。
ただしその慰労会では、ばつの悪そうな態度をしていた。
バレンタインイベントの際に再登場し、折本に想いを寄せている様子を見せていたが、
言い回しが婉曲的過ぎるために本人には伝わらず、八幡が密かに感じ取るだけだった。
名字の由来は鎌倉市の地名。


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最終更新:2023年04月21日 01:23

*1 6.5巻と7.5巻と10.5巻があるため刊行数は17冊。