Robotics;Notes

登録日:2011/01/12 Wed 14:27:57
更新日:2023/09/04 Mon 18:05:19
所要時間:約 5 分で読めます






世界を救うのはヒーローじゃない――
オタクだ。



Robotics;Notes(ロボティクス・ノーツ)は、5pb.×ニトロプラス制作のアドベンチャーゲーム。

ハード:PS3 / Xbox360
開発・販売:5pb.
体験版配信中


概要

ジャンルは「拡張科学アドベンチャー」。
Chaos;Head』、『Steins;Gate』から続く、科学ADVシリーズ第3弾。
Chaos;Headの渋谷、Steins;Gateの秋葉原に続いて、舞台は2019年の種子島。

ロボットをテーマに、種子島の高校に通う主人公たちの出会いや挑戦が描かれる。
恋愛要素は薄め(5pb.スタッフ雑誌インタビューより)。ヒロインごとの分岐も他のシリーズとは若干異なる。
そのためかシリーズで唯一、ファンディスクが存在しない(妄想世界線という裏技を使用できるジャンルではないのも大きいとは思われるが)。

『Steins;Gate』ほどの大きな反響を得ることはできなかったものの、ゲーム発売から4ヵ月後にはノイタミナ枠でアニメ化。
2013年には舞台化するなど、一定の人気を得た。

2014年には追加要素やストーリーの一部整頓が行われた『Robotics;Notes ELITE』が、PlayStation Vita用ソフトとして発売されている。

上述したように科学ADVシリーズで唯一ファンディスクが存在していないが、公式サイドには構想自体はあるそう。
おそらく本編のルート分岐システムの都合上恋愛面を推したファンディスクは難しいのかもしれないが、2019年や2020年に期待してもいいかも?

そして、2017年5月28日にはなんと正統続編『ROBOTICS;NOTES DaSH』の制作が発表された
より科学ADVシリーズ各作品とのクロスオーバーをするとのことで、『Steins;Gate』から橋田至がゲスト出演したり(ラボメンもツイぽで登場)、
OPの「Avant Story」の歌詞は『Steins;Gate 0』を含めた科学ADVシリーズの要素が強めに出ていたりする。
2019年1月31日に発売された(当初は2018年11月22日に発売予定であった。前作の舞台が2019年なのである意味妥当だが)。




システム

・ポケコントリガー
科学ADVシリーズの特徴であり、前2作では所謂選択肢に相当していた「トリガー」システム。

今作ではシステムメニューなどもポケコンに集約されていて、いつでも呼び出せる。
トリガーとしてはコマンド入力を行う。

※ポケコン
フォンドロイドOSを搭載した7インチのタッチパッドデバイスの通称。主人公が持ち歩いている。

主人公のものは起動後、画面に「PHONE」「MAIL」「アドレス帳」「WEB」「ツイぽ」
「Doodle MAP」「ドキュメントビューア」のアイコンと時刻、電波受信状態・電池残量が表示される。

・Augmented Reality Application 『居ル夫。』
ポケコンにインストールされているAR(拡張現実)アプリ。

キャラクターに向けてかざしたポケコンの画面に、コスプレをしたキャラクターの姿が映る。



その他特徴

・世界観
拡張現実が身近になった近未来。
ストーリー概略にある単語が出るように、今作の舞台はSteins;Gate最終エンディングの延長上にある。
直接の続編ではないため、前作主人公と今作主人公の間での絡み等はないが、世界観はリンクしている。(*)

前作は敵性組織の陰謀が存在したが、主人公達との直接的な関わりが描かれることはなかった。
そのような関係が今作ではより分かりやすい形で語られる。(*)

・3Dモデリング
キャラクターが3DCGモデルに。

キャラクターデザインをそのまま3Dで再現したものになっている。
ポケコンを触ったり等の画面内での新しい動きを実現するために採用された。

立ち状態で常にふらふらするといった不自然な挙動はない。
動きを含めたクオリティはアイドルマスター2やDREAM C CLUB ZEROなどのレベルが目標とされている。(*)


ストーリー

2019年、世界線変動率“1.048596”。“ポケコン”の普及で拡張現実が身近になった世界。

廃部寸前の中央種子島高校のロボット研究部。
2名の部員の1人である八汐海翔は、「ロボ部」には興味を示さず、ひたすらロボット格闘ゲームに没頭。
部長の瀬乃宮あき穂は、「巨大ロボット完成」を目標に、廃部回避のために奮闘していた。

ある日、海翔は「君島レポート」というA.R.アノテーション(※)を発見する。
そこには、君島コウという人物による、世界を巻き込む陰謀の告発が記されていた。
(※ポケコンに表示される注釈文)


登場人物

八汐海翔 (やしお かいと)
CV:木村良平

主人公。
中央種子島高校3年生で、ロボット研究部所属。

格ゲーヲタ。言動が軽く、いつも無気力そうにヘラヘラしている。
ロボット格闘ゲーム『機動バトラーガンヴァレル キルバラッドONLINE』、通称『キルバラ』を好み、全国ランキング5位。

あき穂には「カイ」と呼ばれる。


瀬乃宮あき穂 (せのみや あきほ)
CV:南條愛乃

メインヒロインにしてもう一人の主人公。
ロボット研究部のダメ部長。海翔とは幼なじみ。

明るく元気な猪突猛進タイプだが、お調子者なのが玉にキズ。
姉でロボット研究部を創設した卒業生の瀬乃宮みさ希が掲げた目標「巨大ロボット完成」を目指して奮闘中。

海翔からの呼び名は「アキちゃん」。
ARネコミミしっぽメガネメイド。可愛い。

科学ADVシリーズメインヒロインで唯一「り」が名前に入っていない*1


神代フラウ (こうじろ ふらう)
CV:名塚佳織

中央種子島高校情報処理科2年1組。ヒキコモリのオタク。

根暗で口も性格も悪い。死語となったネットスラングを現実でも多用する。
『キルバラ』のプログラマーの1人。


日高昴 (ひだか すばる)
CV:細谷佳正

中央種子島高校2年生。ロボット工学に詳しい。

クールで強気かつストイック。自信家で年上にも上から目線。
女子のファンも多いが、スキンシップには慣れていない。


大徳純名 (だいとく じゅんな)
CV:徳井青空

中央種子島高校3年生。小動物系空手少女。

気弱ですぐに涙目になり、空手の腕はからきし。
努力家で、家族の世話を担うしっかり者でもある。


愛理 (あいり)
CV:釘宮理恵

君島レポートに関わりがあるらしい。

清楚で儚げで、敬語を使い礼儀正しく、無邪気で控えめな少女。
突然人が変わったように無表情になる。


関連作品

ChaoS;HEAd
Steins;Gate
科学ADVシリーズ作品。
どちらも本作の世界の延長線上にある。

CHAOS;CHILD
科学ADVシリーズ4作目。
時系列上は本作より前となる2015年であり、15年クラッシュやガンヴァレルなどについて語られている。
特に15年クラッシュは渋谷地震から復興状態でインフラ整備を見直し中だった渋谷での被害が特に少なかったことが語られている。


・ROBOTICS;NOTES REVIVAL LEGACY
神代フラウをメインとした外伝的作品。
なんと世界線変動率が1.048599とシュタインズ・ゲート世界線から少しずれた世界線で進行する。
そのためストーリー展開に変更があり、すでに原作プレイ済みの人でも新鮮に味わえる。

またシルエットのみだがオカリンこと岡部倫太郎が登場したり、
綯様がタク、ダル、助手の前で宣戦布告したりと他の科学ADVシリーズを知ってると盛り上がれる要素あり。




スタッフ

シリーズ企画・原作:志倉千代丸 (5pb.)
プロデューサー:松原達也 (5pb.)
シナリオ:林直孝 (5pb.)
キャラクターデザイン:福田知則 (5pb.)
メカニックデザイン協力:石渡マコト
(ポリゴン番長)
音楽:阿保剛 (5pb.)
協力:JAXA / Nitroplus

(*) 5pb.スタッフ雑誌インタビューより



追記・修正するのはヒーローじゃない――Wiki篭り


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最終更新:2023年09月04日 18:05

*1 「り」み(CHAOS;HEAD)、く「り」す(Steins;Gate)、せ「り」か(CHAOS;CHILD)。