F-ZERO ファルコン伝説(アニメ)

登録日:2012/06/23 Sat 10:28:08
更新日:2024/04/26 Fri 17:26:52NEW!
所要時間:約 7 分で読めます






君の心にブーストファイアー!




2003年10月7日から2004年9月28日までテレビ東京系列で放送された葦プロダクション制作のアニメ。全51話。
ゲームボーイアドバンス用ソフトにも同名のゲームがあるが、ここではアニメ版について説明する。

◇概要

その名の通り任天堂のレースゲーム『F-ZERO』シリーズを原作としたアニメ。
高機動小隊がF-ZEROレースで悪の組織ダークミリオンに立ち向かうストーリーが主となる。

主人公のリュウ・スザクをはじめとしたアニメオリジナルキャラクターが何人か存在し、ゲーム『F-ZERO X』までのパイロットは全員声付きで登場している。
ただし、原作キャラクターの性格や世界観設定はゲームとは大きく異なる部分が多い。
劇中BGMもいくつかゲーム内で使われたものが流れ、特にゲームの方で人気がある『Big Blue』は主にキャプテン・ファルコンが活躍する場面で流され、実質彼専用BGMとなっている
また、ある場面で大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにおけるあの技が逆輸入されており、使用状況も相まって本作屈指の名シーンである。


バート先生がひたすらキャプテン・ファルコンを褒め称え、ブラック・シャドーを貶しまくるおまけコーナー『バートのF-ZERO教室』も注目。


◇楽曲

  • OP曲『THE MEANING OF TRUTH』 歌 - HIRO-X
  • ED曲『Resolution』 歌 - AiM


◇あらすじ

2051年、レーサー兼刑事のリュウ・スザクは凶悪犯ゾーダを追うも、ゾーダの引き起こした事故により重傷を負った。
しかしリュウはコールドスリープされ150年後に目覚め、いきなり高機動小隊に入らされ戸惑う。
だがゾーダがこの時代でも暴れている事を知りリュウは因縁に決着をつけるべく、F-ZEROレース界に身を投じる……


◇登場人物

★高機動小隊

本作の主人公リュウが所属する組織。


☆リュウ・スザク(CV:森川智之)
搭乗マシン:ドラゴンバード
アニメオリジナルキャラクターであり、本作の主人公。
ニューヨークでは名の知れた警察官にしてレーサーだった彼は「マシン刑事(デカ)」と呼ばれていた。
だがゾーダを追跡中に重傷を負い、その能力を惜しまれてコールドスリープされたが150年後の2201年にジョディとドクターの手で目覚めさせられる。
正義感の強い性格であるが故に無茶することも。


☆ジャック・レビン(CV:矢尾一樹)
搭乗マシン:アストロロビン
高機動小隊に所属するリュウの相棒ともいえる存在。
当初はリュウを150年前の古い人間と見下したり馬鹿にする発言が多かった。
だが次第にその腕を認めるようになり、(時には喧嘩もするけど)相棒にしてライバルといった関係となる。
ナンパが大好きなお調子者で、実力はあるものの、レースでは優勝をすんでのところでのがしてしまうことが多い。


☆ジョディ・サマー(CV:井上喜久子)
搭乗マシン:ホワイトキャット
高機動小隊の隊長でリュウやジャックたちの上司。
リュウをこの時代に目覚めさせた張本人。
高機動小隊のメンバーを見守る頼もしい存在であり、特に命令を無視して勝手な行動を取るリュウに手を焼いている。
警察官だった兄がいた。
なおジャックと呼ぶたびに中の人が同じであるあのキャラを連想した人もいるだろう。


☆ドクター・スチュワート(CV:飛田展男)
搭乗マシン:ゴールデンフォックス
本名ロバート・スチュワート。
アンドロイド工学博士であり外科医のF-ZEROパイロット。
繊細なドライビングテクニックと医者としての技術を銀河警察の目にとまり、高機動小隊に。
そして高機動小隊のよきまとめ役であり、ジョディが唯一相談できる相手。


☆ルーシー・リバティ(CV:水樹奈々)
搭乗マシン:エレガンスリバティ
アニメオリジナルキャラクター。
銀河警察に入隊志望し、高機動小隊に配属された。
大のメカマニアであり特にF-ZEROマシンについてかなり詳しい。
マシンの整備や研究を手伝う事も多く、マシンを独自に改造したりとかなり実力は高い。


☆クラッシュ(CV:千葉一伸)
搭乗マシン:クレイジーベア
高機動小隊のメカニックであり、メンバーのマシンの修理や調整を担当している。
特にルーシーと共にマシンの修理などをすることが多い。
メカニックという立場もあって自らがF-ZEROマシンで走るシーンは少なめ。
リュウが乗るドラゴンバードの設計者でもある。


☆EAD(CV:岩田安宣)
搭乗マシン:グレートスター
力が優れており、両足のジェットで空を飛べる。
特にケイトの歌が好きで、その身を犠牲にして彼女を守った。
その後、新たに作り直されてバージョンアップしたがメモリも破損してしまったためケイトを守ったことは覚えていない。
バージョンアップ後も当然彼女の歌が好きだった。
高機動小隊には性能テストということで配属されている模様。


☆クランク・ヒューズ(CV:小松里賀)
搭乗マシン:ドラゴンバードEX
惑星ヘルでリュウが出会った11歳の少年。
ゾーダに頼まれて強力なコンピュータウイルスを作ったりもしたクラッカーであったが、リュウ達と出会ってからはクラッカーからは足を洗い、高機動小隊の一員として持ち前のコンピューターの技術でサポートすることに。


☆ジョン・タナカ(CV:千葉一伸)
搭乗マシン:ワンダーワスプ
銀河警察の本部長であり、高機動小隊の責任者でもある。
それなりに偉い地位にある人だが、上からの指示と勝手気ままな部下たちに翻弄される、情けない中間管理職といった人物。
歌手であるケイト・アレンの大ファン。


★ダークミリオン

本作における悪役。
ブラック・シャドーを頭とした犯罪組織でF-ZEROの賞金も狙っている。
F-ZEROは経歴関係なしに出れる法律があるので彼らも参加可能。
レース外では逮捕出来るらしいが、レースが終わればすぐに逃亡してしまうため逮捕は難しい。


☆ブラック・シャドー(CV:若本規夫)
搭乗マシン:ブラックブル
ダークミリオンの首領で宇宙征服を狙う悪の帝王。本作のラスボス的存在。
冷凍されていたゾーダやミス・キラーを蘇らせた張本人。
悪の帝王のくせにお盆(8月15日)生まれで趣味は温泉巡り。そしてバート先生が露骨に嫌う相手。


☆ゾーダ(CV:辻親八)
搭乗マシン:デスアンカー/ハイパーデスアンカー
本名ゾーダック・ストロベリー。2051年の凶悪犯でリュウにとって因縁の相手。
リュウがコールドスリープされた後、ゾーダは冷凍刑にされたがブラック・シャドーにより目覚める。
そのままダークミリオンに加入し、ブラック・シャドーの片腕となるが彼への忠誠心はほとんどなく、反旗を翻そうとしている。
実は・・・
大の甘党で意外にも旅行やおしゃれが趣味。


☆ミス・キラー(CV:吉田小百合)
搭乗マシン:ムーンシャドー
冷酷な性格のダークミリオンの幹部。アニメオリジナルキャラクター。
ゾーダとは違いブラック・シャドーに絶対の忠誠を誓っている。それ故かゾーダとの仲は非常に悪い。
リュウが良く知るとある人物に見た目がそっくりだが…?


☆オクトマン(CV:大和武志)
搭乗マシン:ディープクロー
惑星タコラ出身で故郷の貧困を救うべくF-ZEROに参加しているがゾーダにいいように扱われている。
惑星タコラには100人の子供がおり、半ば英雄的存在として崇められている。
レースの腕はイマイチで常に下位だが第24話で奇跡が起きた。


☆バイオ・レックス(CV:藤本隆行)
搭乗マシン:ビッグファング
ダークミリオンによって蘇った二足歩行の恐竜。
オクトマンの相方と言ってもいいキャラで故郷の皆が観戦して困っていたオクトマンの様子を面白がっていた。


☆ザ・スカル(CV:藤本隆行)
搭乗マシン:ソニックファントム
見た目はまんま骸骨の黒魔術師。ミス・キラーを尊敬しているがゾーダにこき使われる事も結構ある。


☆ブラッド・ファルコン(CV:銀河万丈)
搭乗マシン:ヘルホーク
ブラック・シャドーによって造られたキャプテン・ファルコンそっくりのクローン人間。
キャプテン・ファルコンを倒す事に固執している。
最終的には19人まで大繁殖した。


★その他の人物

ここに記載されているのはほんの一部。他にも多くのレーサー達が登場する。

キャプテン・ファルコン(CV:田中秀幸)
搭乗マシン:ブルーファルコン
ゲーム版における主人公だが、劇中では重要人物兼ナンバー1F-ZEROパイロットとして圧倒的な存在感を見せている。
大乱闘スマッシュブラザーズ』の出演もあり知名度は誰よりも高いだろう。


☆サムライ・ゴロー(CV:岩田安宣)
搭乗マシン:ファイアスティングレイ
「盗みはしても殺しはしない」をモットーとする宇宙盗賊団の頭。
キャプテン・ファルコンをライバル視している。
義理堅い性格で部下達に強く慕われておりF-ZEROファンの人気は結構高い模様。
登場初期は服の文字が「刀」だったが、後に『X』と同じ「激」になった。


☆リサ・ブリリアント(CV:浅野まゆみ)
搭乗マシン:パンツァーエメラルド
サムライ・ゴローの女房。
ジャックは彼女に騙されアストロロビンを奪われた。
ピンク色が好きで旦那のマシンを勝手にピンク色にしたが、旦那から仕返しに自分のマシンを緑色に塗られた。
その結果互いに巨大宇宙船を持ち出す程の大喧嘩に発展したとか……


☆スーパー・アロー(CV:チョー)
搭乗マシン:キングメテオ
一言で言えば胡散臭いスーパーヒーローで見た目は茶色いオセッカイザー。
ドジで騙されやすい性格で実際ミス・キラーにも騙されていた。
リュウを勝手に親友扱いする。寒いのが苦手。
常に彼の側にいるフクロウ型ロボットの名前はズック(CV:千葉一伸)。


☆ミセス・アロー(CV:小松由佳)
搭乗マシン:クイーンメテオ
暴走しがちな夫を支える良妻。
夫婦仲はお互い「ダーリン」「ハニー」と呼びあいかなり良好で所謂バカップル。


☆ジェームズ・マクラウド(CV:三木眞一郎)
搭乗マシン:リトルワイバーン
やとわれ遊撃隊長でライラット第三惑星コーネリア出身で妻子持ち。
いつもはピグマとペッピーという仲間と共に活動している。
高機動小隊とダークミリオンの両方に教官として呼ばれるが、彼の本当の目的は軍隊方式の訓練をさせてお互いを潰し合わせ最終的に自分が優勝しようとしていた。
戦場で上官の裏切りにあい、戦友のオドネルを失った過去を持ち、某傭兵組織の創設者と同姓同名だが…?


☆ケイト・アレン(CV:前田愛)
搭乗マシン:スーパーピラニア
魅惑の歌姫パイロットで過去に何度かF-ZEROの開会式でオープニングソングを歌っていた。
人間不信になっていたがEADとの出会いを機に心が次第に変化していった。
中の人は本作のエンディングを歌っている。


☆ゴマー(CV:長嶝高士)&シオー(CV:高木渉)
搭乗マシン:ツインノリッタ
太ったのを悩んでいるルーシーに目をつけ、効果のないダイエット商品を売りつけた小悪党二人組。
銀河一の悪党になるのが夢でブラック・シャドーに憧れている。
嘘か事実か解らない身の上話を信じたルーシーにマシンを改造してもらい、レースに出場しトップを独走するがゴール直前で大破してしまった。
その後は警察に捕まるもルーシーの優しさに心が打たれたようだ。


☆シルバー・ニールセン(CV:島田敏)
搭乗マシン:ナイトサンダー
レーサー歴70年以上の古参パイロット。
『鉄人』の異名で知られ、最多F-ZEROレース出場記録を持つ。
ライバルのアンソニー・ロプキン(CV:千葉一伸)との約束は未だに果たせていないまま今に至るが、彼がコールドスリープから覚め、シルバーにとって7777回目のF-ZEROレースでついに決着を付ける。
スランプに陥りレースに勝てないジャックを鍛え上げ、結果ジャックは見事優勝した。


☆ミスター・ゼロ(CV:飛田展男)
F-ZEROグランプリの名物実況司会。
レースある所にいつでも颯爽と駆け付け、生涯をF-ZEROに捧げている。
第1回グランプリから実況を担当しており『F-ZERO界の生き字引』と呼ばれている。


バート・レミング(CV:田中秀幸)
おまけコーナーでは自重しないファルコンハウスのマスター。




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最終更新:2024年04月26日 17:26