ジャッジ・マン

登録日:2009/08/19(水) 13:07:44
更新日:2024/03/13 Wed 11:32:08
所要時間:約 2 分で読めます




まあジッとしてるのもつまらん…
この「ジャッジ・マン」で「壁」となっているモンスターを消しておくか…
さらに遊戯の精神を追い詰める意味もある…


ジャッジ・マンは遊戯王OCGのカード。
同名別作品キャラの記事は以下を参照

通常モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2200/守1500
勝ち負けのない勝負が嫌いな戦士。
こん棒の攻撃は強いぞ!


EXの海馬デッキに投入されていた通常モンスター

名前は一緒だが、どこそのネットナビ審判ロボとは関係はない。

レベル6で2200とそこそこの攻撃力を持つ。
が、対となる遊戯デッキには攻撃力2500の《デーモンの召喚》が投入されている。
このため、カード資産に乏しい初心者が《デーモンの召喚》の代わりに使う、といった程度の使われ方しかされなかった。

現在コイツを使うとしたらレベル6・地属性・戦士族の通常モンスターの中で最高攻撃力という点を活かすことになるか。
フォトン・ストリーク・バウンサーのエクシーズ素材やターレット・ウォリアーのリリース要員としても使用できる。

パック販売はEXとEX-Rのみの収録で現在は絶版だが、相当な数が出回ったらしくカードショップ等ではほとんど捨て値で購入することができる。


原作漫画におけるジャッジマンは遊戯と海馬の2度目のデュエル(DEATH-T編)にて登場。
青眼の白龍を相手に防戦一方だった遊戯の守備モンスターを倒すために召喚されたが、次のターンで遊戯が召喚したブラック・マジシャンに倒されている。
なお、この時光の護封剣を貫通しているが、この時の光の護封剣は新たに召喚したモンスターには効果が無い仕様だったという説が有力。
そのためか東映版アニメではブラック・マジシャンともども登場しなかった。


だ が


アニメオリジナルの乃亜編ではBIG3 大岡筑前のデッキマスターとして鬼畜効果を引っ提げて登場。



いつもなら被告人を弁護するのが私の仕事ですが、今日ばかりは特別です!
この私がデッキマスター ジャッジ・マンとなり、デュエルで判決を下しましょう!


そのデッキマスター能力は「1000のライフを払うことで相手の場のモンスターをすべて除外し、除外した数×500ポイントのダメージを与える」というもの。

簡単に言うとライフコストが必要になった代わりに使い減りしないダメージ+除外付き《サンダー・ボルト》。
さらに作中の描写を見る限り、自分・相手ターンを問わずタイミングも選ばない、何回でも使用可能と色々おかしい。

……とはいえ、これは「デッキマスター」という特殊ルール(MtGでいうヴァンガード、ジョジョTCGでのヒーローのようなもの)における《ジャッジ・マン》であり、別にこいつが強いわけではない。
と言うか原作で大した活躍もせず人気が高いわけでもないコイツがなんでこんなに強化されたんだろうか…。

使用モンスターは、回復効果を持つ事からおそらくDM能力の補助+裁判所というステージのイメージのヒステリック天使、ドロー効果を持つスケルエンジェル、
融合素材としてアーメイル、一眼の盾竜、黒魔族のカーテン、同じく素材(兼壁モンスター?)として遊戯も愛用していたホーリー・エルフ、
主力としてレベル4の融合モンスターである魔装騎士ドラゴネスにカオス・ウィザードといった面子。
なおヒステリック天使のソリッドビジョンはカードイラストとは似ても似つかないレベルで美化されていた。
またアニメオリジナルカードとしてレベル4以下の融合モンスターをサポートする「ハ・デスの誘導尋問」と「魔界の司法取引」という弁護士らしいカード*1)を使用。
これにより「貧弱なレベル4融合モンスターを強化して戦う」という独特の戦法を用いる。
他に、強欲な壺、融合関連のサポートとして融合解除、速攻、増援、使っていないがおそらくイメージ優先の苦渋の選択などが確認できる。

おまけに大岡は城之内ギャンブルカードを使用する事を見越し、必ず最弱の目が出るチート行為を行っていた。
その戦法とDM能力、そして事実上のギャンブル無効化により城之内を圧倒し心理的にも追い詰めるが、イカサマが乃亜に露呈しデュエル中止を宣言される。
大岡は「これも作戦の内」「何もオリンピック競技をしている訳ではないのだから」と見苦しく言い訳するも、
乃亜は「それで勝ったとしても瀬人を超えたことにはならない」と聞き入れず処罰を言い渡す。
だが城之内は運に見放された訳ではなかったと知って奮起*2、あくまで決着を付ける事を強く希望したためデュエル続行となる。

最終的に城之内は魔法カード《苦渋の決断》*3を発動、両手にカードを持って提示し、
片方は《ゴブリン突撃部隊》、もう片方は魔法カードと予告する事で実質的にイカサマを封じた正真正銘ガチンコの博打を仕掛ける。
城之内の場には、装備魔法《味方殺しの魔剣-バーニングソウル》*4を装備した攻撃力1000の炎の剣士が存在しており、
ゴブ突が場に出た場合、バーニングソウルの効果で炎の剣士の攻撃力は3300となり、その攻撃で大岡のLPは0となる。
もしこの二択を外せばDM能力を無駄遣いしたせいで敗北という状況*5に一瞬動揺するも、
左手のカードを選択した事を城之内が2回確認した事で「1回で良い筈の確認を2回した所にボロが出た」と判断、
弁護士を相手に心理戦を挑んだ城之内を心中でバカにするが、城之内の不敵な笑みを見て直前で宣言を改め右手で確定する。
しかし、実際には右手側こそがゴブリン突撃部隊であり、炎の剣士の攻撃を受けて大岡のLPは0に。
かくして、大岡は城之内のクソ度胸とハッタリを前に最後の最後で読み外し敗北を喫するのだった。

このデュエルの流れを総合すると、
  • LP4000ルールでは重い発動コストである1000LPを要するDM能力でありながら攻撃力1800のギア・フリードの直接攻撃を戦術的には何の意味も無く受ける*6
  • その割に攻撃力500のランドスターの剣士1体を相手にDM能力を使用
    • この時大岡の場には実質攻撃力2100のモンスターが居り、城之内はLP1200だったので効果を使用しなければ戦闘ダメージで大岡は勝っていた
    • しかもこれでLP1000を切ってしまい、スケープ・ゴートの羊トークンや上記のゴブリン突撃部隊に対してDM能力が使用出来なかった
  • 手札に《融合解除》がある状態で融合モンスター2体の攻撃で城之内の場ががら空きになった状況があったため、
    この時に融合解除を使用して融合素材モンスターで追撃していれば*7ここでも大岡は勝てていた
    • この時城之内は残りLP600、《ギャンブル》の失敗で場のモンスターは羊トークンのみで1ターンスキップの状況だったため、
      そもそも融合せず素材モンスターであるアーメイルや一眼の盾竜を召喚して殴っていてもやはり大岡は勝てていた
  • デュエルとは実質無関係な、そして大岡が最も得意な筈の純粋な駆け引き勝負で城之内に完全に手玉に取られる

……と、反則的なDM能力を有しチート行為すら行っていながら倒し切れず、
最後には彼の最大の得意分野である心理戦で完敗……という情けない様から、視聴者間ではBIG5最弱の男との評価でほぼ一致している。
これで彼自身はBIG1やBIG2を「BIG5の中でも使えない連中」と見下していたのだから何をいわんや、お前が言うなである。

おまけにBIG2はともかく、BIG1は低レベルのモンスター使いなのは同じだが
  • 使用モンスターは低ステータスだが、10年以上未来のOCG環境でも通用するほど強力な効果を持つ
  • デッキマスター能力も強いが地味
  • ボード・アドバンテージを重視した実戦的・先見性の高い戦術
と大岡とは違って実力は高く、視聴者からも「アニメでもトップクラスに戦いたくない」、「BIG5最強候補」と呼ばれている。
尤も相手を舐めて勝利を逃した挙げ句敗北というのは同じなのだが。

後にBIG5総出で遊戯に挑戦した時は自分たちが倍のLPでスタートすることを条件に城之内の参加を認めた。
一度負けたにもかかわらず何故か城之内が遊戯の足を引っ張ることを期待しての判断だったが、結局これが仇となってしまっている。
まぁこの時は大岡以上に大田が足を引っ張った感があるのだが。
ちなみに大岡はジャッジ・マンのデッキマスター能力で遊戯と城之内のモンスターを2体ずつ除外→ヒステリック天使を召喚し城之内に直接攻撃→ヒステリック天使をカタパルト・タートルで城之内に射出、で遊戯に1000ダメージ・城之内に3700ダメージ与えており、削ったLPは多かった。

因みに大岡は「勝てる裁判しかしない」との事。
その割には勝機を見逃していることは視聴者からよく突っ込まれている。
おまけに城之内戦の最後はブラフに騙されての敗北なので駆け引きをウリにするはずの弁護士としても立つ瀬がない。
これでは「白いものすら黒くした」という弁護士としての腕前すら疑問符が付くというものである。





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最終更新:2024年03月13日 11:32

*1 (前者は戦闘時に攻撃力800アップ、後者は「速攻能力」を与え+戦闘ダメージを与えた時に自分LPを800回復する効果

*2 チート行為についても「ギャンブルにイカサマは付き物だぜ」と、それ自体は気にしていない様子だった。

*3 OCGとは同名だが別物。自分はデッキの上からカードを2枚捲り、相手は裏向きのその2枚のどちらかを選択する。選択したカードがモンスターなら召喚条件を無視して特殊召喚、外れれば墓地に送るという効果。

*4 自軍モンスターを生け贄にする事でその攻撃力分装備モンスターを強化するという効果。

*5 この時点で大岡はLPが1000を切っていたため、「無期懲役」は使用できなかった。

*6 この時城之内の場には《リトル・ウィンガード》も存在しており、ここでDM能力を使えば1000LPと引き換えにこの2体を除外+1000ダメージを与える事ができた。本人曰く「相手を調子に乗らせておいた方が後でより大きなショックを与える事ができる(要約)」、つまりIVと同じ理由のデュエル方針であるが、『勝てば現実世界に帰還、敗北すればその場で消滅』が賭かったデュエルに於いて、そのような心理戦効果が確実なアドバンテージと引き換えにしてでも優先する程魅力的かは甚だ疑問である

*7 速攻魔法は自分ターンであればバトルフェイズでも手札から使用可能。その後の追撃含め当時のアニメルールでも同じ事ができ、実際に遊戯がこのコンボで相手にトドメを刺している。