民族浄化(政策)

登録日:2011/02/19(土) 12:45:23
更新日:2023/11/30 Thu 17:52:30
所要時間:約 9 分で読めます




※この項目には不快感をもたらす恐れがある記述が多分に見られ、さらに主観も入り交じっています。


閲覧にご注意下さい。














民族浄化とは、

  1. ボスニア・ヘルツェゴビナとセルビア間の戦争「ボスニア紛争」の際にアメリカの広告会社、ルーダー・フィン社によって戦争を国際化…つまり、皆でセルビアを絶対悪にしてセルビアをフルボッコにしよう作戦のときに使われた言わばキャッチコピー。
    英語ではエスニック・クレンジング(Ethnic cleansing)という。
    洗顔料みたいな響きだが、その内容はそんな呑気なものではない。
  2. 政策の一種であり、国家が民族を統一しようという目的で、特定の民族以外…つまり異民族に対して行う非人道的行為

とくに2に関しては様々な国で行われていた(いる)為、ここではそのうちのいくつかだけ例を交えて説明する。




虐殺
わかりやすい例はなんだろうか。

ナチスのユダヤ人に対するアウシュビッツ強制収容所他のホロコースト、中国共産党政権によるチベットやウイグル自治区への政策、ミャンマー政府のロヒンギャ虐殺、
ルワンダ内戦におけるツチ族への組織的虐殺行為等が該当するか。

アニヲタ的には逆襲のシャアのアクシズ落としの真意やタクティクスオウガであろうか。

単純かつ乱暴に言えば、

『この民族の人達には今日から死んでもらいますね』

というわけである。

勿論多分に語弊のある言い方かもしれないがわかりやすいだろう。異民族の排除等にもっとも単純かつ恐ろしい方法である。
一つの人種を消し去ろうというこの行為は立派な民族浄化である。

が、これらの事例については「戦争犯罪」と「民族浄化」の概念が混ざっていたり、
更には戦後保障、戦後政権による民族支配に絡む「プロパガンダ」の可能性もあり、
事実とは違う「捏造」が指摘されていたりと、果てしない「闇」が続く事を忘れてはならない。
「歴史」は、正しい事が淡々と伝えられるわけでは無いのだ。


歴史上1度だけ民族の完全全滅がなされた例が存在する。オーストラリアのタスマニア島に生活していた先住民「タスマニアアボリジニ」である。
イギリス等からやってきた白人達が劣悪な生活環境に追いやり、さらに持ち込まれた疫病により、50年後には絶滅してしまったのだ。


虐殺+レイプ

こちらも簡単かつ乱暴に言えば、

『男は殺して女は犯せ!輪姦せ!孕ませろ!』

という鬼畜行為を国家が推奨して行う事で戦場に派遣された兵士が現地で強姦行為をおこすのとは根本的に違う点に注意。

え?なぜ犯すのかって?
つまり、

『女を孕ませて我々の子供を産ませる、
コレを延々と繰り返していけば我々の血がいずれ異民族の血を浄化し消しさるはず!
男?イラネ!』

というわけである。なるほど、わからん。
逆に民族汚染としか思えない。
まあ大抵の場合、行う側の人口が少ないから数を増やしたい(多産政策)という思惑が絡んでいる
人口を増やせば経済も発展するし、軍事力も向上する。そういう意味で多産政策自体はよくあることではあるのだが…

ちなみに、本家wikiによると捉えた女性をレイプ妊娠させた後に出産せざるを得ない状態になるまで拘束してから解放する事で、
周囲の人々を自発的に退去させる方法もあるとある。

これを扱った映画には「サラエボの花」がある。直接見る勇気が無ければググッてみよう。紹介だけでも軽く凹める。
アニヲタ的には占領+レイプの悲惨さを説明するならパッと思いつくのはアニメ一期の某ロゼに起きた事とか、
機動戦士ガンダムUCのプルクローン達の生き残りの末路と艦長の家族のその後ぐらいだろうか。

あれを国家が政策として推進するわけである。
気分悪いなんてものじゃねぇぞ!!

ちなみに、野生動物の世界では、このタイプの民族浄化は割とよく見られる光景だったりする。
よく知られているのが、群れを乗っ取った雄ライオンによる子殺しであり、人間と同じヒト科であるチンパンジーも同様の行動を行う。




追放
ぶっちゃけこれが一番マシに見えてくる。要するに余所行けやというわけである。

スターリン時代のソビエトでの少数民族の強制移住や黒人追放とかのアレである。
まぁこちらも大概悲惨なのだが、なぜかマシに見える辺り、うん……。

ただたいていの場合、環境の変化についていけなかったり、免疫のない病気が蔓延したり、移動の疲労で大勢死ぬし悲惨。
結局どれも死体の山である。





いずれも最終的な目的は国家内の特定の人種や民族の根絶やしによって達成されるより強固な国家の整形である点が共通している。


結局民族浄化とはなんなのか。
老若男女関係なく、豚のように殺しまくる虐殺、父親や恋人、好きだった人を殺された後に犯され尽くして子供を産まされるレイプ、
そんな理由で自分が産まれてきたのを知る子供、のたれ死ぬ人々。

なぜそのようなことをするのかと言うと、(この言葉が元々はプロパガンダ用語であることを抜きにすると)要は「不満分子の抹殺」である。

なお、混同され易いが同化政策とは微妙に異なる。
同化政策は「敗者の文明や文化は劣っていたか現代の社会情勢に合わなかった」→「強制的にでも勝者側の文化を押し付ければ自軍戦力になるのでは?」と言う発想で、基本的には余程の反抗が無い限りは処刑や殺戮を行わない。
寧ろ、建前上でも勝者側の民衆に準ずる扱いを受けるので、敗者側の統治が余程劣悪なら却って待遇改善という事も起こり得る
有名な例はアッシリア帝国によるイスラエル侵略で、イスラエル人上層部をアッシリアに移住させて反抗の芽を摘むと同時に、イスラエルに移住したアッシリア人と原住民のイスラエル人の通婚や交流を積極化させてサマリア人と言う新たな民族を生み出すに至った。
アッシリアに武力反抗したイスラエル人は処刑されたり、討伐部隊との戦いで戦死したりしたが、露骨に反抗しないイスラエル人にはアッシリアは手を出さず、支配者としての治安維持やインフラ整備等の義務は果たしていた。


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最終更新:2023年11月30日 17:52