偽りの名 13

登録日: 2012/06/02(土) 17:53:43
更新日:2024/03/14 Thu 23:24:41
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無様な失態、          

所詮ゾルゲはその程度だったのだ。


計画にないシナリオではあるが、 

パンドラ・スペースに星を落とし、

爆破する作戦を実行する。    

           ――偽りの名 13




偽りの名 13》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMR-04「エピソード1 ライジング・ホープ」に収録された4体目のアンノウンであり、アンノウンでは2体目となる単色クリーチャーである。

“13”と書いて“サーティーン”と読む。
名前の元ネタはもちろん、さいとう・たかを氏の漫画名およびその登場人物デューク東郷の通称『ゴルゴ13(サーティーン)』から。


概要

能力を見る前にまず、上記のフレーバーテキストを見てほしい。
なんと彼は同じアンノウンである《偽りの名 ゾルゲ》のことを「所詮その程度」と切り捨てているのである。
《偽りの名 ゾルゲ》と言えば、ご存知紅蓮ゾルゲなどの即死コンボで数多くのデュエリストを泣かせてきた、デュエマ史上最悪の卑怯者と呼ばれているクリーチャーである。

まあそれも仕方あるまい。
なぜなら上記の即死コンボでは、相手はシールドを割られることもなく負けると言う、かなり精神的にきつい敗北となる。
また、そうでなくとも自分のクリーチャーを同士討ちにさせられたり、大切なシステムクリーチャーが無理やりバトルさせられたりするのだ。
卑怯者と言いたくなる気持ちもわかる。

そんなゾルゲに対し、彼は「所詮その程度」と切り捨てているのだ。
これは否が応にも期待が高まるというものではないか。

それではそのスペックを見てみよう。


解説

偽りの名 13 自然文明 (10)
クリーチャー:アンノウン 24000
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)

これだけである。

こ れ だ け で あ る 。

大事なことなのでry


パワー24000


ワールド・ブレイカー

のみ。

かつてこれほどまでにシンプル・イズ・ベストなクリーチャーがあっただろうか?
まあ、あったかもしれないが

そう、《偽りの名 13》はゾルゲのようにライブラリアウトや同士討ち等と言う姑息な手段を一切講じず、単純にシールドを割って決着をつけるという、男気あふれる豪快なクリーチャーなのである。

そんな彼からすれば、《偽りの名 ゾルゲ》などまさに「無様」「所詮その程度」の存在と思われても致し方ないであろう。
こちらの世界ではゾルゲの方が猛威を奮ったが。

ただのバニラファッティだって?
まあ傍から目にはそう見えるかもしれない。

しかし考えてほしい。このクリーチャーは素でワールド・ブレイカーを持っているのだ。

発売から15年以上経つデュエル・マスターズだが、ワールド・ブレイカーを素で持つノーマルクリーチャーは、この《偽りの名 13》と《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》、《トランプ・だいとうりょう》など、その数はとても少ない。
おまけに世紀末の方はコスト踏み倒しができないと言うデメリットを抱えている。

つまり、デメリットもなくワールド・ブレイカーを振るえるクリーチャーは、この《偽りの名 13》しかいないのである。


さらにパワーを見てほしい。
なんとこのクリーチャー、基礎パワーが24000と言う数値を叩き出しているのだ。

24000がどれほどかを、過去に強獣と呼ばれたクリーチャーたちと比較してみると、


緑神龍ディルガベジーダ
23000
クアトロ・ブレイカー

最凶の覚醒者デビル・ディアボロスZ
23000
クアトロ・ブレイカー

奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX
23000
クアトロ・ブレイカー

偽りの名 13
24000
ワールド・ブレイカー


お分かり頂けただろうか。
そうこのクリーチャー、過去の強パワー獣を軽々と打ち倒せるほどの基礎パワーを有しているのである。
そのため、いかなる強獣とも拳で渡り合うことができるのだ。
よりパワーの高いクリーチャーなら他にもいるって?
気にしたら負けだ!

この2つの能力により、13はこれほどまでにシンプルながら十分現環境に割っていけるほどのクリーチャーとなっているのだ。
…たぶん

13さんの登場により、最強バニラファッティの座を奪われてしまったスケールの違うドラゴンがいたような気がしなくもない。
しかし、13さんのような男気あふれる方に譲ったのだ。そこは仕方ないと思うしかないであろう。きっと彼もそれは本望だと思ってくれているに違いない。

というかコッコ・ルピアを始めとする多くの専用サポートカードの支援が受けられるアース・ドラゴンであるベジーダ様の方が使い勝手は上だしね!


ツインパクト化

偽りの名 13 自然文明 (10)
クリーチャー:アンノウン 24000
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
種族選別 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から3枚を表向きにし、その中から異なる種族を持つクリーチャーを好きな数選ぶ。それらを手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。

DMEX-04 「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」にてツインパクト化。
呪文面は山札公開によって異なる種族を手札に加える手札補充効果を持つ。
手札補充を最大限活用するにはデッキを構築するクリーチャーの所持種族をばらけさせる必要があるが、特殊種族など複数の種族を持つカードが中心のデッキでは上手く機能するだろう。


相性の良いカード

それではここからは13を活用する上で相性の良いカードを紹介する。

マイキーのペンチ 火文明 (4)
クリーチャー:ゼノパーツ 2000
バトルゾーンにある自分の闇と自然のクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。

自分の闇と自然のクリーチャーすべてをスピードアタッカーとする便利道具。
このクリーチャーがいる時に13を出せば、24000のワールド・ブレイカーがいきなり飛んでくることになる。

ロイヤル・ドリアン 自然文明 (5)
クリーチャー:ワイルド・べジーズ 1000
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるすべての進化クリーチャーの一番上のカードを、持ち主のマナゾーンに置く。

ワイルド・ベジーズの王様。
進化クリーチャーの1番上をマナゾーンに置くと言う、少々変わった能力を持つ。

一見意味のないように思えるかもしれないが、実はこの効果で剥がされた進化元はすべてバトルゾーンに出すことができる。
そのため、マナ進化などで13を進化元とした進化獣を出し、このクリーチャーで上を剥がせば、早ければ4手目には13がバトルゾーンに現れることになる。

ガチャンコ ガチロボ 水文明 (6)
クリーチャー:グレートメカオー/侵略者 6000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札の上から3枚を見せる。それがすべてコストが同じクリーチャーであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら、好きな順序で山札の一番下に置く。
相手のシールドが2つ以下なら、自分の水のクリーチャーは攻撃もブロックもされない。
W・ブレイカー

ツインパクト版登場により【10軸ガチロボ】の必須カードとなった。
呪文面でマナ加速持ちツインパクトを補充し、クリーチャー面はガチロボで踏み倒す……と、余す事無くその力を発揮できる。

背景ストーリー

《偽りの名 ゾルゲ》を倒したことにより、和解を果たしたハンターとエイリアン。
それを祝う宴がエイリアンの城《パンドラ城デス・ファントム》で行われていた。

しかし、そんなゾルゲの失態に業を煮やした《偽りの名 13》は、エイリアンたちの世界「パンドラ・スペース」へ、星を落とすこと(パンドラ・インパクト)を決行する。
それにより、そこにいたエイリアンとハンターは窮地に陥ることとなる。

王《エイリアン・ファーザー》、女王《マザー・エイリアン》の力により、なんとか王女《永遠のプリンプリン》らエイリアンとその場にいたハンター達は、クリーチャーワールドへ逃れることに成功する。
しかし、その代償として王と女王は、その命を落とすことになる。

しかもパンドラ・インパクトによって生き残る種族と絶滅する種族が選別されるなど、実質的な大量虐殺とも言える出来事が起こっている。
パンドラ・スペースが吹き飛んだ一方、その衝撃の狭間で種族の楽園とも言うべき世界が生み出されていたのだが、それは誰も知ることがなかった。

復讐に燃えるエイリアンとそれに協力するハンター達は、王女プリンプリンがリンクする《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》と 《絶対絶命 ガロウズ・ゴクドラゴン》の2体を生み出す。
2体は復讐対象である《偽りの名 13》らアンノウンへ攻勢をかける。
それに対し13は拳で応える。

が、2体1と数的不利もあったのか、残念ながら《偽りの名 13》は討ち取られてしまうこととなった。

しかし最後まで真っ向勝負で挑んだ《偽りの名 13》。
敵とはいえその堂々たる戦いぶりは称えられてしかるべきものであろう。
え、宴会場を襲撃した時点で正々堂々じゃないだろって?
気にするな!

覚醒流星譚

エピソード1終盤の最終決戦について掘り下げられ、それに伴い13の詳細と戦闘の結末も描かれる事に。

二つ名として「根絶やしのアンノウン」という通称を持っていたことが判明。
ガイアールとガロウズのサイキック・スーパー・コンビに撃破されたと思われていたが、何とその後に一命をとりとめていたらしい。
断っておくが彼らはそれぞれ3体のクリーチャーが一つとなった超強力な超獣であるサイキック・スーパー・クリーチャーであり、その中でも五文明の力を網羅した特例中の特例である。
実際のカードスペックも1体だけでも出せれば勝ち確クラスのチート能力を秘めており、シャーロックでさえサイキック・リンクその物の解除というある種の反則技で対処した中で、2体同時に立ち向かい生還した13が如何に飛び抜けた強さかうかがえる。

リュウセイ・ザ・ファイナルとシャーロックの戦闘と同時期に、13もまた《全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》と《The 大親分 鬼流院 刃/「アンノウンがナンボのモンじゃ!」》のハンター軍のコンビと激突。
この戦闘後にようやく死んだようだが数的不利を覆して相討ちとなり、しかも「彼らは相打ちに持ち込むのがやっとだった」と評される程の大健闘を見せている。

DS世界の誕生

なお、ここで彼がパンドラ・スペースに星を落とした事が、密かに「ドラゴンが世界を支配する」別次元誕生の布石にもなっている事など、この時点では誰も予測していなかった。
そして、彼が原因で別次元のドラゴン達はつかの間の隆盛滅亡への道へと突き進むこととなる…。
つまり、元はと言えばドラグハートの隆盛とドラゴンが滅びた原因を作ったのはこの13である

まさに文字通りのワールド・ブレイカー。なんてことをしてくれたんだ
お前らもだよ、シーザーさんオリジンと社会のダニもといゾルゲ。





無様な項目、
所詮立て主はその程度だったのだ。

計画にないシナリオではあるが、
アニヲタwikiに追記・修正を施し、
良項目にする作戦を実行する。

         ――偽りの名 13

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最終更新:2024年03月14日 23:24