シェフ大泉

登録日:2010/06/02 (水) 14:39:19
更新日:2023/10/06 Fri 12:28:26
所要時間:約 5 分で読めます




水曜どうでしょうの企画「北極圏突入アラスカ縦断」で初登場したキャラクター。

孤立無援のキャンピングカー生活で、どうでしょう班の食事を任された

しかし一品にとんでもない時間を掛け、しかもその出来た料理には必ず「問題」が存在し、味覚破壊や体調不良を度々引き起こす。(通称『おみまい』)

類義語→失敗、無差別テロ


そして(主に藤村Dによる)それらへのクレームに対して、自分の手際の悪さを棚に上げ調理機器や客のせいにして、決まって喧嘩になる。

あまりの人気からその後も登場。2度主役に据えられた。


◇登場履歴

【アラスカ縦断】

タレント及びスタッフ2名にそれぞれの役割が分担される中、彼は料理担当係に任命された。なお、本人の希望はガソリン給油係だった。
初日の夜、全員が2時間半ほど爆睡する中で下拵えをすべきだった大泉も爆睡。そのせいで前菜に45分かかる程の手際の悪さと、4人分の食事を賄うには些か小さい調理機器で数々の惨劇を生む。
そのせいで大泉と藤村で初めてのマジ喧嘩が勃発。
これ以降、2人の暴言の応酬が度々放送されるようになった。

シェフ大泉 クリスマスパーティ

局の駐車場で開いたとんでもなくお粗末なクリスマスパーティー。
夜通し散々騒ぎ、出社してきた「早起きクマさん(当時の早朝ニュース番組)」のスタッフに料理をおみまいした。
そして同番組の生放送に泥酔状態で出演、勢いにまかせて暴れまわった。
(マスコットを殴る、アナウンサーに噛み付く等)


【花板大泉のわかさぎ懐石】

『釣りバカ対決 氷上わかさぎ釣り対決』の直後に収録されながらお蔵入りとなり、総集編『未公開VTR&NG集』で公開され、DVD第14弾に完全版が収録された企画。
釣りバカ対決で釣ったわかさぎを大泉が調理するという分かりやすい企画…のはずだったが、活きのいいワカサギ入りの「わかさぎ酒」をミスターがあおる「冗談」までは良かったものの、
前菜として出されたわかさぎのお造りおみまいされたミスターが、放送不可能なほどの勢いで画面の向こう側で嘔吐し安田さんonちゃんもうつむく様子がモノクロ連続写真で視聴者に示され*1(しかもDVD版では『1/6の夢旅人2002』インスト版がBGM)、
「わかさぎの生食は危険ですので絶対にしないでください」との字幕スーパーが付記された。
直後「ヒドイ(DVD版:スゴイ)ものを食った人」とテロップで示される程2人は消耗し、藤村Dが活造りシーンを「無かったこと」にして仕切りなおす羽目に…。
だが仕切りなおして大泉が作り出した「海老とわかさぎの炒めもの」も出来るまで一時間半以上もかかり、やっぱりまずかったためD達が「もう帰るぞ!」とキレることに(『未公開VTR&NG集』ではここまで)。
最後に作った「わかさぎの天ぷら」はちゃんと出来あがり高評価だったものの、料理の出来・所要時間等を巡ってやっぱり喧嘩となり、最後は大泉の「2度とやらねえぞ料理なんか!」等の怒りの声で幕を閉じた…(DVD版でのラスト)。


シェフ大泉 夏野菜スペシャル

収録2ヶ月の「世界一長い料理番組」。大泉の騙され芸の集大成。
「料理を作れ」としか言われてなかった大泉は、
1回目の収録では「野菜を忘れた」ということで畑を開墾させられ、
2回目では「皿を忘れた」ということで陶芸をさせられた。

しかも2回とも、大泉は鯛のパイ包みを作りたかったので知り合いのレストランの店長にパイ生地を作ってもらったのだが、騙されたせいでそれを2度腐らせてしまった。

これらの仕打ちに腹を立てたシェフ大泉は藤村を脅迫するという暴挙に出た。
後に言う伝説の「パイ事件」である。

「おい、パイ食わねぇか」

お前のパイ生地菊練りしてやろうか


度重なる惨事が祟ってか、やっと料理が出来た時、客は「死刑を待つ囚人」・シェフの配膳は「執行人登場」というあんまりなテロップで例えられた。


【ユーコン】

大自然の中でシェフ大泉がサバイバル飯を作る。
そこで出したのはムース汁(鹿肉の味噌汁)と、
ユーコン川で釣り上げたグレーリング(カワヒメマス)を鯛飯の要領で炊き上げた恐怖の「グレーリング飯」だった。

グレーリングは臭みが強いため血抜きをしなければならないのだがこの男はそんな回りくどいことはせず丸ごと投入。
見事、D陣の「こんなもん食えるかランキング」1位を更新した。
それでも、ピートが美味しい野菜炒めを作ってくれたこともあってどうにか完食された。

だが、サバイバル生活における貴重な食料をボケの為に浪費したどうでしょう班は現地スタッフを怒らせてしまい、
それ以降「何が何でも大泉を食材に近づけない」という方針が決定。
その結果次の日大泉に与えられたのはブロッコリーと、日本から持ってきたレトルト食品類だけだった。

それでもなおなんか作りたかった大泉は、複数のレトルト食品を混ぜ合わせて作った怪しいチャーハン(仮称)を提供。
これに関しては「何の味だかわかんないけどうまい」と好評だった。

【北海道で家、建てます】

レギュラー放送終了から15年後の2017年*2に、不定期制作移行後初となる道内ロケ企画として制作されたこの企画で16年ぶりに腕を振るうこととなったシェフ大泉。ミスターが暮らす赤平市の森の中に家を建てるという企画の中で、ミスターとD陣が労組側、シェフ大泉が会社側という構図の下で料理で労使交渉するという形式が採られた。
だが、16年と言う月日はシェフ大泉の調理技術を向上させ*3、初回ロケでは初日にミスター宅で仕込んだ命のスープを使った料理が一同の胃袋を掴み『シェフ大泉20年の歴史で初めてヒット作連発』という異常事態が発生する。『シェフ大泉=おみまい』という等式が頭に染み付いているミスター&D陣から奇抜な料理を求められる等、レギュラー放送当時は不味いものを食わされることに不満を呈していたのとは逆に、『おみまいとは程遠い美味いもの』を提供されて不満を露わにするという異例の状況となった。
その後もロケは2回行われたが、3回目のロケでは藪から食材を持って現れて工具と素手で調理する「荒々しい料理」を披露。味と荒々しさの両立に挑戦し、途中まで善戦するも、シメのラーメンが今一つの出来上がりとなって失敗となった。

◇シェフ大泉の伝説

  • 夕食の前菜だけに45分かける。
  • パスタを茹ですぎたり放置しすぎたりして、麺が伸びてドーム型になる。
  • 完成したパスタは食べる者をむせかえらせた。
  • フランベしたところ、コンロの上にあった電子レンジに引火しかける。
  • パスタをビーフンへと変貌させる。
  • エビチリを煮込む
  • そのエビチリを食べた人達は続々と咳き込む。
  • エビチリのせいで安田顕が海老アレルギーを発症。好きだった海老が食べられなくなる。同じく食したプロデューサーは吐き、スタイリストは倒れた。
  • 鶏を一羽まるごと焼く際に、食べかけのコンビニおにぎりを鶏の腹の中に投入。
  • さらに生卵も投入して焼く。
  • ワカサギ釣り対決でワカサギのお造りやワカサギ酒を振る舞うが、まだ生きてた。その試食の様子があまりに酷かったためNG集送りに(映像でもそのシーンはモノクロ連続写真として処理)。
  • ↑の後作った「海老とわかさぎの炒めもの」も微妙な出来の上調理に1時間半もかかり、唯一大成功したわかさぎ天ぷらのシーンはDVD化されるまで全カットされ、収録映像も大泉のブチ切れで終了。
  • 「2回も人に作ってもらったパイ生地が無駄になってしまう」として、元凶として藤村Dに「君の家族におみまいする」と脅迫。
  • 朝9時に作り始めたランチを、全て完成させた時には午後4時になっていた。
  • よく分からない材料で、グレーリング飯(鯛飯のような何か)、ムース汁(鹿肉の味噌汁のような何か)を制作
  • 対藤村専用味覚破壊兵器を開発。


◇名言・迷言


  • アラスカ縦断編
「ピストル……ビストロ大泉――」
「本日もパスタ」
「食感としてはモチに近いね」
「フランベします」
「そりゃどんなものでも鍋だよ!鍋で作ってんだから!」
「このフライパンではねっ!ビーフンになるのっ!!」
「末代まで呪ってやる」

  • クリスマスパーティー編
「いらっしゃいまほ」
「ピストル大泉へようこそ」
「撃ち抜くぞー!!撃ち抜くぞー!!」
「バカじゃないの!今からエビチリ作るって言ってんでしょ!」

  • ユーコン川編
「グレーリングじゃ旨くないってグレーリングで鯛飯やったことあんの?ないでしょ?決めつけんじゃないよ?バカじゃないの?しゃべんじゃないよ」


◇余談


藤村D曰く、大泉の料理は一言で言うなら「しょっぱくて味が濃い」との事。
(水曜どうでしょう本 創刊号より)

日テレ「嵐にしやがれ」でも大泉がゲストとして登場した際、嵐の二宮を相手に指名し料理対決を開始。
意外にさっさと作る二宮に対し、期待通りの手際の悪さを見せた。


ここまで述べて来たが、実際のところ大泉洋の料理の腕は悪くはない。
包丁捌きも上手いし、欧州リベンジでは料理を披露し「美味い」と言われ、近年では調味料のCMにも起用されている。
「北海道で家、建てます」では「バナナを使ったワインに合うおつまみ」などの無茶振りをされ、「CMキャラクターを務めているからとりあえず」という理由でポン酢を突っ込む、無洗米では無いのに洗ってない米や皮を剥いてない大根、醤油をティッシュに染み込ませるなどおみまい狙いの調理をし、「藪の中から取ってきた食材(何故か藪で取れなさそうな肉や麺も含む)」で料理するという無茶振りもされたが、全てがそこそこいい味の料理に仕上がった。
「おみまい」を期待していた他の3人からは味を褒められつつも、ある意味では期待はずれだったことから少しガッカリされて「美味しいものではなく、面白いものが食べたいんだ」と言われ、本人も「ただただ美味しいものを作ってしまった」とちょっと後悔していた。
大泉と共に「TEAM NACS」に所属し、『おにぎりあたためますか』で彼と共に食べ歩きの旅に出ている俳優、戸次重幸もトーク番組で『大泉は料理が趣味、上手い』と話している。
また、歳を重ねた後「あの時は自分の腕が未熟だったし、何より環境が悪かったのもある」と語っている。
確かに屋外やキャンピングカーで調理させられたらそうもなりそうではあるし、もしかすると番組的に態とやっているのかもしれない。



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最終更新:2023年10月06日 12:28

*1 2003年1月放送の総集編『6年間の事件簿!今語る!あの日!あの時!』(DVD第6弾収録)ではこの時のモノクロ無音映像が「夏野菜スペシャル」の前振りとして一瞬だが移された。

*2 放送はその2年後の2019年〜2020年にかけて行われた。

*3 全国区のタレントとなった事により、ゲスト出演した番組内で料理の腕を振るうといった事例が多々あった事や、年齢を重ねたことで大人の落ち着きが出た事なども要因として考えられる。