ジェロニモ(キン肉マン)

登録日:2011/04/21(木) 18:57:44
更新日:2024/03/30 Sat 11:24:19
所要時間:約 6 分で読めるズラ





ウララーッ!

オラがテリーマンとコンビを組むジェロニモだ!

ウララーッ!!

オラは、元は普通の人間だった

だが、テリーマンのおかげで
オラ、超人の神の試練に耐え
ついに本物の超人になれただ!

キン肉マンが一番コンビを組みたがってたテリーマン
そのテリーマンが、オラを選んでくれたんだ!

そのためにも、がんばるぞーっ!

ジェロニモとは『キン肉マン』に登場する正義超人の一人。




【人物】

インディアンのチェロキー族出身の青年で、本名はジェロニモ・ヤング・マクダニエル
元々は超人に憧れる人間だったが、後に後述の試練を乗り越えたことで晴れて超人となる。
目元が隠れるほどの長いザンバラ髪がチャームポイントで、一人称は「オラ」、語尾に中部弁の「ズラ」をつけるなど訛り口調。たまに「タイ」や「なかー」といった九州弁も喋る。
正義超人軍の中では若いほうであるため、テリーマンのことを「テリーマン先輩」、そのほかの超人たちを「○○さん」と呼び慕う礼儀正しい性格。
続編の『キン肉マンⅡ世』ではヘラクレス・ファクトリーのコーチに就任。この頃は訛り口調が無くなっている。
超人強度83万パワーはアイドル超人としてはウルフマンに次いで低いが初期の正義超人に比べれば高く、経歴を考えるとむしろ恵まれた部類かもしれない。


【プロフィール】

Cv:塩沢兼人
  林延年(現・神奈延年)(王位争奪編)
  大場真人(Ⅱ世)
  山崎たくみ(パチスロ版)
  小野賢章(完璧超人始祖編)
所属:正義超人
出身地:アメリカ合衆国オクラホマ州
身長:180cm
体重:80kg
超人強度:83万パワー
イメージソング
魂のおたけび(歌:大倉正丈)


【戦績】

対サンシャイン○
対はぐれ悪魔コンビ●(タッグ戦)
対ジェシー・メイビア○
対ジ・オメガマン●
対ファイブディザスターズ●(タッグ戦)
対“進化の神”ジ・エクスキューショナー○

【得意技】

  • アパッチのおたけび
ジェロニモの代名詞その1にして、チェロキー族に伝わる秘技。
「ウララーーー!!」と叫ぶことで強力な衝撃波を生み出して攻撃する。1000ホーン(台風並の風力)もの大音量を誇り、その威力は山を丸ごと一つ砕くとも言われる。
『究極の超人タッグ』編では時間超人達にはあまり通用していないように見える描写だったが、次作の『完璧超人始祖編』以降では、ジェロニモ自身の成長や『攻撃方法が物理防御が難しい音であること』『一対多数でも真価を発揮する』という性能が見直されたこともあってか、完璧超人のストロング・ザ・武道や超神エクスキューショナーが警戒するほどの危険な技へと昇華・認識されている。
強力な反面、声を出すという特性上、ノドを潰されると発動できないという弱点がある。
PS2ゲーム「ジェネレーションズ」では、衝撃波によって相手をロープまで吹き飛ばした後、反動で戻って来たところへトマホークチョップで攻撃する技として描写された。

  • トマホーク・チョップ
ジェロニモの代名詞その2である、強力なチョップ。
両腕を相手の鎖骨に振り下ろす、所謂『モンゴリアンチョップ式』を筆頭に様々なスタイルで使い分ける。

  • ウッド・カッター・ハンド
ジ・オメガマン戦で使用された、タムタムの大木を伐採することを目的とした水平チョップ。

  • トマホーク・トルネード
体を回転させることで強力な竜巻を発生させる。

  • アパッチの断末魔
胆に気を込め 筋を剛す!
猛禽のごとくに口ひろげ その咆哮一片星!
エアーズロックを穿つがごとく!

アパッチのおたけびの強化版。
イリューヒンのボイスレコーダーと連動することにより、時間超人の「“伝説”破壊鐘」を粉砕するという活躍を見せるも、その代償としてパワーを使い果たしてダウンしてしまった。

  • 双手蹂躙スープレックス
変型のクロスアーム・スープレックスで、ジ・エクスキューショナーの巨体を攻略するために“アパッチのおたけび”で身体に空いた大穴を自らくぐって(●●●●●●)から、背後から両腕を捉えて敢行された。

  • ニュー・マシンガンズカウベルスタンピード
ジ・エクスキューショナー戦での決着となった、ジェロニモの新必殺技。
ジェロニモとしても初となる、一撃で相手をK.O.出来る投げ技系の必殺技。
尊敬するテリーマンの得意技であるテキサス・クローバー・ホールド(リーフ)を空中で極めた状態から、二人分の体重をかけて押し潰すように叩き付けていく。
謂わば、垂直落下式テキサス・クローバーとも呼べる技なのだが、技名には明確にテキサスという単語が入っていないというひねった命名になっている。
不本意な結果に終わってしまったテリーとのタッグ“ニューマシンガンズ”とテリーとテキサスに由来する“カウベル(牧牛の鈴)”に、叩き付けていく技の総称としても用いられる“スタンピード(Stampede)”*1を加えたものである。


その他にもトマホークやインディアン・ナイフといった様々な武装を持つ。


【作中での活躍】

【黄金のマスク編】

初登場。
ウォーズマンを救うためウォーズマンの体内での五重のリングの戦いに臨む。
当初の相手はザ・ニンジャであったが途中でサンシャインと入れ替わる。
サンシャインのパワーと多彩な攻撃に苦戦するが、サンシャインの弱点(砂は音に弱い)を突きアパッチのおたけびで勝利する。

試合後に現れた悪魔将軍に挑むが返り討ちにされてしまう。
この場面でジェロニモが技を掛けられている様子をジェロニモが見ているのは有名。
だってゆでだし…。
――実はコミックスの登場人物の紹介ページで、ジェロニモが「アパッチ」というキャラとして紹介されてしまっていた為、
「様子を見ていたほうのジェロニモは実はアパッチだったんだよ!(あるいはその逆)」などとネタにされたことも。

その後、2019年に発売された『学研の図鑑 超人』で「ジェロニモは悪魔将軍のスピンダブルアームのあまりの勢いに幽体離脱をして、至近距離から自分の戦いを見ることとなった」という、斜め上の公式見解が発表された。
また、一部の電子書籍版では、技を見ているほうのジェロニモの姿が修正されて消えてしまった為、意味ありげな空白だけが残る事となってしまった。

他の正義超人達を脱出させる為に崩壊する五重のリングを根性で支える。自身も運良く脱出できたが力尽きてしまう。
他の正義超人達が超人パワーを渡そうとするが、実は人間であった為に受け取ることが出来ず絶命した。
しかしその後、完璧なマスクの力により復活する。

尚、人間が超人レスリングに参加したことが問題となり、参加選手のチェックが厳しくなったとⅡ世では語られている。


オラとテリーマンのコンビのことを
《ニュー・マシンガンズ》という

二人ががかりの得意技・ツープラトンは
アームブリーカーだ!

どんなヤツの腕もへし折ってやるだ!

ウラウラウラウラーッ!!


【宇宙超人タッグトーナメント編】

完璧なマスクにより復活したが人間であった為、完全復活とはならず廃人同然であった。
超人の神が与えた試練を乗り越え超人に生まれ変わる。
…そしてこの後より、彼の転落人生が始まる。

テリーマンと《ニュー・マシンガンズ》を結成し宇宙超人タッグトーナメントに挑む。
超人になったばかりの為、パワーをコントロール出来ずに興奮し寄って来たファンの子供をはたき飛ばした場面もあった。*2

《はぐれ悪魔コンビ》との因縁の試合を展開。
試合経験の少なさから、徐々に追い詰められていき、サンシャインの弱点のキーパーツも改善され、呪いのローラーに変わっており、
ジェロニモはローラーで右腕を失うことになり、アシュラマンの改良阿修羅バスターで敗退する。

試合終了後、ドクター・ボンベの手で復活。キン肉マンの左腕の手術においては、助手を務めた。


【キン肉星王位争奪編】

キン肉マンチームのピンチに駆けつけ、決勝戦から参加する。
成長著しくハワイチャンピオンになったジェロニモであったが、ジ・オメガマンに敗北する。

試合後は超人預言書を燃やすとどうなるかというデモンストレーションにより自身のページを燃やされ消滅する。
その後、アタル達と共にキン肉マンの火事場のクソ力を解放。
フェイス・フラッシュにより他の超人と共に復活する。


【究極の超人タッグ編】

《ザ・マシンガンズ》のセコンドに徹するつもりであったが、客寄せの為に急遽企画されたリザーブマッチにも
時間超人チームが参加することを知り、正義超人チームの援護射撃の為にブロッケンJr.と共に怪我を押して参加。
その際テリーマンが「お前達二人は手刀が得意だから」という理由でチーム名を《テガタナーズ》と勝手に決めた。
二人もそれに納得しそう名乗ることに。まあ本人達がそれでいいと言うならいいか…

観戦中のカオスは自身を人間であると思っていた為、元人間のジェロニモを特に応援していた。
ブロッケンJrも元人間(厳密には「人間が訓練を積んだ事で、必要なら人間にもなれる超人に変化した」)なのだが知らなかったのだろう。

試合ではサンダーの「“伝説”破壊鐘」によって会場に訪れていた伝説超人共々苦しめられる。
時間超人の2人にはアパッチのおたけびはおろか、喉を潰す覚悟で放った強化版の「アパッチの断末魔」すら全く通用しなかったが、イリューヒンが遺したブラックボックスとの共振によって“伝説”破壊鐘を破壊することに成功。
結果的には完敗だったが時間超人を少しでも消耗させるという目的は達成した。
(ただし、この一戦でブロッケンJrが右手を失ってしまった為に歴史が変わってしまい、ジェイドにかなりの悪影響がでてしまった)


【キン肉マンの結婚式!】

キン肉マン生誕29周年記念で週刊少年ジャンプの2008年29号に番外編「キン肉マンの結婚式!」が掲載された(現在は37巻に収録)。
内容はキン肉マンが結婚祝いに仲の良い正義超人とキン肉ハウスでガチスパーリングをしてもらうという物だった。
が、ジェロニモは不参加。アシュラマンやネプチューンマンも不参加なのがせめてもの救いか。

彼の性格を考えると結婚式に参列する事を選んだ可能性もある*3
事実、良くも悪くもどこか小市民的な所のあるキン骨マンやイワオはちゃんと出席してたし。


【完璧超人始祖編】

冒頭で大竜巻をアパッチの雄叫びで吹き飛ばし、民衆を救うという活躍を見せる。

三陣営不可侵条約締結式においてはテリーマンと共に来日。
そこで会場に乱入してきた完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)を鎮圧しようと挑みかかった。
しかし、圧倒的を強さを誇るストロング・ザ・武道の拳で口を潰されアパッチのおたけびを出せなくされたうえで吹っ飛ばされ、
そのままダルメシマンターボメンクラッシュマンの技で流れ作業の如くフルボッコにされてしまう。
その後はマックス・ラジアルに挑むテリーマンのセコンドについた。
無量大数軍の第二陣が参上した時には怪我をおして再び挑むも、前述の醜態から大笑いされた挙句生い立ちとかけて
下衆人間呼ばわりされて蔑まれる。
挑発に乗りアパッチのおたけびで圧倒したが、今度はジャック・チーマーベラスにボコられ病院送りにされてフェードアウトしてしまった。

しかしながら、武道がアパッチのおたけびを「まともに浴びてはたまったものではない」(そりゃそうだ)と評したり、
クラッシュマンと戦闘中のミスターカーメンの「こんな口先だけのやつにジェロニモがやられるなんて信じられない」との台詞があるので
実力はそれなりに認められているようだ。
特に、武道の正体が後に完璧超人界のとんでもない大物と分かってからは、あの武道に一点だけでも脅威を感じさせる素質があった、という意味では決して弱くないものと思われる。
今度ばかりは相手と運がぶっちぎりに悪すぎたのである……。
また、病院送りの際にはブロッケンJrからフォローを入れられており、無試合のまま惨敗続きであったジェロニモは涙を流した。


オ…オラ…一試合もしない前に
こ…こんなことになってしまって…

何言ってやがる おめぇのサポートがあったから
キン肉マン テリーマンは思いっきり闘えたんだ
おまえは立派なアイドル超人の一員だよ!

ウ…ウウ~~ッ

またブロッケンJrは更にこの後のクラッシュマンとの対決において、ジェロニモの無念を晴らすかの如く彼の得意技であるトマホーク・チョップを繰り出してクラッシュマンにダメージを与えている。

完璧超人始祖との激突が始まった際には入院中だったが、シングマンに追い詰められたサンシャインが自らの「生き恥」……当時人間であったジェロニモ相手にかつて敗北したことを告白し、号泣しながら「また負けて恥を晒すぐらいなら一思いに殺してくれ」と懇願する姿をテレビ越しに目の当たりにし、どこか感傷的な様子でサンシャインの名を呟いた。
……まぁ嘘泣きだったんですけどね。

戦役終結後は無事に回復し、委員長開催の授賞式に参加するが、本人は「ここにいるのはオラではなく、ロビンマスクさんのはずだった」と残念がっていた。
その直後、大魔王サタンの陰謀でテリーマンやラーメンマンと共に幽閉されてしまう。

超神編(仮)】

「いつの日か人間から超人になったお前にしか果たせぬ使命が降ってくる」(スーパーマン・ロードの神)

前々回、前回の戦いでは前述のように冒頭でK.O.。……次はまんまと結界に閉じ込められてしまい不参加と多くのキャラクターに汚名返上の機会が与えられていたWeb連載でもお預け状態になってしまっていたジェロニモだったが、現行シリーズの『超神編(仮)』にて漸く出番が巡ってくる。

オメガ・ケンタウリの六鎗客襲来の黒幕である大魔王サタンが撃破された後に、間髪入れずに降臨した各地での超神との戦いでは予め仔細を聞いていたフェニックスが差し向けた元知性チームが迎撃に向かったのを先ずは見守る形となった訳だが、ジェロニモはテリーマンと共にプリズマンの戦いを支え、図らずもその存在が逆転のきっかけの一つとなることに。

テリーのアドバイスもあり記録上は勝利となりつつも、戦いでのダメージの大きさから“憤怒の神”バイコーンと共倒れ状態となったプリズマン。
もはや、自身の余命がないことを悟っていたプリズマンだったが、ここで今後の超人の勝利のためにジェロニモに“レインボーシャワー”を浴びせつつ、見立て通りに元人間であるが故にジェロニモにはカピラリア七光線の耐性があることを証明。
そして、自らのコアにして超神勢力が奪取を目論んでいる地上の“カピラリアの欠片”の一つを体内に埋め込むという形でジェロニモに託すと「以後はお前が…対超神戦の切り札だ!」との言葉を遺して逝ったのだった。

かつては外道とすら認識していたプリズマンが命を賭してまで遂行した戦いぶりに何か思うところがあったのは確かだが、この期に及んで自らが背負わされることになった大役へのプレッシャーに戦くジェロニモであったが、隣にいた兄貴分にして師匠格のテリーマンに激励を受けて奮起。
かつての人間であることを隠して正義超人軍に加わり、更にはスーパーマン・ロードの試練を乗り越えて超人へと転生した頃の勇気を震い起こすのだった。

……こうして、超神との戦いが一段落した後に天上界への切符を手に入れる為に開かれることになったバベルの塔での戦いではプリズマンより使命を託された者として名乗りを挙げる。
尤も“カピラリアの欠片”を受け取ったとはいえジェロニモの参戦については、過去の戦いを通じて正義超人陣営と和解して実力も認めている筈の悪魔超人の代表であるアシュラマンからも疑問が呈されたのだが、
アシュラ自身も対等なライバルと認めているテリーマンの後押しもあってか一先ずは受け入れられ、キン肉マン、復活したロビンマスクと共に正義超人の代表として“リアル・ディールズ”の一員となる。

……しかし、バベルの塔への突入後に今回の戦いの仕組みが明かされ、先ずは初戦を落としたら他の者をも先に進めないという条件が呈示された中で真っ先にジェロニモが手を挙げたことには流石にアシュラも猛反対。
……他の面子からも敢えて口にこそ出さないものの擁護の声は聞かれず、一応はフォローしようとしたと思われるスグルも全面的に後押しするとまでは行かず……といった所で、唯一人だけジェロニモの出陣に賛成したのは、ジェロニモ最大の大金星を挙げられた当事者(●●●●●●●●●●●●)であるサンシャインであった。

……当初は普段の性格の悪さもあってかサンシャインがジェロニモにこんな大事な時なのに恥をかかせようとしているのではないのか?
……と疑ったアシュラであったが、
これに対してサンシャインは普段の嘲るような態度が嘘のように熱弁をふるい、最初に自分を人間の身でありながら倒した後は“不甲斐なくもヘタれて負け犬と化していった”ことで自分の評価までもが下がったとサラリと釘を刺しつつも、“オレとおそらくテリーマンだけが見抜いていた…本当のお前の強さを”見せてやれと激励。

これには些か呆れつつも相棒であるアシュラも苦笑しながらも納得し、ジェロニモは正体を現したバベルの塔での第一の超神“進化の神”ジ・エクスキューショナー戦へ。
正体を現すと共に明らかになった自分の倍以上とも思える長身を誇るジ・エクスキューショナーの威容を前にしても果敢に攻め込むジェロニモであったが、体格差に加えて巨漢超神は技量も高く瞬く間に劣勢に追い込まれてしまい、一線級の超人レスラーには及ばない動きには思わずアシュラも呆れ顔。

しかし、ダウンした自らの顔面に唾を吐きかけてきたジ・エクスキューショナーに怒り心頭に達したジェロニモは“ドリル・ア・ホール・スコップ”から抜け出すと反撃を開始し、ボディアタックへのカウンターとして放たれた“エクスキューショナーソード”をも鉄壁のガードで凌ぎ、一気にカピラリアの欠片の力も加えた“アパッチのおたけび”で仕留めにかかる。

……が、直撃は避けたつもりでいた“エクスキューショナーソード”から放たれた真空の刃がひそかに喉を切り裂いており“おたけび”の勢いは著しく減退。
的確に攻撃を潰された上に「私はお前のことは何でも知っている」と語るジ・エクスキューショナーの言葉にも動揺させられるジェロニモ。
……それでも、無理をして放たれた“カピラリアの欠片”の力も加えた“おたけびは”ジ・エクスキューショナーの身体に大穴を空けるのだが、巨漢の超神はそれをも容易く無効化する異常な再生能力を見せる。

ならばとジェロニモも、自ら大穴に飛び込んでから腕を固めての“双手蹂躙スープレックス”でジ・エクスキューショナーの巨体を叩き付ける等、
奇策も講じて攻略にかかったのだが、それをも物ともされずに反対に必殺の“エクスキューショナーシックルバスター”で打ち据えられ、更に天井に叩きつけられる。

……これで、倒れたかと思われたジェロニモだったが何と生還。
実はジ・エクスキューショナーも本気で技を仕掛けてはおらず、立ち上がってきたことを称賛すらしてきたことに発奮したジェロニモは怒りの反撃を開始。
先の攻防よりも力を増したジェロニモを尚も誉める余裕を見せるジ・エクスキューショナーに対し、ジェロニモは再度の“アパッチのおたけび”の構えへ。

喉の傷を自らの手で強引に押さえて放たれた全力の“おたけび”の威力は凄まじく、再生も追いつかない程のダメージを与え、途中で血が吹き出して途切れそうになった時もサンシャインをはじめとした仲間達の声援を受けて盛り返し、遂にはジ・エクスキューショナーの左腕を奪うことに成功する。

それでも尚も前進して自らの手でジェロニモの口を封じにかかったジ・エクスキューショナーであったが、これこそがジェロニモの狙いだった。
ジェロニモの目的は自らの骨身も切る覚悟で“神のまとうバリアー”を剥がすことにあり、全力の“おたけび”を耐えたと思っていたジ・エクスキューショナーにカピラリアの欠片の力を加えたチョップを叩き込んで本気のダウンを奪う。

ここまで自分を追い込んだジェロニモに対し、ジ・エクスキューショナーは“超人としての勇気と機転、更には勝利のための自己犠牲の精神”があったことを称賛。

……その言葉は、かつての試練で“スーパーマン・ロードの神”よりかけられたものと一緒であり、ここに至りジェロニモもジ・エクスキューショナーの正体と戦いを通して自分に込められていた真意を悟ることに。

そして、最後の試練(●●●●●)と称してジ・エクスキューショナーは再度の“エクスキューショナーシックルバスター”の体勢に入ろうとするが、それから抜け出したジェロニモは自らを送り出してくれたテリーの得意技である“テキサスクローバーホールド”の体勢にジ・エクスキューショナーを空中で捉え、そのまま上空から叩き潰すように落とす新フィニッシングムーブである“ニューマシンガンズカウベルスタンピード”で勝利。

試合後、矢張り“スーパーマン・ロードの神”その人であったことを明かしたジ・エクスキューショナーより改めての称賛と祝福を受ける。
そして、ジ・エクスキューショナーより今回の戦いの原因の一つである天上界にある埋まることのなかった108の神の席の話題が開示されると共に、その候補の地上よりの一番手として、ジェロニモは天上界への切符を受け取ると最上階へと消えていくのだった。
尚、この話題の中で実は天上界の神々こそが各々に最初の超人を作り上げていたことがジ・エクスキューショナーにより明らかにもされていたのだが、さらりとジェロニモ自身がジ・エクスキューショナーこと“進化の神”により生み出された超人の系譜に連なる子孫であったことも明かされている。


……こうして、戦いの後にバベルの塔の最上階へとやって来たジェロニモであったが、そこで見たものに驚愕する。
そこに、二番目に勝利を収めたネプチューンマンも合流。
ネプチューンマン曰く「これは神も動くわけだ」……との事だが?

マッスルリターンズ

37巻収録に際し書き直しが行われ、あるキャラを単純削除したために差し替えとして登場。
その影響でセリフ回しも「キン肉マンさーーん!!」「なんてかっこいいんだズラ!」とかなり爽やかなキャラになった。
まあ、原作もそんな感じだけど。


【その他】


  • キャラソン「魂のおたけび」では、
なぜかオラ、ワケもなくいなり寿司が好きなんだ!
1000個食うぞ~!ウララーッ!!
アッハハハ、アハハハ、ハッハッハッハ…!!
…と豪語している。

  • よゐこの濱口優氏が黄金伝説で「ウララー」とあげるおたけびはジェロニモのアパッチのおたけびが元ネタである。




追記・修正頼みます。だってこの記事は未完成だから。

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最終更新:2024年03月30日 11:24

*1 代表的なのがテリーの出身地であり、技の構成においても強い影響を受けているテキサス出身レスラーの中でも古株にして後に活躍する世代の師匠格ともなった“カウボーイ”ビル・ワットの“オクラホマ・スタンピード”である。米マットでは主に“フロント・パワースラム”と呼ばれることが多い技だが、日本ではテキサス系レスラーの活躍からか“オクラホマ・スタンピード”と呼ばれることの方が多い。

*2 観客の子供に手を上げた例はこれとキン肉マンII世の悪行超人チェック・メイトのみ。しかしチェック・メイトの時に実況者は「30年以上超人格闘技を実況してるが超人レスラーが観客の子供に手を上げてる姿は“初めて見た“」と発言している。

*3 テリーマンたちは「戦うしか良い所のない自分たちがそんなめでたい場に行くのもどうかと思う(意訳)」という理由で不参加だった。そしてスグルもそれを察していた事からストーリーが始まる