エルドラン

登録日:2010/08/03(火) 00:31:15
更新日:2023/10/01 Sun 11:13:01
所要時間:約 6 分で読めます





エルドランは『絶対無敵ライジンオー』『元気爆発ガンバルガー』『熱血最強ゴウザウラー』『完全勝利ダイテイオー』に登場するキャラクター。
担当声優島田敏(2作目から兼役の子供が2号ロボのパイロットになったりする。)。


概要

太古から地球を守るの戦士で、上記四作の総称である『エルドランシリーズ』も彼の名前からきている。

シリーズ作品は彼が子供達にロボットを与え、

「頼んだぞ、地球の子供達よ」

と敵との戦いを丸投げするところから始まるのだが、そんなんでよく地球を守ってこれたな、この光るオジサン……。

一応、ロボを託された子供達は立派に地球を守り逞しく成長しているので、人を見る目はある…んだろう、たぶん。

また、主人公達の身の回りのものを勝手に改造する癖(?)があり、
『ライジンオー』では学校に司令室や発進設備を仕込み、『ガンバルガー』では町一つをまるごと基地に改造し、
『ゴウザウラー』では学校の校舎をゴウザウラーと一体化させ、『ダイテイオー』では学校の敷地をまるごと戦艦に変えた。

しかも一度改造したものは基本的に元に戻さない。廃校になったり、町の区画整備をする事になったりしたらどうすんだよ。


◆シリーズ各作品でのエルドラン(ネタバレ含む)


◇『絶対無敵ライジンオー

記念すべきシリーズ1作目。もちろんエルドランも初登場。
地球侵略の為に五次元から現れたジャーク帝国相手にライジンオーで戦うも返り討ちに遭い、邪悪獣の素になるアークダーマもばらまかれてしまう。
そして居残り授業中の陽昇学園5年3組の前に降ってくるなり「私は休まねばならない」と彼らにライジンオーを託した。

こうして地球防衛組とジャーク帝国の戦いが始まるのだが、エルドランはこの後、二度と出てこなかった

丸投げの歴史の始まりである。というかシリーズで一番酷い。
なお、ケイブンシャ『パーフェクト版 絶対無敵ライジンオー大百科』によると仁達がコアロボを動かせたのはサブリミナル効果により意識下に刷り込まれていたからだという。
無駄にすげえ

OVA第3話では、地球防衛組のれい子が「実際、一番迷惑なのはエルドラン」と発言したために、
ワルドランという偽エルドランな邪悪獣まで出てきてしまった。けどれい子間違ってなくね?

ただ、そのワルドランも「無責任にメダルをばらまいて、そのメダルから邪悪獣を生み出す」というものであり、これを好意的に読み解けば、
「大人=権力者に超兵器を与えた結果、悪用される事を危惧した」といった可能性を考慮した結果であると考える事も出来る。
「防衛隊にロボットをたくさんあげればいいのでは」と思うが、やはり子供達の純粋さに任せたと読めば納得……出来るだろうか?

◇『元気爆発ガンバルガー

今回は霧隠親子が封印の岩を破壊してしまったせいで復活しそうになった大魔王ゴクアークをすぐさま自身もろとも封印し直した。たまにはやるじゃん。
そして前作の一件で味を占めたのか、ゴクアークが放ったヤミノリウスⅢ世に対抗する為にガンバーチームにガンバルガーを託した。

地上でガンバルガーが戦っている間は大魔界でゴクアークの地上出現を防ぐために戦っており、その際には光の竜に姿を変えている。
最終的にゴクアークは同胞のレツアーク・サイアークとともに復活してしまうのだが。

他にも、呪いでになったガンバーチームを元に戻したり、もしもの場合に備えて2号ロボ・リボルガーや3号ロボ・ゲキリュウガーを密かに用意したり、
ゴクアーク達とともに太陽に沈みそうになったグレートガンバルガーとガンバーチームを救ったり、物語の随所で存在感を見せた。頑張ったなエルドラン。


◇『熱血最強ゴウザウラー

今回は機械化帝国への対抗策としてザウラーズにゴウザウラーを託し、彼らが現代で戦っている間は恐竜時代で機械化帝国の幹部・原子王と戦っていた。
また、今回は初めて2号・3号ロボを直接子供達に託しているが、その度に学校の一部を機体に組み込んでいった。校長先生は泣いていい。

原子王との戦いはエルドラン有利に進んでいたらしいが、
ある事情から原子王がザウラーズのマシンのコピー・ダークゴウザウラーを完成させた途端に形勢を逆転されてしまう。

結果、エンジン王の犠牲の上に機械化城を破壊したザウラーズが悲しい勝利の後に、
振り向けば機械化した地球が現れるという作中屈指のトラウマシーンの一翼を担っている。

恐竜時代にザウラーズを呼び出した後はダークゴウザウラーにボロボロにされたキングゴウザウラーを修理したものの、
原子王との戦いはやはり丸投げ。修理する元気あるなら戦えよ。

それにしても、コピーとはいえ自分の作ったロボットに叩きのめされるなんて、丸投げと無断改造のバチでも当たったのだろうか。


だが、最終決戦では春風小学校をまるごとガクエンガーに改造。機械神戦での勝利に貢献した…だけだったら良かったのだがそこはエルドラン。
最終回でザウラーズと共に卒業証書を授与されたキングゴウザウラーをそのまま動かし、どこかへ持っていってしまった。

その結果、春風小学校の幾つかの教室が失われた。哀れ校長先生…。
…でも、ザウラーズに預けたロボットだけを回収したのは何故だろう?

なお、グランザウラーは防衛隊のボウエイガーが生まれ変わったものなので、
キングゴウザウラーを回収したエルドランは比較的ラクに新しいロボットを手に入れたことになる。


◇『完全勝利ダイテイオー』

ネットと雑誌での連載が中心だった為に出番は少ないが、
唯一の映像作品であるパイロットフィルムでは、ライジンオー・ガンバルガー・ゴウザウラーの歴代主役ロボ3体を駆っておきながら、
鬼界帝国オニガッシュマーに返り討ちにされ、ダンケッツにダイテイオーを託すという相変わらずな姿を見せている。
やはりエルドランはエルドランだった。

また『ライジンオー』に登場した月城飛鳥の従兄弟の月城ヒリュウにダイリュウオーも託している。
この事がちょっとした確執を引き起こすのだが、ちゃんと和解して「雨降って地固まる」の通りになったので結果オーライだろう…多分…



◆外部出演

エルドランシリーズのスパロボデビュー作である『スーパーロボット大戦GC』と移植作の『スパロボXO』では、
『ライジンオー』のみの参戦だったため出番は少ないものの、ホワイトベースに地球防衛組の教室を勝手に付け加えブライトを絶句させた。
ただ、そうでもしなければライジンオーは常にホワイトベースが向かった地に自力で行かなくてはいかないので、不便になると思えば、さすが改造マニアならではの配慮というべきか。

『スパロボGC』のみのイベントでは、あるシナリオでライジンオーが撃墜されると、
たまたま近くにあったお城を『巨大からくり雷神王』に改造して防衛組に与えてくれるのだが…そんな力があるならお前がからくり雷神王で戦え。


スーパーロボット大戦NEO』においては甲児に戦いを小学生に押し付けた点をついに批判された。

…こいつの親父も後に小学生である自分の息子・シローを戦わせていたことに触れてはいけない。

…まあ今作はエルドランシリーズが全て参戦している事もあってか、本来一年の間をあけて起こったはずの『五次元世界からの侵略』『ゴクアークの復活』『機械化帝国の来襲』が数日間で一斉に起こっており、
まだ同情の余地が…ないかなやっぱ。

中盤で光子力研究所一行、地球防衛組、ガンバーチーム、ザウラーズ、ゴッドガンダム、ゲッターロボといった日本の防衛戦力が纏めて異世界アースティアに飛ばされた際、
単独で日本を防衛する科学要塞研究所チームの援護の為、ダンケッツにダイテイオーを与えている(そのため、『NEO』にオニガッシュマーは未登場)。

ちなみにアースティアに飛ばされたメンバーはエルドランが隠していたリボルガー、マグナザウラー、ゲキリュウガーの卵を入手したのだが、
なぜアースティアに隠していたのか、もし彼らがアースティアに飛ばされなかったらどうするつもりだったのかは、全く触れられていない。
前者に関しては地球とアースティアの両世界を巻き込む大きな戦乱が起こる可能性を予測・考慮していたのかもしれないと解釈すれば説明できるだろうが……。

スーパーロボット大戦Operation Extend』においては4作共に原作終了後という事もあってまともな出番はない。
というか、第1章の4作+グレンラガンでグレン団結成*1した話で「頼んだぞ、地球の子供たちよ…」と、ボイス付きで陰から見守る以外の出番はない
出落ちにもほどがある。

スーパーロボット大戦BX』においては地球防衛組が合流した際に、
またもや軍艦であるディーヴァ内に勝手に教室を付け加え、その後ディーヴァとライジンオーが別ルートになった際には教室を別の艦に移動できる機能をライジンコマンダーに付けるという配慮?も見せた。
なお、ディーヴァの時には自軍の前に姿を現している。

後に古代においてゼウス神、ゴーグ等と共にライジンオーを駆りミケーネと戦っていたことが判明。
更に人類を信じられないマノンにゼノンの戦友として説得したりした。
ライジンオーのみの参戦ながら結構姿を現しているため、ユーザーからは原作より仕事してるなどと言われている。

なお、ロボットのパイロットに子供を選んだ理由も説明されており、『子供たちの無限の可能性に賭けた』とのこと。
そこ、物は言い様とか言わない。


◆余談

『ライジンオー』のシリーズ構成である園田英樹氏が執筆した小説版『ライジンオー』によれば、
「エルドランには次元を超える能力が有り、その力で異次元にあったライジンオー基地を持ってきて融合させたと思われ、早々に姿を消したのも負傷以外の理由として、このライジンオー基地の次元移動で力を使い果たしたからではないか」と推測されている。

つまり、異次元の物を融合させたり、悪の根源を封印させたり、ザウラーズを恐竜時代へと飛ばす超常的パワーを持っているが、それを使うのに相当な労力を使うという事で、
超常的な力を何度も行えるほどの体力は無いという結論になるだろう。

担当声優の島田敏氏はエルドラン以外にも作戦参謀やパイロット、敵キャラや父親や先生、果ては猫まで担当しており、エルドランシリーズになくてはならない声優である。
なお、島田氏も「エルドラン同窓会」の中で自転車が盗難に遭い、交番に捜索願を出したら、
警官に「エルドランシリーズの島田敏さんですか!?」と驚かれたことを話したそうな。

そんな島田氏でも、新紀元社『エルドランシリーズ グレートメモリアルブック 元気爆発ガンバルガー』のインタビューにて、
彼を演じていて「子供に任せるなよ! 地球をっ!」と内心思ったという…。
演じる中の人にさえ突っ込まれるって……。


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最終更新:2023年10月01日 11:13

*1 しかも5機が並び立つCG付