剣城京介(イナズマイレブン)

登録日:2011/08/21(日) 18:56:07
更新日:2024/04/17 Wed 17:36:46
所要時間:約 20 分で読めます







「サッカー……やろうぜェ?」




剣城京介とはイナズマイレブンGOの登場人物である。

CV:大原崇/小林ゆう(幼少期)



◆目次



◆ 概要



中学1年生。FW、背番号10。
黒の騎士団というチームを率いて、雷門サッカー部を潰しに来た恐ろしい力の持ち主。
サッカー管理組織フィフスセクターから送り込まれたシード(監視者)であり、サッカーの才能を持ちながらも、サッカーを憎んでいる。


普段は雷門中規定外の紫学ランをマント状に羽織っており、ユニフォームを着るときは襟立てする。



性格は嫌味かつ他人を見下した言動が目立つ。
しかし兄の優一の前では普通に振る舞っており、キャラ作りしていた模様。

チームに馴染んで以降は目上には敬語を使ったりと、反骨心の欠片もない本当に普通の振る舞いを見せる。天馬や信助よりよっぽど1年生っぽい。


はっきり言ってかなりのブラコン。普段はクールぶっている剣城も兄さんの前ではデレデレである。フィフスセクターに加担する理由も兄が関係している。
恐竜時代にワープした際には、天馬の「恐竜に興味あるの?」という質問に対して、いきなり兄さんと博物館に行った思い出を語りだすほどである。

兄弟揃って豪炎寺に憧れており、幼少期はファイアトルネードや爆熱スクリューの真似をしている様子が見られた。
ちなみに剣城は豪炎寺と同じくユニフォームの襟を立てているが、実際には単にキャラデザの長野さんが襟立て=不良っぽいっというイメージを持っていただけで、
別に豪炎寺を意識したわけではなかったらしい。


話が進むにつれてサッカーを憎んでいるというより、サッカーがしたくてもできない兄のことからサッカーバカを嫌っていると思われる描写が目立ってくる。
そのため、最初は天馬や円堂に敵意を向けていた。(割と上手くスルーされてはいたが)

天馬に対しては、あちらが何事も真摯に受け止める性格なこともあってツンデレ竹内順子さん談)扱いされる状態に陥っている。

サッカーやろうぜと口走ったり、円堂の名前に反応したり、敵意を燃やしたりとしていたので当初は何か因縁があるのかと思われていたが、別にそんなことはなかった。


立場や性格上日常ギャグシーンに絡んでこず、後半ではセリフ量が減った。そして空気気味だが試合のトリは飾ったりと、確実に豪炎寺と同じ道を辿っている。

でもTCGのCMでは毎回はっちゃける。




◆ アニメでの活躍



【1期(ホーリーロード編)】



フィフスセクターの指示で雷門中サッカー部を潰すため、雷門中に入学してくる。

手始めに入学式の日に雷門中サッカー部2軍をたった1人で完膚なきまでに叩きのめすが、そこに駆け付けた天馬に破壊活動を阻止されたため苛立ち、勝負を仕掛ける。
止めを刺すために必殺技デスソードを天馬に放つが、謎のオーラ(後に化身のものと判明)を伴った天馬渾身のヘディングにより止められた。

その後やってきた神童ら1軍と、黒の騎士団を率いて試合を行った。
次々と雷門イレブンを襲撃し、交代で入ってきた天馬も化身、剣聖ランスロットで吹き飛ばすが、突如神童が化身を発現させたことにより作戦が変更されたため試合は中断。

入学後は監視のために雷門イレブンの一員となる。


しばらくは監視をするにとどまっていたが、円堂の監督就任、栄都学園戦及び天河原中戦での勝敗指示の無視などを見て、自身が直接手を下すために万能坂中との試合に出場。
開始早々自殺点を決めるなどフィフスセクターの勝敗指示実現のため動くが、万能坂中のシードが天馬の足を潰そうと狙ってきたことで下半身不随でサッカーができなくなった兄を連想し、ついカッとなって反逆してしまう。
その後は万能坂中を潰すために神童ら雷門イレブンと一時的に協力し勝利を収めた。


しかし一度逆らったことをフィフス側から優一の手術費を盾に釘を刺されてしまい、万能坂中戦のように帝国戦でも協力して欲しいという天馬の頼みも要請を断ってしまう。

ちなみにその際のセリフが

「あの時は、ちょっとそういう気分になっただけだ。」

と、クールだか何だかよく分からない物になってしまったためネタにされた。


雷門と帝国の試合には出場せずフィフスの黒木にも再度忠告されるが、その会話の内容を偶然優一に聞かれてしまい、大好きなサッカーを裏切ったと突き放される。

そんな兄のために本気のプレーを見せようと帝国との試合に参加するも、手術費のことに後ろ髪を引かれて集中できなくなってしまう。
それを見た天馬から「サッカーと向き合っていない」と指摘を受けて自身のサッカー(=兄)と正面から向き合っていく決意をし、全力のプレーで本格的にフィフスに反抗をしていく。
帝国戦では新技デスドロップで決勝点を決めた。





終盤にてフィフスセクターの聖帝イシドシュウジが、憧れの豪炎寺だということに気付いた。
その後ファイアトルネードDDを伝授され、パートナーを天馬として完成に励む。


「なあ、どうして俺だったんだ?この技をやる相手…」

「お前が…俺にサッカーへの道を示してくれた」


DDが未完成のまま迎えた決勝戦では、ドラゴンリンクの千宮路相手に今まで無敗だったランスロットも通用せず、化身を出す体力も尽きてしまう。
しかし決してあきらめない天馬に触発され、遂にファイアトルネードDDを完成させた。


「俺がここにいられるのは松風、お前がいたから…いや!お前だからだ、天馬!」



劇場版 究極の絆グリフォン



雷門のメンバーと共に、かつて短期間だけ修行したことのあるゴッドエデンに向かう。

かつてのライバルである白竜率いるアンリミテッドシャイニングと戦うも、必殺技のデスドロップをホワイトハリケーンで蹴り返されるなど、格の違いを見せつけられて敗北した。


続くエンシャントダーク戦では新必殺技のデビルバーストを放つも、初披露にもかかわらず相手キーパーに止められてしまった。

白竜とのリベンジマッチに備え、円堂たちの元で修行に励む。


迎えたゼロ戦では白竜やシュウの化身にランスロットが全く歯が立たず苦しめられる。ゲーム的には当たり前の話なのは内緒
しかし天馬と神童とのシュートチェインや神童との合体技ジョーカーレインズで確実に点を取る。

試合終盤では天馬、神童と化身を合体させ魔帝グリフォンを発現させ、同点ゴールを決めた。


その後、雷門の力を認めようとしない白竜に対して「短い間だったが、お前とライバルとして競い合えたからこそ、今の俺がある」と言い、和解した。
最後は白竜と互いにサッカーを楽しみながら互角のプレーを繰り広げた。


ちなみに今作の宣伝CMの中に、「この三流シードがっ!」という非常に衝撃的なセリフがあったのだが、実際に本編で言われることはなかった。

…もっともこのセリフは後述のように、ファンの間における剣城の扱いに非常に大きな影響を与えたのだが。



2期・クロノ・ストーン



敵対組織「エルドラド」のチーム、プロトコル・オメガが歴史に介入したことにより兄・優一は事故を免れた。
しかし経済的な理由で一人しか行けないサッカー留学を優一に譲ったことで、
優一は雷門中で優秀なストライカーに成長するも本人はサッカーを諦めてゲーセン浸りになってしまっている。要するにDQN

一期序盤のキャラ作りと違ってガチでグレているため、いつもより目つきが鋭く語気がかなり荒くなっている。(大原氏の演じ分けが見事)


サッカーを続けていた優一が天馬たちと共にプロトコル・オメガと戦った際には、自身をオーラとして優一とミキシマックスした。その後、歴史の再修正を果たしたことで優一から「サッカー」を再び受け取り、雷門に復帰した。
この辺りは今作序盤の名シーン。


天馬達から化身アームドの存在を知り、自身も習得しようとするが難航を極める。
しかし数年前のトンガットル共和国にタイムスリップした際、円堂大介の「化身を喰ってしまえ」というアドバイスからイメージを掴み、見事に成功させた。

その後も化身アームドを主体に作画の都合によりノーマルシュートばかりだがエースストライカーとして活躍していく。
でもデビルバーストは止められた。


しかし中世フランス編前に歴史改変の影響で登場した菜花黄名子は、なんと剣城とのエースストライカー対決に勝ったという設定。
無論本編で剣城が負ける様子が描かれたわけではない(ジャンヌの拠点での練習シーンを見るに若干怪しいが)し、黄名子が雷門に入り込むために歴史改変で無理やり捻じ込まれたエピソードではあるが、剣城の三流イメージがさらに定着した。



幕末編では「の達人」「の町」のワードから時空最強イレブン「6の力」のキーマンとされる沖田総司を探すことに。ちゅーか適当過ぎじゃね?

沖田が「5の力」の坂本竜馬を狙っていたり敵チームにスカウトされたりしながらも、試合のうちに共感を得て力を与えられる。
剣城自身、病に侵されながらも幕府のために戦う沖田を、リハビリを続けている兄と重ね合わせていた。


6の力!

稲妻のように素早く切込む速さ
電光石火のスピードストライカー!


そして遂にミキシマックスに成功、新技の「菊一文字」で点をもぎ取った。なおデビルバーストは止められている。



雷門とエルドラドの共闘においては、混合チームのキャプテンに任命された。
試合では菊一文字を相手キーパーに素手で止められ、その後の相手チームのラフプレーによって足を負傷してしまう。

さらにフェイの裏切りや三国先輩のTP切れも相まって5対0と突き放されてしまう。
しかし試合終了間際に黄名子との連携シュートで得点。負けはしたが次の試合の勝利への布石を打った。



ちなみに中世フランスとアーサー王の世界にタイムスリップした際、騎士の鎧を装着するシーンがあったのだが、
恐ろしいほど違和感が無いと視聴者に突っ込まれた。
まあ見た目的には化身アームドの色違いみたいなもんだし。




【劇場版 イナズマイレブンGOvsダンボール戦機W】



新生イナズマジャパンのメンバーに選出され、白竜と夢の2トップが実現。
試合に乱入してきたLBX軍団に対しては天馬とのファイアトルネードDDで応戦した。


アスタらデストラクチャーズとの戦いでは、黄名子と天馬との合体技であるファイアトルネードTCを披露した。
ちなみにデビルバーストは止められた。


CMでは「見たことの無い必殺技」という文句と共に、剣城と白竜の合体技グレートブラスターが発表された。中々かっこいいため視聴者からの期待が大きかったが、肝心の映画では何と未使用に終わってしまった。
大原氏のインタビューを見るに声優側にも不測の事態だったらしく、どうしてこうなったかは未だに不明。
前作といい、とことんCM詐欺に縁のある2人である。




3期・ギャラクシー


天馬・神童と共に、日本代表「イナズマジャパン」に選ばれた。
初心者だらけの状況に戸惑うも、GKの井吹や、DFの鉄角の特訓に付き合うなど、面倒見が良いところが強調されている。
またイナズマジャパンの人選に悩む神童をフォローしたり、天馬のことをしっかり信頼していたりと、物語の最初に比べて大分人間ができている。

デビルバーストや新技バイシクルソードで、世界を相手に確実に点を取る姿は正にエースストライカー。
デビルバーストも遂に決まった。


途中、ライバルの白竜率いるレジスタンスジャパンも登場。試合には負けるもキーパーの千宮路から1点をもぎ取り、素人軍団を驚かせた。
同時に「サッカーは野獣だ」などの名(迷)言も披露した。


そして地球代表アースイレブンとして、遂に宇宙へと旅立つ。出発前に真っ先に兄さんのところへ向かう彼はまごう事なきブラコン。

宇宙大会グランドセレスタ・ギャラクシーでも活躍するが、サンアンドリアスでの試合を終えた後、ファラム・オービアスの女王ララヤの命により、宇宙人が化けた偽物と入れ替わる形でさらわれてしまう。


ララヤからは唐突に結婚して欲しいと頼まれたり、この星の王になって欲しいと言われたりと、羨ましい面倒な頼みごとばかりされることになる。
しかしファラム・オービアスを見て回る内に、ララヤの家臣ドノルゼンがララヤが知らぬ間に政治において横暴をしていたことが分かる。

1度はララヤと共に地下牢に監禁されてしまうものの、ララヤの従者のミネルの協力を経て、ドノルゼンを捕まえることに成功する。
自分の未熟さに失望したララヤはファラム・オービアスの未来を諦めかけるが…





















「ララヤ、俺を試合に出してもらうぞ。」



剣城が選んだ道は、ファラム・オービアスの代表ファラム・ディーテのキャプテンとして、紫天王達と黒岩監督と共に、アースイレブンと戦うというものであった。

全力で天馬と戦う内にソウル「オオカミ」を発現させ、死闘の末ソウルストライクで信助から点を取るものの、同じくアースイレブンに逆転され敗北した。

裏切った理由は、ララヤの父アクロウスから、宇宙を救うためには生命の力「ライフエナジー」を集めなければならないと聞き、天馬達と全力で戦うことでそれを集めようとしたからである。


その後イクサルフリートが乱入した為アースイレブンに復帰、ソウルの暴走に苦しみながらも、天馬と神童との合体技ジ・アース∞で勝利を掴んだ。




【超次元ドリームマッチ】



ベストイレブン国民投票ではFW部門において人気キャラの吹雪やライバルの白竜を抑え3位にランクインしており、人気の高さを実感させられる。
"3"位という順位からやっぱり三流シードじゃんとネタにもされた。

終盤まで目立った活躍はなかったものの、最後は豪炎寺と新旧雷門エースストライカーによるファイアトルネードDDで決勝点を飾った。




◆ ゲームでの性能



【GO(無印)】



今作ではステータスの仕組みが前作から一新され、キックとテクニックが天秤関係になった。通常はテクニックと各キャラごとに設定されている自由値をキックに全振りするというのが、FW選手の基本的な育成となっている。

例えば白恋中の雪村を例に挙げると、Lv99の時点でキックが139、テクニックが91、自由値が93であるため、キックを限界まで伸ばすと(テクニックは0にはできないため)322となる。
HR出場校のストライカーは大体上記の雪村と同じくらいであり、万能坂の磯崎や帝国の御門は360を超える高性能となっている。
他にも前作キャラの豪炎寺やヒロトは350超え、裏ボスのシュウにまでなると387と非常に高い数値を叩き出す。


そんな中雷門のエースストライカーとして頼れる剣城のキック力はどれほどのものなのか見てみよう!


















キック 127
テクニック 88
自由値 90

(テクニックは1残るので)
304














………………………



この三流シードがっ!!!


とまあ見事なまでの残念性能で火力の頭打ちが深刻。どうしてこうなった…


ちなみに雷門のエースストライカーと書いたが、同じ雷門のストライカーかつアニメでは噛ませワインダーで有名な倉間のキックは155。テクニックや自由値も振ると355と完全にエースの座を奪われている。
そして上記のセリフの発言者で、剣城にライバル心を抱く白竜のキックは最終的に412に達する。これは全キャラ中堂々の一位であり、剣城なんかとても比較にならない。そりゃ三流呼ばわりしたくもなるわ。



さらに追い討ちをかけると、今作(および次回作)ではテクニック値が全てのコマンドバトルに影響するようになっている。そしてFWタイプでないキャラは各ポジションごとのメインステータスとテクニックが天秤関係にある(MFならドリブルとテクニックが天秤)ため、正規のポジションでないポジションにあえてコンバートし、キックとテクニックを限界まで上げて実質的な火力をキックの値以上に伸ばすという育成方法がある。

これを使うと実質的なキック力は、神童や錦、果てには車田先輩にすら劣るという仕打ちが待っている。ホントにどうしてこうなった…




とはいえイナズマイレブンは超次元サッカーRPG、重要なのはステータスだけではない。
必殺技はもちろん、今作からの目玉要素の化身が強ければ(少なくともストーリーでは)十分活躍できる。

が、当該項目を見ていだければ分かるように、剣城の化身であるランスロットの性能は本人に負けず劣らずの残念っぷり。よほど相手のブロック技が弱くないと破ることができない。
化身を出さずにドリブル技で抜こうとしても、剣城はドリブル技を自力習得してくれない。豪炎寺や染岡さんですら無印1ではドリブル技を覚えてくれるというのに…



必殺技に関してもやや難がある。GOシリーズではキャラクターの必殺技を自力習得するもの含め全て上書きできるのだが、剣城のファイアトルネードDDのみ最終戦のイベント進行に必要なため上書きできない仕様となっている。
え?強力な技なんだから上書き出来なくても問題ないって?甘い甘い。

剣城はファイアトルネードDDだけでなく、デビルバーストという必殺技も習得する。両者ともに火属性最強のシュートなのだが、進化の段階が前者が3段階なのに対して後者は4段階のため最終的な威力はデビルバーストが上回る。
要するに、火属性最強シュートを覚えるにもかかわらず、その下位互換の必殺技を忘れられないというイジメのような仕打ちが成されたのである。剣城が一体何をしたというのか。

...と思われていたが、イナズマイレブンGOでは進化の段階に差があっても最終的なパワーアップ倍率に差はないことが判明した。加えて合体技はTP消費が同じ個人技より威力が高く設定されていることも判明した。
そのため性能に関してはファイアトルネードDD>デビルバーストとなり、上記のような悪評は払拭されることとなった。やったね剣城!
そうなったらなったで今度はデビルバーストの存在意義が問われるけど



このような体たらくに加えて、厨二臭全開のゲーム中の紹介文や無駄に高いTPなどが相まって、三流シードだのダークサイドストライカー()だのTP200だの言われたい放題となってしまった。
なまじアニメでは大活躍しており視聴者の期待が非常に大きくなっていた分、反動がすごいことになってしまったと言える。





【GO2クロノ・ストーン】




上記の状況を見てさすがにやばいと判断されたのか、全体的に大きく強化された。


まず全体的に酷かったステータスが大きく上昇し、キック力は最終的に340近くにまで伸びるようになった。
また自身の化身であるランスロットもステータスが大きく上昇した。今作の新要素である化身アームドを早期に習得するため、ストーリーでは序盤から主戦力として戦ってくれる。


だが神童がストーリーのわりと早い段階で、化身アームドとミキシマックスの同時使用を会得するため、火力面でやや劣ることになってしまう。

さらに中盤ではネップウなら太陽、ライメイなら白竜が加入し、フェイもイベントで強化されるため立場がより狭くなる。
ラストバトル前にはザナークが加わり、ラストバトルでは天馬が最強イレブン波動を習得するなど、ストライカー争いがかなり激しくなり中々厳しい。



ステータスがより高いザナークや白竜とはよく比較され、またも三流呼ばわりされることもしばしば。
今作では仕様上コンバートが非常に効果的なため、シュートの火力を黄名子や神童に抜かされることも。まさかゲームの方でも黄名子とのストライカー対決に負けるとは

必殺技も無属性且つシビレダメージの高い新技グレートブラスターを引っ提げており、中々使い勝手がよい。
だが今作のデビルバーストは秘伝書が存在せず、グレートブラスターと同性能の優秀な技に仕上がっているのだが、今作の剣城はグレートブラスターのかわりに忘れてしまっている。
にもかかわらず性能の劣るファイアトルネードDDは残存。どうしたものか。


とはいえ沖田とのミキシマックスで発動するスキル「完全燃焼」で超火力を発揮したりと、十分強くはなっている。





【GOギャラクシー】




性能にテコ入れが更に入り、キック183、テクニック133とかなり優秀な値になった。特にキックに関してはあの白竜と同じ数値にあたり、そのほかのステータスが伸びたこともあってとても優秀な選手となった。
また今作では習得する新技のバイシクルソードは無属性ロングシュートとかなり使い勝手が良く、ストーリーでも序盤から大いに活躍してくれる。

発売当初はこのようにパワーアップした剣城を見て、「遂に三流から一流になったか」など、多くのプレイヤーから賞賛を送った。












しかし現実はそう甘くは無かった。



まずバイシクルソードについてだが、今作は属性に関する倍率が変わっており、属性一致で1.2倍、属性不利で0.9倍という倍率になっている。つまり属性が不利な相手に属性一致技を打つと、1.2×0.9=1.08と、通常の1.08倍の威力になるのである。

…お分りいただけただろうか。そう、今作では属性有利も不利もない無属性必殺技より、属性不利でも属性一致必殺技を出す方が威力が高くなるという事態が発生してしまったのだ。
早い話、無属性であることが強みになる時代が終わっていたということである。

そのためバイシクルソードについて、
「カッコつけて無属性とかにしないで普通に火属性にしといた方が強かったじゃん」
というツッコミが相次ぐ羽目に。

とは言ってもバイシクルソードに限らず全ての無属性必殺技に言える話なので、別に剣城が悪いわけではない。
問題はここから。



今作はステータスのシステムも大幅に変更が加えられており、天秤が廃止され、各キャラに存在する数百ポイント程度の自由値(ゲーム内ではのびしろと呼ばれる)を振る様になっている。
これにより折角上がったテクニックをキックに振れないため、強化としては雀の涙ほどとなってしまった。

さらに追い討ちをかけるのが、剣城の自由値が全キャラ最低クラスの200であるという事実。結果、初期ステータスの良さに反して最終的なステータスは中堅以下というオチがついた。



もっとも今作は本編ストーリー中で強キャラ扱いされているキャラクターは自由値があまり高くなく、そこらの一般人の方が全体的に自由値が割と高かったりする。
そのため言うほど剣城が弱いわけではない。


…とは言ったが、剣城のライバルこと白竜の自由値は240と結構高く、またしても剣城の三流扱いを加速させることとなった。

アースイレブン内でも自由値の低さが災いし、自由値なしではキックで勝っている瞬木や座名九郎にも自由値込みだと最終的に負けてしまっており、エースストライカーとしての立場を危ういものとしている。
剣城自身がストーリーの途中で一時離脱してしまうのも、エースストライカー()扱いされる要因の1つに…
ちなみにニセモノの剣城(剣偽)は本物の剣城をコピーしたという設定だが、FWにもかかわらずブロックが高くキックも自由値込みなら本物を超えるためかなり使い勝手が良い。偽物にも負けるあたりやはり三流...
(ちなみに偽物の剣城の正体はマヌーバ・ギブツ(偽物の音読み)という宇宙人であり偽剣城とは別に仲間にできるが、ステータスは偽物剣城を大きく下回るため、それだけコピー元の剣城が優秀だったと推測できる)


以上の様な事が分かったせいで、「結局三流は三流かwww」などとプレイヤー達からの熱い掌返しを食らう羽目になってしまった。
プレイヤーの中には、剣城のことだから何だかんだで結局は弱いんだろうと最初から疑っていた人もいたのは内緒










だが剣城にも遂に転機が訪れる。


今作はスキル「化身のちょうわざ!」が、化身必殺技の威力を2倍にするというチートスキルである事が判明した。
まるで無印3の属性強化を彷彿とさせる強さである。
そのためミキシマックスによる化身のちょうわざ!発動を含め、化身のちょうわざ!を3つ重ねがけする事が、今作最強の火力を出す方法と言われるようになった。(後にチェインシューターというこれ以上のぶっ壊れスキルが脚光を浴びる様になるが)

そのミキシマックスの組み合わせの内の1つとは、剣城をベースに白竜をオーラにすることである。(ほかの組み合わせはザナーク×クララJと座名九郎×クララJ)
これにより剣城は超次元的な威力の必殺技を出せるとして、一躍強キャラとして名を馳せることになった。
やったね剣城!













だが現実はやっぱり甘くない。

上記の化身のちょうわざ!を3つ重ねがけできるミキシマックスだが、白竜をベースに剣城をオーラにしても同じ事ができてしまう。
しかも今作はミキシマックスの効果が抑え目で、ベース側のステータスがより重要であるため、剣城より白竜をベースにした方がより威力が出るということに…


ザナーク、座名九郎、白竜、剣城は(属性も違うことから)4強と呼ばれ、ガチ勢から非常に人気の高いキャラとなった。
しかしその中で最もキックが低い剣城の人気はそこまでではなく、専らオーラとしての出番が殆ど。

今日も全国のどこかで白竜のオーラにされている剣城に、多くのプレイヤーが憐れみの涙を流した…







そしてゲーム発売からしばらくして、ある点から剣城に再び脚光が当たる様になった。
それは…



















剣 城 京 介


最 強 の キ ー パ ー 説









え?キーパー?と思った人も多いだろうが、まずは話を聞いてほしい。


今作の化身のちょうわざ!の倍率、4強の存在はすでに触れた通りだが、プレイヤー達の検証の結果、
キャッチの高いキャラの化身のちょうわざ!×2より、キャッチの低いキャラの化身のちょうわざ!×3の方が最終的な威力が高いことが判明した。
そのため4強やチェインシューターのアホみたいな火力に対抗すべく、キーパーにも4強を使用するという戦略が生み出された。



ここから剣城最強伝説の始まりである。



まず化身必殺技についてだが、今作最強技を持つ化身は火属性キングバーン山属性グレイトであり、風属性の白竜と林属性の座名九郎は他の2人と比べてやや劣ることになる。

残った2人のうち、自由値が高くキャッチが伸びるザナークの方が剣城より強い様に見えるが、剣城にはもう1つ強みがある。


火属性のキーパー化身には、龍神コロガオンという化身が存在する。この化身、必殺技の威力は全化身最低クラスなのだが、その分消費KPが少なく燃費が良いという点がある。
加えてコロガオン自身のKPもかなり高いため、必殺技を数発撃つことができる。(更に付け加えると、KAが低いため化身アームドの持続時間が長い)



つまり剣城は、燃費のコロガオンと火力のキングバーンを両方扱えることとなり、使い勝手の良さから今作最強のキーパーとして名が挙がったのである。



今まで(ゲームでは)碌な扱いを受けていなかった彼だが、シリーズ最終作で遂にその汚名を払拭できたと言えよう。
イナズマイレブンGOシリーズとは剣城京介という1人の少年の波乱万丈なサクセスストーリーだったのだ。

もはや彼の実力は、ライバルの白竜と並んで一流と呼ぶに相応しいだろう。
まあファンからの愛称は相変わらず三流だが


弱点を挙げるとすれば、完全に化身のちょうわざ頼りであるために化身技が使えない状況に弱いということと、白竜をミキシマックスのオーラにしなければならないので、選手として使えなくなるということ。




◆ 必殺技・化身など




【必殺技】



彼の特徴は、やはりそのシュート技のデパートっぷり。本編の全作品で、シュート以外の技を自力習得したことは無い。
それぞれの技の特徴を知ることが、剣城を(ストライカーとして)使いこなす第一歩といえる。



・デスソード

闇のオーラをまとったボールで貫く。
まさに 漆黒の炎に包まれた死の剣。


剣城の代名詞的な技のはずが、デスドロップに完全に立場を奪われてしまっている。
ゲームでは威力が結構低く、SCやLSもついていないためアニメのように活躍させるのは割と難しい。基本はサッカーバトル用。



・デスドロップ

蹴り上げたボールに黒いオーラをこめて
叩き落とすように放つ オーバーヘッド技。


正式に雷門に加入した後の主力技。威力アップに加えてシュートチェインが付き、格段に使いやすさが向上。
アニメ44話にてG3に進化した。でもクロノ・ストーン編32話で使ったときは何故か素のレベルに戻っていた。



・デビルバースト

おのれの中の 内なる悪魔を呼び覚ます...
闇の翼をまとった 暗黒の超絶シュート。


背に黒い翼を生やして放つ、(おそらく)剣城単独最強技。
モーションはカッコいいが、アニメではギャラクシー編まで得点出来なかったりとやや不遇。そしてやっと点を決めたかと思えばバイシクルソード習得以降は出番なし。ゲームではこちらの方が威力高いのに…。
ちなみになぜかGO2の剣城はこの技を自力習得せず、秘伝書も存在しないためあとから覚えさせることもできない。GO3では無事復活している。

でえりゃあああああああ!



・ファイアトルネードDD(ダブルドライブ)

2人の息を合わせて 渾身の力で放つ
ファイアトルネードダブルドライブ!


鬼道「これが…新たなるファイアトルネードか!」
天馬と2人で完成させた合体技。化身必殺技をもぶち抜くかなりの威力。ギャラクシー編までバッチリ現役の珍しい必殺技で、天馬と剣城の合体技ということもあって人気の高い技である。
ゲームでの扱いはデビルバーストと逆だが

かつて豪炎寺が披露したことのある技らしい。相方は誰だったのだろうか。



・菊一文字

静かに目を閉じ わずか一瞬で蹴りぬく。
その鋭い威力に はかなく菊が散りゆく。


沖田総司とのミキシマックスで使えるようになった技。
電光石火の速さで斬りこむが如くボールを蹴りぬき、菊のようなオーラを放つシュート。ハンドに見えるが気のせい。
ゲームではシュートブロックができる。



・グレートブラスター
光と闇の2つのパワーが合わさりゴールに放たれる2人手の合体必殺シュート。
上記のようにお蔵入りとなったために、アニメにおいては文字通り誰も見たことがない必殺技となってしまった。

イナズマイレブンGOストライカーズ2013では白竜と剣城がボイス付きでこの技を打ってくれる。さらに剣城兄弟でも同じことができるため、興味がある人はぜひプレイしてみよう。



・バイシクルソード

浮かび上がったボールを空中から撃ち出す
デスソードを応用したバイシクルシュート!


ギャラクシー編でいつの間にか習得していた。回転の加わったデスソード。
ゲームでは序盤の必殺技にしては中々の威力且つロングシュートとかなり使い易い。剣城のキック力の高さもあり、序盤はこれ1つで全然戦える。
ただし先述の通り無属性なので、相手が強くなるにつれて火力不足を感じやすい。
アニメではかなりの得点率を誇っている。



・ジ・アース∞

チームの選手はもちろん 絆でつながった
全宇宙の仲間から無限大のパワーが集まる!


天馬・神童と3人で打つ合体技。アースイレブンの皆の力が集まっている。…ゲームだと覚えるのは剣城だが、アニメやゲームのイベントではどう見ても天馬始動である。
山属性なので、火属性が効きにくい相手へのサブウェポンになりうる…と言いたいが、先述の通り属性一致技の方が火力が出るため採用する意義が(見た目以外)無い。シリーズ最後の必殺技なのにこの扱いである。




【必殺タクティクス】



  • アルティメットサンダー

味方のパスに次ぐパスでエネルギーが溜まった球を、最後に敵陣に蹴りこみ敵DFをまとめて弾き飛ばす。
一旦ボールを後退させる必要がある、パスで発生する膨大なエネルギーにこちらが弾かれかねないなどハイリスクハイリターンの陣形だが、剣城のキック力がこれを可能にした。
最初は倉間や神童が挑戦したが、いずれも失敗に終わった。ゲーム的にはその2人の方が適任な気も


  • ダブルウイング

3人×2組がそれぞれの組の間でパスをし合う戦術。これにより相手はどの組がボールを持っている分からなくなり、ディフェンスを突破できる。
剣城は加入したての影山とともに翼の先頭を務めた。




【化身】





最初から使うことができる化身。詳細は項目参照。

GO1では初期に使うことができる化身だけあって、KPとATKが絶望的に低い。
GO2、3ではそこそこ改善された、
化身必殺技はロストエンジェル

ランスロットの元ネタについては『アーサー王物語』の円卓の騎士参照。




【ソウル】



・オオカミ

天馬との一騎打ちでライフエナジーが高まったことで発現した。
ソウルストライクはボールを抱えたオオカミが高速回転しながらゴールに向かうというもの。信助のぎんがロケットを破った。




ちなみに『イナズマイレブンストライカーズ』だとアウェイが白ランになる。
選択できるのはGOの雷門ユニだけで、それ以外ではチームで一人だけ学ランを着てプレーすることになる。
…ユニフォーム着ようぜ。







「さあ始めるぞ…よく見ておけ。これが本当の追記・修正だ!」

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最終更新:2024年04月17日 17:36