春風どれみ

登録日: 2012/09/04 Tue 20:21:31
更新日:2024/01/18 Thu 20:24:37
所要時間:約 10 分で読めます




ハッピー!ラッキー!みんなにとーどけ!


「春風どれみ」は、『おジャ魔女どれみ』シリーズの登場人物。
シリーズを通して主人公として登場する。


★概要

CV:千葉千恵巳


7月30日生まれのしし座で、血液型はB型。
お団子にした赤い髪に、音符型の髪飾りが特徴。
ちなみに、お団子をほどくと腰まで届くクセっ毛気味のロングヘアーとなる。
小学校時代は、頭のお団子はほぼ完全な球体だったが、後に経験した「失恋(後述)」で髪を切ってしまった。
第6期『おジャ魔女どれみ16(小説)』では高校1年に進級し、一時期短くしていた影響でお団子が「シニヨン」と呼ばれる半球型になっている。
この髪型は櫛を使って整えることもできるが、「メカっぽいの」(ハナちゃん談)を使うと簡単にセットできるらしい。


★人物

口癖は「あたしって世界一不幸な美少女だー!」というものだが、基本的にはポジティブな性格である。
単純で少々お節介ながら明るく優しい面を持ち、自然と周りを変えてしまう力を持つ。
作中では率先してクラスメイトの悩みを一緒に考え、解決しようとする描写が多い。
反面、ドジでおっちょこちょいという短所もあり、本人はこちらを気にしている。
また、意外に人を騙しやすい一面もある。


プレッシャーに弱く、「魔女見習い試験」の前には度々ナーバスになっていた。
他に、アイドルオーディションや学芸会の劇ではガチガチに緊張した姿が見られる。
また、感情が限界まで達すると歯止めがきかなくなり、辛いことから逃げてしまうこともあったが、その都度周りからの叱咤激励を受けて自身と向き合い、克服する中で少しずつ人として成長していく(第2期『♯』4話、第4期『ドッカ~ン!』最終回など)。


しかし、その優しさと純粋さは魔女界の女王様からも認められているほど。
長門かよこ・和久のぞみなど、彼女に救われた人間は多い。
普段は駄目な点が目立つが、ここぞという場面ではリーダーシップを見せている。
特に、家族に関する愛情や責任感は強く、義娘のハナちゃんや妹のぽっぷのこととなると非常に大人びて落ち着いた様子を見せる(特に「おジャ魔女どれみ♯」では前述した失敗が原因で自信を失いかけた際に母・はるかから叱咤を受けたことで真っ先にMAHO堂へ戻り、徹夜でハナちゃんの看病にあたった)。


★「魔女見習い」として

小学三年生のときに失恋で悩んでいたところ、魔女のマジョリカに会う。
偶然にも、どれみがある本で知った『魔女の特徴』とマジョリカの容姿が同じだったために、
どれみはマジョリカの「正体」を見破り、彼女を「マジョガエル」と呼ばれる奇妙な姿に変えてしまう。


これは「マジョガエルの呪い」という魔女界の先々代の女王がかけた強力な魔法によるもので、
元のすがたにもどすには、正体をみやぶった人間が「魔女見習い」の試験を突破し、
一人前の魔女となって呪いを解く魔法をかける必要があった。
マジョリカを元の姿に戻すため、そして憧れの魔女になって「好きな人に告白する勇気」を手に入れるために、
どれみは「魔女見習い」の修行をすることとなった。


小学校で勉強しつつ魔女見習いの修行の日々を送るうちに、
どれみはある人物と出会い、「魔女」が「人間」と違う時間を生きることの意味を知る。
そして、自身の願い事について考えた結果、
小学校の卒業式前に「魔女にはならない」「自分たちの力で生き、子孫たちに色んなことを伝えたい」意思を宣言する。
ちなみにこの宣言は、第5期『ナ・イ・ショ』13話で叶ったことが明かされる。


第6期では、マジョリカたちとどれみ・はづき・あいこが数年ぶりに再会。
どれみたちは当初、「魔女見習い」にもどるつもりはなかったが、
その後、ある事情によりふたたび魔女見習いとなった。


呪文は
  • 通常時:ピリカピリララポポリナペペルト
  • マジカルステージ:ピリカピリララのびやかに
  • ロイヤルパトレーヌ:ピリカパトレーヌ
妹のぽっぷとは「ペペルト」の部分が一致している。さらに、孫のふぁみは、全く同じ呪文を使っている。
毎作終盤では必ず仲間と共に「魔女」になる資格を得るものの、同時期に起こる様々な事件により、「魔女」の資格を失ってしまう。


見習い服はピンク色。ただし、「マジョレンジャー」になった時は「マジョレッド」を名乗っていた(第4期・24話)。
妖精の名前は「ドド」。ドジでおっちょこちょいな部分がどれみと似ている。こちらは、しばしばステーキにありついている。
水晶玉は、ピンク色のビーンズ型。
ちなみに、魔女見習い服に着替えたときの決めポーズ「プリティーウィッチー○○っちー」は、どれみが考案者。


魔女としては尋常ではないほどに潜在能力を秘めているらしく、魔女界の女王がそれを見初めたことが全ての発端となっている。
本人の運の悪さと間抜けさによってその才能はめったに発揮されないが、いざという時にスゴい奇跡を何度か起こしている。


★ファッション

第1期・第2期ではピンクの半袖Tシャツの上に紫のタンクトップ。
サイズがやや大きいのか、ゆったりした着方である。
下はキュロットを穿いているのでパンツは見えない(第1期3話)。
ピンク色の靴下に厚底のスニーカー。ちなみに靴下の脱ぎ方は大変はしたない(第1期2話より)。


第3期『も~っと!』・第4期では、同じくピンク色の半袖Tシャツに紫のパーカー。
こちらは小さめの丈のものを着用しているため、激しく動くとおへそが見え……ない(Tシャツをズボンに入れているため)。
下はキュロットを穿いているが、ベルトを着用しはじめたのでガードはさらに堅くなった。
加えて、ピンク色のハイソックスに同じく厚底スニーカー。
どうやら、身長にややコンプレックスがあるらしい(第3期10話)。


冬服は第1期47話・第2期44話・第5期12話・第4期49話で登場。
毎年異なったものを着ているが、おしゃれさんというよりはあのそそっかしさから悉く服を駄目にした可能性が高い。


第6期では主に高校の制服を着用。
しかし、小説の口絵を見る限り私服ではパーカー好みらしいことがうかがえる。


★恋愛関連のエピソード

魔女見習いになった理由が「好きな人に告白する勇気が欲しい」ということからも分かるように、恋多き乙女である。
しばしば男に惚れては、その度に失恋している。
第6期の独白から、恋人そのものに憧れている節もある。


中学生のときに始めて腐れ縁で喧嘩友達の小竹が今まで自分を好きだったことを知り、意識するようになる。
そして、中学二年生の時に小竹に告白したはいいものの、小竹があまりにも返事に時間を掛けすぎたせいで、
どれみは「フラれた」と思い込んでしまう。これが、髪を切った理由である。
その後、小竹本人から「お前を国立(こくりつ)に連れて行く」旨の告白を聞き、その後は彼のサッカー人生を応援しようと努力している。


中学時代の告白シーンは第4期の最終回で相手をぼかす形で放送されていたが、
小竹の身長がかなり成長していたためか、どれみの性格からか、
「小竹を振って中学の先輩に告白した」と捉える視聴者もいたとか。


★特技など

パーソナル楽器は「ピアノ」で、「クルールポロン」と合体させた楽器はおもちゃのピアノである。
幼少期にピアノを習っていたが、発表会で失敗したことからトラウマになり長らく弾いていなかった。
(ただし、本人はしばしば「才能がなかった」と説明している)
小学四年生のときに妹のぽっぷが習い始めたのを機に、趣味としてピアノの練習を再開した。


第6期ではサッカー部のマネージャーとして活動するが、実務的な能力においては後輩の千波の方が上である。
しかし部員の悩み事を聞いたり試合前に部員の緊張を解いたりと、別の面で活躍を見せている。


★将来の夢

夢多き乙女ゆえか、おジャ魔女達の中でもっとも進路の決定に手間取っている。


まず、先述のように(半強制的に)ピアニストを志していたが断念(第1期41話)。
また、白衣の天使ナイチンゲールに憧れてもいたが魔法によるシミュレーションの末に諦めさせられる(第1期ドラマCD)。
イケメンのステーキ屋と結婚してステキな花嫁という野望を企てていた時代(第3期10話アバン)もあったが、
ステーキ屋そのものになることも考えたようだ(第4期20話)。


しかし、はっきりと進路を見据えているまわりの友人達に焦りを感じていたようで、たびたびその悩みを口にしていた(第4期40話、第6期各話)。
後に起きたある事件の解決後「自分に向いていること」をついに見つけることができたどれみは、「小学校の教師」になるという夢に向かって努力を始める。


ところが、どれみの通える範囲で小学校教師の資格を取れる大学はかなり少ない上、それらの入試は高難易度なものばかりだった。
周囲の協力でなんとか頑張れば合格できる程度の学力は身につけたものの、基礎学力が不足していたため、
受験した大学はいずれも不合格となってしまった。


再び第一志望の女子大を目指して勉強することを決意したどれみは高校卒業後、
MAHO堂とユージン(近所の洋菓子店。スウィーツショップをしていたMAHO堂のいわばライバル店)のアルバイトをしながら、浪人生活を送ることとなった(『おジャ魔女どれみ18』2巻)。
そして……


+ 『おジャ魔女どれみ19』エピローグネタバレ

高校卒業後、親友たちや周りの協力を得ながら浪人生活を送り、ついに志望の大学に合格。
その後大学を4年で卒業し、無事に教員免許を取得したどれみは短期の臨時教員を経験後母校の「美空第一小学校」に新任教員として就任した。
始業式の挨拶では「マイクをおでこにぶつける」という、どれみらしい(?)ドジっぷりを全校生徒の前で披露してしまったが、
彼女が受け持つ3年2組の児童たちに笑顔であたたかく迎えられ、どれみの教師生活は幕を開けた。


親友やたくさんの人々、魔女たちと過ごした日々を財産に、
どれみはこれからも彼女なりに人生を歩んでいくことだろう。

なお後述するようにシェアハウスMAHO堂の管理も(マジョリカが魔女とバレないようには常駐できないため)任されており、学校には親戚の家業という説明をしている。
オーナーはハナちゃん(とあいこ)の親族という体裁で変わってない場合、臨時赴任先はともかくMAHO堂を古くから知る美空第一小学校のベテラン教職員は見て見ぬふりしてるものと思われる。



『おジャ魔女どれみ20's』では、『19』の「エピローグ」の章より前の1年間のストーリーが描かれている。
どれみたちは23歳という、いよいよ大人の入り口な年齢に。
さらに、シリーズでおなじみのMAHO堂がマジョリカの意向により、なんと「シェアハウスMAHO堂」に大変身。
ある事情から、どれみは「シェアハウスMAHO堂」の管理人として住み込み、働くこととなる。


★嗜好など

ステーキを大好物としている。作中ではこれが関わったエピソードは多く、
  • 最初に魔法で出した物がステーキ。
  • 9級試験中に誤ってステーキを出し不合格。結果「数百年ぶりに9級を不合格になった魔女見習い」として有名に。
  • 3級試験でもステーキの誘惑に負け落第。
  • ステーキ型のお菓子を製作。
  • 食べられる時に限ってそのチャンスをことごとく逃す。
など、枚挙に暇がない。
また毎年夏には麦茶中毒に陥り、麦茶が切れた時は魔法を使って召喚するほど。


★余談

「世界一不幸な美少女」を自称しているが、第4期で「(体重が)意外と重い」と謙遜したり、
第6期でおんぷを「正真正銘の美少女」と表していることから、「美少女」というのはあくまでも冗談で言っていることが分かる。
また、他のキャラクターと比べ作中で「かわいい」「美少女」などど表現されることは極端に少ない。


しかし、アニヲタ諸君には覚えておいて頂きたい。
数少ない、彼女が髪を下ろしたシーンは正真正銘の美少女である。






追記・修正Wiki篭りにとーどけっ!!

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最終更新:2024年01月18日 20:24