江本州輝/ヴァルゴ・ゾディアーツ

登録日:2012/06/24 Sun 09:37:40
更新日:2024/04/16 Tue 17:44:28
所要時間:約 5 分で読めます





月ではなく…私が地球になろうと。



仮面ライダーフォーゼ』の登場人物。
「州輝」は「くにてる」と読む。

演:山崎一


◆概要

天ノ川学園高校の修学旅行で行った京都で、歌星賢吾が皆と別行動で会いに行った人物。
元宇宙技術開発機構の研究員で賢吾の父親や我望光明とともにコズミックエナジーを研究していた。
現在は京都の宇宙京都大学で教授をしており、ザ・ホールの研究をしていた。

メガネをかけたうだつの上がらなそうな男であり、賢吾の父とは親友の間柄であった。
最近、我望の要請で、天ノ川学園に特別講師として招かれ、野座間友子に興味をもたれる。
我望のことを「太陽」、賢吾の父を「地球」、そして自身のことを「月」と評している。
また、賢吾の父の死の真相について何か知っているようなそぶりを見せている。



それもその筈、彼こそが賢吾の父親を手にかけた真犯人であり1話のアバンでケースを奪った宇宙服を着ていた人物であった。
また、ホロスコープスの一員であり、我望同様眼が赤くなる。
我望に対して心酔しており、自身が「月」でなく「地球」になることを望んでいる。
そのため、目的のためなら手段を選ばず自身の正体を知った友子を容赦なくダークネビュラへと送っている。




◆ヴァルゴ・ゾディアーツ


乙女座を司る十二使徒。
ヴァルゴ自体は映画で先行登場しており、TV版では園田紗理奈をダークネビュラへ送る時に初登場。
MEGAMAX』で対峙していたため、本編でも「羽つき」と仮面ライダー部に呼称されていた。

先端に乙女座のサインが描かれた斧と扇子を合わせた様になった杖<ロディア>を武器とし、背中に生やしている翼は飛翔以外にも展開して盾として使用可能。
空間を操る能力を持ち、その能力から「裁判官にして処刑人」として君臨しており、失敗した幹部をダークネビュラへ送る役割を持つ。
それ故幹部(主に校長)からは恐れられているも普段は普通に接している。
コズミックスティツを覚醒させたフォーゼに対して自身に近い能力を持ったと評している。
ちなみによく見るとポニーテール。
マントを脱ぐと結構痩せ型である。

場合によっては一般怪人の援護なども行い、鬼島夏児がペガサス・ゾディアーツからキャンサー・ゾディアーツに変化する際に鬼島の身体を投げ入れ、覚醒に立ち会っている。
反面、時折スイッチャーの正体を仄めかすなど不可解な行動も多い。


単独での戦闘力もレオ・ゾディアーツ並に高く、抵抗してきた同じホロスコープスのタウラス・ゾディアーツを赤子同然に一蹴し、コズミックスティツやメテオストームが二人掛りでも軽くあしらった。

ブラックホールに似た性質のエネルギー球で対象を削り去る攻撃やバリアを発生させる能力のほか、対象の記憶を消すこともできる。

また、空間を操る能力で離れた場所から瞬時に移動することも可能であり、宇宙へ転移してスイッチの回収や幹部の移送を行う。


【正体にまつわる余談】
ヴァルゴが早い段階から暗躍する反面、江本自体は第3クールから唐突に現れた新キャラであるが、コズミックエナジーについて知っており、なおかつ我望が賢吾の前に現れた時もタイミングを計ったように現れていた事から、正体バレする以前から一部からは我望との関係を疑われていた。
我望の計画の最終段階において特別講師として現れた時点で「やはりホロスコープスなのか」と思った視聴者も多いだろう。
ぶっちゃけ、例によって例のごとく名前がアナグラムなのでバレバレだったがただ単に誰も認めたくなかっただけである。

アナグラム内容は
江本(えもと)州輝
→EMOTO州輝
→OTOME州輝(スピカ)

ちなみにスピカは乙女座の最輝星で、双子の星が高速で回っているので1つに見える
3つではなく2つが回転しているのだ。
ちなみに大アルカナでは乙女座は隠者であり意味は「深慮・忠告を受ける・崩壊」、正位置の意味が「経験則、高尚な助言、秘匿、精神、慎重、思慮深い、思いやり、単独行動」である為、これに関係してくるかもしれない。



さらなるネタバレ










41話にて朔田流星こと仮面ライダーメテオの支援者であるタチバナがヴァルゴであることが発覚。
必然的にタチバナ=江本であることも視聴者に判明した。
ネット版ではダディ=校長=タチバナさんなんてネタもあったが違うよ。

ホロスコープスである彼が弦太朗や流星に協力していたのは我望の野望を阻止することであり、我望の力に屈した自身ではそれも出来なくなり、その為タチバナとしてフォーゼドライバーやゲートスイッチを賢吾に渡したり、流星をメテオにしたりしていた。
更に今までダークネビュラに送っていた幹部らはM-BUSで眠らされており、送ったように見せかけただけであった。
この行動からライダー部の部員を脅してたりして回っていたのは危険に巻き込ませないようにするためだったかと推測される(流星はリブラが来たため)。
当初は自身の弱さ故に友情を信じる事が出来ず、我望の力に打ち勝つには非情になるべきだと考え、コズミックを非情の力で発現させようとするも、弦太朗たちの思いにもう一度友情について見直し、弦太朗ともダチの証を交わす。
だが、その直後に突如として現れた我望の変身したサジタリウス・ゾディアーツの矢に背後から心臓を射抜かれ瀕死状態に陥る。
サジタリウスの攻撃からライダー部を守りつつ彼らを賢吾を除いて別の安全な場所に移動させ、自身は賢吾と一緒に移動した。

その後、賢吾に彼の父親を殺した事を告白し、更にそれ以上の重要な何かを伝えようとするもそこにリブラとレオが現れ、賢吾を守るべく二体のホロスコープスと共に廃工場へと移動。

しかし、サジタリウスの攻撃によって満身創痍の彼の身体は最早満足に戦える状態ではなく、最後はレオのクローに背中から貫かれ羽を舞い散らせながら崩れ落ちる。

そして、雨の降りしきる中で孤独な最期を迎えようとする江本だったが、友情を再確認した彼は安らかな死に顔を浮かべていた……。


いいさ…

最後にまた、友達が……



これらの一連の流れは「ヴァルゴショック」と呼ばれ、視聴者に大きな衝撃を与えることになった。
爆死もしなければ消滅もせずに江本の屍のみがただ映る場面は、
本作どころか第二期平成ライダーシリーズでも屈指の生々しさや異質さを放っており、未だに記憶に残る視聴者も多いだろう。


余談だが、退場回となった42話が放送された当日、30分後の世界でも主人公達が敵幹部の一人にフルボッコされるという絶望的な展開を迎え、視聴者の心に更なる深い傷跡を残した。
タチバナのマスクと江本が着けてたメガネはライダー部の面々によって月面に埋葬され、月面よりかつて手をかけた友人と共に友人の息子とその仲間達の青春を見守っている。

追記・修正は月から地球になってからお願いします。

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最終更新:2024年04月16日 17:44