ディケイン(救世主の帰還)

登録日:2012/06/06 Wed 23:58:16
更新日:2020/06/22 Mon 19:31:55
所要時間:約 7 分で読めます





荒野に佇み、讃美歌を口ずさむ謎の男。
その正体とは――






いや、人違いだから。











「さあ、行こうぜ相棒」

「このイカれた世界をぶっ壊しに…」



GOD EATER 救世主の帰還』に登場する漫画版オリジナルキャラクター。

性別:男
年齢:不詳
神機:新型可変式
   (ロング/アサルト/シールド)
   「レーヴァテイン


以下ネタバレ注意。











シルバの独白や回想に度々登場する人物。
互いを「相棒」「親友」と呼び合い、共に任務に臨む様子が描かれる。

緊張を携帯プレイヤーに落とした音楽で和らげたり、シルバに手を差し伸べて救ったりなど、柔和で人間的な姿がシルバの記憶に刻まれている。
だが、物語の開始時点では既に故人とされ、アラガミ化して狂い死にしたことが示唆されている。

シルバが戦う理由は、ひとえに彼と誓った「世界の救済」を目指し続けることで、彼の魂への贖罪と弔いの代わりとすること。
要するに本作の主人公がグレた最大の原因を担う人物である。

……しかし、突如現れた終末の特異点に酷似する黒衣の少女が、その彼の名を語り――


以下更にネタバレ。











「ったく。グズなのは相変わらずだな」
「あんまり遅いからこっちから来てやったぜ」

「久し振りだな」

「会いたかったぜ………」
「シルバ」



彼は死して後
甦り
再び我らの元に降り立った



メ シ ア
救 世 主

全ての神々を討ち滅ぼす
この世全ての命を喰らう

喰 神 の 王



性別:男
年齢:不詳
状態:アラガミ化


ラスボスとなって再登場を果たした。
アラガミ化して消滅したと思われていたが、霧散した後も再結合するオラクル細胞の習性により復活していたのだ。

姿形はかつてのディケインのままで、人間としての自我・記憶・理性を保っている。
特異点の凶巫女を従え、自らを「シルバの罪が生んだ亡霊」と称する。

戦闘能力は驚異的。
土下座していたとは言え、シルバを踏んで踏んでフルボッコ。
シルバ自身が眼を背ける過去に縋っている事実を突き付け、その証である「レーヴァテイン」を破壊。

地面から大量の黒い触手を発生させる他、自身の肉体を形態変化させる能力を有し、ヴァジュラボルグ・カムランなど様々なアラガミの攻撃力を直に再現出来る。
こういった尋常ならざる力を以て、シルバだけでなくアドルフィーネの私兵をも完封。
従来よりも人為的に調整された強化型ゴッド イーターを易々と凌駕する。

古い親友と再会した時には身体中の色素が薄まってほぼ真っ白な有り様と、何処ぞのうさぎさんに既視感が……
いや、あっちの方が後出だったな。


以下核心に迫るネタバレ。











西暦2070年、北欧。
プロジェクトメサイア。
遍く神々を討ち滅ぼす究極の戦士――アルティメットゴッドイーター。
ディケインは親友のシルバと共にその研究実験に自ら志願した被検体……つまりは、アドルフィーネが求める救世主を生むための生贄だった。

彼らを含む十三人の使徒達は研究主任のアドルフィーネにより、『聖痕』という名の増幅器として神機と接続する擬似核を胸に備え、《聖痕を刻まれし者達(クルセイダーズ)》と呼ばれていた。
この選りすぐりの実験部隊は軒並み従来以上の性能を持つオーバースペック軍団。
中でもディケインは救世主に成り得る逸材と言われ、シルバはそんな親友を誇りに思っていた。

「全てのカミを討ち滅ぼし、この世界に真の救いを」
自分を救えるのは自分だけ。でも、もしひとりでは立ち上がれないのなら、手を差し伸べてやる。
そんな理想と信条を掲げて、無二の友と一緒に実験へ邁進するディケインだった。

だが。
過度のリンクバーストと自分の肉体への過信が原因で、彼の身体はオラクル細胞に蝕まれていた。
それが一気に爆発したのは十三人全員で臨む最終実験の時。
受け渡し弾を発射する番がシルバに回った直後、ディケインは他の十一人を巻き込んで暴走。

智慧の果実を食し、楽園を追放されたアダムとイヴ。
王威を示す塔を天高く建造し、言語の分裂を招いたバベルの王。
神は自分に似せて人を創造したが、人が神に近付くことは許されない。

ディケインは自分を殺し、夢の続きを追い掛けるようシルバに懇願するも、親友は遂に一歩も動かなかった。
シルバを残し、ディケインは取り込んだエネルギーを解放、自爆。
「救世主の誕生」という狂気の所業は終わったかに思えた――
の、だがしかし。



西暦2072年、北米。
再結合し、特異点の少女と出会ったディケインは、禁忌種相当のアラガミを捕喰し続けていた。

自由の女神像の膝元にその姿を晒してから彼という脅威を無視出来なくなっていたアメリカ支部は、シルバの神機の新調に伴い、攻略法を探るべく部隊を派遣。
戦闘中、聖痕由来のコアに傷が付いたのを皮切りに、彼は暴走を始める。
その場は黒衣の少女によって鎮静化したものの、シルバらには自分の真意や少女との関係性を知られてしまう。

かつて親友だった二人は再戦の約束を結ぶ。
物語の結集するところは遥か北、全ての始まりにして全てを失った彼の地にて。

黒衣の少女が無数のアラガミを引き寄せた中心で、ディケインはシルバ達の到着を待ち構えていた。
そして始まる最終決戦。
互いに死力を尽くす闘いが幕を開けた。

ディケインの真意、それは全て、友に再び夢を託すことにあった。
アラガミに侵され、周りを喰らい続ける生き地獄の中、夢が幻になって消えないように。
いつかまたシルバと再会して、あの日シルバが出来なかったことをもう一度。
終わりこそ彼の悲願だった。

次々とアラガミを喰らって異形に変貌していくディケインだが、リンクバーストによって最大限に強化したシルバの一撃で、遂に膝を屈する。
しかしながらその時、狂える聖母が嗤った。

アドルフィーネの謀りが発動。
黒衣の少女が狙撃され、制御を失ったディケインとシルバのツヴァイが暴走。
巨大な捕喰形態の牙がディケインを襲い、シルバの聖痕はそれに伴い共鳴を加速させる。
全てを犠牲にして究極の戦士の誕生を成就させることが仕組まれていたのだ。

だがしかし、こぼれ落ちた奇跡の雫が、究極の完成を阻んだ。
少女は特異点そのものではなく、地上に偶然残されていたただの残滓だった。
それがディケインと出会い、儚い命の拠り所を得た。
人が見る夢は儚い。そんな幻想という夢はいつか醒める。

最後の力を振り絞るシルバの白く染まった神機で、ようやく彼の地獄は絶えた。
最期は安らかに束の間に得た係累の雫と共に、光となって消えた。










メンドーかけて
悪かったな冥殿
これで… 最後だ

今のお前なら………
この項目を編集することが
できるはずだ

追記修正することはもう何も無い
後の事は任せたぜ

じゃあな冥殿…
オレ達は いつまでも

友達だ











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1-


再訪問
adventofmessiah

[PC/Fenrirrwolf]
返信 消去 編集
[2072/06/06(月) 23:59:59]


1-



(;冥ω殿)「……誰だっけこいつ……?」


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最終更新:2020年06月22日 19:31