青峰大輝

登録日:2011/11/19(土) 05:22:32
更新日:2024/02/24 Sat 16:14:19
所要時間:約 13 分で読めます




俺に勝てるのは俺だけだ




青峰(あおみね)大輝(だいき)は、『黒子のバスケ』に登場するキャラクターである。





基本データ

身長:192cm
体重:85kg
所属:桐皇学園1年
ポジション:PF(パワーフォワード)
背番号:5(帝光時代は6)
誕生日:8月31日
星座:乙女座
血液型:B型
座右の銘:オレはオレ
家族構成・父・母
好きな食べ物:テリヤキバーガー
苦手な食べ物:ゴーヤ
趣味:グラビア雑誌
特技:蝉取り、ザリガニ釣り
苦手なこと:掃除、勉強
得意科目:日本史(本当に強いて言えば)
得意なプレイ:クロスオーバー
オフの日の過ごし方:寝てることが多いが、桃井さつきに起こされて予定に付き合わされる…。
好きな女性のタイプ:おっぱいの大きい子
バスケをはじめたきっかけ:忘れた。気づいたらやっていた。
注目している選手:火神大我





色黒でガタイのいい少年。桐皇、帝光、共にエースを務める。
黒子テツヤの元相棒であり、桃井さつきとは幼なじみ。
また黄瀬涼太がバスケを始めた理由。
更に「キセキの世代」がキセキ化したキッカケでもある。

性格

まさしく傍若無人。
桐皇学園バスケ部が実力主義な事も相俟って、試合内外で勝手気ままに振る舞っている。
高校の入学推薦を受ける際も「試合には出るが練習には出ない」という条件を突き付け、多数の勧誘を断った。

元々は爽やかで明るいバスケ少年で、中学1年の時には偶々見かけた黒子と共に練習をし、また退部しようとした所を引き留めたりと何とも真逆。

しかし2年時の全中(全国中学校バスケ大会)で、バスケプレイヤーとしての才能が開花し、周囲よりも圧倒的に強くなり過ぎた為に相手選手が戦うことを途中で諦めてしまう者ばかりとなってしまい、絶望する。
好敵手となる相手がいなくなってしまった故に「頑張れば頑張る程バスケが詰まらなくなる」状態となり、荒んでしまった。
「バスケを嫌いにならない為に練習しない」「相手に期待し過ぎない」…好きだからこそ起きた歪みと言える。
上記の経緯から「俺に勝てるのは俺だけ」と言って憚らないが、同時に自分に対抗しうる相手を渇望してもいる*1

プレイヤーとして

ポジションはPFだが、プレイスタイルはSF(スモールフォワード)により近く、リバウンドにも余り参加しない*2

「キセキの世代」の中でも群を抜いたスピードを誇る。
単に最高速度が速いだけでなく、ずば抜けた敏捷性を持ち、
  • 瞬時に最低速度から最高速度へと至る加速力
  • マックススピードで走っていきなり停止できる減速力
を持つ。

また、幼い頃からストリートで大人に交じってバスケをすることによって身につけた「型にはまらない変幻自在のプレイスタイル」は、アメリカ帰りの火神に米国のストバスを思い起こさせるほど変則的で予測が出来ない動きを見せる。

その奇想天外な動きとフォームから繰り出されるシュートは特に「型のない(フォームレス)シュート」と総称される*3
これらのシュートは「アクションのバラつき」「フォームの不確かさ」に反してほぼ確実にゴールに入る。
描写のあった3試合でシュートを外した描写はなんとただの1回のみである*4
そのため、事実上どんな「体勢」「シュート位置」「ディフェンス状況」でも得点を重ねることができる。

劇中では3Pシュートを打った描写はないが、できるのかは不明。
彼のスタイルの場合、インサイドに切り込めば確実に点を取ることができるため、アウトサイドに拘る必要はないのかもしれない。
黒子がシュートを教えてもらうよう頼んだ相手も、シューターの日向ではなく青峰だったため、通常スタイルのシュートでも並みのSGよりは遥かに上手い模様。

圧倒的なスピードに、優れた加速力・減速力を活用した激しい緩急を加えながら行われる「型のないプレイスタイル」の動きを予測・対応することは非常に困難でありながら、彼がインサイドへ切り込むことは加点と同義であるため、青峰は他の「キセキの世代」のメンバーたちから「DF不可能の点取り屋(アンストッパブルスコアラー)」と呼ばれる。

加えて相手のフェイクや動揺を完全に見切りボールを奪う反射神経や、五感を研ぎ澄ますことによって予測よりさらに速い反応を可能にする野性(やせい)なども持つ*5

4ファウルで通常時よりキレのあるプレイを行う集中力などメンタルの面でも隙がない。
そして本来偶発的にしか入れないはずのゾーン*6に自由に入る事すら可能にしている。
その在り様は、ある場面で相対し、空中でブロックをかわされてゴールを奪われた火神をして、悔しさや敗北感ではなく純粋な敬意をすら感じさせるほど。
総じてバスケットボール選手として究極の域にある天才であると言える。


が、戦うに相応しい相手でないとやる気が出ないので、よく試合をサボったり当日遅刻したりと、超問題児でもある。

試合

作中では誠凛と2度対戦、海常とも上記通り1度対戦している。

誠凛との最初の対戦はインターハイ予選決勝1戦目。
遅刻して登場するも変則プレイで誠凛を圧倒し、3人のブロックをかわしてゴール裏からシュートを決めたり5人抜きしてダンクを決める、などやりたい放題の無双を披露。
黒子のバスケスタイルを相棒の火神ごとへし折る形で退け、誠凛をダブルスコアで下しインターハイ予選敗退に追い込んでいる。

その後海常とインターハイ準々決勝で対戦。
黄瀬とお互いに限界まで力を出し切る死闘を繰り広げ勝利。
しかし肘を故障し、準決勝以降の試合は欠場した*7

誠凛との2度目の対戦はウインターカップ本戦一回戦。
バニシングドライブを 目を閉じて火神を視界に入れず、黒子の呼吸やリズムを感じて捉えることで 攻略し、黒子が新しく身に付けた「イグナイトパス・廻」も一度は成功するものの「同じ技が二度通用すると思ったかよ」と二度目には止められる。

「こんなもんがオレを倒すために出した答えなら、この際ハッキリ言ってやる。そりゃムダな努力だ」


「ムダなわけねーだろバカ。みんな信じてるぜ。お前は必ず戻ってくるってな。
今度はもう降りるのはなしだ。その間にオレがアイツに教えてやるよ。ムダな努力なんざねえってな」

しかし、野性を呼び覚ました火神との攻防で徐々に楽しかったバスケを思い出し始め…

「青峰君はいつも笑顔でプレイしてて、バスケが本当に好きでした。今の彼のバスケを否定して偉そうに何かを諭すようなつもりはありません。

ただ…ただもう一度、青峰君が笑ってプレイする姿を見たい」




後半戦、青峰は自身の好敵手に成り始めた火神によって、錆付いていた野性を呼び覚まされ、動きのキレが増していき、加えて桐皇の策が黒子を無力化させる。

それに対して奥の手であるオーバーフローを繰り出した黒子の前に遂に「もう一つ上」を発動するまでに追い込まれる。
それでも火神のゾーン突入により食い下がられ、一進一退のエース対決に持ち込まれるが…

「青峰…お前は強えーよ。一対一ならマジで勝てなかった。時間制限(タイムリミット)なんてオレだってとっくにきてた。
それでもまだ戦えるのは…支えがあるからだ。一人分の力じゃねーんだよ…! 仲間(みんな)のために――絶対勝つ!!」


最後には黒子と木吉の意地、火神の2度のファインプレーもあり敗北。


「負け…た…? …そうか、負けたのか………オレは」


「…何もう全部終わったような顔してんだよ
まだ始まったばっかだろーが。またやろーぜ、受けてやるからよ」



全力をぶつけられる好敵手を得ることで彼の呪いは解け、かつての相棒と拳を合わせることができた。
止まっていた時間が動き出し、ここからやっと彼は再スタートを迎えたのだ。

ちなみに「キセキの世代」で作中負けた試合の後に、涙を流さなかったのは青峰だけである。

元相棒・黒子テツヤ

最高のパスの中継役である黒子とは一個人としてもプレイヤーとしても非常に相性が良く、自他共に認める相棒であった*8

だが、青峰のキセキ化と黒子がバスケに対する考えを変えた事で決定的な亀裂が生まれ、作品開始時にはお互いに相容れない間柄となってしまっている。
しかし青峰は未だに黒子を「テツ」と呼び、実力を根底では認め、黒子を馬鹿にしたチームメイトに激昂したりと、完全に関係性や信頼の面が絶たれた訳では無い。ウィンターカップで黒子が勝利したことで黒子のバスケを認め、関係も大幅に改善された。

その後の青峰

クリスマスに黒子に呼ばれたので 桃井との先約をすっぽかして 黒子のシュート練習に付き合ったり、準決勝(誠凛vs海常)前に火神に1on1でゾーンについてレクチャーしたり出番は多め。
ちなみに圧勝したらしい。

準決勝当日は試合を見に行かず桃井とカフェでお茶しながら突然「運命って信じるか?」と呟き、熱でもあるのかと本気で心配された。
ガラじゃないのはわかってると前置きして、火神とキセキについてかなりポエミーに語る変な色黒と唖然とした保護者がそこにいた。

ともちげ

準々決勝(誠凛vs陽泉)にて青峰が呟いた「と思ったけどやっぱちげーわ」の略。
紫原に並ぶ「陽泉のダブルエース」と呼ばれ、黒子曰く「キセキと同じにおい」「キセキ級の強敵」と前評判が高かった氷室辰也に対する掌返し。
スキルは高いし、キセキ級かと思ったが、限りなく近いだけで凡人の延長でしかなかったわってことである*9

因みに

彼に対して稀によくあるツッコミとして「強い相手が欲しいならNBA行け」があるが、NBAに入団できるのは19歳以上という年齢制限があるので無理だったりする。
また同種として「アメリカ留学しろ」もあるが、キセキに最後の好敵手候補として期待していたために選ばなかったのだと思われる*10
(国内プロリーグも同様)

…小説内の描写の限りでは学力は低いようなので、そもそも選択しようが無いのかも知れないが。







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最終更新:2024年02月24日 16:14

*1 それ故、黄瀬涼太との試合では「俺が全力で潰せる数少ない相手」と戦うことを待ち望んでいた

*2 描写された試合が誠凛戦と海常戦のみ=火神大我や黄瀬涼太のマークに付く必要があるので、他の試合でリバウンドをしていた可能性はある。

*3 ロールターン中やボード裏からのシュート、投げ捨てる様なフックショットなど。

*4 誠凛戦のvs火神・黒子・木吉のトリプルチーム。

*5 強敵との試合経験がなかったため野性の勘が薄れていたが、黄瀬や火神との試合で徐々に勘を取り戻した

*6 練習を重ねた一握りのプレイヤーが偶発的に突入する、実力を100%発揮出来る集中しきった状態。

*7 厳密には『させられた』。

*8 一例として、試合中にお互いが次に何をするかを予測出来たりする。

*9 それでも氷室は青峰が一目見て「相当やる」と評し、観客席からとはいえ青峰ですら一瞬引っかかるほどのフェイクを披露しているため、実力は十分高い

*10 自称最強の赤司と戦えばどちらが勝ったのだろうか…

*11 本編ではキセキの世代で唯一パスをする描写がなかった