スクアーロ(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2012/06/29(金) 19:21:38
更新日:2024/04/21 Sun 02:41:13
所要時間:約 3 分で読めます






ティッツァーノ…オレはおまえのためにヤツを始末する…


スクアーロは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風』の登場人物。
CV:木内秀信(ゲーム版「黄金の旋風」)、前野智昭(アニメ版)。
名前の由来はイタリア語で『サメ(Squalo)』。


【概要】

ボス直々の特殊部隊『ボス親衛隊』の一人で、ティッツァーノの相棒。
ヘアバンドとワカメっぽい髪型、金属製の世紀末っぽい肩当をしたイケメン青年。
恐らく登録上は『パッショーネ』のヴェネツィア地区のメンバーと思われる。
というか能力を最も生かせる場所はヴェネツィアくらいしかないだろう。

計算高いがティッツァーノと比較して感情的な性格のようで、敵の言動や現在状況から動揺や油断をしやすく、その度にティッツァーノに諭されていた。

ティッツァーノとは仲が良く、絆の強さが戦闘にも表れており、お互いのスタンドを協力させて戦う。


【劇中の活躍】

親衛隊としてティッツァーノと共にヴェネツィアに来ており、
ブチャラティらの裏切りを知らされ、彼らを粛清するべく襲撃する。

スタンドを最初に見つけたナランチャを最初に襲い、彼の舌を食いちぎり、同時にティッツァーノのスタンド『トーキング・ヘッド』を仕掛ける。
予めボスから「一番用心すべきはジョルノ」だと警告されており、ナランチャの舌を作った時、その冷静さと発想力を目の当たりにした事で納得している。

まず最初にジョルノを始末する為『トーキング・ヘッド』の術中に落ちたナランチャを利用して水場に近寄らせようと誘導。
ジョルノはナランチャの異変の理由に気付くも、隙を衝いて『クラッシュ』で攻撃を仕掛け、捕獲する事に成功する。
瞬間移動でナランチャを翻弄し下水の中まで逃げるが、ジョルノが「『エアロスミス』の弾丸にわざと撃たれた」事で追跡を許してしまい被弾。逃げる為に下水から出てしまう。

能力の弱点から移動箇所を先読みされ、次々に攻撃を食らい、ジョルノを放したかに見えたが、これは策で、ティッツァーノが一時『トーキング・ヘッド』の能力を解除した事で厨房におびき寄せたブチャラティ達を攻撃、再度ジョルノを攫う。

だが、直接本体を叩くべく追いかけてきたナランチャの自分の舌を切り取る行為にドン引きし、呼吸を乱したティッツァーノをナランチャに逆探知されてしまう。
反撃しようにも見つからないよう広場に移動した事が仇となり、スタンドが移動出来る水がなく、絶体絶命の危機に陥る。

しかし、ティッツアーノが移動の為の液体を作る為に『エアロスミス』の機銃から自身を庇い、死亡してしまう。


“ボスの命令”…そんな事はもう…どうでもいい…

“任務”が動機でヤツを殺るのではない…

ティッツァーノ…
オレはお前のためにヤツを始末する…
死体は破片も残さねぇ…!!

友の死に逆上したスクアーロは、ナランチャの浴びた彼の血でスタンドを移動させ、喉を食い破り、仇を打とうとする。


『クラッシュ』!

喰い破れェェェェ
喉をヲヲヲヲヲオオオオオオオオオオ

…が、怯まなかったナランチャの精神力に押し負け、『ボラボラ』一斉射撃の餌食となってしまった。



ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ

ボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな)

安全な水の中から飛べない『鮫』は、困難があろうとも未来へ羽ばたこうとする『鳥』の心情を理解出来ぬまま、その圧倒的な精神力に疑問を抱きながら息絶えたのであった。


こんな……圧倒的な『精神力』……

「裏切り者のくせに」……
ボスに始末される運命の…
未来に絶望しかない者のくせに……

なんなのだ?
こいつらをつき動かす……
まるで希望があるかのような精神力は

い…一体?



【スタンド】

スタンド名:『クラッシュ』
破壊力-D
スピード-A
射程距離-B
持続力-A
精密動作性-A
成長性-C

鎧を纏ったサメと、プレコ*1を合わせたような外見のスタンド。

◆能力

「水」から「水」に瞬間移動する。
この「水」とは「液体」であれば何でもいいらしく、スープ、ワイン、血液でも可能。
水深が浅い所でも潜る事が出来、熱帯魚を飼育してる水槽のような異物入りの液体にも問題なく潜航できる。
スタンドのサイズは水の体積に応じて自由に伸縮可能。最も小さいときはスプーンの中に潜ったことも。
スタンド自体も滅茶苦茶獰猛だが、遠隔操作のスタンド故破壊力は弱い(舌を噛み切ったり喉を食い破る程度は出来る)。
また何かを噛み付いていれば瞬間移動で一緒に沈ませる事が出来る。
スタンドが伸縮すればそれに応じて噛みついたものの大きさも変わる。
ただし、一度に瞬間移動できる距離はせいぜい2~3メートルが限界。
長距離を移動する場合は長い水路を使うか、瞬間移動を何度も繰り返す必要がある。

最大の弱点は、スタンド発動には「水」が絶対不可欠な為、水面が露出して無いような密閉空間では移動出来ない事。
水さえあればリスクなしで暗殺も拉致も可能だが、いかんせんスタンド自身の破壊力が低い。
接近戦に持ち込まれれば不利にもなるなど、誰かと組んで活躍できるスタンドである。
逆に言えばヴェネツィアは彼の独壇場であり、まず水場から離れなければ彼の追跡を逃れることは不可能。
仮に瞬間移動出来る水場が範囲内に無くても、血液に移動したり、トーキング・ヘッドに精神的に追い詰められた事で流した涙に移動が可能。まさにティッツァーノとの相性は抜群と言える。

名前の元ネタはSex Pistolsと並ぶとも言われているイギリスのパンクロックバンド、『The Clash』から。
3rdアルバム『London Calling』の、同バンドのベーシスト、ポール・シムソンがベースを叩き壊そうとしているジャケットはあまりにも有名。
北米版では綴りが『Crush』と微妙に変わっている。一応この綴りでも「打ち砕く」という意味が含まれているため大きく名前が変わるわけではない。


【余談】

ジョジョの黄金の風の発表期間は1995年~1999年であるが、その後の2008年にはイタリアのマフィアがヴェネツィアに放流した鮫が人々を襲うサメ映画『シャーク・イン・ベニス』が、2013年には水から水に瞬間移動する能力を持つ幽霊鮫が人々を襲うサメ映画『ゴースト・シャーク』が公開されている。
特に関係性はない。あってたまるか


追記、修正は予定どおりだぜ

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最終更新:2024年04月21日 02:41

*1 熱帯魚を飼ってる人ならほぼお馴染みの、水槽のコケを食べてくれるナマズ科の魚