HERO SAGA

登録日:2012/04/30 Mon 02:39:06
更新日:2024/02/15 Thu 15:30:08
所要時間:約 5 分で読めます




『HERO SAGA』とは、模型ホビー雑誌「月刊Hobby JAPAN」にて連載中の小説作品である。

作者は石ノ森プロの早瀬マサト氏。



【概要】


財団B……もといバンダイより展開されているフィギュアシリーズのひとつ『S.I.C.』を挿し絵代わりに用いるジオラマ小説(フォトストーリー)。
何気に10年以上連載している長寿作品であり、ホビージャパン連載分と書き下ろしを含めたムック本が出版されている。

石ノ森プロ及びS.I.C.を展開するバンダイにとっては「公式」だが、実際に映像作品を展開する東映にとっては「公認」作品であって「公式」ではないという微妙にややこしい立ち位置にある*1
一部の設定やモチーフは映像作品にも類似したものが取り入れられていたりするので、東映としても軽んじているわけではないと思われるが。

基本的に石ノ森章太郎関連の作品しかラインナップになく、必然的に氏の作品の外伝となる為、石ノ森プロ公式と紹介されている。
基本的に4~5話完結のオムニバス形式であり、内容は本編の後日談だったりIFストーリーだったりする事が多い。
だが、話数の制約上後半は駆け足になりやすく、そうでなくとも(ある意味当然だが)作品により内容の出来不出来の差が激しい。
文章力やキャラ描写、設定の誤認もしくは変更から作品ごとですら好みが分かれる。

しかし竹谷隆之、安藤賢司ら造形師達が趣向を凝らして製作したジオラマはどれも必見。超カッコいい。
ストーリーも好きな人は好き、苦手な人は苦手ということである。
『DEN-O EDITION 1971年4月3日』以降は一年近く通しての長期連載が主流になりつつあり、内容も改善されつつある。

2013年にはS.I.C.15周年を迎え、S.I.C.の最新情報やHERO SAGAを紹介するスペシャルページが公開されている。
また、『魂ウェブ』のコンテンツ「魂の骨格」では安藤賢司氏と五島純氏へのスペシャルインタビューが掲載されている。


先述のムック本は2013年12月時点で既刊4巻となっている。
その他、2013~2015年連載分を纏めたものを2016年1月に『仮面ライダー/仮面ライダーウィザード編』として発売。
『剣』系のコラボ企画品、『鎧武』と『ドライブ』の参考出品も掲載されている。
2018年7月には2015年~2018年連載分を纏めた『仮面ライダーディケイド/仮面ライダー鎧武編』が刊行された。
いずれのムックもAmazonにてKindle版も販売されている。



【主な作品】

連載が長いだけあって仮面ライダーシリーズのほぼ全作品+αを網羅しており、流石にこちらに全てを載せる事は出来ないので特筆すべき点のある作品をピックアップする。
また、表記も昭和並びに平成第一期は「MASKED RIDER」、平成第二期以降は「KAMEN RIDER」となっている。


  • MASKED RIDER KUUGA EDITION -オデッセイ-
記念すべき第1弾の作品で、『仮面ライダークウガ』の外伝。
超古代に繰り広げられた、リント族グロンギ族の戦いを描く。
先代のクウガであるリクも登場。

この作品は『クウガ』のプロデューサーである高寺重徳氏が監修を行っており、スタッフ太鼓判の外伝である。


  • MASKED RIDER BLACK RX EDITION -After 0-
『仮面ライダーBLACK』『仮面ライダーBLACK RX』の外伝。
『RX』終了後の物語で、シャドームーンのRX態や創世王状態が見られる色々と凄い作品。
『RX』の後日談だが、宣伝の意味もあって仮面ライダーBLACKも登場する。


  • MASKED RIDER V3 & RIDERMAN EDITION -RIDERMAN ANOTHER AFTER-
[仮面ライダーV3』の外伝。
最終回後のライダーマンの消息を書く。

余談だが、プルトンロケット自爆後のライダーマンについては同時期に『マガジンZ』で連載されていた『仮面ライダーSPIRITS』でも描かれていた。
たまに誤解されるが、『仮面ライダーSPIRITS』の方が本作より先である。
両作品の最大の相違点は、ライダーマンの身体の状態。


仮面ライダーZO』『仮面ライダーJ』を合わせた外伝。
それぞれ独立した作品の両者を同一の世界観として展開し、2人の姿が似ている理由も明かされる。
各作品のキャラに加えオリジナルの赤ドラスも登場。


  • MASKED RIDER AGITΩ EDITION -HEAVEN'S DOOR-
仮面ライダーアギト』の外伝。
雑誌掲載時は実は倒した敵がオルフェノクだったという、『仮面ライダー555』とのハイパーリンクになっていたが、
ムック本化の際に無かった事にされ、敵もオルフェノクからアンノウンに変更。


仮面ライダー剣』の外伝。現在、後日談として発表された作品の中で一番最終回から時間が近い。
橘さんのうっかりや残念ムッキーといったある意味オリジナル通り。

おそらく、時期的に剣崎はこのストーリーの後で士と対立したり(『ディケイド』)、ブルースペイダーを修理に出したり(ドラマCD)、紛争地帯に向かったり(たそがれ)、統制者に立ち向かったり(小説)するものと思われる。


仮面ライダーディケイド』の外伝。門矢士達とユリ子、立花藤兵衛、そして『ストロンガー』の世界とは別の世界出身の城茂を軸に話が進む。
シリーズの中で連載が最も長く続いた。
ストロンガーをファイナルフォームライドしたりストロンガーの世界の城茂が大首領だったりと、ディケイドらしく色々カオス。
時間軸としては本編の世界ではないものの、デルザー軍団登場あたり。

本編未使用のカードを使用したディケイドカブト マスクドフォームも登場している(カードは後にCOMPLETE SELECTION MODIFICATION「ライダーカード EXTRA」で玩具化された)。
また、この作品でリファインされたジェネラルシャドウは『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』に逆輸入されている。
何気にディケイドが「世界の破壊者」と呼ばれる理由が語られていたりするので、ファンは必見。


仮面ライダーW』の外伝。とうとう石ノ森御大本人が登場。「ショウタロウ」繋がりでフィリップと相棒を組む。
他にもふうとくんの見た目をしたドーパントやらトキワ荘の前に立つCJXやら中々にシュールな絵面が多い。
明確にセリフがあるキャラとしてはオリジナルからはフィリップしか登場せず、おやっさんも話さない。
しかし、それにはある理由が……

時系列的には第48話と最終話の間辺りの話だと思われる。
作品発表当時、刊行準備が進められていた『サイボーグ009』の完結編の宣伝も兼ねた内容となっている。


  • KAMEN RIDER OOO -OOZ-
仮面ライダーOOO』の外伝。『レッツゴー仮面ライダー』の後日談で、ショッカーグリード以外にも5体の人造グリードが登場する。
火野映司のヘビ嫌いもクローズアップされており、ショッカー首領や『劇場版 仮面ライダーOOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』におけるブラカワニコンボに関する話も出てきている。

ラストは意外な展開を見せている(曖昧ではあるが)。


  • MASKED RIDER GILLS -仮面ライダーになってしまった男-
『アギト』の外伝で、タイトル通り仮面ライダーギルスこと葦原涼が主役。
平成期の作品を題材にしたエピソードでは初めてのサブライダー主役作。
『アギト』本編の10年後(本作の掲載時期も2012年)を舞台に、最終話で拾った犬のゴンと共にそれなりに平穏な日々を送っていた涼の前に死んだはずのアナザーアギトが出現し……というあらすじ。


真・仮面ライダー 序章』の外伝で、ムック刊行に際しての描き下ろし作品。
「序章」だけで終ぞ次作が製作される事のなかったOV作品の後日談を描いた内容で、風祭真の子供であるライダーベビーこと「風祭新」が変身した、第二の仮面ライダーシンの視点から見た物語が展開される。
一種のIFとはいえ、風祭真の扱いに関しては読者間で多少物議を醸した。


  • KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-
仮面ライダーウィザード』の外伝。
本編の後日談で、奈良瞬平を主人公に据えて物語が進む他、『OOO』の鴻上光生里中エリカも主要人物として登場する等、事実上『ウィザード』と『OOO』のクロスオーバー作品となっている。
更に『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』に登場した未来の仮面ライダー達も物語に絡んでいき、湊ミハル/仮面ライダーアクアの再登場や仮面ライダーポセイドンの復活と暗躍が描かれる。

ちなみに瞬平によると、この世界には3大何しているのか分からない大企業なるものがあるらしく、
一社目がスマートブレイン社、二社目が鴻上ファウンデーションらしい。
三社目は後述の『MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界』にて、ユグドラシル・コーポレーションと明言された。


  • MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-
『ディケイド』と『OOO』、そして『仮面ライダー鎧武』のクロスオーバー作品。
タイトル通り、光写真館一行が『OOOの世界』に向かう作品。
当然ながら『OOO』でお馴染みの鴻上達も登場し、ユグドラシル側からは呉島貴虎も登場する。

もちろんオーズも登場するのだが、全長28mの弩級サイズで暴れているなど謎が多い。
ちなみに、この世界にはユグドラシル・コーポレーションやスマートブレイン社も存在しているため、
『OOO』の世界というよりは『平成オールライダーの世界』と、ラストを踏まえれば『スーパーヒーロー大戦の世界』とでも言うべきかもしれない。

『ディケイド』の時間軸は不明ながら、いまだ光夏海がライダー大戦の悪夢に悩まされており、更にはディケイドが破壊者としての部分が危惧されている状態。
士や夏海の会話からしてライダー大戦は勃発していない様子なので、TV版最終話にも劇場版2作品にも至っていないのだが、「旅の途中」なのだろうか?
ただし、士だけがライダーロボや仮面ライダー3号を知っているなど、少なくとも『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の後の話の様子。
ちなみに小野寺ユウスケはその事を知らない。

更に作中、ユウスケが人間の負の感情に引き寄せられる怪物と戦う黄金の騎士の活躍を描く深夜に放送されているらしいTV番組の事を話している。
「士にそっくりの俳優さんが出ている」という事から、恐らく士役の井上正大氏が悪の大ボス役で出演していたこの作品


  • KIKAIDER REBIRTH -電気羊の夢を見るか?-
『鎧武』と『キカイダー REBOOT』の競演エピソードを下地にした『REBOOT』の外伝。
……に見せかけた、石ノ森章太郎による漫画版『人造人間キカイダー』の外伝とも言うべき内容。
名言こそされてないが、このエピソードの内容が仮に『鎧武』側の世界観の正史に相当する物語だとすれば、『鎧武』に登場したジロー/キカイダーは紘汰と別れた後、映画『キカイダーREBOOT』には繋がらないルートを辿った事となる。
(重大ネタバレのため伏字)


  • MASKED RIDER DEN-O 『ロスト・トレイン』
2019年3月号から連載開始。
仮面ライダー電王』とクウガ~ディケイドの平成1期メンバーによるクロスオーバー作品。
最終決戦前(野上良太郎曰く「ラスボス戦前」)に謎の消滅を果たしてしまった1号ZXの昭和10人ライダーに代わって、
歴史の大改変を阻止すべく平成1期10人ライダーが各時代で暗躍するゲルショッカーら秘密組織に戦いを挑むという内容。
ちなみに変身後の姿のままとはいえ、呼ばれたのは五代雄介津上翔一、士とオリジナルメンバーで間違いない様子。
ゲルショッカー戦ではクウガ&アギト、デストロン戦では龍騎&ファイズ、GOD戦ではブレイドと、それぞれ対応するメンバーでそれぞれの組織に戦いを挑む様子。

中々の意欲作だが、何故か言動というかキャラクターがおかしいメンバーもチラホラ……。
(例)
  • 「良太郎くん」と呼ぶ穏やかなお兄さん風ファイズ
  • 一人称が「オレ」な上に、妙に喧嘩っ早いキバ
  • 総称として「我々」を使うブレイド(GOD戦では『剣』本編っぽい口調になっている)
  • ウラタロスがモモタロスを愛称(?)の「先輩」呼びではなく、フツーに「モモタロス」呼称
  • ブレイドがジョーカー=相川始を封印し巨大邪神14を葬り去っている
等々。
リサーチミスもあるようだが、明らかに人物像が異なるメンバーに関しては何かしらの理由があり……?



オリジナルライダー

外伝という性質上、オリジナルライダーも少なからず登場する。
ここでは代表的な戦士を記載。名前の前に※が付いているのはS.I.C.として販売された物。

なお同じ位オリジナル怪人もいるが、やはり書ききれないので割愛する。
姿があまり変化していないライダー(風祭真の息子の風祭新など)や小説に登場しないアレンジ作例(吹雪鬼など)も割愛

  • ※アナザーRX(白いRX)
  • ※アナザーシャドームーン
前者はシャドームーンが月の力を得て強化された形態。
後者はシャドームーンの肉体とRXのキングストーンを奪って変身した創世王の真の姿。

アナザーシャドームーンは非可動タイプも発売された。
カラバリ商法でもある。

変身者は間口正一。
己の欲望のためだけに力を振るう、アギトの世界では唯一の『純粋悪』たるライダー。
アギトと全く同じ姿(実現はしなかったが、劇中の人物もアギトとして目覚めかけたときは同じ姿)だが、怒りによってシャイニングフォームと対になるミラージュへと変身する。

スペック的にはシャイニングフォームとほぼ互角だが、カリバーがない分一歩劣る。
また『神』を自称しているものの、その姿はこの世界における神とは正反対の白一色である。

連載版ではアギトとオルフェノクの複合体としての姿である。

  • ※プレ・アマゾン
ギギの腕輪を手に入れる前の仮面ライダーアマゾン
力が通常時の1/3で、寿命も三日しかない。
「赤いアマゾンライダー」は後に『アマゾンズ』にてアマゾンアルファとして結実した……のかは定かではない。


王蛇がナイトから奪った『サバイブ-疾風-』のアドベントカードを、牙召杖ベノバイザーツバイに装填してパワーアップした姿。
よりエジプトのファラオっぽくなった他、基礎能力も龍騎やナイトのサバイブより上。
作例ではエビルウィップも毒々しくなっている。

契約モンスターはベノヴァイパー(作例なし)、ファイナルベントはポイズントルネードクラッシュ(9000AP)。
また、最凶のキメラであるジェノサバイバー(AP:15000)も生み出した。

後に王蛇サバイブというキャラクターは『仮面ライダーアウトサイダーズ』で公式に実現した(デザインは異なる)。

城戸真司と同化したリュウガが、手に入れた『サバイブ-烈火-』のアドベントカードをブラックドラグバイザーツバイに装填してパワーアップした姿。
龍騎サバイブとよく似ているが、龍騎にはないトゲのような装飾が見られる。

契約モンスターはブラックドラグランザー(作例なし)、ファイナルベントはドラゴンファイヤーストーム(10000AP)。

後の『仮面ライダージオウ』に登場したリュウガを模した怪人・アナザーリュウガは、このリュウガサバイブを意識してデザインされている……のかは不明。


戦国時代の音撃戦士である仮面ライダー響鬼が猛士の剣を使って強化変身した姿。
全体的なシルエットは本編と同じだが、鎧の意匠がより強く出ている。

本編中盤に登場する「鬼の鎧」の参考になった……のかは不明。


Gシリーズのプロトタイプ。
後継の仮面ライダーG3以上にクウガに似ている。

人間には扱えるものではないことから警視庁の地下倉庫に保管されていたが、アンノウンに乗っ取られ、G3ユニットと対決する。
未確認生命体4号(≒クウガと思われるが本編同様に明らかにはなっていない)と同じ様にイレギュラーではあるものの電撃でのパワーアップも可能。

ビートチェイサーの発展型かつガードチェイサーのプロトタイプであるロードチェイサーも封印されており、G3MILDを装着した尾室君が搭乗した。
また、G2の存在も触れられており、放送当時に描かれた「てれコロコミック」の漫画版と同様に非装着型の模様。

『S.I.C.HERO SAGA vol.4』のインタビューによると、G5から最終的にゼクトルーパーに繋がる話も展開するつもりだったそうだが、スケジュールの都合で実現しなかった。


  • 仮面ライダーG4-X
G3-XとG4が戦った結果、G3-Xは修復中でG4の残骸はそのまま倉庫行となっていたが、G1対策のために氷川誠のアイディアの元、急遽G3-Xの破損部にG4のパーツを組み込んで便宜的に修理した姿。
そのためG4を強化したものではなくG3-Xの発展型といった方が近い。
付け焼刃な作業だったことと元々装着者に負担を強いるG4のパーツを組み込んだせいで装着者への負担は増したが、スペックは向上している。

劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』の後日談であるため後にどうなったのかは不明(TVと映画はパラレルの可能性がある)だが、あくまでも緊急の形態で能力の向上も僅かなのでG3-Xに戻されたと思われる。
青いボディに青いコンパウンドアイ(複眼)という珍しいライダー(後の仮面ライダーウィザード ウォータードラゴンも該当)。

後年のS.I.C.アギトの補完企画ではG4用のオリジナルバイクの作例も製作されたが、ストーリーには未登場。

ラウズアブゾーバーに♦Q・ABSORBを装填し、♦K・EVOLUTIONをラウズして変身した姿。
橘は融合係数がそこまで高くないのでカテゴリーKとだけ融合しているが、この状態が本来のキングフォームである。

アンデッドクレストが存在せず、胸部にカテゴリーKのハイグレイドシンボルとしてギラファノコギリクワガタの紋章が刻印されている。
ラウズカードはギルドラウズカードに進化せず、キングラウザーは個別ではなくライフルのような形の超強化版ギャレンラウザーになっている。

作例は小説がない特別編で、ブレイドKと共に武器を装備し、王者のようにマントを装着していた。勝てる気がしない。

S.I.C.15周年×HJ創刊45周年スペシャルコラボ企画の第2弾として2015年に通販が行われ、各部や武器など作例からブラッシュアップが行われている。

これも王蛇サバイブ同様『仮面ライダーアウトサイダーズ』で公式に実現した。
全体的なデザインは異なるがアンデッドクレストが♦の鋲飾りになっているなど、『HERO SAGA』でのデザインが一部取り入れられている。

ラウズアブゾーバーに♣Q・ABSORBを装填し、♣K・EVOLUTIONをラウズして変身した姿。
カテゴリーJの力により、主に攻撃面や防御面に特化している。
しかし飛行はできないので、やはりフロートにお世話になるだろう。

両肩にオリハルコンタスク(牙)が装着されて象の顔のような意匠が施され、胸部にカテゴリーJのハイグレイドシンボルとしてゾウの紋章が刻印されている。
前腕は象の足のような巨大なアーマーに覆われており、パワーに秀でていることが一目で分かる。
また、武器であるレンゲルラウザーの後端にディアマンテエッジが追加された他、エレファントアンデッドの鉄球も装備している。

こちらも特別編に登場し、カテゴリーAに支配され暴走した睦月がギャレン ジャックフォームを踏みつけてフルボッコにしている。
『RIDER WARS』という巨大ジオラマではこの作例も流用され、今度はディケイドに踏まれている。ダディは泣いてもいい。

バンダイ×HJコラボの第1弾として2014年に通販が行われ、同様にブラッシュアップされている。

  • プロトタイプイクサ
嶋護が変身する、仮面ライダーイクサのプロトタイプ。
姿はセーブモードに似ているが、胸が十字架を模した形状になっている。
どうしようもなく弱かったらしく、ルークに一方的にフルボッコにされたとか。
「イクサハンマー」で電気を帯びた杭を打ち込む。

また、嶋が無事だった経緯や、今でも体を鍛えている理由が明かされた。

  • ストロングゼクター
ディケイドが仮面ライダーストロンガーをファイナルフォームライドした姿。
フォルムはゼクターカブトと似ているが、よりストロンガー的な意匠が出ている。
戦闘面での活躍は特に無し。

本編から10年後、医者になれたもののアギトの力に覚醒した真島浩二が変身した姿。
制御しきれない自身の力に苦しんでいる。
外見は翔一アギトに近いカラーリングの木野アギト。

  • アナザーアギト バーニングフォーム
自身を倒してもらおうとギルスに戦いを挑んだ後、アナザーアギトが更に覚醒した姿。
青に近い紫にシャイニングフォームの銀色を足したようなカラーリング。
エクシードギルスのワイズマンモノリスがアギトの力を吸収したことで正気に戻ることができた。

  • ショッカーオーズ
拘束された映司が奪われた強制変身させられた仮面ライダーオーズコンボ形態
オーズドライバーには人造グリードが変化したコアメダル(ショッカーメダル、ゲルショッカーメダル、デストロンメダル)がセットされ、人格はショッカーグリードに乗っ取られている。

言わずと知れたショッカー首領。物語終盤、オーズドライバーを解析して作られた六連オーズドライバーにより「ヘキサオーズ」へと変身した。
シルエットはオーズの意匠が取り入れられ、どことなくミラージュアギトにも似ている。
自ら進んで変化したグリード達の6枚のコアメダル(上記とゴッドメダル、ガランダーメダル、デルザーメダル)を装填しており、その力はプトティラコンボにも匹敵する。

鴻上が面影堂に持ち込んだ「黒い魔法石」に映った漆黒のフレイムスタイル。

  • 仮面ライダーリバース
未来においてプロトバースバースに続き新たに開発された生体強化スーツシステム。辛味噌は関係ない。
汎用性を重視したバースの設計思想から一転して、リバースは戦闘能力に特化したシステムになった。
そのため装着者への負担が大きく、長時間の戦闘はできない。

頭部の人工複眼「Uフラッシャー」やカプセル型ユニット「リセプタクルオーブ」といったバースの意匠を残しつつ、
赤と金のメインカラーや、各部のCLAWsに相当するキャノン、ハサミ、スタビライザー等、全体的なイメージは大きく変化している。
シルエットは上からサソリ・カニ・エビを模したように見え、ある意味で「甲殻類系コンボ」と言えるかもしれない。

  • 巨大オーズ
『OOO』の世界で暴れ回っている謎の巨大戦士。
大まかな特徴はオーズそのもので、メダルチェンジによるフォームチェンジも可能なのだが、S.I.C.版と同様に各種コンボ形態の頭部、両腕、両足がよりモチーフ元に近い生物的なデザインとなっている。

それ以上に本家オーズと一線を画する差異がそのサイズ。
なんと全長28m、重量22tなMSクラスと凄まじい事になっており、もはやライダーというよりは怪獣である。
オーズドライバーも装備しているのだが、当たり前だがそれも巨大化している。
どうやら超巨大コアメダルなるシロモノの暴走のせいのようだが?

正体はライダーロボであり、3号の代わりにオーズ=映司をコアとして動いている。

  • ファイナルフォームライド オーズ(オーズアーマー)
ディケイドがライダーロボから解放したオーズをファイナルフォームライドする事でオーズ(タトバコンボ)と合体した姿。
タトバコンボを意匠としているが、タカはタジャドルコンボのような翼を纏っている。

  • 仮面ライダークウガ スーパーライジングアルティメット
小野寺クウガがディケイドオーズアーマーのデンキウナギウィップと、ディエンドが召喚したストロンガーの電ショックによる雷エネルギーを吸収し、変貌した超究極形態。
ライジングアルティメットよりも金色のアーマーがボディを大きく占めており、ストロンガーのエネルギーを吸収したという事もあってか、胸部にS字マークが刻まれている。
ライダーロボのOシグナルをも一撃で破壊する程の強大なパワーを誇るも、燃費は最悪であり、必殺技を発動後、あっという間にグローイングフォームになってしまった。

  • 仮面ライダー鎧武 ナツミカンアームズ
夏海が葛葉紘汰という役割を演じる事になったために手に入れた戦極ドライバーとナツミカンロックシードで変身したアーマードライダー。
名前の通り、ライドウェアは紘汰が変身した鎧武と同デザインだが、ボディは女性のラインである。
ナツミカンアームズはオレンジアームズの色違いで、黄寄りのカラーリングとなっているが、頭部デザインは夏海が変身する別ライダーの仮面ライダーキバーラを模したデザインとなっている。

使用武器は本家鎧武同様、無双セイバーと大橙丸であり、それを使った二刀流で戦う。

  • 仮面ライダーオーズ レジェンドタトバコンボ
映司がライダーカード3枚が変化した「タカ」「トラ」「バッタ」のレジェンドコアメダルで変身したコンボ形態。
タカは「仮面ライダー羽撃鬼」の、トラは「仮面ライダータイガ」の、バッタは「仮面ライダー1号」の、それぞれタカ・トラ・バッタに対応したレジェンドライダーの力が宿っている。
モチーフ第一の統一性に乏しい人選だが、これは最初から狙ったのではなく戦況の流れでたまたまタカ・トラ・バッタのライダーカードが揃ったため。

使用武器として羽撃鬼も所持していた音撃吹道(フルート)・烈空、両手をタイガのデストクローへと変化する事ができる。





追記・修正は、邯鄲の枕から覚めてからお願いします。

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最終更新:2024年02月15日 15:30

*1 ムック本では「協力」としてバンダイ共々クレジットされてはいる。