アレックス(終わりのクロニクル)

登録日:2011/10/12(水) 23:33:44
更新日:2020/11/27 Fri 13:14:44
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吾輩がいなければ
……勝利はなかったろう


正義は、――勝つ!!


川上稔著〈Aheadシリーズ〉『終わりのクロニクル』の登場人物(?)。


反UCAT組織“軍”所属であり、概念戦争単体最強戦力である機竜の身を持ち、登場時点では全身に改修修復を受けていた。


一人称は『吾輩』
どこか少年じみた性格をした“正義の味方”。
なにかに付けて必殺技名を叫び(大体が『アレックス・○○』、しかも単なるミサイル乱射というだけの場合あり)、正義の味方とは云々と講義を始めては無視されたり軽くあしらわれたり、悪役と決めた相手の思考を勝手に捏造したりと、結構アホの子。
(その強引なこじつけ理論に風見・千里は思わず佐山・御言を重ねてしまった)


“正義の味方”とは言ってもこの人この人この人みたく思いつめたり行き過ぎたり現実的に考えすぎた正義ではなく、
『誰かが泣くのは、その人の周りに正義がないからだ』
『他者が泣くのを止めたいと言って動ければ誰もがヒーローになれる』
『失ったことや己の罪に対する涙すら吹き飛ばす存在こそ正義』
と思い、ただ他者が泣くのを停めたいと願う、子供の見るヒーロー番組のような正義の味方を目指している。


Top-G崩壊の際、マイナス概念に侵され余命幾許のない身の機竜開発者から『機竜になる気はある?』と問われ、『ある』『正義の味方になる』と返し、現在の身体を得た。
機械の身体となってもマイナス概念は未だ身体を蝕み、いずれは朽ちていく身を自覚し怯え震えるも、しかし屈することはなく『心が腐った正義で誰が救えるか』と頑なに己の信念を貫く。


その絶対的な意志力とTop-G最高技術の鋼の身体に支えられた実力は、地上から戦闘を眺めていた人間に“正気じゃない”と言われるほど凄まじく、単騎で米国UCAT航空機竜隊12機編成と互角に渡り合い、5th-G最強の機竜サンダーフェロウですら激戦を強いられる機動力と速力を誇る。



関連人物

○長田・竜美
長剣を携えたクール系お姉さん。
アレックスにとって頭の上がらない存在で、昔から強かった彼女がやりすぎるのを止める役割をしていた。
しかしある時彼女を止めきれず、怪我をしてしまったのが原因で彼女を泣かせてしまったことがあり、この体験から『正義の味方』への憧れを強くしていった。

なお、前述の機竜開発者とは彼女の両親。


ヒオ・サンダーソン
○ダン・原川
宿敵サンダーフェロウを駆る金髪アメリケン少女とニヒラー青年。
『泣いたら泣きっぱなしでいい。きっと手を取ってくれる誰かが来る』
『誰もが幸いになるよう見守り、手を差し伸べ、しかし全てを自ら選ばせることこそ正義』
『泣いて、そこから立ち上がれることをアナタは知らない』
と主張するヒオと“己の正義”をぶつけ合いながら壮絶な空中戦を繰り広げた。
ヒオはLow-Gにおける自分、対の存在である。



最終決戦ではレヴァイアサンの防護障壁作成を管制する純白の機竜を撃墜するために単騎で大気荒れ狂う空へと飛翔。
一時は数を頼みにしたレヴァイアサン側機竜に墜とされかかるも、バベル攻略戦において宿敵サンダーフェロウが囮として捨てていた高速巡航用フレームを発見。
それを自身に無理矢理組み込み、「番組後期モード」となりレヴァイアサン側の機竜を猛追。

一度撃墜した筈のアレックスが再び立ち上がり、高速で追ってくることに恐怖し震える相手を、超加速からの先端触角を用いた質量攻撃『アレックス・ドライバー』を持って撃破。

直後に身体が限界を迎え、その身が朽ちていくのを自覚しながら正義を謳い、大空に散っていった。


佐山と新庄が見た今は亡き先人達の中に金髪の青年がおり、これが人間だった頃のアレックスだろうと思われている。


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最終更新:2020年11月27日 13:14