タイラント(バイオハザード)

登録日 :2011/06/03(金) 21:25:08
更新日 : 2017/06/17 Sat 00:08:44
所要時間 :約 7 分で読めます





◆バイオハザードシリーズに登場するクリーチャー。

成人男性をベースに、T‐ウイルスを投与して誕生したB.O.W.で、アンブレラ社の狂気の産物。
量産の際には、「 健康な若者の脳の下垂体を麻酔もせずに切り取る 」というとんでもない方法で製造された物質が使われている。
何故こんなやり方なのかというとこの方法でないと件の物質の製造と取り出しが出来ないためである。
B.O.Wの中でも知能が高く、ある程度なら命令を理解できる。
強大な攻撃力と耐久性を持ち、生半可な攻撃では焼け石に水。大抵はマグナムやグレネードランチャーで対抗する人がほとんどだろう。
倒すには特殊な手段が必要(そうでない場合もあり)。
最大の特徴は、一度倒されてもパワーアップする事。一言で言えば「 暴走状態 」。
そして心臓が右側にあるのも特徴。

ちなみに、タイラントシリーズは色々なバリエーションが存在する。



初代バイオハザード
実戦テスト用に残されていたT-002型が登場。
登場直後にウェスカーを葬るという暴挙に出た。
殴りやタックル等で攻撃してくる。
条件を満たすとヘリポートで再戦。ヘリから落とされたロケットランチャーでないと倒せない。
リメイク版では、一度だけロケットランチャーを弾いたり、倒した直後に別個体がでる事も・・・
なお、覚醒直後は散漫な歩み方で接近してくる為にしっかり距離を空けて攻撃すればハンドガンでも射殺可能。
ヘリポート時はダッシュで接近しながら攻撃してくる為に攻撃を当てる事も難しい。
幸い某チキンがロケランを投下してくれるのでそれまで逃げ回るのも一手か。
なお、この登場直後は緩慢な動き→最終決戦では高機動でプレイヤーを翻弄の流れは後の作品で
ラスボス級のクリーチャーの行動パターンとして引き継がれた。

初代版を舞台としたパチスロ機でもバトル演出の相手として登場。
彼を倒すと高確率でプレミアムARTに突入する。
プレミアムART中はずっとタイラントのバトルになるのだが、 タイラントが攻撃を防ぐとモード継続 というある意味逆転な設定となっている為、
打ち手は誰もがタイラントの活躍を祈るという、よく解らない状況となる。

バイオハザード2
新型であるT-103型が登場。
裏編の前半からの登場する。
トレンチコートを着ており、動きは遅いが、ラリアットやハンマーパンチで攻撃してくる。
更に壁からのダイナミック入室や暗闇の廊下でばったりという恐怖と共に数回に渡り戦うことになる。
今作でもコート状態では緩慢な歩みで接近してくるが遭遇場所の関係で距離を取るのが困難なことが多い。
おまけに狭い廊下では回避困難(ラリアット直前に後退すればギリギリかわせる)のラリアットを使用してくるようになった。
ただしこの直後に追い打ちとして大袈裟な予備動作で隙の大きいダブルハンマーを使う(瀕死時はラリアット抜きでこちらを使う)ので無傷ですり抜けて振り切れる。覚えておくと豆腐で絶望しなくて済む。
この頃から倒すとアイテムを落とすようになってきた。

そして一度イベントにより倒されるがスーパータイラントになって復活し前作ラストのように動きが素早くなる。
彼も例によってロケットランチャーが必要となる。

3でも設定上、米軍と交戦したと言う設定になっており、暴走状態のタイラントの死体がある場面が存在する。

ダークサイド・クロニクルズにも登場し、スーパータイラントになると 列車を腕の力だけで動かす というとんでもない行動をやらかす。
やっぱりロケットランチャーが必要だが、ある程度攻撃して怯ませてから使わないと弾かれてしまう。


◇バイオハザード ガンサバイバー
本作でも登場。知能面がかなり強化されており、グレネードやショットガンなどの強力な火器は防御するようになった為に基本的にハンドガンで立ち向かうハメに。
しかも距離を開けると ホバー移動を彷彿とさせる 体当たりで攻撃してくる為に接近戦を余儀なくされる。
おまけに作中では数体相手にするハメに、暴走状態にならないのがせめてもの救いか…


バイオハザード アウトブレイク FILE2
新型であるT-103型が登場。
最終シナリオ「突破」に登場。
最初は皆のトラウマ『ハンター』駆逐のために封印を解除され、プレイヤーと共闘。
しかし理由不明の暴走で、コントロール出来なくなり、襲いかかってくる。
なんとか地上まで脱出すると、タイラントRにパワーアップして登場。高速タックルや爪、一撃技のメガスラッシュを持つ。遠距離はタックルの餌食になるので、付かず離れずの距離でタックルを封じることが攻略の鍵。
アイテムを拾う時の無敵時間を利用する手もある。
起爆スイッチを持っていれば一撃で葬り去れるが、接近しないと使えないのが難点。
大抵はR戦に、上級者はニュクスまで使わないか、全く使わないかの二択。

シナリオ「対峙2・3」でタイラントRが登場。

そして対峙3の最後はタイラント2体と最強のタイラントであるタイラントC(カスタム)、計3体のタイラントと戦う。


バイオハザード CODE:Veronica
T-103型の量産型である個体が登場。
アンブレラの商品ではなく、訓練用のタイラントなので、始めから人間への偽装を想定されていないため、常にリミッターは外れている(とは言え覚醒直後の動作は緩慢であったが。)。
手も大きな爪ではなくモーニングスターのような拳になっている。
孤島の訓練所から脱出しようとするクレア達の前に立ち塞がる。
初戦では画面手前の炎まで追い詰められると問答無用でゲームオーバー。グレネードランチャーで追い払おう。

2戦目は飛行中の輸送機のカーゴで対峙。対B.O.W.ガス弾2発→グレネードランチャーで体力をゼロにするのが楽。
ただしこれでは倒せず、体力ゼロの状態でカタパルトのコンテナを叩きつけると倒せる。
(それ以外ではコンテナは受け止められる。ダークサイド・クロニクルズでは体力ゼロでも止められ、別の手段で倒すことになる)

また簡易量産型のバンダースナッチも登場。


バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ
2、3に登場したT-103型とスーパータイラント、ネメシスが登場。
前者は頭以外しっかり防弾コートを着込んでおり、豪腕で殴り飛ばしたり、頭を握りつぶそうとしてくる。
あるアビリティで完全に制御下に置くことができるので、手駒にされたり動けない所を蜂の巣にされる事もしばしば。

登場シナリオは頭のパラサイトを抜かれ暴走した「凶化」…ただ、無理に戦わなくてもいい。
アンブレラによるU.S.S.抹殺の為に二体投下される「消耗品」…こちらでは少し前のハンターの方が面倒。
と、イマイチ活躍できてない。真正面から戦った場合はなかなか厄介なのだが、如何せん相手が悪かった。

ただし真価を発揮するのはリミッターが外れ、スーパータイラントとなってから。
殆どの攻撃でダウンを取ってきて、多くのプレイヤーを爪で切り刻む。
弱点も殆ど克服しており、アビリティで制御下には置けず急所である心臓も手で覆い隠す。もうタイラント(笑)とは呼ばせない。

「償い」ではレオンの倒したT-103型が復活してエレベーターで脱出を図るU.S.S.に襲いかかる。物凄く狭いのでまさにタイラントの土俵。
DLC「死に場所」ではたった4人のエコーシックスに対して次々タイラント、スーパータイラントが投下される地獄絵図。
苦戦していたエコーシックスの援護として、軍は3に登場したレールキャノン「パラケルススの魔剣」を投下してくれる。

ネメシスは映画版のガトリングガン装備に3のロケットランチャー装備の二種類が存在する。
大体の特徴はT-103型と同じだが、1秒程度しか制御下に置けない。さすが発展型。
ガトリングタイプはまともに被弾すると出血してゾンビが押し寄せてくるか、HPが一瞬で無くなり死ぬ。
ロケットランチャータイプはカプコンヘリを撃墜する程の威力を持っており、こちらも被弾したらほぼ確実に死ぬ。
時々防御力が異常に上がってほぼ倒せなくなるバグを内蔵していて、そういう意味でも厄介。

「凶化」では暴走している所にパラサイトを挿入、再度S.T.A.R.S.抹殺の任務に向かわせるのが仕事となる。
ただその方法が「ネメシスにダメージを与えてダウンさせ、動けない内に打ち込む」という無茶苦茶な物。
しかも実際にはSPECOPSやゾンビもいる混戦状態であり、骨が折れるであろう。
DLC「災厄の始点」では本職であるS.T.A.R.S.抹殺を実行中、最初のミッションだが何度も襲い掛かってくる。
ほぼ障害物が無い所で相手をしたり、U.S.S.が援護射撃してきたりとかなり鬼畜。周囲に置いてある爆発物をうまく使おう。
DLC「追う者」はタイトル通りネメシスが主役、時計塔を崩壊させたり、ジルを戦闘不能にしたりと高い戦闘能力を見せつける。
倒す為の手段が「特定のエリアまで誘導させた上でダウンさせ、ありったけのマグマをぶっかける」と凶化以上に面倒で、プレイヤーの心をも抹殺する。
DLC「ネメシスモード」ではネメシスを奪い合い、陣地を取り合うオンライン対戦モードとなっている。


バイオハザード ダムネーション
T-103型の量産型である個体が登場。
…なのだが、ラクーンシティやシーナ島に現れた個体よりも明らかにデカく、身長が5メートルもある。
しかも量産されており、クライマックスでは既に暴走状態の個体が2体増援に現われてレオン達を苦戦させたが、重火器を搭載した最新鋭の戦闘機の前では全く歯が立たずに全滅した。
ちなみにノベライズ版ダムネーションによると、T-103型が着ているリミッターのコートは内蔵されたセンサーでバイタルサインをチェックして緊急時には鎮静と筋弛緩の薬液を動脈に直接注入すると同時に高圧ガスでコートを硬化させて筋力を抑制する事によって暴走を防いでいる。



◆種類・派生など

◇スーパータイラント
生命の危機に瀕する程のダメージを受けて倒されたことで覚醒、暴走した状態のタイラント。
通常時よりも動きが段違いに速く、往々にして特定の手段が無いと倒せない。(大抵はロケットランチャーだが)
また両手に爪がある。


◇ネメシス(バイオハザード3
正式名称ネメシス-T型。
“暴走せず戦えるタイラント”をコンセプトにして洋館事件の後に作られた。
タイラントに高い知能を持った別の生物(NE-α型)を寄生させる事で、銃を扱えるほどの段違いに高い知能と再生能力を手に入れた。
「イワンは?」なんて言っちゃいけない。
STARSを追いかけられるのは何と匂いを追っかけてるんだとか。
他のタイラントとは違い、変身を二つ残している。
最終的に倒すにはレールガン「パラケルススの魔剣」が必要。


◇スーパーパラサイトタイラント(バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ)
ネメシスβ(NE-α型をベースにした進化系パラサイト)を寄生させたタイラント。
ある意味ネメシスの兄弟と言えるが、ネメシスβは宿主に完全依存するNE-α型と違い、特殊な触手で宿主の延髄や神経に直接コネクトを行いコントロールすることを可能にした汎用の寄生生物である。
カマキリを背中に背負ったような外見が特徴でカマキリの腕に似た巨大な触手が2本生えている等、ネメシス以上に見た目が人間離れしている。

ぶっちゃけスーパータイラントとノスフェラトゥを融合させたようなデザイン。


◇バンダースナッチ(バイオハザード CODE:Veronica
汎用性向上と低コストをコンセプトにしている。
だがその結果左腕が無く、下半身は劣化してなんともアンバランス。
故に動きは鈍重だが、伸びる右腕でズームパンチをしたり高所に登って追ってきたりする。
耐久力はたいしたことなく、距離さえとればハンドガンでも対処可能。火薬付ボウガンやグレネード火炎弾など火の攻撃なら瞬殺。
なお、共通点や後の作品の設定からT-103型ではなくタナトスRをベースにしていると思われる。


◇タナトス(バイオハザード アウトブレイク
型番は無い。
元アンブレラ研究局員の変態教授グレッグ・ミューラーが黒人を素体にしてラクーン大学で作製・研究されていたタイラントの派生型。
高い攻撃力、機動力、耐久力を併せ持ち、一撃技の突き刺しを持つ。
地味にドアを普通に開けて行き来する知能も持っている。
デイライト作成に必要なT-ブラッドを持っているため、入手のために1回、脱出時に1回対峙する。
大学内では倒すことはおろか怯ませることも出来ず(FILE2の「対峙」では倒せる)、暴走状態の「タナトスR」時にようやく倒せる。
ただし、これまた2回対峙する。
デイライトをアンプルシューターで撃つと一撃で倒せる。

実は後述の理由から、世にも珍しい希少な個体である。


◇タイラントR(バイオハザード アウトブレイク FILE2
T-103型のもう一つの暴走状態と言える状態。Rは「リボーン」と読む。
スーパータイラントと同じく両腕に爪があり、これで何度も薙ぎ払う即死技「メガスラッシュ」を使う。

アンブレラ・クロニクルズにもまさかの登場を果たし、ボロボロのエイダを襲撃するという暴挙に出た。


◇タイラントC(バイオハザード アウトブレイク FILE2)
シナリオ「対峙3」の最後に出てくるタイラント。Cは「カスタム」と読む。
凄まじいまでの機動力を持ち、暴走状態でないにも関わらずメガスラッシュを使用可能。
一度見つかると距離をとるのは不可能なので、初見では倒すのは至難の技。
高難易度で倒すには、他ボスでいかにグレネードランチャー炸裂弾を温存出来るかが鍵になる。

ちなみにこいつの外見は、 くて角が生えている。しかも動きは通常のタイラントの三倍はいかないにしてもとにかく速い。
当然元ネタはまだ終わらないあの人。


◇ヒュプノス-T型(バイオハザード ガンサバイバー)
シーナ島の司令官であるビンセントが開発した小型化モデルの成功体。
製作の際、蠱毒の要領で何億もの細胞を争わせ選別を行い、最後まで勝ち残った細胞を組み込んで作られた。
初期型の特徴である爪を持っているが、主人公のアーク曰く「知性が感じられる」程均整が取れた姿になっているんだとか。

ちなみにヒュプノスの名称は選別中の研究員達が寝落ち掛けた瞬間に選別が終わったことが由来の一つとなっている。
なお、海外版だとこっちがタイラントとして扱われている。


◇タイラント091(バイオハザード ガンサバイバー4)
元アンブレラ研究員モーフィアスが開発したt+Gウィルスを注入した事で変異したタイラント。
一応、091という型番はあるが、正式なタイラントではないので、派生扱い。
爪が触手になっていたり、背面に心臓があったりするあたりが新しい。
恐らく全タイラント中最速の攻撃速度を持っていたりするが、こっちは相手というより、システムが悪かった。
しかもt+Gウィルスの特徴である、電気反応を持たないので失敗作扱い。


◇T-レディ(バイオハザード ガンサバイバー4)
重傷を負ったモーフィアスがt+Gウィルスの改良型を自らに注入した事で変異した姿。
レディの名称が表すように女性化しており、実際肉体は女のカタチで、声も女性的。脚部はハイヒールの様な形状になっていて歩くとコツコツ音を立てる。
右手の爪で攻撃してくる他にも、t+Gウィルスの特徴たる電気反応を用いて電撃を放ったり、電磁バリアを張って攻撃を防いでくる。
こちらの攻撃は電磁バリアにより効かないため、倒すには荷電粒子ライフルが必要になる。


◇プロトタイラント(バイオハザード0
その名の通り試作型。
型番は恐らくT-001型。
ウイルスが極度に作用してしまったため身体が腐敗、知能が低下してしまった失敗作。
ただし攻撃力としぶとさは本家と変わっておらず、その凶暴性は本家以上に暴君。

アンブレラ・クロニクルズではウェスカーの前にも姿を現す。しぶとい。


◇イワン(バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ)
セルゲイが自らのサポート用に調整したタイラント。
素体は恐らくT-103型。
通常のタイラントとは比べ物にならないほど高い知能と戦闘能力を持っている。暴走状態にもなれるが何故かならない。
総合的には間違いなく歴代最強クラスのタイラントだが、戦った相手が悪かった。


◇テイロス(バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ)
型番は不明。
アンブレラの幹部である、セルゲイによって作られた。曰く『究極のタイラント』。
開発自体は洋館事件の前から始まっていたが、完成したのはラクーンシティ崩壊後。
拘束具兼用のブ厚い装甲を纏った、歴代最大サイズの派生タイラント。さらにコンピューターで制御されており高い安定性も持つ。
パンチとロケットランチャーで攻撃する。
暴走状態になると脊椎を直接レッドクイーンに接続。触手やレーザーで攻撃してくる。

資料によると戦車隊や攻撃ヘリといった歩兵が絶望する相手にも余裕で勝てるらしいが、セルゲイもまさかまだ人間だったころのクリスとジルに倒されるとは思わなかっただろう。


◇サミュエルタイラント(バイオハザードⅢ
おまえのようなタイラントがいるか。
スーパーアンデッドに噛まれたサミュエル・アイザックスが、抗ウイルス剤を大量注射した結果の怪物。
最期は回避不能の格子レーザーであっさり散る。


◆余談
タイラントは実はほぼすべてセルゲイのクローンで作られている。
それはセルゲイ以外の人物では、前述の方法でウィルスによる脳の劣化を防いでも、結局は体がウィルスによる変化に耐えられずゾンビかプロトタイラント状態になるからである。
だが、セルゲイは1000万人に1人という凄い確率の中から選ばれた、ウィルスに感染しても、副作用が一切発生しない人間なので、タイラントの生産にたえうるんだとか。

アウトブレイクで変態教授がタナトスに異常な執着を持っていたのは、恐らくセルゲイ以外の人物から作れたため。
アンブレラから量産を打診されていたが、量産をする気はなかったようである。
そのため、変態教授はアンブレラに粛清される事に…

ちなみにノベライズでは女性のタイラントも登場していたが、姿形は不明である。




追記・修正はタイラントをロケットランチャーで倒してからお願いします。

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