ダズハント

登録日 :2011/12/29(木) 21:36:24
更新日 : 2016/12/01 Thu 12:58:26
所要時間 :約 5 分で読めます




2002年に筒井哲也が公開したweb漫画。2005年にヤングガンガン編集部から本作に加えて多重夢を収録した単行本が発売された。

筒井作品ではかなり初期の作品だがマンホールや予告犯のような激しい暴力表現やリアリティのある作風はこの時から既にあった。

背表紙や既刊紹介ではダズハントと書かれているが、正式名は「THE NETWORK SURVIVAL GAME DUDS HUNT」とかなり長い。



◆あらすじ
平成14年、少年院上がりの青年ナカニシは働いている老人介護サービスのセールス業で大した成績を出せずに上司に愚痴を言われ続ける生活を送っていた。
チャットで上司への殺意を呟いたナカニシはチャットの相手エクサムにストレス解消と金儲けのゲーム、DUDS HUNTを紹介される。



◆DUDS HUNT
誰が何のために作ったのか分からない謎のゲーム。

参加には指定口座に入会金を振り込み、郵便局に偽名で私書箱を開設しなければならない。
その後私書箱にプリペイド式携帯電話「マーキー」、無線機能内蔵型PDA「ブラウザ」、架空名義の口座による預金通帳とキャッシュカードと印鑑といったゲームに必要な物が入った小包が届く。

ゲームは突然マーキーが示す場所と時間の中でPDAで他のプレイヤーを探しながら相手のマーキーを力づくで奪い合うという単純なもの。

ゲーム終了時にホストアンテナの半径2km以内から出ず、自身のマーキーを奪われなかった者は持っているマーキー1つにつき10万円の賞金が手に入る。

マーキーが感知できる電波は非常に微弱で遮蔽性の高い建物の中に入ればたちまち圏外になりゲームオーバー扱いとなる。

マーキーはただ奪うのではなく自分のマーキーで奪ったマーキーの番号を報告することで初めて自分のものになる。

ゲームの特性上多くの戦略があり、作中では
  • 最低賞金の10万円を手に入れるために逃げ回る「チキン」
  • マーキーを無造作に放置して近づいた相手を遠距離から狙う「アンブッシュ」
  • 徒党を組んでゲームを有利にするが、ネット上の脆弱な関係のためゲーム終了直前に高い確率で仲間割れが起きる「チーム」
  • 漁夫の利を得ようと奪い合っている奴等を付け狙うハイリスクハイリターンの「ハイエナ」
  • チキンをメインに狙う「チキン狩り」
が説明された。



◆主要登場人物
  • ナカニシ
短気な主人公。23歳。過去に窃盗・傷害罪で少年院に送られていた。現在はひなた生命に勤めている。
DUDS HUNTに犯罪の匂いを感じながらも高揚感を覚え、参加している内に金髪に染め直した。
ハンドルネームは「K坊」。名前の由来はオヤジ狩りの時に特殊警棒を使っていたために呼ばれた少年院でのアダ名。

  • エクサム
ナカニシにDUDS HUNTを教えたチャットの相手。その後ナカニシに電話番号を教え、ゲーム中に何度か連絡を取り合う。
名前の由来は飼っている犬の名前。

  • 夏樹ちひろ
元々は明るい性格だったが父の死を目の当たりにし、引きこもりになった少女。

  • 夏樹祐介
ちひろの父親。享年38歳。
正義感の強いサラリーマンでナカニシとその仲間のヨシキ達のオヤジ狩りに遭い、半殺しにされる。
自身のせいで家族に迷惑をかけていると思い、ちひろにメールを送った後に入院した病院で首吊り自殺を図る。

  • ナカニシの上司
業績不振なナカニシに対してキレているおっさん。
会社を辞めたナカニシを調べている内にDUDS HUNTに参加する。
武器は竹刀や木刀。



以下ネタバレ注意






「会いたかったぜ…K坊……」


張り合いのない相手ばかりに加え踏み込み過ぎて圏外になることもありDUDS HUNTに飽きてきたナカニシ。
そんな中エクサムが予め場所と時間が決められており自分以外のマーキー1つにつき50万円を獲得できるエクストラゲームを命の危険があると忠告しながらも紹介する。

エクストラゲームで順調にマーキーを集め、対戦相手のボウガンも手に入れたナカニシは既に戦闘不能になっている昔の仲間のヨシキに会い、エクサムに誘われてゲームに参加した事とエクサムにやられた事をナカニシに話す。

ヨシキにエクサムから逃げることを奨められたナカニシだったがマーキー20個、一千万円を持っているエクサムを仕留めるために近づいてきたエクサムと思われる相手にボウガンを構える。

ボウガンの先にいたのは沢山のマーキーが入った紙袋を持っている少女でナカニシはダミーだと思ったが少女はナカニシのマーキーに電話をかけ、自分はエクサムであり長い間ナカニシを探していたことを告げる。

手ぶらの少女に警告したナカニシだったがその隙に少女が確実に相手を殺すように訓練した犬、エクサムにナカニシは噛まれ、数分後に死亡する。

少女の正体は成長した夏樹ちひろ。父の仇は取ったがDUDS HUNTはまだ続けていく気でいる。

DUDS HUNTは警察の上層部が実験的に行っているゲームで危険人物を集めて殺し合わせ、エクストラゲームで一掃させるものだった。
被害者の家族が考案したゲームだと言われているが真偽は不明。
ちなみにDUDSは不発弾、出来損ない、ろくでもない連中を意味する。




ふふ…大丈夫よ

編集しなきゃいけない「項目」はまだたくさん埋まっているんだから…

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