春巻龍

登録日:2009/12/07(月) 21:47:57
更新日:2024/02/13 Tue 20:03:36
所要時間:約 4 分で読めるホイ




春巻龍

CV:島田敏(ドラマCD)・一条和矢(新・旧アニメ)
実写版:大東駿介

春巻龍(はるまきりゅう)は浜岡賢次の漫画作品「浦安鉄筋家族シリーズ」の登場人物。
初登場は無印第33話。

小鉄らの新しい担任として赴任して来た新任教師で、元々はブルース・リーのパロディキャラクターだったのだが、連載が進むうちにダメ人間、人間のクズとしての側面が強化されていった。
そして、ある時期からはクズ度が大分薄まっていき、教師としての自覚はあるがどこまでも空回りする人間へと変化していった。

年齢は初登場時点で28歳だが、ハッキリと定着してはおらず、後のエピソードでは25歳との記述もある(アニメ版では新任教師との発想から22歳)。

好物はキムチ。福井県出身で祖母が居る。
小学校時代は学級委員を務め成績優秀、皆に慕われるリーダーだったが、ある日宇宙人に浚われ改造手術をされてしまい、今のような性格になった。
……と本人は丸々一話使って語ったが、それを聞かされた小鉄達は当然誰も信じず、おまけに同話ラストでそれを聞いたあかねが春巻の祖母に電話で確認を取った事で全て作り話だと発覚している。
実際、初登場回では「少年時代は超イジメられっ子だった」と語られているので、陰惨な子供時代を過ごしたものと考えられる。

財布、家や自転車の鍵、あかねの弟・おさむを乗せた乳母車など、すぐに物を紛失する癖があり、それが「遭難シリーズ」の発端となる事が多い。
また、「対決シリーズ」に見られる通り、昆虫から飛び出す絵本にまで負けるほどに弱い。

【人物】

浦安第二小学校の誇るダメ教師。
「浦安」に登場するダメな大人の極北であり、教師のくせに一般常識が全く無く、基本的に他人に迷惑をかける事しかしない。

「100%エバれる職を探して小学校の教員になった」という台詞からも判る通り、人格的にかなり問題があり、登場直後は基本的に「子供を見下す」「プライドが高い」「都合が悪くなると誤魔化す」といった意味での「イヤな奴」として扱われていた。
初登校の際には前夜から学校に忍び込んで壁をぶち抜いておくなどの仕掛けを施し、その時だけは確かに小鉄らをビビらせる事に成功したものの、すぐに貧弱な体格から本当は弱いという事を見抜かれ惨敗。以降、立場が逆転してしまう。
現在の姿からは信じられないが、この当時は「姑息な卑怯者キャラ」でありむしろ頭の巡りは悪くなかった。

その後もしばらくは教師として威厳ある態度を見せようとしていたのだが、今ではすっかり定番になった「ちょー」「ちょりそー」「~~ホーイ」の語尾を使い始めてから「激貧」「遭難」「対決」といった近年でもお決まりの要素が際立ち始め、同時に知能レベルが低下。
後には授業をクラス一の秀才である菊池あかねに任せて自分は教室の後ろで寝転がっていたりと、やる気もなくしてしまった模様(あかねには金銭面でも頼りっぱなし)。

激貧キャラが定着してからは窃盗や不法侵入といった犯罪行為を行う事も多くなり、寒いからという理由で室内で焚き火を行い、アパートや大沢木家を全焼させたりもした。

それでも、その放任主義から児童にはそれなりに慕われているらしく、時間割りの変更(掃除制度の廃止、午後授業の時間短縮)やお菓子の持ち込み自由など、春巻のクラスには独自のルールが存在する。その結果、3学期末なのに1学期の所までしか進んでいなかったりもした。

金欠、または空腹時には家庭訪問の名目で生徒の家に押しかける事も多く、大沢木家と菊池家がターゲットになる場合が多い。
特に大沢木家には家族も気付かないうちに潜り込んでいたり、順子の優しさもあってか、よく入り浸っている。菊池家ではガードマンを雇って対処した。
当初は物凄く厚かましい嫌味な人間として迷惑をかけ通しだったため、桜や大鉄からはかなり嫌われていたが、ある程度丸くなって以降は、春巻当人が謙虚になったお陰もあり、特に大沢木家との関係は良好である。

同僚の長崎屋奈々子に惚れているらしいが、全く相手にされていない。

無印時代には、定番の「遭難シリーズ」を主軸に数々の傑作エピソードを生み出し人気投票1位を獲得した。

「元祖」では、当初の意図的な設定変更により小鉄らの担任から外されてしまい、その煽りか「大人パート」の主人公を大鉄と順子に取られる。
しかし中盤、奈々子先生と入れ替わりで小鉄達のクラスに復帰。春巻が新たに受け持った1年1組はクラス全員野生化してしまっていた。
犬男という飼い犬も居たが、原点回帰に伴い消えてしまう。その一方で「ゲーム内遭難」などの傑作エピソードが誕生している。

「毎度」では当初から原点回帰を意識してスタートしたからか登場頻度も高く、スピンオフ「闘え!春巻」の連載開始もあって存在感が再び増した。
時折ながらも教師らしい姿を見せるようになった他、隣人の万田・α・太郎との画太郎作品を清々しく流用した新しい絡みが生まれるなど、活躍を続けている。

「毎度」開始時には、「浦安」を代表するキャラクターとして春巻が本誌連載の他作品に出張するという企画がチャンピオン誌にて行われていた。

また、春巻の特徴としては、弱い。尋常ではなく弱い。
児童は勿論のこと、虫等の小さな生物、生物ですらない人形や椅子等、ありとあらゆるものと突発的なバトル(?)を繰り広げては、自爆に近いKO等様々な流れを経て敗北する。
今後もVS春巻シリーズにおける連敗記録は更新され続けることだろう。


【主な春巻伝説】

  • 財布は必ず落とす
  • 家の鍵も無くす
  • そもそもポケットに財布が入れられない
  • 遭難
  • 人間時報
  • コンクリートコーティング
  • ご飯と一緒に炊かれる
  • 1ヶ月くらいなら飲まず食わずでも平気
  • 冬場の自宅は外より寒い
  • 夏の暑さに負けて窓を捨てる
  • 飼ってた犬に部屋を取られる
  • 自分で仕掛けたごきぶりホイホイに引っかかる
  • バカより勝るバカ野郎
  • ある意味自由な生徒を育てる

【主な春巻遭難ポイント】

  • 学校の屋上
  • 高速道路中央分離帯
  • 自宅
  • 河原
  • デデニーランド
  • サファリパーク
  • 夏の浦安市
  • 冬の浦安市
  • ゴルフ場
  • マグロ運送用トラック内
  • 廃球場
  • 給食センターの炊飯器(結果自身が超人教師ライスマンと化す)
  • ゲームの中

【VS春巻】

  • 小鉄軍団→喧嘩して負ける
  • 桜→ラリアットで一発KO
  • カニ→顔面をズタズタにされ、脳天をめった刺しにされる
  • カブトムシ→足の爪を剥がされ、ゴミ捨て場に落とされる
  • サボテン→喧嘩して自爆


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最終更新:2024年02月13日 20:03