秋山駿(龍が如く)

登録日:2011/06/15(水) 03:28:03
更新日:2024/04/19 Fri 23:33:11
所要時間:約 6 分で読めます







人が本気で人生を変える瞬間を見てみたいんですよ









秋山駿とは、『龍が如くシリーズ』登場人物。
声優は山寺宏一氏が担当。
最初、この役が決まった時は「アクションゲーの収録苦手なのに…」と頭を抱えたのだとか。
それ以前に格ゲーに出てたのは内緒


『龍が如く4 伝説を継ぐ者』
『龍が如くOF THE END』の主人公を勤めている。
『龍が如く5 夢、叶えし者』で5人の主人公の一人として続投。
『龍が如く0 誓いの場所』は4以来初となる欠場、『龍が如く 極』は時系列が1に戻ったが出番はなかった。
『龍が如く6 命の詩。』では桐生単独となるため主人公から外れたものの登場。
また、『クロヒョウ 龍が如く新章』にもちらりと登場。阿修羅編にもチラッと登場している。
そして『維新』にも長州藩の新堀松輔として登場する。ついでに花ちゃんも幾松として登場している。


【人物】
オールバックの黒髪と無精髭が似合うニヒルな魅力を持つ男性。
ストライプの入ったワインレッドのスーツを着崩すそのスタイルは軽薄なアウトローといった印象を与えるが、金のコインネックレスや高級な腕時計をしていたりと身なりは良い。
5では腕時計をガガミラノに変えているが、これは後述の花ちゃんからのプレゼントらしい。
因みにガガミラノは10万~20万は下らない高級腕時計だったりする。

年齢は『4』で32歳と言われていたが、公式サイトでは33歳と書かれていた。
『5』では34歳表記なので、ムービー中で出た32歳で正しいようである。

神室町天下一通りに『スカイファイナンス』という金融会社を構えている。
『5』では蒼天堀支店を構える予定だが、準備開始から2年経っても事務所はダンボールが山積み状態であり、
蒼天堀にいる間は事実上の秋山の寝床に近い状態のせいで目処すら立っておらず開店休業状態。その上冗談抜きで笑い話にもならないほど汚い。
神室町本店は花ちゃんがいるので綺麗な部分が一応あるものの、いなくなった途端マッハで汚くなる。

またキャバクラ『エリーゼ』のオーナーも勤めているが、指示こそ出すが店の経営は大体店長に任せている。
エリーゼはミレニアムタワーの真正面という好立地であり、表に看板も出してるせいでプレイヤーには鈍器として使われる。
いつもキャバ嬢のスカウトは秋山がやるらしく、一応キャバ回りの仕事も経験済みで、現役の頃はかなりの敏腕だったようだ。
ちなみに4のエリーゼではミニゲームNo.1キャバ嬢をつくろう!(略してキャバつく)がプレイ可能。

結構な遊び人で、好きな時間に出社して店のことは経営・事務・雑用まで秘書の花ちゃん(CV:平野綾)にほとんど任せっきり。
エリーゼの方も様子を見にこそ行くが人事以外はほぼ店長にぶん投げている。
自分は神室町をぷらぷら歩き回るという良いご身分である。おまけに店を寝床に昼夜逆転生活を送っているせいか生活感も皆無。作中で帰宅する素振りは一切ないので、退社後は適当なホテルにでも泊まっているのだろうか。
おまけに花ちゃんには相当なムチャ振りをするらしく、蒼天堀に行ってる間の業務はともかく無茶な頼みを押し付けてしまった事も。
蒼天堀に毎月のように通っている間も、夜は準備そっちのけで事務所に携帯を充電器に挿したまま飲み歩き、朝ドンキホーテに寄って帰る、というのが定例化しているらしい。

しかし他人からはただの道楽に見える秋山の遊び癖にはちゃんとした意味があり、実際のところは好き勝手遊んでいるばかりではない。
例としてホームレスとの酒盛りついでに情報を入手していたり、出先で客を見つけてきたりしている。そのせいで厄介事に巻き込まれるのがよくある。
まぁ人がさらわれてる時に余裕でキャバクラ行ったりしますけどね!

金融業を営みながら、本人曰く「金貸しって職業は嫌い」。
だがそれでも金貸しを続ける理由は端的に言うならば「金貸しという職業は嫌いだが金は嘘を吐かないから」というものであり、
人情家に見えるが心の奥底では「人情なんて信用出来ない」と達観しているひねくれ者。
しかし、桐生や新井といった人情家な一面を持つ者達を神室町という猿山のボスと捉えている事から無い物ねだりをしていると指摘するプレイヤーもちらほら。


【性格】
基本的に人当たりが良く、いかなる状況でもペースを失わない度胸も兼ね備えている。
頭の回転も主人公中トップクラスに速い。また金融工学のプロで、『4』のラストでとんでもない金額の金を失っておきながら、
その半年後には3億というぶっ飛んだ額の融資を行えるほど回復している。正に金の成る木状態。

神室町中の住人(主にホームレス)から慕われており、『顔なじみ』が多くいる。

しかし仕事に対する姿勢はシビアで、客に情けを掛けることなく物事を進める。
それについてよく咎められるが、仕事への熱意が本気であるため決して自らのスタイルを崩さない。
とはいえ面倒見がなかなか良い方なので、秋山の客は最終的に彼への態度を改めることが多い。

そんな秋山だがちょっぴり女性に弱く、美人を口説いてみせるシーンもある。ついでに女性に泣かされるシーンも。
何より、何か大業を成そうとする人間、特にそういった信念を持つ美女に入れ込み易い。
が、それが屍の山を築くのも厭わない業を背負った人間等の、世間一般では人間の屑*1とも言われる類の人物でも無条件に入れ込んでしまう節がある。
また、夢を追う人間を強く後押しもする反面、大成し得ると秋山自身が見込んだ対象に強く想い入れし過ぎて、過剰な期待を寄せてプレッシャーで押し潰してしまう悪癖も抱えている。
最早存在しない、と言うよりカリスマ性が幻影として残って独り歩きしてしまっている桐生の影を求め続けて、
その後継者足り得ると看做した新井に対して、当人がその気が無いのに組織内で出世せざるを得ない状況に追い込んでしまったり、
アイドルとして期待を寄せられる遥に対して気付けば重圧をかけ続ける取り巻きの一人になってしまったり。

これらの点は、無気力なようでバイタリティ溢れる、夢追い人である彼の人間的魅力の根源であると同時に、
どこか他力本願で独り善がりとも言える欠点でもある。
なお、自分が一度貸した金(と主に花ちゃんと)の約束にはズボラ。


【スカイファイナンスについて】
秋山が興した創業数年の金融会社。

他の店で融資を断られた客にも無利子・無担保で融資を行うという会社である。
現実にはまずありえない経営スタイルは神室町で噂となっており、『神室町の駆け込み寺』とあだ名されているほどである。

しかしスカイファイナンスは審査の条件がとても特殊且つ難解であり、利用者は秋山の課すテストに合格しなければ一切の融資を受けられない。
逆にテストに合格さえすれば無制限で融資を受けられる。また、テストに合格すれば逆に借金がチャラになった例も存在する。

ちなみにテストの内容を一例として挙げると…

  • キャバクラで三日以内にNo.1になり、300万の売り上げを挙げること。
  • 一本のタバコを交換し続け、どちらがより高価な物にできるか秋山と勝負。そして秋山に勝つこと。
  • 3時間以内に神室町内で仕事を見つけること
  • キャバクラで1日以内にNo.1となる
  • 「警察や弁護士に泣きついたら殺す」と言って来る悪徳金融に「弁護士に相談する」と言う
  • 体を使った仕事をしてくる
  • ヤクザに借金の取り立てに行く
  • ↑の取り立てに来たグラビアアイドルを脅す
  • 現在の芸名から別の芸名に変える(YesかNoの返答は10秒以内)
  • アイドルのプロデュース業から今回限りで足を洗う

実はこれらのテストは客の『本気で人生を変えたいか』という気概を試すものであり、テストの結果いかんによっては例え合格しなかったとしても融資が受けられる場合がある。
しかし噂が回る内に「無利子無担保で無制限に貸す」という部分だけが一人歩きしている。
蒼天堀でも一応営業はしているがほぼ開店休業状態で、一人歩きしている部分だけを頼りに訪れる客も少なくない。

実際はあり得ないが、テストさえ合格出来れば、雪だるま式に膨らんだ莫大な借金すら完済出来る融資条件故に、同業者に恨まれる事も少なくない。
大抵秋山に襲いかかるが、全員漏れ無く蹴り飛ばされている。また、所轄の刑事からは「ロクでもない奴にまでゲーム感覚で金を貸して神室町の治安を引っ掻き回している」と酷評されている。
スカイファイナンスの存在共々、「金利すら取っていないのにどうやって儲けているか」は都市伝説の域になっているが、実際は株取引と副業のキャバクラ経営で補っている。
大金をすっ飛ばした後1年以内でも数億単位の融資が可能な当たり、相当な儲けを得ているようだが、無利子無担保という滅茶苦茶な内容故に金貸しでの儲けは0。それどころか踏み倒されたり秋山が集金をサボる癖があるので寧ろマイナス収支。
『4』において好立地にもかかわらずELISEが若干苦境に立たされている事から、大体の儲けは株と思われる。

因みに、神室町本店のドアは鍵が付いておらず隠し金庫のセキュリティもかなりザルで、度々それが原因でとんでもない目に遭っている。
一応花ちゃんが店の鍵を持っているらしいが、秋山が鍵を持っているという描写はないので鍵は花ちゃんが持っているものだけなのだろう。
蒼天堀支店も何度も誰かしらの侵入を許している事から、恐らく此方も鍵はついていないのだろう。金融会社としてそれはどうなんだ。


【バトルスタイル】
駿足の蹴り技を連続的に繰り出す戦闘を得意とする。

スピードスター・神速の朱雀と(公式から)言われているだけあってかなり行動が素早く小回りも利く。
キャンセル系の技もあるので集団戦でも立ち回りやすく、攻撃の出の早さなら最速。その分パワーに欠けるが数で補っているので問題なし。
ちなみに訓練したわけではなく、公式によるとかつて秋山を救った新井の蹴り技を見よう見真似で真似て天性のセンスでアレンジした我流とのこと。
蹴り技主体で拳を使うのはコンボ中の裏拳とヒートアクションのみと徹底しており、革靴やスニーカーで鋼鉄製の岡持ちや特大のビリヤード球を的確に蹴り飛ばすなど精密性・脚力も桁違い。

桐生と初対面時には彼を敵の追手と勘違いして谷村と二人で徹底的に叩きのめそうとしたが、
秋山達が悪人には見えないからと桐生は手加減したにもかかわらず、桐生が殆ど息切れもしないうちに一蹴されており、
桐生や彼と一対一で本気の喧嘩が出来る他のボス達と比べると、喧嘩歴の浅さからまだまだ成長の余地があり、精進が必要。
喧嘩のスキルも『4』から『5』にかけて大分成長した。
また頑丈さについても、『5』では足を刺されようが首を掴まれて街灯に叩きつけられてもピンピンしているぐらいには向上している。

但し、ダンスは年のせいかタバコのせいか相当キツイらしく、ダンスだけでなく大阪駅構内をフルダッシュするだけでも、
「タバコやめなきゃやってらんない」と呟き、禁煙宣言を繰り返しては吸っている。
神室町で大立ち回りした後も息切れを起こしているので相当肺の方がガタガタになっている事がうかがえる。
4ではダッシュしようが西郷と修行しようがタバコの吸い過ぎから来る息切れを起こしている描写はないので、4から5にかけての2年間で相当量を吸ったとも考えられる。
神室町本店・蒼天堀支店共に灰皿に吸い殻が山を築いているので、主人公で最もヘビースモーカーなのだろう。


固有ヒートアクションもキック関連のものが多い。派手でかっこいい技が多い中、金的の極みという世にも恐ろしい技も覚える。
ラスボスに使うなよ!絶対だぞ!
更に町内の顔なじみの援護を受けて発動する「顔なじみ」のヒートアクションの中には、雑誌やメニュー表を丸めて一発殴ったあとそれを相手のケツにぶっ刺すという恐ろしい技もある。しかもこの被害者が攻略可能なキャバ嬢に目撃されているというオチまでついている。
しかし、『4』『5』共通で、3人に同時攻撃出来る「三角跳びの極み」か2人同時に仕留める「ダブルジャグラー」程度しか1対多数向きのヒートアクションが無く、大人数相手の乱戦には不向き。
しかし、『5』ではアルファ→ベータ→ガンマとドライブ系を全て繋げるだけでクライマックスヒートゲージが通常のヒートアクション6回分も溜まるため、爆発力は4人中トップクラスで酒との相性も抜群。
攻撃が素早い上に手数も頭一つ分抜けているので、ヒートゲージの回収力は武器を持った品田に引けをとらない。

『OTE』では二丁拳銃を使いこなす。威力は4人中最低だが二丁拳銃がハンドガン扱いかつ弾数無制限でかなり扱いやすいキャラのため初心者向け。
更に専用武器がハンドガン扱いということで空きスロットが他の3人より1つ多く、拡張性にも優れているということからアンダーグラウンドによく突撃させられる。
ナンバリングタイトルでの売りである蹴りは牽制程度にしか使えず、火力面では真島・桐生にどうしても負けてしまうのが難点。
また、最初期はハンドガン一丁で走り回ることになるため、難易度OTE最初の鬼門とも言われている。無理に銃のみに頼らず、周辺のオブジェクトを活用する必要がある。

『5』での絶技は『エアストライク』。相手をサマーソルトで空中に打ち上げ、そのままヒートゲージが続く限り空中でフルボッコにするというトンデモ技。〆には足首を相手の首に引っ掛けて投げ飛ばしているが、これでもまだ人外ではない。
ただし壁際でやるとウォールクラッシュが暴発しやすく、一部打ち上げられない敵もいる。またヒートゲージの消費も結構速いので、ゲージマックス状態からスタートするのが理想的か。
これらの性質上、『5』での秋山のラストバトルは集団戦かつラスボスが怯みにくいというディスアドバンテージが盛り沢山。秋山の経験値稼ぎがし難い本作においてはかなりきつい状況となっている。


【その他】
中の人が中の人だけあって、歌がめちゃくちゃ上手い
花ちゃんとデュエットをするとプロ並の歌唱力を見せつけプレイヤーの度肝を抜く。

合いの手を入れる側に回ると中の人の素が全開になる。通称秋山ちゃん
残高もフューチャーもなぁい

最近は情熱オールスターズの仲間入りを果たし、遥を閉口させるほどの素晴らしい盛り上げっぷりを聞かせるようになった。

ちなみにメールを打つ際はデコメを使いこなすおちゃめな人。
おちゃめだけど『おじさん』と呼ばれるのを気にしてるっぽいので言っちゃだめだぞ!秋山さんとの約束だ!

『クロヒョウ1』ではサブストーリー中に名前だけ登場し、クリア後に解禁されるキャバ嬢を落とそうとしている客として現れる。
『阿修羅編』ではアルバイト先の九州一番星とエイジアにアルバイト中に客として訪れる。
九州一番星はランダムに訪れてラーメン啜って帰るだけだが、エイジアでは後ろの座席でフィーバーしている。殴りには行けない。
だから仕事しろと…

※以下『4』ストーリー及び『5』本編,サブストーリーのネタバレにつきご注意下さい。
















実は元銀行員。さらに東都大(モデルは東大?)法学部出身の生粋のエリートで、大学時代には投資サークルも立ち上げていた金融工学のエキスパート。
『4』で銀行員時代の写真が登場するが、現在の姿からは想像もつかない、いかにも真面目な銀行員といった風貌だった。

何の挫折もなくエリート街道を歩み続けていた秋山だったが、ある時知らない間に自分の銀行口座に100万振り込まれ、同時に見に覚えのない横領の罪を掛けられ懲戒免職処分を受けてしまう。
本人の知る由もないことだが、この横領の濡れ衣の原因は神宮の行った100億のマネーロンダリングで、秋山が所属していた部署がこのマネーロンダリングへ全面的に関与しており、トカゲの尻尾切りよろしく銀行のスケープゴートにされただけだった。
だが知る由もない秋山は無実を晴らし真犯人を追うため尽力したが、結局は悪戯に残りの財産を潰すだけとなった。
それまで『金なんて簡単に増やせる』と考えていた秋山だが、追い詰められて初めて『自分は他人の金で遊んでいただけ』という事実を思い知らされると同時にエリート人生から一瞬にして転落する。

真相究明の為とはいえ悪戯に財産を使い潰してしまい、当時の恋人にも見放され、その後1年ほど神室町で路地裏で残飯を漁りながらホームレスとして暮らしたが、2005年12月に転機が訪れる。
2005年冬、劇場前通りの路上で寝ていた彼の耳に届いたのは冬空に轟く爆発音。その直後、ミレニアムタワーの爆発で神室町の空に金が舞い踊った。
「この金があれば、人生をやり直せるかもしれない」
そう考えた彼は、その夜に神室町の夜空を彩った100億の内、100万を死に物狂いで拾い集めた。
……巡り巡って戻ってきた、自分の人生を滅茶苦茶にした金と知らずに。
だが路上で寝ている隙にホームレス狩りに100万を取られてしまい、(恐らくは出処が出処の100万の為に警察に相談することも出来ず)途方に暮れていたところホームレス狩りを叩きのめして100万を奪還してきたのが当時まだ金村興業に入ったばかりの新井弘明だった。
その100万円を死に物狂いで増やすことにより現在の地位まで上り詰めた(株やFXだけでなく、違法スレスレな手を使ったこともあった)。

その経験から、秋山は『人が本気で人生を変える瞬間を見てみたい』と考えるようになる。
金貸しの仕事に熱意を向けるのはこのためであり、そんな秋山を慕ってかつての同僚であった花ちゃんはスカイファイナンスへとついていった。
ちなみに失業がきっかけで別れた恋人・絵里には未練があるようで、絵里そっくりの女性・リリに本気で恋していた。
謎めいた雰囲気なども秋山の好みだった様子。

現在はかなり金に無頓着で、『4』終盤で1000億を検察(原因は偶然発見してしまった城戸)に綺麗に持っていかれた直後は流石に凹んだが、その直後には開き直ったのか「金はまた増やせばいい」と発言している。
1000億を金融機関に預けていなかったのは彼が銀行に裏切られたからであり、信用出来ないとして店内の隠し金庫へ無造作に放り込んでいた。

『4』終盤、ミレニアムタワー屋上で奪われた1000億を全てばら撒き、新井と正義と金の問答をして死闘を制したが、
暴露記事をバラ撒かれた事で激昂した宗像に撃たれるものの、リリの形見の札束が彼を守ったことで事無きを得ている。
(この金額は科学的に銃弾を防げるスレスレの枚数とされている)

『OTE』ではいつものように集金をサボって夜の神室町をぷらぷらしていたが、体調不良を押して追いかけてきた花ちゃんに尻を叩かれ監視されるような形で集金に向かおうとした矢先、劇場前通りで極道の事務所が襲撃され、更にゾンビが発生する光景を目撃してしまう。
ゾンビが持っていた拳銃を拾い応戦しその場を切り抜けるものの、スカイファイナンスに戻った際はライターを持つ手が震え、タバコに火が上手く着けられないなど動揺を隠し切れていなかった。
そのまま花ちゃんと共にスカイファイナンスで夜を明かし、翌日昼頃に目を覚ますが既に天下一通り周辺はゾンビによって地獄絵図と化していた上、花ちゃんの体調も悪化。
更に店内にゾンビが雪崩れ込んだため花ちゃんを一旦ニューセレナへ避難させ、柄本医院へ向かおうとするも隔離壁によってすっぽん通りへの最短ルートは封鎖されており、そこで真島組の末端構成員の長濱と邂逅。
「壁の外への脱出の手引きをする代わりに彼を護衛する」という取引に乗って脱出。迂回を余儀なくされながらも薬を確保したが刻一刻と自体は悪化の一途を辿っていく。
ゾンビがニューセレナまでも襲撃した為脱出した花の足跡を追うが、花と合流した際には明らかに人為的に作り出されただろう化物まで現れたことをきっかけに一連のゾンビ騒動を独自に追っていく。
なお、バッティングセンターで「馴れ合うつもりはない」と言った龍司と真島に便乗する形で別行動を取るが、内心では後悔していたのだとか。

『5』の事件には当初無関係であったが、蒼天堀支店でぐーたら過ごす日々を送っている最中に融資した事がある朴の訃報が飛び込み、
それを受けてダイナチェアを訪れ、朴が自殺と他殺の両方の可能性があることと、秋山に返済する予定だった金が金庫から消えている事を堀江と共有する。
デビュー寸前のアイドルがいるため事務所を閉めるわけにもいかないが、朴のワンマン経営が裏目に出て今後の見通しも立たないという窮地に陥るダイナチェアに手を差し伸ばす。
朴が力を入れてきたデビュー寸前のアイドルを抱えた状態であっさり自殺をするようなタマではないと思いながら、
最悪融資した金が戻ってこない事も覚悟しながら、もし物取りの犯行であったならきっちり回収する事を決意し、朴の死の真実を追うことになる。

この時、朴が最期に言葉を交わした人物である遥と邂逅するが、『4』から『5』にかけての空白の2年間で顔を合わせているらしく、
恐らく『4』クリア後のプレミアムアドベンチャーモードが正史に含まれているものと思われる。


+ 以下、『5』サブシナリオのネタバレの為折りたたみ
『5』では花屋とは違う情報屋に関西の信用情報機関の事故情報(ブラックリスト)を見張らせ、大阪の金融屋に融資を申し込んでは審査に落ちていた人物の「矢守彰彦」という名前の登録があったという情報を掴み、スカイファイナンスで顔を合わせた。
その矢守という男はかつての秋山の上司であり大学の先輩でもあり、横領の濡れ衣を着せた張本人だった
矢守が己の店に流れ着いたのは秋山にとってはスカイファイナンスの性質*2から想定内で、
矢守は2年前から関西で金融コンサルタントを営むも上手く行かず倒産の危機に陥り、審査を受けては落ちを延々と繰り返す内にブラックリスト入り。そこで辿り着いたのがスカイファイナンス蒼天堀支店だった。

矢守は自分の事を全て調べさせていた秋山に復讐の為に探らせていたのかと勘繰るが、実際は矢守に恩返しをしたい為だった。
「一度全てを失った事は逆に再スタートするチャンスだった、あの時東都銀行をクビになったからこそ今の自分がある。
やり直すなら力を貸すから互いに過去を水に流そう」という言葉に矢守は激昂。
それでも本心*3を語りかけるが、
矢守は「自分は秋山を出世のために見殺しにして情を捨てた最低の人間だ。どこまでオレを馬鹿にすれば気が済むんだ」とヒートアップ。
それに対して秋山は静かに怒りと呆れを滲ませるものの矢守はそれに納得し、自分の出世のために不正に手を貸して秋山をクビにしたがその不正が原因で自分が職を追われる羽目になった。
自分がクビになった原因を自分から秋山にすり替えて現実から目を背けていたのかも知れないと呟き、7年前の真実を語る。

神宮が東城会と結託してマネーロンダリングをしていた頃、東都銀行内部でマネーロンダリングを担当していたのが上述した秋山達のいた部署だった。
秘密知っていたのは当時主任だった矢守までで、東都銀行ぐるみの悪事を知らない秋山は体のいいスケープゴートにされ突然降りかかった見に覚えのない業務上横領の罪を全て着せられ、路頭を彷徨う羽目になった。
2005年の冬に神宮のマネーロンダリングが公になった後も、銀行は「横領は秋山の単独犯行」と言い張って知らぬ存ぜぬを貫き通すが、そのマネーロンダリングの裏には警視庁副総監も関わっていたという一大スキャンダルが発覚し状況は一変。
再び事件の全容が究明される自体になり、芋づる式に東都銀行頭取までもが逮捕されることになった。
矢守も罪に問われたが、秋山がクビになった時点で内部資料や矢守が不正に関わった証拠も抹消済みであったので証拠不十分により不起訴処分となったが、容疑がかかった時点で銀行を追われていたのだ。
時系列の関係上、2010年に神宮のマネーロンダリングに関する裏帳簿をニューセレナで目にした時点で秋山がこの真実に肉薄した可能性があり、蒼天堀支店を開店した理由は事業拡大ではなく過去の精算と矢守との対峙の為であった。

その後矢守は関西に渡り経営コンサルタント業を始めるが経営不振に陥り今に至り、倒産回避を諦めていなかったがプライド故に秋山からの借り入れを拒否。
秋山は「もうこの界隈に貸してくれる業者はいない」と忠告するが、矢守は銀行強盗を仄めかし、「人間はどんな状況でも生きることは出来る。お前がホームレスになった時みたいにな」と言い残して去った。
断られる事は秋山は予想済みだったがブラックリスト入りしている時点で他所で金が借りられるわけでもない。本気で銀行強盗するとも思えないが後を追った。
直後、闇金事務所に包丁片手に強盗を試みる矢守を発見して事務所に踏み込んで制止するもうこうするしか道はないと矢守は怒鳴る。
矢守は「自分が死ねば自分の生命保険で妻子は路頭に迷わずに済むから刺せ」と闇金関係者を脅すものの失敗に終わり、秋山は手を貸そうとするが「俺はお前の力は借りない」の一点張り。
秋山は「たとえ自分の命を失うことになっても…ですか?」尋ねるが、矢守のプライドの起源を知ると安いプライドと一笑に伏した、



「命より信念を大事にする姿勢は嫌いじゃない。だがね、今アンタが守らなきゃいけないのは、自分の面子なんかじゃなくて、家族の未来なんじゃないのか?
アンタが死んで得た金で助かって…、それでアンタの嫁さんが、絵里が喜ぶはずないでしょう?



秋山は知っていた。元恋人の絵里が、今は矢守の妻である事を。全てを知った上で、矢守を赦そうとしたのだ。
驚愕する矢守に「自分のメンツを犠牲にしてでも家族の未来を守るのがやるべきこと、それが本当のプライドだ」と説いた。

この言葉に、矢守は「家族のためといいながら結局自分のことしか考えていなかった」と恥を忍んで融資を申し込む。
秋山はテストとして、本当は別のテストを言い渡す予定だったが*4変更し「過去を水に流す事」を提示し、矢守もそれを承諾した。



『6』の先行情報では、再びホームレスとして生活している事が発覚。
スクリーンショット公開時に何があったのかとざわついたが、資産を数百億円にまで伸ばすなどいつも通りの日々を送っていたようだが、
『5』終盤で主要都市を根城にする極道の頭目から頭を下げられた事が響いたのか、裏社会の勢力図に東城会幹部と同レベルの場所に食い込んでしまい、
亜細亜街炎上を契機に神室町に雪崩込んだ海外マフィアに命を狙われているらしく、自分の周囲に火の粉を飛ばすまいとスカイファイナンスを閉鎖して下水道に身を隠していたらしい。
ロングティザーでは桐生が遥勇と警察病院で邂逅した際に「なんで1人で全部背負い込もうとするんだ」と彼の行動の核心に悲痛な声を上げるも桐生の強固な意思に一蹴されてしまっていた。
伝説が幕を下ろした時、真相を知る伊達を除き唯一真相に肉薄していたが、深追いすることは無く「いつか真実を聞かせてもらう」と言い残した。

『ONLINE』では近江連合と警察によって緩やかな死へと向かう神室町で戦い続けており、再度スカイファイナンスは閉鎖したが片手間程度に営業は続けている模様。
肺は既に喫煙でガタガタながら戦う理由の根底には桐生の影がチラついており、一度は頭を下げられた近江連合を相手に春日一番と共闘関係となる。
分岐する『7』では未登場。スカイファイナンスは完全閉鎖している状態で生存しているのかも不明で物語に関わることはない。

【龍が如く 維新】
長州藩士の桂小五郎として登場する。ひょんなことから新撰組に追われる龍馬の前に現れ、「新堀松輔」と名乗り、覆面の男の情報を求める龍馬に賽の風呂屋の存在を教えた。
後に池田屋事件の際に斎藤と再会し、やむ負えず龍馬と刃を交えるも龍馬の芝居によって逃げ出すことに成功する。
心道無念流の使い手であり、剣の腕はかなりのもの。他にも九章の喧嘩の華道では本編さながらの華麗な足技も披露する。
幾松(花ちゃん)について「俺の女がトラブルに巻き込まれたので一晩中介抱していた」とさらっと口にしている辺り、彼女とは史実同様事実婚の関係のようだ。
やったね花ちゃん、秋山さんが振り向いてくれたよ!(スピンオフだけど)


【名言・迷言】

「私は常にカッコいいオーナーでありたいんですよ」

「また、君に会える日を楽しみに待ってるよ」

(浅木を初めて見て)
「彼女、ウチのキャバでNO.1になれますよ」

(ボス敵の襲撃)
浅木「秋山、危ない!!」
秋山「…ゾクッとしたねぇ、浅木ちゃんに呼び捨てにされて」
浅木「馬鹿!?」

「君の妹がさっきから胸糞悪くてね。ただ、あいにく女を殴る趣味はないんで持てあましてたとこなんだ」

「アンタの方こそ俺を見くびるな、俺はプロだ、俺の仕事は客に金を貸すこと、それ以外あり得ない
情を捨てただって?笑わせるな。情を差し込んで過去のことを蒸し返しているのは、アンタの方じゃないか」

「ええ…俺は会社をクビになった後、付き合っていた女、絵里に捨てられた。その後、絵里はアンタと付き合い始め、結婚して会社を辞めた。絵里を失った俺には、もう他に失うものはなかった。だからどんなことでもやれた。
だけどアンタにはまだ家族がいるでしょう?死んだほうがマシだなんて、言うのは早すぎる。
今、アンタがすべきことは、自分のメンツを犠牲にしてでも家族の未来を守ることだ。
それが、本当のプライドってもんでしょうが…!」

「俺のことはいくらでも裏切ってくれてもいい。だけど、守らなきゃいけないものを間違えないでくれ」


秋山「ご融資の条件は簡単です」
秋山「この項目に追記・修正をして頂く……これだけですよ」
秋山「ほら、こんな風に……」


Wiki篭り「う……そ……秋山さんの体から……」
Wiki篭り「ものすごい金のオーラが……!!

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最終更新:2024年04月19日 23:33

*1 リリこと冴島の妹の靖子は脅されていた等の理由もあるが多くの人間を手にかけており、朴はアイドル生命を優先する余り夫に無断で中絶、逸材と目を付けた遥をトップアイドルにするべく実質的にアサガオの子供たちと施設への資金援助を盾に桐生をアサガオから蹴り出し、遥の逃げ道を塞ぐような脅迫めいた発言を行うなどしている

*2 真っ当な金融屋のブラックリスト入りした人たちが最後に辿り着くのが、無制限・無利子・無担保で貸し付けを行うスカイファイナンス

*3 「矢守に教わった知識が無ければ街金を開くことも出来なかったから本当に感謝している」という矢守の考える復讐とは程遠いものだった

*4 「本当は"離婚しろ"と言うつもりだったが、命がけの行動見てたら、そんな嫉妬剥き出しの試験馬鹿馬鹿しくなった」と嫉妬心丸出しのものだった