シャイニングガンダム

登録日:2012/07/17(火) 01:36:10
更新日:2024/02/02 Fri 04:24:27
所要時間:約 8 分で読めます






出ろぉぉぉぉっ!ガンッダァァァァム!!



機動武闘伝Gガンダム』に登場するガンダムファイト用の人型機動兵器「モビルファイター(MF)」の一機。
本作前半の主役機を務める。



○緒元

登録番号:GF13-017NJ
頭頂高:16.2m
本体重量:6.8t
装甲材質:ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材、レアメタル・ハイブリッド多層材

武装:
バルカン砲×2
マシンキャノン×2
ビームソード×2
シャイニングショット×2

ガンダムファイター:ドモン・カッシュ


○機体解説

ネオジャパンのミカムラ博士が第13回ガンダムファイト世界大会におけるネオジャパン代表機として造り上げた機体。
赤・青・白を主体とした初代ガンダムに似たカラーリング。
また、全体的にがっしりとしており、どことなく鎧兜を纏った侍を思わせるフォルムなど、「和風」テイストも加わっている。
他国のMFと比べても全く引けを取らない戦闘力を持つ。

コクピットは当然モビルトレースシステムを採用していて、流派東方不敗の技を完璧に再現できるだけの性能がある。
エネルギーマルチプライヤーを胸部に内蔵している他、アーティフィシャル・オーラ・ジェネレーター(人工気力発生装置)も搭載された。

普段は蓮型のMFキャリアーに格納されている他、地面や川の中など様々な場所に隠されておりドモンの呼び声に反応し出現する。

背中のバックパックは分離して「コアランダー」と呼ばれるホバー走行する車として運用可能。
ちなみにこれは必ずしも搭載しなければならないというわけでもないらしいが、自国の工業力やセンスをアピールする目的で搭載することが多いようだ。
また、ガンダムとは別にエネルギーをプールしておくことで、機体のエネルギーが不足した時にはコアランダーからエネルギー供給を行うことが可能。

最大の特徴は機体を変形させる機構を採用していることで、頭部に積まれたコンピューターがファイターの感情、
特に「怒り」に反応して変形を行い、性能を上げる。複数の形態の内のどれを選択するかは怒りの度合いによって異なるという。
なお、この機構は機体やコンピューターを強制冷却させて負荷を軽減する意味合いもある。


○各形態

◇ノーマルモード
基本形態。攻防一体、遠近両用とバランスが良く、通常戦闘に適している。
ただし、必殺技のシャイニングフィンガーなどは使えない。


◇バトルモード

貴様が銀色の脚ならば、
俺は黄金の指!!

フェイスカバーとアームカバーを展開した形態。シャイニングフィンガーの使用が可能になる。
マウス部分の赤いマスクが特徴的で、出力が上がるがエネルギーを食う。
よく勘違いされるがスーパーモードまでいかなくても赤いマスクはこの形態時点で露出する。
一目で分かる違いとしては、肩や脚部のジェネレーターが展開しているか否かで判断できる。


◇スーパーモード

兄貴…!いや!キョウジ!!
俺は許さない!
母を死なせ、父を辱めたお前を!
絶対に許さないッ!!

人の感情をエネルギーに変換する特性を持つ特殊素材「ディマリウム合金*1」を利用した「感情エネルギーシステム」によって発動する特殊モードで、
頂点に達したドモンの怒りの感情をエネルギーに変換することで機体性能を倍加させる。
バトルモードから更に頭部のフィンやダクトを展開し、腕や脚のブースター、肩のジェネレーターを稼働させて足首のアウトリガーを接地させた形態。
第7回大会で活躍したヤマトガンダムを彷彿とさせる姿となり、ノーマルモードの1.5倍の性能が出せる。
頭部のフィンとダクト及び真っ赤なマスクは歌舞伎の『暫』の主役の髪型と隈取りがモチーフ。
この展開は対戦相手への心理的威圧効果も狙っているらしい。が、ぶっちゃけガンダムの顔より中のドモンのテンションの方がコワイ気がする。

バトルモードまでとは段違いの攻撃力を発揮できる反面、性質上、発動中は乗り手が常に怒りに呑まれたまま巨大な力を振り回すことになるため隙が生まれやすく、強敵相手では逆に弱点となってしまう場合もある。
この点は開発時からライゾウ・カッシュから指摘されていた。
後述の明鏡止水と違い、真っ赤な闘気を帯びているのが特徴的。


◇真のスーパーモード

キョウジ...いや、兄さん...!
もう、終わらせるよ...!

「怒り」ではなく「明鏡止水」の境地に達することで性能を限界以上まで引き出した状態。
上記のスーパーモードからファイターと共に機体が金色に輝きを放つ。
凄まじいパワー・スピードに加え、明鏡止水による的確なファイトにより、スーパーモードをも超える戦闘力を発揮する。
「ハイパーモード」と呼ばれることも。
本編ではマスターガンダムから奪ったマスタークロスをたすき掛けにした状態で発動した。
実を言うとこの形態を見せた直後にデビルガンダムを倒し、ゴッドガンダムに乗り換えたのでゲーム作品などのイメージとは異なり出番は非常に短い。



○武装

・バルカン砲
頭に内蔵。主に相手に踏み込む際の牽制などに使われる。
トリガーは脳波コントロールされているので音声認識ではないのだが
使用時にドモンがやたら気合を込めて「バァァルカンッ!!」と武装名を叫ぶのが異彩を放つ。

・マシンキャノン
肩部に内蔵された中距離牽制用機関砲。仕様的にはバルカンより威力はあるはずなのだが
搭乗者のドモンが速攻で踏み込む為、牽制はバルカンばかりで滅多に使ってもらえない可哀想な武器。
当然「マシンキャノォォォン!!」とも言ってくれない。

・ビームソード
左腰にマウントされていて、ガンダリウム製の装甲も斬れる。
太刀と脇差のように長さがそれぞれ違っている。
ちなみに前期OP等では鍔元に「G GUNDAM」と表示されている。
一部の立体化作品の作例では二刀流で構えるスチール等があるが本編では結局行わなかった。

・シャイニングショット
アームカバーの裏に装備された2門1対計4門のビームガン。
やっぱり滅多に使ってもらえない可哀想な武器で劇中では2~3回しか使っていない。
だがゲーム作品ではシャイニング最長射程であることが多いため、割と重要な立ち位置。

・煙幕弾 / スモークグレネード
1話でのみ使用した幻の装備。御丁寧にも白・青・赤のトリコロールカラーで塗り分けられている。
一時期はまったく取り上げられなかったが、近年は各種ゲームでしばしば取り上げられている。
ただし武装の名前は設定されていなかったせいでまちまちである。
前者はガンダムジオラマフロント、後者はEXVSシリーズでの名称。


○必殺技

シャイニングフィンガー
液体金属で覆ったマニピュレーターを更にエネルギーで覆い、物体を掴んで握り潰す「黄金の指」。…むしろに見えるって?気にするな。俺は気にしない。
エネルギーはビームのように放出することも可能。
バトルモード以上で解禁となる。
「ガンダムファイト国際条約 第一条 頭部を破壊された者は失格となる」をダイレクトに反映した必殺技。

・シャイニングフィンガーソード
シャイニングフィンガーのエネルギーが全部注ぎ込まれたビームソード。
凄まじい威力を持つがエネルギーの消耗も激しく、スーパーモードでないと使えない。
大体のゲーム作品で最強技扱いされる。
劇中では初使用時以外は使用時にシャイニングフィンガーソードの名称は使用されない。

・超級覇王電影弾
流派東方不敗の技の一つ。
劇中ではクーロンガンダムとの合体技(師匠を打ち出すだけだが)で、単独で使うのはゴッドガンダムに乗り換えてから。
しかしゲーム作品では「ゴッドやマスターが一人で出来るならシャイニングも出来るんじゃね?」という理屈で単独版を行うこともある。
ただしあくまでこれは本編描写を用いた拡大解釈であり、公式ではシャイニング時点では合体技として以外は一切やってない。つまり捏造。

・キング・オブ・ハート・シャイニングフィンガー
ギアナ高地でのデビルガンダム戦で見せたドモン最後のシャイニングフィンガー。
真のスーパーモードとなったうえで全身の黄金の輝きを右手に集中させ、その莫大なエネルギーをキングオブハートの紋章と共に叩き込むシャイニングガンダム最大の必殺技。
ギアナ高地の大地を呑みこむほどに巨大化したデビルガンダムを一撃で打ち倒す威力を秘める。
ただしやはり消耗もあり、直後のマスターガンダムとの小競り合いで通常のシャイニングフィンガーを放った際には連戦でエネルギーが尽きて不発になってしまった。

・シャイニングフィンガーシュート
ときた版漫画で使用。
両手のシャイニングフィンガーのエネルギーを集めて球体状にし、打ち出す。

・シャイニングフィンガーソード斬
これもときた版で使用。
シャイニングフィンガーソードを振り下ろして地表に斬撃を走らせ、進路上の敵機を真っ二つにする。



○劇中の活躍


ドモンが乗り込み、ネオイタリアのネロスガンダムを始めとする各国のガンダムと闘いながらデビルガンダムと兄のキョウジ・カッシュを追跡していた。
新宿で遂にデビルと遭遇するが、進化したデビルに返り討ちに遭ってしまう。

その後、ギアナ高地での修行の末に明鏡止水の境地に至ったドモンが真のスーパーモードを発現させ、デビルを撃破する。
しかし、エネルギーが尽き、東方不敗マスターガンダムの攻撃から自動操縦でドモンを守って腹に直撃をくらう。

最後はレインが遠隔操作で本機を動かし、ゴッドガンダムに機体のデータを転送してとうとう力尽き、その役割を終えた。
このシーンはまるでシャイニングが意思を持ってゴッドに後を託す様にも見える感動のシーンである。

後期OPではギアナ高地に残されたシャイニングの姿が描かれている。


デビルガンダム軍団との戦いで、ドモンが不在時にはレインが操縦。
ファイティングスーツ着用時の喘ぎ声が一々エロいのなんのって…ふぅ。



○関連機


シャイニングガンダムのプロトタイプを基に開発された対デビルガンダム用のMF。
近距離特化のシャイニングに対し、ライジングはビームボウとヒートナギナタを用いた遠~中距離特化。
ライジングシールドという盾もあり、全体的に一対一で戦う想定のMFというよりMSに近い。
一応シャイニング同様、ライジングフィンガーという必殺技もある(Wシャイニングフィンガーにて使用)。
主な必殺技は出力全開で放つビームボウの「必殺必中ライジングアロー」。


■シェイディングガンダム

型式番号:JMF1337SD

「超級!機動武闘伝Gガンダム」に登場。

シャイニングのフレームと外装の予備を使って造った機体。
基本性能はシャイニング以上で、特殊素材製の装甲により色が黒い。機体の各所で光っているのは放出された余剰エネルギー。
対ドモン用の学習成長型自立CPU
「データキョウジ」が組み込まれていて、パイロットを必要としない。

ドモンの実力を疑問視したカラト委員長が地球に送り込み、彼のシャイニングと何度か戦っている。
最後はドモンが発動させた怒りのスーパーモードで撃破された。



○本編外

機動武闘伝外伝
コミックボンボンで連載されていたフォトストーリー。シャイニングやライジングの様々なバリエーションが登場した。
この作品だとシャイニングガンダムはブッシやノブッシの後継MSニンジャーの試作機をゴッドガンダムまでの繋ぎとしてガンダムに改造したものと設定されている。
またギアナ高地でDG細胞に浸食されたゾンビシャイニングが登場し作中人物は「ドモンのシャイニング」と発言しているが解説ページによればシャイニングガンダムをコピーしたデスアーミーらしい。


○立体化


前半主人公機のため1/144、1/100、1/60、MG、HGFCと幅広く発売。
SDガンダム方面でも幅広くリリースされている。フィンガー用の手首は寧ろSDの方が先に付けていた。
1/144にはハイパーモードバージョンと銘打たれた全身金メッキ仕様がある。

どれもパーツの差し替えや展開でスーパーモードに変形可能だが、1/144はバトルモードまで。

  • 1/144
ポリキャップ剥き出し関節など、この時代のキットならではの粗は見えるものの
Gガンダム系最初のキットとしてはかなり色分けを頑張っており、後発のゴッドや次作品のWからは省かれがちになった
足首の色分けをこの時点でやってのけている。
付属オプションはビームソードとバトルモード用マスクのみ。
バトルモードへの変形は頭部マスクパーツの差し替えとアームカバーの展開で行う。
別売りのグレードアップパーツを使うことでスーパーモードが再現できる*2

  • 1/100
HGブランドで発売。当時のキットで用いられたシステムインジェクションにより、塗装いらずの色分けを実現している。
ただ異なる色のパーツを一つに纏めて整形しているお陰で塗装派には評判が悪く、コアランダーなど一部パーツ合わせに難がある箇所も。
各モードへの変形はフェイスマスクの差し替え以外は完全変形を実現している。
胸部マルチプライヤーとカメラアイにクリアパーツを配した仕様だが、シャイニングフィンガーの再現用平手は付属していない。

  • 1/60
HGEXブランドで発売。1/100をさらに突き詰めたキットで、フェイスマスクの展開も再現している。
見栄え重視のギミック無しフェイスマスクも付属しており、どちらかを選んで組み立てるコンパチ仕様。
スーパーモード時に露出するブースターやインテーク部分は艶消し金メッキパーツが配されており、素組みでも十分な完成度。
しかしやはりシャイニングフィンガーの再現用平手は付属なし。のちに発売された同スケールのゴッドから手首を流用するユーザーも居たとか。

  • MG
ゴッドやマスターの後に発売された。
アクションフレームを内蔵しているのでMGの中でも屈指の可動範囲を誇る...が腿周りの可動は流石に最近のキットに劣る*3
リアル等身のものではここで漸くシャイニングフィンガー再現手首が付属した。
ゴッド譲りの豊富な手首パーツもそのまま。
モード変形はフェイスマスクの差し替え以外は完全変形のHG仕様。
胸部マルチプライヤーはジュエルシールでの再現。

  • HGFC
手首パーツの充実ぶりはMGにも引けを取らない。
腿周りの可動も改善され格闘ポーズがバシッと決まる。
モード変形は差し替えを多用するが、可動範囲造形共に纏まりは良好。
ハッタリの効いたシャイニングフィンガーのエフェクトパーツも付属するが、既存のフィンガー手首に装着しづらいと言う声もちらほら。
さらにプラモデルでは初となるシャイニングフィンガーソードエフェクトも付属する...が「シャイニングフィンガーのエネルギーをソード化」と解釈されたのか非常に短く、なぜかOP映像再現されたタイトルロゴが刻印されてたりと疑問符が付く仕様だったりする*4

■ゲーム作品


◇スパロボ
シャイニングフィンガーやフィンガーソードのおかげでかなり火力が高い。
その一方で、気力が上がらないと意味がない・最大射程が短い・対空性能が微妙と穴も多いが、それらを強化パーツ等で補うことに独特の味があるピーキーなユニット。
当初は機体性能の方も結構高かったが、最近はそうでもない。
ゴッドガンダム同様、エネルギー効率問題に終始悩まされる機体。
基本的にゴッドが登場したらお役御免だが改造が引き継がれるので、改造しといても損はない。
一部作品ではレインがライジングの代わりに乗るので最後まで使える。


◇Gジェネ
こちらも攻撃力が高く、十分使っていけるだけの性能を持つ。
ゴッドがあまりに格闘戦・必殺技に特化し過ぎているため、中距離も(MP消費なしで)対応しているシャイニングの方が汎用性は遥かに上。
…だったのだが、OVERWORLDにて自慢のシャイニングショットの射程4が3になってしまい、ゴッドガンダムには同じ射程の格闘武器が追加されたので事実上の下位互換にやっとなった。
尤も、さらに必殺技の威力以外上位互換のマスターという分厚すぎる壁が未だに健在なのでゴッドもまだまだ調子に乗ってられないの現状だったりするが。

ちなみにドモン以外の各キャラにもシャイニングフィンガーの専用台詞が用意されているので、色々試してみると面白い。

携帯機シリーズでも登場することがあり、ゴッドが登場しない場合は主力として使われる。(ゴッドが登場してシャイニングが登場しないパターンも)
余談だが、クロスドライブでは大破したシャイニングをレインが大改造してゴッドになる。

◇ガンダムVSシリーズ
初出は『NEXT』。タイムリリース機体のうちの一機として登場。コストは2000。
ゴッドガンダムをダウンサイジングしたような格闘機で、格闘モーションはゴッドの流用だが性能は中コスト相応に下げられている。
この機体の真価は特殊射撃で発動する「スーパーモード」。
スーパーモード中は照射ビームを放つシャイニングフィンガーが使用可能になり、特殊射撃でシャイニングフィンガーソード(SFS)を抜刀する。
抜刀中は格闘がSFSを振るう専用のものに変化。専用格闘は原作通り巨大な刀身を持ち、相手をステップやBDごと斬り捨てることもある上に火力も高い、
まさにシャイニングの切り札と言える武器となっている。
特に強力なのが、ソードを横に構えて相手を払い抜ける横格闘。威力はそこそこでコンボの発展性も低いが、引き替えに上下左右への誘導は強く、
相手の高跳びに追いついてぶった切ることもある程。

ただし、良くも悪くも強みはSFSに集約されているため動きを読まれやすく、
同コストのノーベル・シュピーゲルに比べれば扱いやすいものの、勝利を目指すとなると先述の2機同様に修練が必要になってくる。

その後、VSシリーズが新シリーズ『EXTREME VS』シリーズに移行すると一旦姿を消すが、
シリーズ3作目『マキシブースト』にて、コスト2500の格闘機として復活参戦。
マキシブーストでも『スーパーモードに換装』『シャイニングフィンガーソードが切り札』という点は共通するものの、性質はよりピーキーに変化。
簡潔にまとめれば「SFSによるワンチャン火力特化機体」とでも言うべき尖りに尖った機体に変貌した。

通常時はアシストにクーロンガンダムが追加され、シャイニングショットの弾数も増えたが射撃武器は格闘機らしく貧弱。
機動性でもコストが下のドラゴン・ノーベルに劣り、格闘性能も悪くはないものの同コストの格闘機に比べると見劣りする。
それどころか、コスト2000の初代ガンダムのN格闘など、強い判定をもった格闘とカチ合った場合でも普通に負ける事すらある。
この形態はハッキリ「弱い」と言い切れる状態であり、あくまでも後述のスーパーモードへのつなぎ。

時間経過・被ダメ・与ダメで増減するゲージをマックスにして格闘CSを発動するか、エクストリームバースト(覚醒)を発動するとスーパーモードに移行。
前作と違って移行した瞬間にSFSを抜刀し、格闘が専用のものに変化する。
この時の売りはなんと言っても火力。スーパーモード時の火力は他機体とは一線を画しており、
複雑なコンボをせずとも、ごく簡単な基礎コンだけで他機体のデスコン並みの威力を弾き出す火力オバケと化す。
覚醒を絡めた時の火力はこのゲーム最強クラス。基礎コンだけでゲームのダメージ上限に迫るダメージをもぎ取れると言えばその凄まじさが伝わるだろう。
バーストアタック(覚醒技)は「シャイニングフィンガーソード【最大出力】」。
エピオンのそれと似た、SFSを振り下ろす1段技。単発ヒットかつ高威力で、コンボの締めに使うと長々とコンボをせずともまとまったダメージを確保できる。

欠点は火力以外全部パッとしないの一点に尽きる。
ノーマルモードは前述のように2000コスト格闘機と同程度の性能しかなく、スーパーモードに行くまでの必要ゲージ量も多め。
肝心のスーパーモードも16秒しか持続せず、NEXTと違いSFS格闘は、実は火力以外はそこまで強くないというジレンマを抱える。
特に「SFSの刀身の中央付近に相手を捉えないと格闘を振らない」という仕様の影響で発生が遅く、そこそこの発生の格闘とかち合うだけであっさり潰される。
横格に至ってはノーマルよりも劣化している有様で、突きモーションのおかげで発生・判定とも信頼できる前格闘にも「補正が重く最大ダメージが伸び悩む」という罠がある。
このため相方への負担も尋常ではないレベルで大きく、「SFSを当てて一気に勝つか、SFSのチャンスを逃してしまってズルズルと負けるか」という両極端の試合展開が多い。
プレイヤーからも、シャイニング絡みの極端な試合展開は「クソゲー」と皮肉られるほど。
しかし総合的には弱機体と言わざるを得ない機体ではあるものの、他機体と一線を画す超火力に魅了されるプレイヤーは多く、
カジュアルな対戦シーンではそこそこ姿を見かけることが多い。

参戦以降シリーズを重ねるごとに上方修正は受けているものの、未だその立場は低め。
この手の超火力キャラは調整のさじ加減でゲームバランスを破壊することが珍しくないので、開発側も慎重になっているのだろう。
EXVSでもマスターやクアンタが長期にわたって暴れまわっていた前例があるだけに、同じ轍を踏むわけにはいかないという意思を感じる。

……と思われていたのだが、機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは最初期こそ地味だったが、2度のアップデートを経て上記の「SFSによるワンチャン火力特化機体」が更に特化した。
スーパーモード中の格闘が全て追従性能が上がり、特殊射撃の性能強化と前格闘派生の強化などがそれにあたる。
技を当ててからではなく、技を当てるための手段に大きな強化が入ったため、ごり押しで叩き伏せる戦術に歯止めがかからなくなりつつある。
更に下格闘以外の技中から覚醒技へのキャンセルルート増設により、いかなる攻撃からでも大ダメージが保証されるようになったのは大きな強みとして確立した。
一応射撃面でもそれなりの強化が入り、通常時射撃CSに煙幕弾追加など誰も覚えていないような原作要素すら入っていたのだが、今作より追加されたR覚醒のSAでごり押すかF覚醒の格闘補正力の高さで詰め込む戦法にはそれほど合致していない。
多数の格闘機が鎬を削りあいダメージを叩き出す中で、強化中の爆発力という一点においては全機体中最強並のパワーをどう活かすかがプレイヤーの腕の見せ所だろう。



俺のこの手が光って唸る!
追記・修正しろと輝き叫ぶ!

必殺!

シャァァイニングゥ!フィンガァァァァ!!

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最終更新:2024年02月02日 04:24

*1 これの特性をより先鋭化させて作られたのがアルティメット細胞(のちのDG細胞)である。

*2 脹脛のスラスターカバーの展開と脚部の変形は再現されていない

*3 腿側にロール軸が無く、関節側の軸も単純なボールジョイント接続なので股割りが出来ない

*4 本来のSFSはビームソードのエフェクトが大型化したものが正しい。アサルトキングダムでリリースされたものはこの仕様で立体化されている