糸井嘉男

登録日:2011/05/02 Mon 14:55:09
更新日:2024/04/09 Tue 00:50:40
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糸井(いとい)嘉男(よしお)とは、北海道日本ハムファイターズオリックス・バファローズ阪神タイガースに所属してた元プロ野球選手である。

1981年7月31日生まれ。
身長187cm、体重88kg。50mを5.7秒で走り抜け、遠投は120mを記録する。


背番号:26(2004〜2010)→7(2011〜2022)
右投左打。ポジションは投手→外野手。

出身は京都府与謝野町(旧岩滝町)出身。
地元の宮津高校から近畿大学を経て、2003年に自由獲得枠(ドラ1)で入団。背番号26を受け取る。大学ベストナインの実力を買われ、当時は投手として登録されていた。
しかし、制球難が祟り、投手としていまいち結果を残せないでいた。(二軍のみで8勝9敗3セーブ、防御率は4点台後半)

が、元よりその身体能力に目をつけていた高田繁GMが野手転向を打診。2006年から外野手として登録される。

ベストナイン・ゴールデングラブ賞を獲得するなど徐々に秘めた才能を覚醒させ始めた。
イチローにもっとも近い存在として、将来を嘱望されている。


・経歴


【日本ハム時代】


2004年-2006年
上述参照。

2007年-2008年
開幕一軍入りを果たすも結果を出せず二軍落ち。二軍では好成績を残した。
2008年はプロ入り初ホームランも放った。

2009年
開幕スタメンを勝ち取り、相手投手の左右に応じて右打者と併用されるも6月に月間MVPを取ってからは不動のセンターに。
オールスターゲームにも初出場し、ゴールデングラブ賞とベストナインを受賞。

2010年
2年連続のゴールデングラブ賞を受賞。打率は前年より上がり、出塁率は4割を超えた。
オフに背番号を坪井の着けていた7に変更した。

2011年
統一球によりプロ野球史上稀な投高低打の中、大活躍。打率.319、本塁打11、打点54、盗塁31、出塁率.411、死球19をマーク。
見事最高出塁率、最多死球の二冠に輝いた。ゴールデングラブ賞を(3回目)とベストナインを受賞(2回目)。

2012年
ライトにコンバートされ、栗山監督体制になった日本ハムの優勝に貢献した。
最高出塁率(2回目)とゴールデングラブ賞(4回目)とベストナインを受賞(3回目)を受賞。
オフには年俸交渉で2度の保留をし、ポスティングシステムによるメジャー挑戦を球団に伝えたが…。

【オリックス時代】


2013年
八木と共に2体3の大型トレードでオリックスに移籍。背番号は引き続き7を着用。
WBCの日本代表にも選出され、シーズンでは3番ライトで出場。シーズン中は3割をキープし5年連続3割を達成。
打撃タイトルは取れなかったものの安打・本塁打・盗塁はキャリアハイの成績を残した。

2014年
開幕から右の脇腹を痛めつつもスタメンで強行出場。
打撃成績は前年よりも好成績を納め、自身初の首位打者にも輝き、オリックスの2位に貢献した。
なおCSでは…。

2015年
この年からは森脇監督の指令でチームキャプテンに就任した。
だが、この年は開幕直後から打撃面で大不振に陥る。
5月には通算1000本安打達成という嬉しい記録も残したが、シーズン前半時点での打率は二割前半と低調。
後半からは調子を取り戻して、何だかんだでチームの野手ではトップレベルの成績でシーズンを終えた(オリックス野手陣全体の打撃成績が良くないので微妙な感じも残るが)。
しかし、2008年以来久々の二割台の打率など前年度よりも成績は落ちてしまい、チームも開幕前の予想に反して低迷するという残念な結果に。

2016年
前年度の不振が嘘のように開幕から連続安打で好調を見せる。
あの大谷翔平の当時自己最速記録だった164kmを簡単に打ち返してタイムリーにするなどの天才っぷりを見せつけた。
西武・金子侑司との盗塁王争いの末に、両者同時に盗塁王のタイトルを獲得した。
35歳で盗塁王を獲得するのはプロ野球最年長記録であり、糸井の化け物っぷりがよく分かる。

この年に国内FA権を取得し、オフに早速行使。
阪神タイガースが獲得を公言し、オリックスとのマネーゲームも噂される中で、金本監督自身が出馬するなどのアプローチが行われ、阪神移籍を表明した。
金本監督曰く「初の恋人」。毎度恒例の怒りの撤退とはならなかった。


【阪神時代】


糸井曰く「野球人として成長するために環境を変えたい(要約)」ということで、30後半にもかかわらず新天地での野球生活が始まる。
4年契約、年俸総額18億円以上。背番号は引き続き西岡から譲り受けた7番を使用。

2017年
春季キャンプに入る前に故障してしまい別メニューで調整が続き開幕には間に合ったものの、シーズン途中に脇腹を痛め登録抹消。
年だろうか、前年より成績を大幅に下げてしまった。
とはいえ2015年ほどの不振ではなく、慣れないセンター起用(途中からはライトに固定)と長期離脱が原因なのかもしれない。
また、プロ入り初のサヨナラホームランも経験した。

2018年
周りの打撃が壊滅的な中で孤軍奮闘。プロ入り初の満塁ホームランを放つなど4番として活躍していたがオールスター直前に故障離脱。しかし元古巣である京セラドームで開催されたオールスターには強行出場した。

2019年
夏頃までは中軸として存在感を示していたものの、足を負傷し登録抹消され故障離脱。
それでも打率はリーグ3位、出塁率はリーグ2位と奮闘した。この歳から次第に成績は下降気味になる。

2020年
この年は全体的に打撃不振ではあったが、秋にかけて打率が向上。
移籍後初めて3球団にまたがり続けてきた11年連続100試合出場が途絶える年となった。

2021年
開幕スタメンを逃し、これまで3球団にまたがり続けてきた開幕スタメン連続記録は13年でストップ。
若手の台頭もあり主に代打起用に留まり打率も2割5分を切るなど、某タブロイド紙にも去就問題も報じられるようになった。

2022年
2度の登録抹消を経て、9月12日に現役引退を発表。

活躍の理由


彼が活躍している理由として、彼の脅威的な身体能力とバカさがあげられている。

統一球は飛ばないので、通常のバッターは自分のフォームを無理に修正して成績を落としてしまっている(例:青木、井口、小谷野など…)が、彼の場合は考えずにバットを振るのでフォームが自然体のまま維持できているらしい。

守備においては打球への反応が遅れがち。若い間は身体能力でかなりの部分を補い、ゴールデングラブ賞を幾度も受賞しているが、現在は流石に衰え気味でありかなり守備力は低くなってしまった。
元投手なだけあり肩は今でも滅茶苦茶強い。その送球は通称ロンギヌス(だせえ…)と呼ばれてたり。

あくまで仮説ではあるが、アホの子なお陰で成績がいいと言うのは可笑しな話である。

また、かの新庄(SNJではない)の薫陶を受けたため、森本が退団した今ポストSHINJOの呼び声も高い。
元国体選手の母とトライアスロンの選手の父を持つ彼の肉体は、ダルビッシュが羨むほど素晴らしい仕上がりらしい。
チーム内で「誰が一番凄い肉体をしているか」というアンケートが行われた時、八割近くの人間が糸井の名前をあげたほど。
阪神との交渉の際にも、金本監督が糸井の肉体を見て現役時の自分より凄いと感嘆している。


人気の秘密とは?



見た目は精悍な顔立ちをした好青年。まあそのせいで女性のみならず男性人気も高い。

全盛期は一塁到達まで3.54秒とイチロー並みのスピードを記録したこともある足の速さと、その走力を活かした広い守備範囲、元投手故の肩の強さを誇った。
打撃センスも天下一品。ライナーのままスタンドに突き刺すパワーと広角に流し打てるスキルを併せ持ち、8打席に1つ近い割合で四球を選べるなど選球眼も良い。代表的な5ツールプレイヤーとして、NPB史上初の6年連続打率3割・20盗塁・ゴールデングラブ賞受賞という偉業を成し遂げている。

欠点として、その高すぎる身体能力が仇となり知らず知らずの内に無理をしてしまうことがあるようだ。
野手としてまだ時間が浅く守備ではエラーをしてしまうことも。
フェンスに恐れず、ケガをいとわずプレーする姿は、逆に私たちの胸を熱くさせてくれるのだが。

だが、そんなことを遥かに凌駕する欠点を、彼は抱えている。





それは。




彼はとんでもなく頭が弱いのである。

かなり失礼な言い草だが、事実である。
サインプレーを見逃したり、アウトカウントを間違えたり、プロとしてかなり危ない位置まで来ている。


そんな彼が産み出した数々の迷言・迷行動を紹介しよう。

  • 中学時代練習中にベンチの隅で座り込んでいたところを見つけた顧問に「帰れ」と言われ本当に帰宅。
  • 大学時代は寝坊の常習犯で「糸井起こし係」が任命されていたらしい。
  • 2011年オフィシャルガイドブックの集合写真でひとりだけビジターの帽子をかぶる。
  • 日本で一番東にあるプロ野球球団はという問題にソフトバンクと自信満々に回答。
  • ハマスタでの試合中、外野守備位置近くに飛んできたビニール袋を、守備を忘れてぼーっと見つめ続ける。
  • 先頭打者本塁打を放った試合の守備にて、何でもない右飛を落球。失点に結びつき、活躍は帳消しに。
  • ドラフト一位指名を受け、球団職員との会食の後記者の「どうでしたか?」という質問に対し「エビフライ!」
  • コーチに何も考えずにバットを振れと言われても、(何も考えないってどうやればいいんだろう?)と自身にメダパニをかけてしまい、結果三振。
  • レーシックで視力2.0に回復するも術前の視力検査の地点で1.5あったとか。「本当に受けるのか」と医者にも驚かれる。
  • いい当たりを打つも1塁ベースを踏み忘れ、踏み直してから2塁に向かう。結果的に連携ミスを誘導して二塁打に。
  • 記者に「どの変化球を待っていましたか?」と聞かれ、真顔で「ストライク」と答え、一同絶句。
  • 契約改更でハンコを取り出そうとしてリップクリームを取り出す。
  • 「一番自信がある筋肉は?」と聞かれ「頭。」…もしかして自覚してる?
  • 投手時代、「お前ノーコンだな」と言われ、「濃紺じゃないですよ!」とアンダーシャツの色を誇示。
  • チームスタッフに「うちゅうかんってなんですか?」と聞く(ちなみにプロ入り五年目)
  • WBC後の時差ボケは大丈夫か?と聞かれると「そういうのは向こうが合わすことなので、あり得ないです」
  • ファンの声援について「力をパワーに変えてがんばります」
  • AS初出場に際して記者「セリーグで話してみたい選手は?」糸井「えっ!?自分はセリーグのベンチに入るんですか?」
  • キャプテンマークの重みは?と聞かれ、「結構軽い素材なんで」
  • 糸井「西武のおにぎり君すごいよな」柳田悠岐「おかわり君さんのことですか?」…柳田も大概な気がするが。
  • 大谷翔平の164km/hをタイムリーヒットにして、「大谷の球は常に速い。底知れぬアレがあるから」
  • オリックス離脱時の選手会納会にて「いつかピッチャーで帰ってきます!」
  • 自身のサイングッズがオークションサイトで売買されていたのを受けて自ら出品
  • キャンプ地の天然芝のグラウンドに対し「人工芝は良いなあ」
  • キャンプにて走塁トレーニングについて聞かれ「バウバウ!」
  • 報道陣の前でマテオのモノマネをして「ちゃかまーし!(やかましい)」…いや知らんがな
  • 試合中にジャンピングキャッチを試みて失敗した日に「インザスカイ!」と言い残す。
  • 取材自粛の日に謎のつぶやき「ジャンヌ・ダルク」。しかも三回も言っていた。
  • 東京オリンピックの野球の決勝戦の時間が夜7時だったのだが、朝7時と勘違いして早起き。

etc...

…確かに、かのミスタージャイアンツ長嶋茂雄が
「I live in Tokyo を過去形にしなさい」という問題に

「I live in Edo.」

と回答して教師の度肝を抜いたように、スタープレイヤーとはときたまとんでもない珍回答を見せることもある。
しかし、糸井のこれは演技にすらみえない程に末期ではなかろうか。
(一説によるとノーコンよりも頭が悪かったため投手を辞めさせられた、とも)


ちなみに前述の知らず知らずに無理をしているというくだりは4割真実で、残りは糸井がケガに気付いていないということがよくあるらしい。

彼の恵まれた肉体も、「トレーニングしてる最中に数がわからなくなり何度も繰り返した結果」だそうな。


なんというアホの子。


だがそれがいい。

その運動能力の高さに反するアホの子っぷりに惹かれた人は少なくないはず。


誰が呼んだか、「プロ野球界のチルノ」。まあポジショニング的に正しくは⑧かもしれない。
それか「野球脳が5g」とも。

「捕手にカーブを投げると宣言し、ロージンやら付けている間に忘れて豪速球を投げてしまい捕手に怒られた」エピソードから、お空の方が近いかも?


七夕のイベントにて、彼はこう願った。



「もっと頭がよくなりますように」


なお、投手に対してけっこう未練があるらしい。
またバカキャラ扱いされるのは好きではないらしく、稲葉などに「バカキャラ扱いしないで下さいよ~」と懇願しているが徒労に終わっている。

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最終更新:2024年04月09日 00:50