MAJOR(メジャー)

登録日 :2009/06/24(水) 23:22:20
更新日 : 2017/05/20 Sat 14:27:08
所要時間 :約 7 分で読めます






夢の舞台へ駆け上がれ!




週刊少年サンデーで2010年まで連載していた野球漫画。
作者……満田拓也
コミックス……週刊少年サンデー最多の全78巻(……と思ったがコナンに抜かれた)

主人公“茂野吾郎”の半生記(5〜34歳)を描いている。


大抵の場合、

「落ちこぼれチームに入団→吾郎を中心に意識改革→チームメイト奮起→強敵達を破る」

という展開。

少年漫画の王道たるジャンプ三大原則「友情」「努力」「勝利」に加え、「家族」「逆境」が大きなテーマになっている。

プロの中にも本作のファンは多く、これに影響されて野球を始めたという人も少なくない。
(ただ、連載終盤期は「ダイヤのA」に取って代わられていた感があった)

2015年3月からは同誌で茂野吾朗の息子、茂野大吾を主人公とした続編の『MAJOR 2nd』が連載されている。
単行本は現在79巻目とも言える第1巻が発売中。80巻もとい第2巻は9月18日に発売。

旧作のファンと新規のファンを上手く取り込んだのか、単行本が物凄い勢いで売れており、
(18日に発売される2巻を含めて)累計発行部数が100万部を超えるという、無印にも引けを取らないレベルのヒット作となっている。
連載からしばらく間をおいての続編だったが、一切MAJORブランドは衰えていなかった証明である……恐るべし。


◆ストーリー


大別すると、

○幼稚園編
○リトルリーグ編(三船リトル)
○中学編(三船東)
○高校編①(海堂学園)
○高校編②(聖秀学園)
○マイナーリーグ編(バッツ)
○W杯編
○メジャーリーグ編(ホーネッツ)
○プロ野球編(マリンスターズ)

に別れる。


◆主な登場人物


茂野吾郎
CV:森久保祥太郎(青年期)、くまいもとこ(少年期)
主人公。左投右打の投手。
旧姓“本田”。実父、義父共にプロ野球選手で親友同士だった。
直情的で熱しやすく自己中な描写も目立つが、周りの人々の叱咤や助言もあって力強く成長してきた。
幼少時から才能を発揮し、幼稚園児の頃には既に90km/hの球を投げていた。
元々右投げだったが小学6年で肩を壊したため(詳しくは劇場版で)左投げに転向する。
メンタル面で不安があるが、いつの時代も女房役の捕手達がそれを上手くコントロールしている。
逆境に進んで身を置き無茶することが多いが、その度に自らの潜在能力を発揮して逆境を乗り越えてきた。
ただし事あるごとに心身を壊しており、右肩故障、右足首の靭帯断裂及び骨折、投球恐怖症(イップス)、血行障害、頭部に直撃を受けて一時意識不明、左肩故障…と満身創痍になっている。


サウスポーでありながらMAX102mph(164km/h)のストレート(ジャイロボール)を軸に、
フォークを織り交ぜて相手をねじ伏せるピッチングを得意とする。
高校までは常に先発投手だったが、マイナーでは抑えに転向、
後にメジャーで先発として数々のタイトルを獲得後、抑えに再転向した。

アメリカで幼なじみだった薫と結婚。2児の父となる。


○佐藤寿也
CV:森田成一(青年期)、大浦冬華(少年期))
吾郎の終生の好敵手。
性格は真面目で心優しい。だが吾郎の敵に回ると嫌みな奴になるなど二重人格的な面がある。
吾郎の幼なじみで、彼に無理矢理連れ出されたことが野球をするきっかけとなった。
本田茂治がギブソンから奪ったホームランが自身の野球の原点だと語っており、自身も最高のバッターを目指している。
捕手としての才能も素晴らしく、精神的に追い詰められた吾郎や眉村を見事立ち直らせた。
借金を背負って夜逃げした両親に捨てられ妹とも生き別れた過去を持ち、中学時代からは引き取ってくれた祖父母を養うため本気でプロを目指していた。
上記の諸事情があってシニアリーグに入団しなかった中学時代を除けば、強豪チームでプレイし続けて育ったエリート。
基本的にホームランか三振しかしない気がする。
FAを行使してホーネッツに移籍。再び吾郎とバッテリーを組むこととなる。


○清水薫
CV:笹本優子
ヒロイン。初期から生き残っている貴重な女キャラ。
ずっと片思いしていた吾郎とW杯編にてようやく恋人同士になり、アメリカで吾郎と結婚。2児の母となる。
続編でも登場するのだが、二児の母として随分とキャラが大人しくなっている。


○ジョー・ギブソン
CV:落合弘治
吾郎が生涯目標とする投手。その実力は作中屈指。モデルはロジャー・クレメンスとランディ・ジョンソン。
頭部への死球で吾郎の実父である本田茂治を死なせてしまった過去をもち、贖罪のため吾郎の成長を見守ってきた。
速球派で鳴らしており、晩年でも力押しのピッチングを続けている。
W杯では心臓病を抱えていたものの、チームのためにとマウンドに立ち続けた。 
現在は息子のギブソンJr.が所属するレイダースの監督。


〇本田茂治
CV:子安武人
吾郎の実の父親で、横浜マリンスターズに所属していたプロ野球選手。
故障が多く、一軍と二軍の間を行ったり来たりしていたが、30歳で肘の靭帯を怪我した事で事実上の解雇宣言を受けた。
だが吾郎の気持ちと親友の茂野の助言もあり打者転向を決意、球団残留を勝ち取った。
翌年、ギブソンとの勝負でHRを打った後、頭部にデッドボールを受け帰らぬ人となる。
一〜三巻は彼を中心に話が進行する為、幼稚園編の主人公と言える。死亡後も吾郎の目指す原点、そして拭えないトラウマとして要所で登場する。


◆アニメ


NHKの土6枠にて放送されていた(全6シーズン)。
原作をほぼ忠実に再現し、投球シーンなどは使い回しているものの、迫力ある作画が特徴。

しかし、高校編から原作にないオリジナルストーリーをいくらか入れるようになったため、原作で重要だった場面や台詞が削除される事が増えた。

例)
  • 海堂1軍vs2軍戦での榎本登板&キャラ崩壊(原作では榎本登板せず、アニメで打たれた後にブチ切れ&ナックル投げ)
  • ↑の試合の結果改変(アニメでは吾郎のサヨナラHRで決着、原作では7回の寿也の2ランHRで逃げ切り)
  • 聖秀編でのマネージャー追加(アニメでは原作で中学編以降出番のなかったキャラを使用)
  • 川瀬涼子の高校編での再登場
  • 藤井のHR抹消(原作ではvs海堂2軍でHRを放ったが、アニメでは無かったことにされた。藤井に何の恨みが?)
  • 海堂戦最終盤でのおとさんの台詞省略(絶対に省略してはいけないはずだが、声優の問題だったのだろうか……)
  • 実況の消滅(結局ワールドカップ決勝まで実況はほぼ消された)
  • マイナー編でのファンとの絡み(「教育テレビ枠」という事で必要だと判断したのだろうが、1話割く程のストーリーだったかと言われれば……)
  • ヤングJAPANでの千石の登場(出した割には扱いが空気。なお原作で千石はプロ入りしたかも不明)
  • メジャー編でのオーナーの性格の改悪(原作ではそれ程でもなかったが、アニメでは明らかな利益優先主義者となっている)
  • 突然の脇役主役回の登場(ダンストンが主役で1話ってwww)

本放送→再放送→新作というサイクルを繰り返し、
更に原作ストックが大量にあったこともあって(最後には追いついてしまったが)引き伸ばし策をほとんど行っていない。

歴代NHKアニメの中でも高い人気を誇り、
4th seasonではウルトラマンティガから続いてきたTBSアニメ土6枠を日5枠へと追いやった。

1st〜3rd seasonまでのOPはロードオブメジャーが担当し、作品と絶妙にマッチした曲で高い人気を得た。
が、解散してしまったため4thからは別アーティストが担当している。

余談だが、1st〜3rd seasonまでの監督は史上最悪と言われたキミキス pure rougeのカサヰケンイチ。
これとかハチミツとクローバーみたいに作れば良かったものを……。

5th最終回はオリジナル話。
野球への情熱を失いかけた吾郎が、野球をする“本当の理由”を思い出して再起する。

三船リトル、三船東、聖秀学院のチームメイトが総登場し、さらには少年期の吾郎も登場し、
EDは1stのOPである神曲『心絵』がフルバージョンで全シリーズの映像と共に流された。

6thでついに原作に追いつく事となり、結局最終回はアニメオリジナルという形をとった。

……が、しかし、最終巻となる78巻の限定版に、コミックス準拠の最終回のアニメDVDが同梱されることとなった。
原作終盤が急ぎ足ぎみだった為か、吾郎がプロテストを受けるために特訓をするシーンなどが原作より細かく描かれている


◆ゲーム


こちらはアニメと違って、とことん恵まれていないことで有名。
ほとんどの作品にクソゲーの烙印が押されている。

特に『メジャーwii パーフェクトクローザー』はその中でも飛び抜けており、
ジャンラインとの激闘の末“2008年度クソゲーオブザイヤー”の座を手に入れた。
その壮絶さは野球を少しでも知っている人間なら、
センター前キャッチャーゴロ 」が頻発するゲームだと言えばその異常性がわかるだろう。

同年に発売された『メジャーwii 投げろ!ジャイロボール!!』もあまりに不自然な選手の挙動で話題を集め、
ジャイロボールよりゲームを投げる人が続出した。
一試合にリアルの野球と同じ時間を費やす野球ゲームは、世界で見てもこの作品だけと言えるかもしれない。




追記・修正よろしくお願いします。

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