シャニ・アンドラス

登録日:2012/07/30 (月) 22:14:57
更新日:2024/04/06 Sat 09:36:22
所要時間:約 6 分で読めます





「ダメだよ、あれは。キレイなんだぜ」


シャニ・アンドラスは「機動戦士ガンダムSEED」の登場人物。
名前の「アンドラス」はソロモン72柱悪魔の名に由来する。

CV:宮本駿一(現:Shunn)

年齢:推定18歳
身長:170cm
体重:57kg
髪色:若葉
瞳:右目…紫、左目…黄
趣味:音楽鑑賞(ノイズ系やデスメタル)
階級:少尉
搭乗機:フォビドゥンガンダム

「機動戦士ガンダムSEED」における地球連合軍の強化人間『ブーステッドマン』の一人で、フォビドゥンの生体CPU。強化インプラントは最も高いStage4。
オッドアイであり、左目は隠れているもののニコル・アマルフィに似た容姿から「ニコルのクローン」だという説も流れていた。
瞳の色を間違えられることが多い。
ダメージファッションを好むのかズボンは破れている。

三人の中で一番高い強化レベルのためか、人格は最も破綻している上に情緒も不安定で、
戦闘中の言動はまるで子供のように舌足らずで、攻撃を防いだ時に鼻で笑って煽ったと思ったら、攻撃を受けたりすると途端にキレて執拗に追い回す程に冷静さを失う。
一方、戦闘時以外は誰と話すでもなく(これは他の二人も大差ないが)、ヘッドホン(とたまにアイマスク装着)で音漏れするほど大きな音量で音楽を聞いており、
小説版では、平時は主にジュブナイル小説を読むという読書家のオルガがその音漏れを迷惑がっていたことを示唆する描写がある。

協調性も全くと言っていいほどなく、味方の攻撃の射線上に入って邪魔がられても気にしないばかりか、
フォビドゥンの「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」で湾曲させたビームを平然と味方の方に逸らし、掠めたこともある。
味方を妨害をして文句言われても謝るどころか「ジャマはテメーだよ」と煽るような素敵な逆ギレを披露したり、
時に任務を無視して独断専行したりと、もとよりチームワークなど皆無なブーステッドマンたちの中でも特に協調性のなさが目立った。
しかし、共通の敵(フリーダムガンダムジャスティスガンダム)を見つけ、後にクロトへのビームを防ぐなど、次第に他の二人へ仲間意識を持つようになった。
協調性こそ無いが個人の実力は高く、軌道を曲げたフレスベルグの射線上に何機もの機体を捉え、破壊するなどかなり高い能力を誇る。


  • 本編での活躍
PHASE-38で初登場。
作画崩壊により、廊下を歩きながら白目で音楽を聴いてるようにしか見えず、かわいそうな子扱いされた。ある意味間違ってはいないが……。
リマスター版ではキッチリ修正されており、瞳孔がしっかり描かれている。

オーブ解放作戦では、カラミティガンダムレイダーガンダムとともにフォビドゥンで出撃。
上空のフリーダムに攻撃を仕掛け、ビームを防ぎまくりフォビドゥンの驚異的な性能を見せつけた。
ジャスティスが現れた後も、攻撃を続けるが、間もなく薬切れに。強化レベルが最も高いためか、他の二人が痙攣するだけなのに対し、シャニは体をジタバタさせていた。
マスドライバー奪取戦ではオルガ、クロトとともに猛攻を仕掛けるが、マスドライバーに張り付いたフリーダムとジャスティスを撃ち落とせず、作戦は失敗してしまう。
その後、ビクトリアのマスドライバーで宇宙に上がる*1

L4宙域戦ではデブリに引っかかって航行できなくなったクサナギを見て止めを刺そうとフリーダム、ジャスティスの鹵獲任務を放棄してクサナギに向かう。
が、ジャスティスに妨害され、そのまま交戦。
機体が中破するほど追い詰められ、怒りが爆発。ジャスティスを標的に見境無くフレスベルグを放つ。
その様子は正に滅茶苦茶としか言いようがなく、機体エネルギーもどんどん浪費していた。
そして撤退命令が出るもそれを無視して実弾による攻撃を続けていたが、オルガの説得によりようやく撤退。
その後はジャスティスに執着するように。
途中、クロトと協力してフリーダムの頭部を破壊する活躍も見せる。

ボアズ攻略戦ではカラミティ、レイダーとともに量産機相手に無双し、核攻撃を成功させた。
「まぶしー」としか感想を漏らさなかったが、この際の光景が気に入ったのか、
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で核攻撃を妨害してきた敵を撃破しながら「ダメだよ、アレは。キレイなんだぜ」と発言している。

その後も様々に活躍を見せ、ストライクルージュを撃墜しようとするが、乱入してきたデュエルガンダムに阻まれる。
さらにバスターガンダムも駆けつけ、バスターの攻撃後デュエルが一気に近づくというコンビネーションにも動じず、フレスベルグでシールドごとデュエルを撃破した。


……はずだった。


しかしイザークは、ビームが本体に直撃する寸前に咄嗟に追加装甲の「アサルトシュラウド」をパージして撃墜されたように見せかけ、
装甲が破壊されて発生した爆風に紛れつつ、自機を撃破したと思い込んでいるシャニのフォビドゥンに特攻。
まさか撃墜されていないとは思わなかったシャニは不意を衝かれて反撃どころか反応すら出来ず、デュエルのビームサーベルによる連撃によって両腕を切断された後、コクピットを貫かれて撃墜。
ブーステッドマン最初の被撃墜者となった。


スパロボ
●αシリーズ
第3次スーパーロボット大戦α
原作通りオーブ解放作戦から登場。特殊技能として生体CPUを持っている為、中々手強い。死に際は原作と同じタイミングである。
上官はヤザン・ゲーブル
鎌を持つガンダム繋がり か、デュオとの特殊掛け合いもあり、撃破された時にはその死を悼まれた。
シャニ「鎌を使うのは俺だけでいいんだよ!」
デュオ「お前には既に死神が憑いていたってことさ。あばよ…」

●携帯機シリーズ
スーパーロボット大戦J
スーパーロボット大戦W
やはりオーブ解放作戦から。死に際はみんな仲良く一緒に。

■GジェネDS
通常ルートではエピオンのかませ犬だが、ライバルルートではゼロ・ムラサメの説得により他の二人共々仲間に。
薬中は治らないものの、「守るさ!みんなを!」などの熱血な台詞が目立つようになる等三馬鹿中最もキャラが変わり、ついたあだ名が「きれいな三馬鹿」。
ちなみに説得で再度仲間になった彼のIDコマンド(そのキャラのセリフを元にした起動型能力。所謂精神コマンド。)には味方への攻撃を引き受ける物があり、フォビドゥンの高い防御性能を存分に活用する事が出来る。

なお原作通りの言動の三馬鹿もライバルルート前半で少しだけ使用することになる。その時は他の二人と相性値がマイナスなのだが、
ゼロに説得されてきれいな三馬鹿になると相性値がマイナスからプラスに逆転、三馬鹿個人の能力の高さも相まってそれはそれは優秀なスタックになる。前述の通りに薬中は治らないのでこまめに母艦に戻してやらないといけない。
今作においてブーステッドマンのアビリティを持つ三馬鹿は能力値にプラス補正が入っているが、戦艦の外で3ターンが経過すると、プラス補正が消える代わりにマイナスの補正が入り、IDコマンドも使えないという形で戦闘能力の高さと薬切れを再現している。またプラスになったはずの相性値も薬切れするとマイナスに戻ってしまう。
戦艦に戻ればその3ターンは数え直しとなり、薬切れでの弱体状態も解消される。なおエクステンデッドのアビリティを持つスティング達は、プラス補正がブーステッドマン低い代わりに薬切れ状態にならない。
もっとも薬切れが起こる点は残りの三馬鹿も共通であり、彼らをスタックでまとめて動かすことでひとまとめに薬の補充ができるため、その点でも三馬鹿はスタックで動かすべきである。
実は艦に戻す移動→それをキャンセルすることで薬のターン経過がリセットされるバグがある。薬切れで弱体化してからだとちゃんと艦内に待機させないとダメだが。

■真・ガンダム無双
他の三馬鹿及びエクステンデッドと共にSEED枠として参戦。フレスベルグを生かした攻撃で範囲制圧に優れるフォビドゥンもプレイアブル化。
相変わらずの舌足らずの気怠そうなセリフも収録。
フォビドゥンのチャージ攻撃が多段ヒットな為、とある設計図稼ぎの裏技要員として使える。

  • 主なセリフ

「ジャマはテメーだよ」

「ウザァい」

「へえー、まだいたんだ。変なモビルスーツ」

「ウラァァァァァ」

「片っぽでもいいの?」

「あ、あれ。もう終わりじゃん」

「墜ちな」

「ジャマすんなよ!」

「お前!お前!お前ェェェェ!!!」

「この!この!このぉぉぉぉ!!!」

「でも!だってあいつ!」

「今度失敗したらまた怒られる?」

「逃がさないよ」

「ああああああ!ウザい!!!」

誰だよ!?俺を撃とうなんてヤツは!!


  • 余談
担当声優は歌手であるが(D・N・ANGELのOPおよび最終話ED担当)本編の抑揚のない喋り方はわざと。
監督にそういう演技をするよう指導を受けたらしい。つまり棒読みではない。
まあ当時はD.N.のOPが色々アレだったので(最終話EDは別だが)、素であの演技だと思われがちだったが…
声優が本業ではないにもかかわらず、ゲーム等のアフレコには参加し続けており、エクストリームバーサス等最近の作品では上達した演技を聞くことができる。

なお、役柄上は割と険悪だったオルガ・クロト役の声優陣とは、三人揃って途中参加だったこともあってかむしろ仲が良く、
特に、三人の中で最も声優としてのキャリアが長いクロト役の結城比呂(現:優希比呂)氏の事を、オルガ役の涼平氏と共に頼りにしていたらしい。
当時の『SEED』のラジオにゲスト出演した回等で、声だけ聴くと信じられないほど和気藹々とした三人のトークが楽しめる。
作中の3人が歪ながらも絆を深めていったのも、その辺りが影響しているのだろうか。

ちなみに氏は入野自由と一緒にやっていたラジオで「宮本君、声優化計画」…後には「宮本君、女の子声優化計画」なるコーナーを受け持っていた。


あ、あれ。もう終わりじゃん。


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最終更新:2024年04月06日 09:36

*1 このときの歩くフォビドゥンは妙にかわいい。