鈴木フグオ

登録日:2010/08/18(水) 03:52:46
更新日:2022/04/22 Fri 16:39:59
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  • 鈴木フグオ

CV:ならはしみき(CDドラマ版)、大谷育江(アニメ版1期)、楠田亜衣奈(2期)

鈴木フグオ(すずきふぐお)は浜岡賢次の漫画作品「浦安鉄筋家族シリーズ」の登場人物。
初登場は「浦安」第2話でノブと並ぶ、主人公・小鉄の最も古い友人でもある。
登場当初は現在と性格が違っていたが(後述)、仁やのり子が登場すると共に小鉄の最初期の友人の出番は減り、フグオも人畜無害、大食のキャラクターへと変化。
仲間内でも4番手位のポジションに落ち着く様になり、現在まで基本的な描写は変化していない。
尚、家は青果店を営んでいる。
※店名は「野菜 フルーツ スズキ屋」


【人物キャプー】
一目で判るデブキャラで、温厚な性格の食いしん坊というステレオタイプの太っちょ。
食べ物が絡むと過激なことをやらかすが、基本的には温厚で良識的(実際、あかねの弟・おさむを馬鹿にしていた春巻龍を窘めている)。
「浦安」時代の単行本の人物紹介ではデブ…デブ…デブ…!!と身も蓋も無い事を書かれていた。
しかし、最初期には性格が違い仲間内で自分より立場が弱い本田・スカイウォーカーや小枝、そして幼稚園児にスゴんだりと、凶暴な性格をしており言葉使いも荒かった(結局、小鉄らには敵わずいじられていたが)。
しかし、デブキャラで凶暴な性格というのは作劇上で無理があったのかすぐにこれらの特徴は軌道修正され、現在の性格へと変化した。
このフグオの性格変更は「浦安」15周年記念で描かれた初期の設定に基づくエピソードでもトピックスの一つとして扱われていた程であった。

また、性格変更以降は幼児言葉の様な妙な喋り方をする様になっており、語尾にプー・プリー・キャプチュー等と付けるのが特徴になっている。

温厚な性格の為、基本的に問題を起こす事は無いが、アイス(特にガリガリ君)やガルピス等の好物を始めとする食物関係の事件を起こす事があり、主演エピソードは殆どが食物に関連した事柄である。
特にアイス好きの面は連載を通じて強調されており、フグオのランドセルは大量のアイスを持ち運ぶ為のクーラーボックスの機能を持った物になっている。
その他中身がジュースタンクになっているジュース用、15kgの重さを持つ早弁用、勉強用と4種類のランドセルを持っている。
アイス以外にもランドセルが弁当箱だったり、冬場にはアイスの替わりにウィンナーを持ち歩く描写もあったが、現在は一年を通してアイスを持ち歩いている。

アイスと並ぶ好物であるガルピスは原液で飲むのが特徴で、これはプロレスラー『マサ斉藤』のエピソードに由来すると思われるが真偽は不明。
お陰でガルピスは鼻孔洗浄から目薬まで何でも効く万能薬となっているらしい。
尚、両親も揃ってデブ(小鉄曰く爆食肥満一家)である。
鈴木家に共通した特徴として食欲の暴走があり、美味いと感じた瞬間食欲のブレーキが壊れ際限無く食べ続けてしまう。
売り物のバナナに手を付け全部食べてしまった結果辺りをバナナの皮塗れにしてしまい大混乱をもたらしたり、大雪の日に雪の美味さに目覚め、雪に閉ざされた浦安を救った事がある。
フグオの主演エピソードでもこの食欲の暴走オチや契機となる場合が多い。


【人物・交遊関係プリー】
小鉄とは最初から設定された友人の一人である。
が、小鉄がのり子や仁と絡む様になると直接的にというよりは間接的に絡む様になっており、二人で行動するという描写は殆ど見られない。
無印時代は仁と絡む事が多かったが、これは二人のモチーフが作者の好きな喜劇コンビ「ローレル&ハーディ」に由来するかららしい。
しかし、現在は仁との絡みも少なくなっており、小鉄を中心とした仲間達が描写された際に輪の中に居るという言い方が正しい気がする。 主演エピソードでは、そうした何気ない一コマからフグオの食欲の面が強調される展開へと流れる事が多い。

デブキャラの為に運動等は壊滅的に苦手で行動もニブいが、食物が絡んだ時には思わぬ能力や子供とは思えない行動力を発揮する事がある。

※学校で飼われている豚にシンパシーを感じた結果、豚語を解する様になったり、牛肉の名産地に黒毛和牛の牧場見学に出かけたり…等。

普段から甘い物を食べている事からアリにストーキングされている。
アリにしてみれば良いカモである為かアリがフグオを救った事もある。


【その他キャプチュー】
小鉄の最初期の友人達の中では唯一、影が薄くならずに登場している人物(ノブは途中で出て来ない時期があった)...であった。
本田と小枝くんに至っては「浦安」最終回に於てネタに使われてしまった程である。

アイスの棒に自らの歯で無意識の内に当たりの文字を刻み込み、当たりの無いアイスでも当たりを出せる特技がある。(作者の娘さんの考えたネタとの事)

デブは汗っかきという定番ネタがアイス好きの設定の元と思われる。
家族揃ってアイス好きの為、家には業務用のアイス用冷凍庫が設置されており、勉強机にしたり中で寝たりと云った描写もあった。

クーラーを複数台設置し、氷河期の様な状態にして過ごしていたり夏場の食事はオールアイスである。

…その様に極端な生活、食生活を家族揃って送っている為、小鉄から後五年で全滅するぞとまで言われた事がある。

※尚、フグオの家の食事は他者からすれば考えられない程の超カロリー食であるらしく、過去に小鉄とジャック先生が犠牲(デブ)になった。
その上メチャクチャ美味そうに食べる為、周りの相手達の食欲も促進させ、大沢木家丸ごとデブになったことも。

また、家の周りを常にアリが群れている。

禁アイスを命じられた替わりに別の物で代用しようとした事があるが、アイスでは無くコーヒー中毒になったりと結局ロクな事にならない。

「元祖」でやはり禁アイスが契機で指しゃぶり中毒になった際にジムじーさん(ジャムおじさんのパロディ)に秘伝・甘指を仕込まれた事があるが、フグオをして耐え切れない甘さに口に入れた瞬間、全ての歯が虫歯になった。

あかねの携帯をモナカアイスと間違えて食べた時には人間携帯と化した。

「元祖」最終回の再度の転校ネタで主役となり、仲間達との感動の別れを経験…する訳も無く(小鉄らの勘違いの所為)、読者をやきもきさせた。
尚、実際に転校して行ったのは唐突に登場した外交官令嬢の美波ナミ(6ヵ国語を操る美少女)。

ただ、「毎度」からは性格が丸くなりすぎたのか、場面に写っていても寝ているなどして一言も話さなかったり話の途中で帰ってしまったり、もしくは最初から居ないことも増え、影がやや薄めになってしまった。主演になることもほぼ無くなった。作者もこのことを危惧しており、「フグオと桜の再生が今後の課題」とコメントしている。
実際中期からはフグオにどうにか主演をやらせるなどして再生を計っているが、上手くいかない様子。
しかし後期の「フグオ初期化」の試みでやや出番が増えた。これ以降はフグオが怒ったり感情をやや激しめに表すことも増えた。






追記、修正するプリー?


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最終更新:2022年04月22日 16:39