スーパーロボット大戦Z

登録日 :2011/06/24(金) 20:51:59
更新日 : 2017/06/17 Sat 13:34:34
所要時間 :約 5 分で読めます




多元世紀元年、僕らの世界は崩壊した……



『スーパーロボット大戦Z』は2008年に発売されたスーパーロボット大戦シリーズの一つ。Zシリーズの一作目で、PS2最終作のスパロボ。


【参戦作品(★は初参戦)】

☆THEビッグオー
★THEビッグオー 2nd SEASON
★OVERMAN キングゲイナー
機動戦士Ζガンダム A New Translation
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動新世紀ガンダムX
∀ガンダム
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
☆無敵鋼人ダイターン3
☆無敵超人ザンボット3
戦闘メカ ザブングル
☆マジンガーZ
☆グレートマジンガー
☆UFOロボ グレンダイザー
☆ゲッターロボG
★宇宙大帝ゴッドシグマ
★宇宙戦士バルディオス
★超時空世紀オーガス
★超重神グラヴィオン
★超重神グラヴィオンツヴァイ
創聖のアクエリオン
交響詩篇エウレカセブン


当初、新規参戦(ゴッドシグマを除く)とマジンガーZ、グレートマジンガー、ゲッターロボG、Zガンダム、逆襲のシャア、SEED DESTINYのみが発表され、後日イベントで残りの参戦作品が公表された。

【オリジナルキャラ】

男主人公。
お前らがたまにはオッサン主人公が良いとか言ってたから、スタッフが暴走して作った予想の斜め上なキャラ。
ザ・ヒートの二つ名を持ち、その暑苦しいスマイルを敵味方構わず振り撒く。
ゲイン、ホランドらと良く絡みを見せる。

  • メール・ビーター
ランドのパートナー。お前らが幼女キャラ出せよって言ってたからスタッフが作ったキャラ。
精神コマンドが優秀。

女主人公。
新型兵器テスト部隊「グローリー・スター」の新米パイロット。昭和臭い名前、黒髪ロング、そしてミニスカを微妙にたくしあげる様なイラストで、発売前からユーザーを歓喜させていた。
いざ蓋を開けてみたら、言葉攻め、セクハラ、SMプレイ、身体障害と凌辱系エロゲーのヒロインとタメ張れるくらい酷い扱いを受けていた。
乳揺れ!乳揺れ!

  • デンゼル・ハマー
グローリー・スターの隊長。初っ端から自主規制の入った台詞をかましてくれた。活躍が期待されたが序盤で退場する。
信頼10

  • トビー・ワトソン
グローリー・スターのパイロット。セツコから淡い恋心を抱かれていた気の良い兄ちゃんだったが、その想いが実る事は無かった。
……というか実は故郷に婚約者が居た。死亡フラグバリバリである。


【主な特徴】
最大の特徴はそのシナリオ。万能接着剤ことオーガスの参戦によって、これまで参戦の難しかった作品の共存が可能となった。
新規参戦は軒並みシナリオ面、能力面で優遇されており、特に桂のオーガスは改造すればするほど強くなる。


【評価を二分した点】
  • ストーリー面
偽情報にまんまと騙され、味方同士で対立する点などはあまり評価が高くない。
ただしフォローを入れるならマジンガー勢以外は本来敵同士に近い立場なうえ共闘期間が2週間程度だった。
その上多元世界融合で世界は混乱の極致にあり、偽情報も唯一と言っていい信頼できる情報ソースに黒幕が巧妙に流したものだったことは考慮すべきだろう。

  • 濃すぎるオリキャラ
オリキャラが良くも悪くも濃い。
シリーズ初の暑苦しいおっさん主人公ランドと薄幸すぎる女主人公せっちゃんから始まり、マジキチ軍団カイメラ隊、どっからどう見ても魔装機神のあの人なアサキム、そしてスパロボ界屈指の変態ジ・エーデル・ベルナルなど強烈すぎるインパクトのあるキャラが多く、やり過ぎだという意見も少なくない。


  • バグ
ジュリイやレイ、子安が演じた全キャラ等、一部のキャラの声が低くなるバグがある。
キャラによってはテレビのプライバシー保護のため並に低くなる。
苦情を入れたユーザーはかなりいたようだが、バンナム側は「仕様です」の一点張りであった。
後に発売されたスペシャルディスク及びbest版では修正されている。

寺田Pはブログで「お叱りを受けた点も多かった」とコメントしている。


【システム】
本作では小隊システムを発展させた「トライバトルシステム(詳細は後述)」を搭載。
機体改造項目に命中率に関わる「照準値」が、味方機で敵機を囲むと与ダメージにプラス補正がかかる「プレースメント補正」も初登場。
空中に待機しているユニットは毎ターンENを消費するようになった(本シリーズのみ)
また、熟練度はSRポイントと、特殊技能は特殊スキルと名称が変わった。

  • トライバトルシステム
本作の戦闘システム。
自由に編成できる3機の小隊で戦う。最高で3対3の戦闘になり、より陣形と編成を意識した作りとなった。
しかし、結局強力な全体攻撃かMAP兵器(特にニルヴァーシュとか)の前には…

◎フォーメーション
トライバトルの象徴ともいえる要素。戦闘時の陣形。
トライ・センター・ワイドの3種があり、それぞれに違った特性がある。
敵のフォーメーションは小隊ごとに決まっているが、こちらは行動時にフォーメーションの切り替えが可能。
各フォーメーションは3すくみの関係になっており、有利側は不利側の強みを潰せる上に最終与ダメージにプラス補正がかかり、さらに分身やブロッキングといった防御能力・スキルを発動させることなく攻撃が可能。

○トライフォーメーション

 ←    ①②③

隊長が先頭に立って戦闘を行う。
このフォーメーションのみ、敵小隊の人数によるダメージ減少補正を無視し、相手小隊のバリアを貫通する全体攻撃「トライチャージ」が使用可能。
全体攻撃に対する小隊院の防御能力も上がる。ただし、小隊攻撃は出来ない。
このフォーメーションに対しては、単体攻撃のターゲットは基本的に小隊長のみとなる。
厄介なバリアを持っている敵に対して使用することが多いフォーメーションといえる。

広域バリアがあってもトライチャージでブチ抜けるためセンターに対して有利。
小隊攻撃で全員に攻撃され、さらに全体攻撃(トライチャージ含む)のダメージを半減されてしまうためワイドに対して不利。

○センターフォーメーション

 ↑
     ①

    ②   ③

小隊が密集して戦闘を行う。
小隊のメンバーがバリアを持っていた場合、そのバリアが広域バリアとなって小隊全体に効果を及ぼす。
隊長の攻撃前に隊員がターゲットに対して小隊攻撃を行う。
隊長のみ全体攻撃を受けても被ダメージが半分になる。
広域バリアと集中攻撃によるピンポイント攻撃が狙えるが、守備向けのバランス型といえるか。

相手側が援護防御を使えないため、各個撃破が狙いやすいワイドに対して有利。
広域バリアや援護防御があってもトライチャージ(全体攻撃)でそれらをまとめて無視されるためトライに対して不利。

○ワイドフォーメーション

 ↑
     ①
  ②     ③

小隊が散開して戦闘を行う。
単体攻撃では、小隊全員が対応した敵ユニットを攻撃する疑似的な全体攻撃となる。(隊長①は敵隊長①、隊員②は敵隊員②…)
そのため、敵小隊の援護防御を無視して攻撃が可能。ただし、こちらも援護防御は使用できない。
隊員の攻撃にかかるダメージ補正が緩く、全体攻撃を受けても隊員の被ダメージは半分になる。
隊員の戦闘力が上がり、ほぼ常に全体攻撃が出来るため、敵小隊をまとめて削るのに向いている。

単体攻撃で狙えない隊員を狙うことができて、トライチャージ(全体攻撃)を受けてもダメージを軽減できるため、トライに対して有利。
援護防御が使用できないため、集中攻撃のいい的になってしまうセンターに対して不利。


【好評だった点】

  • 豊富な戦闘台詞
パッと見何も絡みがなさそうな作品同士でも濃い掛け合いが行われる。

  • 戦闘アニメーション
OGsより更に進化した演出はもちろん、戦う地形で射撃武器のモーションを変えたりと細かい点も抜かり無し。

原作で散々な扱いだったシンに対するフォローが半端無い。最後まで立派な主人公で、ルート次第(後述)では一時離脱もしない。
機体の性能も高く、アニメーションにも力が入っている。フルウェポンコンビネーションは美麗の一言。

ある一定の条件を満たすことで終盤に出現する分岐シナリオ。今作ではSEED DESTINYのif展開が描かれた。
詳しくはリンク先を参照。


【不評・賛否両論だった点】
  • 好きな作品が使えない
ストーリー上作品の出入りが激しい為、使いたいキャラ、ユニットがなかなか使えない。
更に参戦作品が出揃った頃にはルートが強制分岐に入る。どちらのルートにいくかは主人公次第で、それによりメンバーが大きく固定されてしまう。
自由にユニットが使用可能となるのは終盤に入ってからだが、中には終盤以降になっても加入しないキャラ、ユニットもいる。

  • ZEUTHの仲間割れ行動
ザフト組とアウトサイダー組に別れた後、感情的なキャラクターはおろか、冷静沈着で理知的なキャラクターまでもが、UNの情報を鵜呑みにして 互いを批判しあい、本気で戦う という展開が起こっている。どうせ対立させるなら、もっと複雑な事情とかを盛り込んで欲しかったというプレイヤーからの声も強い。
ただし、「UN以外に信頼できる情報源が存在しない世界」「黒幕の部下が味方として部隊に潜入し、それとなく意見誘導を行っている」「信頼関係を結ぶ前に別れてしまっており、仲間と言えるほどの関係ではなかった」「疑問に思いつつも、確信が持てずに戦うと言うキャラもいる」など、説得力を補強する描写はちゃんと行われており、まとめサイト等でよく言われるような インターネットの嘘情報を鵜呑みにして仲間割れした、などと言う安易な展開ではない 事は留意したい。
もちろん、プレイして客観的にストーリーを見た上で、「それでもまだ納得いかない」と言う意見も根強く、やはり、展開が強引であった面も否めないのも事実である。

アークエンジェルのメンバーが終盤までZEUTHのメンバーからバッシングに近い扱いを受け続ける点についても、批判の声が有る。
もちろん、アークエンジェルのメンバーがやっている行為は、普通に考えれば批判されて当然の行いである。また、原作を改変して無理な悪事をさせているような事もない(とは言っても、そもそも、原作と状況やら違いすぎるのにやらせている点はどうかと思う)ので、シナリオ上の展開だけを見れば、決しておかしな点は存在しない。ただし、本来なら被害者であるはずのハイネ・ヴェステンフルスの死亡経緯については、扱いが悪くなっている(当人の項を参照)。
しかし、いくら批判されても仕方ないからと言って、「他作品のキャラの口を借りて、原作批判を行っているライターの行為」と言うのが良い事かどうかは、また別の話である。賛否両論が激しい原作含めてキャラクターも多い作品だが、批判をさせられているキャラクターの場合も、原作ファンには見ていて不快なものを感じずにはいられず、「卑劣」と取られるのも確かである。
加えて、「シンは救済されているのにアークエンジェルはそのまま、一切救済なし」と言うバランスの悪さも気になる事で、特に原作を知らないプレイヤーからは「アークエンジェルのメンバーが一方的な悪役」と誤解させる要因にもなっている。

【その他】
発売前は続編をやるかどうか未定とのことだったが、SPDを含め、予め続編を想定していたと思われる点が見られる。

ラスボスとの戦闘前会話では、並行世界の竜馬の存在や『閃光のハサウェイ』を匂わせる台詞があり、実際に真ゲッターは第2次Zに参戦した。




追記・修正は時空震動が起きてからお願いします

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