ミラン・フロワード

登録日 :2010/07/30(金) 09:17:45
更新日 : 2015/04/04 Sat 11:56:14
所要時間 :約 4 分で読めます







「闇よ……有れ」


鏡貴也のライトノベル、伝説の勇者の伝説の登場人物。





ローランド国王となったシオン・アスタールの前に現れた男。
まだ年若いが、男性とは思えない怪しい美貌と、恐ろしく昏い眼差しを持つ。

ローランドの貴族、フロワード侯爵の息子で、初登場時の階級は中佐。
弱冠十七歳で少尉になり、その後に幾つもの戦果を挙げた事で中佐となった。
貴族の息子ではあるが、実際には養子として買われた人物でもある。

任務を達成する為の手段は一切選ばず、必要ならば卑劣な作戦も厭わない。
父であるフロワード侯爵に絶対的な忠誠を誓っている……と思われたが、
突如としてシオンの前に現れ、自ら「ローランドの闇を担う」として仕官を希望する。

以降はシオンの補佐官として、表には出せない汚い仕事を担っていくようになる。



【以下、ネタバレ注意】








遥かな昔、暴虐の限りを尽くした大帝『黒叡』を討ち滅ぼしたと伝えられる、聖騎士ハルフォード・ミランの末裔。
ハルフォードが黒叡の腹心から奪ったとされる、『黒叡の指輪』を所持している。

『黒叡の指輪』は忘却欠片(ライナ・リュートが言う所の『勇者の遺物』)の一種であり、「影」を操るという能力を持つ。
獣のような形をした影を呼び出すのが主な使い方で、この獣はライナが反応出来ない程の速さを誇り、生半可な戦士であればまず対抗出来ない。
実質、ライナとフェリスが二人がかりで戦っても、ハッタリで撃退するのが精一杯であり、どちらか一方だけならば確実に殺せる力を持っている。
その他にも「影」を剣のような形にしたり、自身の身体を治療する事も出来るなど、非常に用途が多い。
もっとも、常人では指輪の力に耐えられず、フロワード自身も使いこなすには苦労したらしい。

しかしそれ以上に恐ろしいのが、一切の無駄を省き、効率的に物事を進めようとするその性格。
必要とあらばあらゆる手段を用いる上に、人を殺すという行為に対して良心の呵責が一切ない。
その為、反国王派の貴族をあっさり皆殺しにしたり、ライナ達と戦っている最中に、
ガスターク帝国の工作員を不意討ちしたりと、単純な「強さ」とはまた別種の強さを持っている。

その反面で、政に必要な「華」が自分にない事をクラウに相談したり、
シオンに世継ぎを作らせる為に女性をけしかけたりと、やや天然じみた一面もある。
また、ライナ達と戦った時に別国から来たと嘘を吐いたせいで、ライナ達がローランドに帰国してからは動きづらくなったりもしていた。

ちなみに、フロワード家の養子となるまでの経歴は一切不明。
過去に関わった人物は、そのほとんどが虐殺されている。


ライナの素性を知った後は、彼が『遺物』について書いたレポートを読み、ライナの理想がシオンの足枷になっていると考えるようになる。
その為、ライナと彼に連なる者を殺害しようと考えたが、シオンに『勇者』と、
『女神』、『悪魔』の事を教えられた事で、以降はシオンのシナリオ通りに物事を進めるようになる。



絵に描いたような裏方だが、その容姿と独特のキャラクターから、読者からは意外に高い人気を誇る。
ちなみにイラストレーターのとよた瑣織が描いた四コマ「なんとなく伝説の勇者の伝説」では完全にホモキャラ扱いされていた。
ただし、作中の描写から、義父であるフロワード侯爵に性的虐待を受けていた可能性がある。



【以下、大伝勇伝のネタバレ注意】









ライナがローランドを出奔した後、それを追ったイリスとフェリスを強襲。
二人を殺しかけるが、そこにルシル・エリスが現れ、一蹴される。
実はフロワードが二人を襲ったのは、ルシルの弱点を探る為でもあった。
ルシルの反応から、彼がフェリスに異常な執着を見せる事に気付いたフロワードは、あえてフェリスを泳がせる。

また、何故か「聖騎士」と称えられる先祖、ハルフォード・ミランを忌み嫌っている描写が存在する。

シオン率いる大ローランド帝国が進撃を始めた後は、
彼の補佐として、『女神』とも戦わなければならないシオンのサポートに撤している。




「貴方が私を必要としておられるから、私は出向いてまいりました」

「ならば、誰かが代わって暗闇を担わなければならない。私がそれになろうというのです」

「……いえね、しかしそれでは私が困るのですよ。この国が、善き王に恵まれるのは非常に……」

「さあ陛下、よりどりみどり、どの女でもご自由にお選び下さい! そして温泉でお世継をお作り下さい!」

「ふ……ふふ……面白い。だから人間というのは面白い」

「たかがライナ・リュート一人の命に、心を痛めるほどの価値を私は見付けていません。彼にはそもそも、生きている価値がない」

「貴方の妹があまりに可愛らしかったので……つい、殺しそうに……」





私の本心を言わせて貰えば、Wikiを追記・修正していけば、最後には良項目が残る……です。


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