ジムリーダー(ポケットモンスターSPECIAL)

登録日:2011/09/03(土) 23:54:54
更新日:2024/03/11 Mon 10:06:42
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ここでは『ポケットモンスターSPECIAL』におけるジムリーダーについて説明する。

原作ゲームでは漠然としていたジムリーダーという立場について細かな設定が施され、より職業らしさを強調している。
原作ゲーム版やアニメ版に関しては、こちらの項目を参照されたし。




概要

ジムリーダーとは各地方に最低でも8人は存在する、
その地方を担当するポケモン協会から正式な認可を受け任命された特殊なポケモントレーナーを指す。

本来の役目は担当するジムを管理運営する責任者として、ジムに所属するトレーナーや街の人々への指導および街の治安維持。
基本的にジムリーダーは自らの町で起こるトラブルや事件の解決に対しては自発的に行動するが、
各地方を統べるポケモン協会の指示や意向を受けており、その理念に基づいて行動することが義務づけられている。


ポケモンバトルの最高峰であるポケモンリーグへ出場を目指すトレーナーに対する試験官としての面も色濃い。

第10回ポケモンリーグ以降は各地方に設置されている8つのジムに挑戦し、
勝利の証として合計8つのジムバッジを集めた者に対し『ポケモンリーグ決勝ブロックへの無条件出場』という特権が与えられることになった。

それだけに常に挑戦希望者は殺到しており、
あまりに数が多い場合は希望者全員を参加させるトーナメントや学力テストを行い、ジムリーダーへの挑戦権を優勝賞品にすることも。

ただし、ポケモンバトルの勝敗はあくまで「判断基準」の一つに過ぎず、
バッジの授与に関しては全てジムリーダーに一任されている。


要するに、原作ゲームで「勝ったのに難癖をつけてバッジをくれなかった恥ずかしい格好の人」も、ポケスペならあれも問題ないらしい。
また、テッセンは「子供たちに好きなだけバッジを自由に配っていたが、それも構わない」とのこと。

バッジはジムリーダーとしての身分を証明するものと、挑戦者へ渡すものの二種類が劇中で確認されている。
バッジを持っているとポケモンの能力値が上がるのはバッジ自体が持つ力であるとされており、バッジの力が悪用される展開もあった。
バッジ共通の結晶成分を含んでいるが、挑戦者に渡されるものは簡易版でリーダーが持つものとは成分が異なり判別可能。


職業規定は特に設けられておらず、就任前から就いていた職業をジムリーダー就任後も副業として兼ねている者も大勢いる。

ジムリーダーとしての業務に関しては運営費として報酬がポケモン協会から支給され、
それを生活費に充てたり人やポケモンの為に投資するなど使い方はジムリーダーそれぞれで千差万別。
副業の方が儲かっていると思わしき者もちらほら。
ジムリーダー全員が、協会から支給されているスーパーボールを使用。
但しホウエンの場合は、スーパーボールの使用中はジムリーダーの公式任務中である事を意味している。


やはりジムリーダーたるもの、ポケモンバトルの戦闘技術および高度な知識が必要とされる為、
ジムリーダーを志す者は試験を受けなければならない。

当然ながら人格面も厳しく審査されるが、
ロケット団三幹部の例を見るに恐らく意図を掴めばパスできる形式張ったものだろうと推測される(就任後にロケット団に加わった可能性もあるが)。

しかし、グリーンのように試験を受けずしてジムリーダーと認められるケースもあり、
最終決定権はあくまで協会理事の判断にある模様。
ロケット団と協会理事が癒着している可能性もあるが。

補足しておくと、グリーンは必要なら試験を受けるつもりだった。


原作ゲームでは一枚岩のイメージがあるが、人間関係はかなりドロドロしている。


因みに、第10章まで各地方に最低一人は図鑑所有者と師弟関係を結ぶ者が存在した。

カントー地方:グリーン&イエロー(指導したのは就任前)

ジョウト地方:シジマ&グリーン

ホウエン地方:ミクリルビーナギサファイア

シンオウ地方:マキシパール

イッシュ地方:ハチクブラック



地方別概要




【カントー地方】

第1章では3:5で善悪に分かれ、抗争を繰り広げていた。
初っ端から悪のジムリーダーの方が多いというとんでもない状況だったが、後にカツラが改心してちょうど二分される形に。
ロケット団壊滅やその後の悪側ジムリーダーの潜伏を経て、最終的にトキワジムをグリーンが、セキチクジムをアンズが継承。

第3章のエキシビションでは、非公式試合を含めて4勝3敗1分でカントー側が勝利している。

ロケット団に将来的に加わる予定だったアンズは父が完全に改心してジョウト地方で公認の四天王に就任しており、証拠不十分で罪に問われずジムを運営し続けているナツメマチスもロケット団への忠誠心は健在ながら今のところ表だって行動を起こす気配はないようだが……?
なお第1章において、女性陣は演技込みで全員一度は悪役顔を披露している。


【ジョウト地方】

ゴールドの目的がジム巡りではないので、個々の活躍は少なく影も薄め。ただ、各ジムリーダーにスポットを当てたエピソードはある。
あの人の強さがあまりにも突出していた為、ほぼ間違いなく総合戦闘力は現在登場している地方も含めて最強だった。
他は軒並みスイクンにしてやられて負けてる時点である程度お察し…と言いたいトコロだが、ハヤトの場合は、新人でありながらスイクンの介入がなければエアームド一匹でライコウエンテイを同時に捕獲できていた可能性もあるほど実力は高い。相手が悪すぎた。
また、仮面の男がリニアを使って(カントー勢も含め)リーグ会場から隔離するほど警戒していた所を見ると、一概に実力が無いとは言えない。
特にシジマは、図鑑所有者のグリーンの師匠であるため、エキシビションでは負けてしまったが相当な実力者である事は間違いない。
後の第9章によると、ジムリーダー間にある程度の連携はある模様。
ちなみに、ほぼ全員が副業持ちである。


【ホウエン地方】

基本的に「悪人」は一人もいないが、痴情のもつれや不信感が原因で仲はかなり悪い。
また、早くからロケット団という敵の存在を認識して一部のジムリーダーが団結していたカントー、スイクン達との接触で脅威の存在に気づいたジョウトと違い、マグマ団とアクア団(特にアクア団はマスメディアが押さえられていたせいで碌に情報がなかった)の存在に気づき始めたばかりで有事の団結そのものにも問題があった。

実力に関しては、それぞれが1対1で相手の幹部と互角に渡り合えることから高い部類に入る。
特にセンリはリーグチャンピオンのミクリを差し置いてホウエンジムリーダー最強と言われるほどの実力者で、彼自身のスペックもかなり高い。


【シンオウ地方】

ダメ人間が一人いるが、メンバーが皆真っ当にジムリーダーらしい活動をしている。
特にマキシは(ノリはさておき)ジムリーダーの鑑。

ダメ人間は未曾有の危機にも知らんぷりを決め込んだが、他のメンバーは当然シンオウの平和を守るべく最終決戦にも馳せ参じた。
しかしトウガンによる回復サポートがあって6人のジムリーダーがギンガ団三幹部相手に対等など、その実力にはやや疑問符がつく。
…もっとも、アカギリーグチャンピオンと互角に戦えたり、saqueすらジュピター以下の地位であることを考えたら、ギンガ団も歴代悪の組織の中では戦闘能力が高い部類に入る可能性もある(仮にジュピターがsaqueよりガチで強ければ、カントー四天王カンナと互角以上ということである。負けても仕方ないだろう)。
実はダメ人間は見てないところで裏方として活躍していた。


【イッシュ地方】


原作通りの正義漢揃い。面子はブラック版準拠。
デント、ポッド、コーンシャガ以外はダークストーンの護衛の為、ダークトリニティの襲撃に際して奮闘するが、ハチク以外はプラズマ団に拉致されてしまった。
これだけ書くとやや弱そうだが、ボルトロストルネロスランドロスら伝説のポケモン達に急襲されたので無理もない。
後にデント達は伝ポケなしのダークトリニティを攻撃するものの、食い止めにすら至っていなかった。

なお第11章までの間に、伝説の再調査をしていたシャガに代わりアイリスがジムリーダーをしていたようだ。
しかし11章開始時に原作通りの面子に変わっている。


【カロス地方】

性格はほぼ原作通り。とは言っても原作ではキャラが薄い面子が多いのだが…
なのだが、今回の敵のフレア団はカロス地方の上層部と結託しており(言わばフレア団はカロス地方そのもの)、主人公であるエックス達の方が地方の反逆者であるという最悪の事態に陥ってしまっている。
つまり、カロスの協会が指示すれば、カロスのジムリーダー全員が敵としてエックス達と戦う事になってしまうのである。
事実、シトロンはフレア団に誘拐され、自身のポケモンを人質にされやむなくフレア団の協力者となってしまった。

「カロス地方の為に」ジムリーダーの職務を全うし、カロス地方(=フレア団)の傀儡としてエックス達に牙を向くか。
「人々の為に」ジムリーダーの地位を捨てて、反逆者としてエックス達と共にカロス地方(=フレア団)に立ち向かうか。
果たして、彼らの下す決断は…

+ 以下、ネタバレ
ビオラパンジーとともに逃亡を余儀なくされ、コルニが「大樹」の戦いに敗れ昏睡状態となったことを受け、ついに他のジムリーダーも立ち上がった。
彼らの決断は…「人々の為に」だった。
そして彼らとエックス達の活躍によって最終兵器の完全発動を阻止し、人的被害こそは出さずに済んだ。
しかしカロス地方を支配しているフレア団と全面対決するにはジムリーダーすら力不足であり、戦力を整えるまでしばらく隠遁し続ける事態に陥った。



【ガラル地方】

ラテラル・キルクスの両ジムが、二人のジムリーダーによる交代制を敷いていること以外は原作通り。
特にポプラは長いシリーズで唯一「ジムリーダーとして公式戦で図鑑所有者に勝つ」という快挙を成し遂げている。
また原作では描かれなかったブラックナイトにおけるジムリーダー達の動きも補完されており、ナックルシティに集いムゲンダイナに対抗しようとするが…


身の危険を顧みずクラブを救ったカスミ
ずっと憧れ続けたホウオウを目の当たりにしても、自分の夢より人々の安全を優先したマツバ
たとえ敵に敗れても諦めずに最後まで町と人々を守るために尽力したアスナ
「鍛えた力は人やポケモンの為に使う」という信念をどこまでも貫くマキシ。

そう、真に必要なジムリーダーの条件とは、試験に合格することや高いバトルの実力・広範なエキスパート知識以上に、

人々の平和を守ろうとする誇り高い正義の魂と、ポケモンを心から慈しむ優しさや愛と言えるだろう。

だからこそ、ポケモントレーナーの模範となるべき憧れの存在として人々から尊敬されるのだ。


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最終更新:2024年03月11日 10:06