第1章 赤・緑・青編(ポケットモンスターSPECIAL)

登録日:2012/09/14 Fri 02:41:52
更新日:2022/03/01 Tue 17:46:11
所要時間:約 4 分で読めます




漫画ポケットモンスターSPECIALの第1章。ゲーム・赤緑青版の世界をベースにしている。
単行本は1~3巻。連載期間は1997年3月~1998年5月迄。

あらすじ

舞台はカントー地方マサラタウンの少年レッドは地元最強トレーナーを自負していたが、
ある日森で謎のポケモンに遭遇し、相手の力量が量れず敗北してしまう。この出来事がきっかけで強くなりたいと思い、町外れに住むオーキド博士に会いに行った。
紆余曲折を経て気に入られ、フシギダネポケモン図鑑をもらったレッドは、究極のポケモントレーナーを目指し旅立つ。

登場人物

その他脇役は「ポケットモンスターSPECIALの脇役」の項目を参照。

◆図鑑所有者たち

レッド
本章の主人公。原作主人公とは髪型、帽子の向き、中のTシャツの色、顔つき、リュックを背負ってない(持ってるシーンはある)などかなりアレンジされている。
2章以降と比較して自信過剰、褒められると有頂天になる部分が目立つ。この頃から一番長い付き合いのニョロに頼る悪癖があった模様。
グリーンやブルーとの出会い、ジムリーダー、ロケット団、ミュウツー、サカキとの戦いで、人間としても、トレーナーとしても成長していく。

グリーン
本章のライバルにしてラスボス。原作ライバルとは性格面でかなり違いクールながらも熱い性格。
2章以降との比較で、ポケモンの細かいコンディションに気づかない部分がある。
カントーから遠く離れた場所へ留学していて、レッドの旅立つ少し前にマサラタウンに帰ってきた。
その為原作とは違い幼馴染みではない。

ブルー
2巻から登場した本章のヒロイン。
ゲームに登場するキャラではないが、オリジナルデザインではなく攻略本の表紙に描かれたキャラが基。作者曰くポケモン版峰不二子をイメージしているらしい。
インチキ商品を売ったり、レッドのバッジを盗んだりと、作中では言及されていないが、
これ以外にも多くの犯罪を犯していると思われる(生きる為に仕方ない面もあるが)。
彼女の過去については本章では明かされない。


◆味方勢力

●正義のジムリーダー
レッドが旅の途中で出会った、ロケット団への対抗勢力。タケシカスミエリカが在籍。

……正義のジムリーダーとはこの漫画を知らなければ何のこっちゃとなるが、本作でのカントーのジムリーダーは、ジム戦とロケット団との攻防を同時進行させるシナリオの都合上、ジムリーダーの過半数がロケット団所属となっている。
原作でもトキワジムのジムリーダーがロケット団ボスなのだから、当時のメディアミックス事情を鑑みると、あり得なくはないバランスと言える。


◆敵・第三勢力

ロケット団
本章の敵組織。原作では子供向け作品ということでマイルドに描かれていたが、
本作ではポケモンに改造手術したり、ミュウツー作ったり、三鳥を捕獲したりとやりたい放題。

○首領サカキ
洞窟で正体を隠し接触、シルフ決戦では姿を出さず、トキワジムにてレッドと戦う。
レッドの才能を高く評価しており、部下に勧誘したりこれ以降の章でもレッドを手助けしたり、再び戦いをタイマンで申し込んだりと強い執着を持つ。
建物ごと破壊したり、ボールの開閉スイッチを破壊したりしてレッドを追い詰めた。
本作におけるポケモンバトルを端的に表現した人。

○三幹部キョウマチスナツメ
本章では典型的な悪役として描かれるが、マチスはサンダーやマルマインを使った電撃攻め、
キョウはフリーザーで凍らせたり、ナツメは三鳥が合体したサファイザーの、
ゴッドバードでダイレクトアタックしたりするなどレッド達を殺す気満々。

カツラ
本章では立ち位置が曖昧な為ここで記述。
本作のロケット団が黒いのは大体コイツのせい。
当初は科学者としての好奇心でミュウツーを生み出すが、レッドのポケモンに対してひたむきな姿に、自身の行いを後悔し改心。
ミュウツーを止める為にロケット団を裏切る。ミュウツーには誕生直後に逃げられるが、ハナダの洞窟近辺で遭遇。
レッドの機転もあり捕獲成功。ミュウツーとわかりあうことができた。


作風について

原作の設定がほとんど固まっていなかったため、アレンジがかなりされている。
その中で、流血もあるダイレクトアタック、濃密な悪役描写など現在のポケスペに通じる基本的な部分はこの時からある。
また、連載当時はまだまだポケモン黎明期で規制が緩かったため、
小さい子供が見たらトラウマになりそうな描写も多数。


切断アーボック、ゾンビコダック、バラバラブーバーetc.……。


連載についての補足

本作の連載開始当初のタイトルは「ポケットモンスター」だったが、単行本化するにあたり問題があった。
それより前に「てんとう虫コミックス(現てんとう虫コロコロコミックス)」のレーベルで単行本が出ていた「ポケットモンスター」とタイトルが全く同じだったのだ。
出版社も同じ、サイズも同じとなると混乱は避けられない。そのため「てんとう虫コミックススペシャル」のレーベルで単行本化し、それに合わせてタイトルも「ポケットモンスターSPECIAL」と改められた。
ただし、その名残で通巻版単行本の柱にあるタイトルは「ポケットモンスター」のままである。

また僅か3冊で恐ろしいくらいに纏まっている1章だが、その背景にはポケモン2(後の金・銀)の発売延期が関係していた。
本作は97年度末のポケモン2発売に合わせて元々一年間の連載予定だったものの、結局発売は延期を繰り返すことになる。
それに合わせて1章は終盤を引き延ばし、更に間を持たせるためほぼオリジナルストーリーの2章が始まったのだ。
因みに、日下先生は歴代で唯一事前プレイしていない作品と述べている。


Next…イエロー

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最終更新:2022年03月01日 17:46