ソニック系(爆走兄弟)

登録日:2009/06/15(月) 21:37:21
更新日:2023/12/13 Wed 16:03:53
所要時間:約 3 分で読めます




平成初期に一大ブームを巻き起こした『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』でもう一人の主人公・星馬烈の愛車。

弟の豪のマシンがひたすらストレート重視であるのに対し、コーナリングに比重を置いた正反対のセッティングである。
藤吉との違いは烈は高速コーナリング、藤吉は超テクニカル―とでも言うべきだろうか。

ボディの形状もバンガードソニックまではマグナムと類似する形状だったがハリケーンソニック以降独自の進化を遂げるようになる。
(ロデオソニックではまたマグナムと類似した形状になったが)

ソニックは基本的に「烈自身が破壊(失敗等)」し、進化する。


・ソニックセイバー
土屋博士によって託されたセイバーのプロトタイプをコーナリング重視のセッティングにする事により生まれたマシン。
第1話のみローラーをタイヤと完全に平行にするシャーシの魔改造が行われていた(現実ではこんな改造は3Dプリンターを使って出力した方が早いレベル)が再現不可能だと判断されたのかすぐなくなった。
アニメ版1話でも同様なのだが、なくなったバージョンのデザインも意識されたのか一話内でホイホイシャーシのフロントバンパーの形状が変わる珍現象が発生している。

だがしかし単純熱血バカの豪の方が読者ウケが良かったのか、
序盤から早くも豪を中心に話が進むようになったためにマグナムトルネードなどの必殺技が生まれないままマグナムセイバーと一緒に大神研究所の火山へと消えた不遇のマシン。

ちなみにボディ色、シール、ウィング形状以外は完全にマグナムセイバーと一緒である。


・バンガードソニック
ソニックセイバーの意志と理論を徹底追求する事によりビクトリーマグナムと同時に生まれたマシン。

マグナムが超小型ウィングなのに対し大型ウィングを搭載したり、
角張ったマグナムに対し丸みを帯びたデザインになるなど段々とマグナムとの相違点が顕著になってきている。

原作では目立った活躍をしない内に、WGP編で公園でハマーD…ではなくブレットにぶっちぎられて出番を終えた。
アニメではサイクロンマグナムの速さを目の当たりにして焦った烈がソニックらしからぬ無茶な改造(他人のコピー*1)をした挙句、豪に「ソニックじゃない」と言われてしまい、ハリケーンへとバトンタッチする形になった。

なお、ハリケーンへのバトンタッチが無印終盤であったため、無印のEDではサイクロンマグナムは登場しているもののソニックは最後までバンガードソニックが出続けていた。

後述のハリケーンとバスターのボディも元を辿ればバンガードの改造であるため、何気に非常に長く使われたボディである。

YouTubeのタミヤ公式チャンネルにおける実機レース*2においては歴代ソニック2位(予選レースでは4位の状態から終盤一気に2位となった)、
マグナム・ソニック対決でも3位*3と初期よりボディながら好成績を収めている(ビクトリーマグナムも比較的好成績なのでVマシン勢が意地を見せたともいえる)。


・ハリケーンソニック

原作では公園でのブレットとの野良バトルに負けた烈がバンガードソニックを徹底的に改造する事により、
アニメでは上記の大失敗の後、岡田鉄心先生に半ばそそのかされたこともあり大胆にも大神博士に技術提供を申し入れる事により誕生したマシン。
この時大神博士は土屋博士の陣営を私に引き入れた!とウキウキで情報提供をして騙されていた。ある意味まぬけ
そのため、アニメ版の本機は「土屋研究所の元で生まれたマシンを大神研究所で改造したマシン」という二人の博士の技術を併せ持つマシンとなっている。

段々のついた大型ウィングやフロントの小型ウィングなど、
全体的にコンパクトなイメージのするサイクロンマグナムに比べてゴツゴツしたイメージがある。
シャーシを含めて全体をウイングカーにするという図らずもかつて豪が提案したマグソニックに近いコンセプトのマシンとなった。

原作ではみんなのアイドル・ハマーDとのレースがデビュー戦。
46秒という圧倒的なタイム差を縮め、バックブレーダーと横一線で最終コーナーに突っ込んだ際、
漸く生まれた必殺技『ハリケーンパワードリフト』が炸裂し、ハマーDのバックブレーダーを吹き飛ばした。

最後は、原作ではディオスパーダに破壊され、アニメでは後述の理由からクラッシュしてしまい、その出番を終えた。

アニメ版において、無印編は最後のEDへの変更が本機登場前だったため、プロトセイバーEVO.共々最後までED映像には出られなかった。
OP映像は最後までVマシンのままだったため、サイクロンマグナム共々出番は無し。


・バスターソニック

マグナム同様に大径タイヤを引っさげ蘇ったソニック。
原作本編には登場していない(番外編とMAX編のみ登場)。

フロントにサスペンションダンパーを採用し、自由にホイール幅を縮めることができ、ソニックの持ち味である高速コーナリングに磨きがかかった。
ビートマグナムとは違うが別の意味で高性能に仕上がった。

アニメ版においては、サスペンションを変化させることで高速コーナーリングは当然ながら、
ストレートでもマグナムやトライダガーに匹敵する速度を出せるというトンデモない仕様になっている。
大径タイヤもマグナムでは長所と短所を限界まで引き上げたような感じになったのに対して、ソニックではトルク重視のセッティングと相まってむしろ欠点だったトップスピードのみを引き上げた形となり、状況に応じた走り方が出来るマルチマシンへと進化した*4

ビートマグナムと同じように、ボディにあった「烈」の文字が無くなっている。

原作ではコーナーですらビートマグナムに負けたハリケーンソニックに対して、
土屋博士がくれたスーパービートシャーシを参考にパワーアップさせた新シャーシを使ったところ、
ビートマグナムには勝てたものの自分の思うコーナーリングと違うと考えた烈がジュンのエアターンからインスピレーションを得て、
サスペンションをフロントに持っていき、その後の調整を豪と二人で徹夜で仕上げたマシンとなった。

アニメでは他のチームのリーダーとの差に悩んだ烈が無茶な改造をしソニックはクラッシュ。
烈も怪我をして入院してしまう。入院し沈んでいた烈だったが豪に励まされ復活。病院を抜け出し新ソニックを開発した。
なお、その際に身代わりとして病室で寝ていた豪は烈の主治医から尻に注射を刺されるという仕打ちを受けた。

ファイナルステージ2日目ではミハエルとデッドヒートを演じ、勝利。ミハエルの無敗神話に終わりを告げさせた。
最後、カルロに競り負けたけど。

必殺技は原作及びゲームはバスターフェニックスターン。アニメはバスターターン。

ハリケーンソニックとは異なり、アニメ版のED映像は本機登場の翌週から映像が若干差し替えられたため、スピンバイパー共々ED映像に出演することは出来た。
OPはWGP編は一度も変更されなかったため、ビートマグナム、スピンバイパー共々最後まで未登場。

YouTubeのタミヤ公式チャンネルにおける実機レースにおいては、歴代ソニックで最も速く、
マグナム・ソニック対決においても勝利を飾り、ビクトリーズのマシン対決でもリーダーの名に相応しくトップとなり、
WGP各国のリーダー機対決でも1位となり、ダッシュ四駆郎のマシンとのコラボ対決ではウォリアーズ最速のシューティングスターに大差で勝利するなど、
公式チャンネルのレースにおいて恐ろしい強さを発揮する最強のマシンとなっている*5


・ブリッツァーソニック

今までのソニックのカラーはホワイトだったが、これのみレッドでより烈のイメージを際だたせている。
ライトニングマグナムと異なり、原作・アニメに登場せず。

余談だが、マグナム&ソニックシリーズで初の○○スペシャルとなる
ブラックスペシャルが販売中。ブラッククリアボディである。


・ロデオソニック

2009年新作漫画にて登場。豪との大喧嘩をきっかけにうっかりブリッツァーソニックを破損させてしまった烈がたまたまカルロと再会した事をきっかけに作り上げた。
バイソンマグナム同様、知名度も影もかなり薄い。
バイソンマグナムはGスペシャルが出たのに、これは大会限定でメッキキットが発売されただけなのも
それに拍車をかけているような気が……


・Gブラストソニック

2015年に発売が決定された新ソニック。
海外留学をするにあたって、勉学に集中するためにミニ四駆の引退を決意した烈が
自身が唯一嫉妬する相手であり、最強のライバルである豪との最終決戦用に作ったソニック。

本来はARシャーシを搭載し、ソニックおなじみの大型ウィングを搭載した『ブラストソニック』であったが、レースの最中のアクシデントによる火災に巻き込まれた際、
炎の中で無駄を濯ぎ落として進化した姿である『G(グレート)ブラストソニック』となり、最後の兄弟対決に幕を下ろした*6

キット自体は素組みではブラストソニックの形態だが、何故かGブラストソニックの名で販売される。
勿論シャーシは最新鋭のAR。しっかり組めばマジで速い。

余談だが、成長して宇宙技術開発局の主任にまで上り詰めていた烈は、
自らのプロジェクトの結晶である人工衛星にこのマシンの名を付けていた。


・コスモソニック
2020年3月に発売が決定された新ソニックで、初のフロントミッドシップマシンである。
豪からグレートマグナムRを借り受けたリディアと勝負、烈のブラストソニックはマシンの劣化もありコーナーで惨敗する。
その悔しさから新マシンを作成し、苦心しつつも烈のソニックと宇宙への気持ちを表したマシンが完成した。
数十年後、愛車のスーパーアバンテが壊れてしまった翼の親友、瞬に譲渡される。

ちなみに、複雑なウイングの形状を再現する為、ボディはかなり独特なパーツ分割になっている。1枚で複数面をカバーするようなステッカーもあり、綺麗に貼り付けるのが難しい。


・ソニロク(ソニック600)
アニメのみに登場、実物のマシンとしては未発売。
バトルレーサーグループ「バンディッツ」に奪われたVマシンを奪還すべくセイロクことセイバー600をベースに作られた。
デザインとしては地色が緑っぽいセイバーのウイングと模様をVソニック風にしたもの。フェンダーの「烈」の字も健在。
その後も出番があり2号機も作られたマグロクにたいしてこちらの出番はこれっきりでやや不遇。

ちなみにセイバーとVマシンはウイングのジョイント幅が全然違うため、再現するのは骨が折れる。
ライト形状もVマグナムのものと同じマグロクと比べ、こちらはVソニックとは形状が異なる。


追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ミニ四駆
  • 爆走兄弟レッツ&ゴー!!
  • ソニック
  • セイバー
  • バンガード
  • ハリケーン
  • バスター
  • ブリッツァー
  • ロデオ
  • フルカウルミニ四駆
  • Gブラスト
  • コスモ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月13日 16:03

*1 壁走り(トライダガー)、サンダードリフト(スピンコブラ)、可変ウイング(ブラックセイバー)、ついでに事故的にトルネード(マグナム)を披露。なお、改造作業中の烈は明らかにハイになっていた。

*2 プレミアム版なのでシャーシは(カーボンスーパーIIシャーシ。

*3 Zウイングマグナムと3位争いをしていたのだが、コーナーにてあちらが少しコースアウトしたところを華麗なコーナーリングで完全に追い抜いた。

*4 一方で元祖マルチマシンのプロトセイバーはハイパードルフィンシステムにより、チームランニングでの重要なマシンとなったため、新たな役割がある

*5 動画内でも指摘のあった大径ホイールに関してもビートマグナムはそこそこの結果だったため、相当コースとの相性が良かった様子。

*6 何故か大人時代ではGブラストソニックなのに中学生編ではブラストソニックに戻っていたが